第85回京都学生駅伝競走大会が12月2日、京都洛北地域で行われた。京産大は2年ぶりの優勝を狙ったが、立命大の後塵を拝し、2年連続の準優勝となった。

西川
西川がフィニッシュ

全日本予選会、出雲駅伝、全日本大学駅伝、丹後駅伝ここまでの長距離の大会すべてで立命大に先を越された。京都駅伝だけは負けられない。2年ぶりの優勝を目指してスタートラインにたった。

1区を任されたのは丹後駅伝で1区2位の実績がある浦田。ここで立命大と互角に渡り合い、2区以降でトップに立ってリードを奪う狙いだった。しかし、浦田が第一中継所に入ってきたのは立命大から24秒遅れの5番目。予想外の出遅れだった。続く2区の宮下は2年ぶりに同区間を走り、区間2位。立命大との差を詰めてエース上坂にタスキをつないだ。3位でタスキを受けた上坂。先頭の立命大との差は20秒と逆転が期待されたが、立命大の辻村も実力者。さらに連戦による疲労で差を広げられてしまった。4区の市川が区間賞の走りで立命大に7秒差まで詰め寄ったが、5区で再びリードを許してしまう。アンカーの西川が懸命に前を追ったが、9秒及ばず2位でフィニッシュ。またしても立命大に先を越され、悔しさが残るレースだった。

浦田、宮下
浦田から宮下へタスキリレー

上坂
エース上坂最後の駅伝

市川
市川が大学初の区間賞獲得

稲垣
稲垣は先日の記録会で29分台に突入

それでも来年度に向けて明るい話題も見えた。全日本を走ることが出来なかった宮下が復調し、3年生以下も実力をつけてきた。12月15日に行われた記録会では10000㍍で宮下と稲垣が29分台に入ると出場した3年生以下全7人が30分台でフィニッシュ。船阪も5000㍍で14分台の自己ベスト。4年生の卒業により、戦力ダウンが懸念されたがその穴を十分に埋めることが出来るような活躍ぶりを見せた。

黒川、北沢
黒川から北澤へ

畠中
中距離出身の畠中が最長区間を任された

大川
一般入部の大川が駅伝デビュー

船阪
船阪も駅伝デビューを果たした

坂口
好走を見せた坂口

新主将には宮下朝光が選ばれ、目指すのはメリハリあるチーム。もう一度強い京産大の復活を目指し、チーム一丸となって戦っていく。
宮下
宮下を中心に再び関西で戦えるチームへ

集合


記録(オープン参加込み)
Aチーム
1区(8.1㌔) 浦田昂生(1年)24分32秒 区間5位 通過4位
2区(5.2㌔) 宮下朝光(3年)15分16秒 区間2位 通過3位
3区(8.1㌔) 上坂優太(4年)23分56秒 区間2位 通過2位
4区(5.2㌔) 市川佳孝(2年)15分30秒 区間1位 通過2位
5区(6.6㌔) 稲垣雄二(2年)19分52秒 区間2位 通過2位
6区(7.2㌔) 西川和希(4年)21分42秒 区間1位 総合2位

Bチーム
1区(8.1㌔) 黒川大輔(3年)24分51秒 区間7位相当 通過7位相当
2区(5.2㌔) 北澤涼雅(1年)15分45秒 区間5位相当 通過7位相当
3区(8.1㌔) 畠中択実(2年)24分53秒 区間3位相当 通過6位相当
4区(5.2㌔) 大川 駿(1年)16分00秒 区間4位相当 通過5位相当
5区(6.6㌔) 船阪圭市(2年)20分45秒 区間5位相当 通過6位相当
6区(7.2㌔) 坂口博基(1年)22分09秒 区間3位相当 総合5位相当

コメント
日下聖也前主将
「優勝を狙っていた。前半で差がなかったら後半で巻き返せると思っていた。プラン通りだったけど出来れば市川でリードしていたかった。この1年間、キャプテンをやってみて色々感じた。これでよかったのかと思うところもあるけどそこは宮下に伝えていけたら。みんな文句を言わずに自分についてきてくれた。仲は良かったけど、それゆえに甘さもあったのかなと。4年間、走れた時も走れなかった時もあった。4年目は走れなくて苦しかったけど、やり遂げたことは今後の人生に活かしたい」

宮下朝光新主
「去年はこの大会を走れなくて2年ぶりの京都駅伝。2年前と同じ、3秒差で区間賞を逃した。今年は区間賞と思っていたから区間2位で悔しい。課題が残るレースだった。京都駅伝は優勝が出来た。2位ということは今年1年の流れが悪かったということ。実力不足、準備不足。下の学年から任命されて新キャプテンになった。来年1年間引っ張るうえで、4回生の自覚を持った行動をしたい。2,3回生の時からキャプテンをしたいと思っていたから安心した。自分が入ってから、毎年のようにチームの雰囲気が変わる。仲がいいけど、切り替える時は切り替えることが出来るメリハリのあるチームにしたい。エースの上坂さんにタスキをつなげたことは嬉しい。このチームは大好きだった。このチームで駅伝が出来たことは僕にとって来年に繋がる」
上坂優太
「今年は出雲駅伝があった分、京都駅伝までに少し疲れてしまっていた。4年間は長いようで短かった。前半は走れなくて、後半に走れるようになって努力をしたら走れることを実感した。諦めなかったら走れることを後輩たちに伝えていけたら。チームとしても悪くなかったし、4年間で一番いいチームだった」

西川和希
「区間賞を取れるとは思っていなかった。最後はもうちょっと行きたかったけど逃げられた。追いついている手応えはあったけど。4年間、あっという間と言えばあっという間だった。他のチームよりも距離を踏んでいるからタイムが出れば自信につながる。ここで練習すればタイムが出る。いいお手本(上坂)がある。チーム内だけじゃなくて広い世界を見て上を目指してほしい」

井本景
「1年の時は力がなかったけど4年では戦力になれた。満足出来たとは言えないけど成長は実感できた。1年はずっと下のチームで2年で走れるようって、3年ではケガ。4年になって走れたから最後は良かった。最後もチームの一員として戦えた。今の4年はみんな仲が良かったし、4年間で絆が深まった。色んなことがあったけど、支えあってこれた仲のいい学年。1年生の中には走れていない子がいるけど、基礎と自信が付けば走れるようになる。コツコツやることが大事だと伝えたい」

マネージャー芦田航大
「4年間やってきて自分の選択に満足することはあまりなかったかな。精神的にしんどいこともあったけど、4年間続けることが出来たのはいい経験になった。最後まで選手としてやりたかったけど…。思い通りにいかないこともあるけど、選択は慎重にするように後輩たちに伝えたい。やりたいことがあるなら続けるべき」

小川耀平主務
「オーダー的に勝てると思ったけど1区で遅れてしまった。市川は良かった。もしかしたら勝てるかも、と思ったけど全員ベストの状態にすることは難しかった。連戦が続いて慢性的な疲労があったけど、連戦でも戦える力が必要。その点は立命館が上だった。今の4回生は頼れて、引っ張ってもらっていた。下の学年も経験が積めてきている。いろんな経験を糧に自信があるレースをしてほしい。もうちょっと長いレースを走れる選手が増えるといい」

黒川大輔
「課題が多いレースだった。24分台前半を狙っていて積極的に行けたのは収穫。副将として行動でもタイムでも引っ張っていきたい。全日本ではタイムを5時間20分台に戻したい。関西は4時間20分を切って京都駅伝とともに優勝を目指す」

市川佳孝
「チームとしては4回生を優勝で終わらせたかったのと立命大に勝ちたかった。個人としては、立命大に18秒詰めれて貢献できたと思う。でも前半突っ込んでしまって後半は粘りきれなかった。全部走りきれる力をつけたい。足を残すという意味ではラスト1㌔で立命との距離を詰めれた。課題は克服できている。区間賞は大学で初。素直に喜びたい。立命館に対する気持ちが強かった。チームとしては丹後で1年生が出てきて、新3回が2人3人、底上げしていきたい。個人の目標は関西インカレ優勝、チームの目標はトップで予選会を通過して関東に勝つこと。トラックのタイムも狙っていきたい」

稲垣雄二
「2位は悔しい。22〜23秒は離されていた。10秒におさえてれば1位を狙えてた。ラスト1kmの登りは知ってたから粘っていこうと思って走れた。ラストの信号から全力でゴールまでダッシュした。個人で良かったところは坂でも粘れた走りができたこと。悪かったところはラストを走りきれ無かったこと。課題になった。4回生が抜けたら戦力ダウンになってしまうが、浦田、北澤、坂口が走れてると思う。今回は早く寝て体調も良かった。出雲の経験で自分の中で集中力を出せなかったからもっと集中すれば良かった予選会では1位、京都・丹後駅伝は優勝を狙いたい。関西インカレも優勝を狙いたい」

畠中択実
「立命館、同志社、京大が前にいて、等間隔に走ってて抜けなかったのが反省点。坂道をもう少し早く走れたらと思う。駅伝デビューだったけれど緊張はなかった。今まで出てなかった悔しさを今回ぶつけようと思っていた。今回の課題は坂道にある。5000㍍、10000㍍でもそうだけど中盤から後半で失速してしまう。冬はその点を考えて走り込みたい。主力になれるように。関西インカレは5000㍍を14分30秒で10000㍍を30分くらいで走りたい」

船阪圭市
「後半に失速してしまった。後半は坂道で粘れなかった。駅伝デビューという事もあって最初から積極的に行こうと思っていたがズルズル行ってしまった。5番以内はキープできた。全日本予選のメンバーに入れるようしっかり走り込んでいきたい」

浦田昂生
「自分がチームの走り出しという役割を果たせなかった。タイム差を付けられてしまった。あれが無ければと思う。ペースの流れの変化も付いて行けなかった。体調が悪く胃が悪いのもあって思うように走れなかった。4回生が最後という事で重圧は出ながら感じてはいた。良かった点はラストの走りを上げられた事。伊勢・丹後とラストをいかれてたが、今回はラストを上げられたのは成長だと思う。目標は関西で負けないように10000mを30分で走りきる事」

北澤涼雅
「前に人が見える位置でタスキをもらったから突っ込んで入ってしまって京大に抜かされてしまった。ペースも悪かったけど龍大を抜けたのは良かったと思う。丹後の時と走る時間量は同じだったから、そこに関しては問題なかった。丹後で区間賞をとったから気持ち的に余裕があったんだと思う。チャレンジャー精神を大事にしていきたい」

坂口博基
「先月の丹後では前半に消極的すぎた。今日は行けるところまで行って走り切れたがラスト2㌔はタイムが落ちてしまった、これが課題だと思う。5㌔を15分09秒で通過できたのはよかった。区間記録からは30秒離れている。その差を埋めていきたい。冬は走り込んで全国の出雲などを走りたい」

大川駿
「状況や他の選手を見て、自分のやることをやり切れたと思う。課題は後半がダレてしまったこと。下りは急ごうとするけど走りが雑になってしまう。ブレない走りをする事も今後の課題。暑さ対策として水分補給もしっかりすればよかったかなと思う。初の駅伝で走る前は緊張があった。でも喜びもあった。今年はいい記録が出せてない。来年の目標は良い記録を出して出雲などの全国メンバーに入ること。記録としては14分40秒あたりを狙っていきたい」