12月30日に富士宮市で富士山女子駅伝が行われ、過去最高の5位で入賞を果たした。

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 閉会式で笑顔を向ける棚池と橋本

 現チームで出場する最後の駅伝大会。10月28日に行われた杜の都駅伝では、2年ぶりのシード奪還、6位入賞を果たすも悔し涙をまぶたに溜めていた。シードはとって当たり前、目標の5位以上にも届かない現状に満足はできなかった。
 杜の都駅伝から約2ヶ月。記録会で結果を残し着々と自信をつけていたランナーたち。富士山駅伝には目標は3位以上と強気の姿勢で臨んだ。

 1区を走るのは1年生の安田萌加。杜の都駅伝ではアンカーを務め着実に実力をつけてきた。浅間大社を周回する1区は4,1kmと距離は短いものの20mの上り下りがあるコース。安田は先頭集団に位置をつけ、最初の1kmは3:13と好ペースでレースを進めた。しかし約2km地点から先頭集団を離脱し、15位でタスキを繋いだ。

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スタート直後の安田

 2区でタスキを受けたのは3年生の橋本奈津。2区は富士宮市から富士市へ入る高低差 98mの長い下り坂のあるコース。「1人1人抜こうと思って走り出した」とレース後に話すように落ち着きを持って走り出した。後半に失速はしたものの11人抜きを演じ4位で3区にタスキを繋いでエースの役割を果たした。

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2区で11人抜きを果たした橋本

 3区4区はどちらも距離の短いスピード区間。3区を走るのは全国初出場の1年生堀尾咲月。4区を走るのは復帰まもない2年生の八木あかり。3区で4つ順位を落とし4区で13位まで後退するも、稲原監督は「想定内の結果。頑張ったと思う」と両選手をたたえた。

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h橋本からタスキを受けた3区の堀尾

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4区を走り出す八木

 エースランナーが集う5区を走るのは4年生の棚池穂乃香。1位から2:09差の13位でタスキを受け取った棚池は最長10,5kmの区間を走り抜ける。4,64km地点では6人抜きを果たし7位に。さらには4,93km地点で日本体育大学を追い越して6位に浮上。5,9km地点で長い上り坂になるもスピードを落とすことなく突き進んだ。タスキを受けた時点で松山大学とは1:07という差があったが、7,05km地点で7秒差に縮め着実にレースを進める。8,09km地点では9人抜きを果たして4位に浮上。結果9人抜きを果たしチームに勢いをもたらした。

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9人抜きを果たした棚池

 6区を走るのは3年生の信岡桃英。4位でタスキを受けた信岡は順位を一つ下げるも5位の順位をキープ。区間3位でアンカーの安井にタスキを繋いだ。最終7区の安井佳苗は5位の順位をキープして過去最高の5位という順位でレースを終え見事入賞を果たした。

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アンカーの安井にタスキをつなげる信岡

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5位でゴールした安井

リザルト
1区(4,1km) 安田萌加 13:22 総合15位
2区 (6,8km) 橋本奈津 21:24 総合4位
3区(3,3km) 堀尾咲月 10:48 総合8位
4区(4,4km) 八木あかり 15:35 総合13位
5区(10,5km) 棚池穂乃香 34:44 総合4位
6区(6,0km) 信岡桃英 20:26 総合5位
7区(8.3km) 安井佳苗 30:40 総合5位

稲原監督
「今回はシード権がないから選手たちにはチャレンジしろと言ってきた。仙台のとき同様、層の薄さがチームの課題だった。そこをカバーできたら上位3チームに入れる。克服できるようにやっていくしかない。安田、堀尾、安井に関しては想定内の結果。八木は練習復帰して間もなかったけど頑張った。棚池、橋本、信岡は力があるから前後がしっかり繋ぐことができればよくなる。主力に頼りすぎているところがあるから各人、故障者も含めて鍛えていかないと。当面はユニバーシアード5000mを橋本に、ハーフマラソンを信岡に狙わせるつもり。信岡はハーフがだめでも3000m障害で。関西インカレは3年連続で全種目制覇したいけど、棚池が抜ける穴は大きいかな。安田と安井が2人で棚池の穴を埋めてくれたら。今回は経験を積ませるために1年生を4人起用した。その中で5位に入れたのはよかった。走れなかった若井も力はあるし、嶌岡も早く怪我を治してもらって中間層のレベルアップを図りたい」

橋本奈津選手
「1人1人抜こうと思って走り出した。前回大会で立命館の佐藤成葉ちゃんが作った区間記録の更新を狙っていて3分5秒くらいで押して行こうとしたけど、前に他のチームの選手がいてとばしすぎて、後半の上りで失速してしまった。総合順位で学生選抜に5秒負けたのは自分が妥協してしまった分。上りで失速したことが佳苗にまで響いてしまった。けれど、チャレンジできたことは良かった。今年は去年より走れるレースが増えたし、走れることに感謝。来年はしっかりと結果を残したい。1つずつ勝っていくつもりで。ユニバーシアードに出ても全日本インカレで勝たないと意味がないし、ユニバーシアードに出れなくても全日本インカレは勝ちたい。疲労も出てくると思うけどしっかり調子を合わせたい。穂乃香先輩はチームがどんな状況でも優勝したいと言っていた。穂乃香先輩とする最後の駅伝は楽しかった。最後は2人揃って区間賞を取りたかった」

棚池穂乃香選手
「思っていたよりも体が動いていい走りだった。みんながいい感じで走っていたので走りやすかった。(仙台以降)距離を走ってきた。それもあって今日も不安はなかった。あと2秒で区間新、区間賞だったのでそこは悔しい。負けたくないという気持ちある。今日も名城の加世田や大東の関谷な負けたくないと思っていた。
(5位という結果について)過去最高順位なので強くなっているという証拠。来年はもっと上を目指して欲しい」

八木選手
「ずっと走りたいと思っていた。走れて嬉しいという気持ち。課題しかないが、怪我明けということもあってどんどん抜かされてしまった。悔しい思いしかない。足も動かなかった。来年は全日本も富士山も走って結果を残したい。そのために練習をしっかりやっていきたい」

安田選手
「先輩に最後まで助けてもらう形になった。後半はしっかり走れなかったという感じ。1年生なのに1区を走らせてもらったのは本当に嬉しい。気温も高かったのでコンディション面では問題はなかった。
アンカーの時は最後まで緊張して終わったけれど、今回は走り終わった後に、『もう少し走れたんじゃないか』という気持ちが出てくる。走る前は緊張半分楽しさ半分という感じだった。どんな除隊状態も今出せる力を100%出すということが今回の課題」

信岡選手
「(棚池選手から)勢いをもらって走り出すことができた。今回の区間順位は良かったけれどタイム差があるので上のレベルとは差があると感じた。もっと高めていきたい。去年も万全じゃなかったから、良い状態に持って行ってしっかり走ろうと思った。最低限の走りはできたと思う。自分的には抜かされて悔しい気持ちもあったけれど最後は笑顔でいようと決めてた」

堀尾選手
「今日は穂乃香さんの最後の駅伝だったので、穂乃香さんが楽しんで走れるように一歩一歩踏みしめて走ろうと思った。橋本さんが想定よりいい位置で持ってきてくれて、その分動揺した。
(今シーズン)故障があったぶん、走れていなかった。
(走り終わった今は)まだ出し切れていない感じ。
(今年は)ずっと走りこめていないので、来年はトラックもロードも一試合一試合しっかりやっていきたい」

安井選手
「全日本で6番という悔しい結果に終わった。リベンジとしての試合だったが、区間順位も納得いくものではなかった。(理由としては)坂が後半すごく長く、自分は長さに関して準備が出来ていなかった
(初めての富士山駅伝だったが、)沿道の応援がすごく、最後まで頑張ることができた。
坂道対策は特にしたわけではなかったが、夏合宿でここよりすごい坂を上っていたので心構えはできていた。
(今年は大学陸上の初めてのシーズンだったが、)
高校時代に全国大会の経験がなかったが、大きく成長できた。(来年は)個人としてもチームとしてももっと上に行きたい」