6月24日~27日、京産大ラグビー部は政治大学(台湾)と国際交流を含めた遠征試合に臨んだ。

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飛行場で出迎えられるシーン。

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無事に到着。ピースサイン。

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京産大ラグビー部の応援隊。

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お出迎えのパーティー会場。


 約10年ぶりの海外遠征のため、今季で就任44年目を迎える大西健監督も、試合開催の手続きや準備段階に気合を入れていた。
 3泊4日の台湾遠征。監督、コーチ、選手、応援団のチーム関係者50名が関西空港から台湾まで飛び立った。京産大ラグビー部を支える応援団の方々も、ずっと楽しみにしていた台湾遠征だ。
 チームフラッグや応援タオルを持参し、選手たちの背中を後押し。6月の台湾は最高気温37度と京都よりも非常に暑い環境に。湿度も高く、まず選手たちは身体を慣らすところからスタート。


 遠征初日は、飛行機移動。到着後には政治大学ラグビー部が食事会にて迎えてくれた。大西監督をはじめ、岑部長や元木由紀雄ヘッドコーチが壇上で挨拶。


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パーティーの座席。


 すると、突然の出来事が…。
大西監督と政治大学の学長が握手。そして、何か一言を交わした。



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政治大学の学長あいさつ。

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ネクタイを贈呈。


 すかさず聞いてみると、
『政治大学からラグビーを通して国際協定学校の約束を結ぼうとオファーを頂きました』と、
大西監督はニッコリ。耳にした瞬間から、驚きは止まらなかった。

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大西監督が記念品を受け取る。

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笑顔で握手。

 政治大学といえば、台湾で1.2を争う実績校である。その大学から国際協定の申し入れがあったのだ。

 京産大へ遠征の手土産として、この話を持ち帰ると微笑ましい顔で交流を深めた大西監督。44年間で残した財産は本当に数え切れないものである。

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記念品を見つめる大西監督。

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岑部長の握手。

 遠征2日目は、いざ国際交流試合。

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歓迎のポスター。

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試合開始。


 長榮大学と政治大学との2試合が予定されており、23人の赤紺ジャージは意気込んだ。
 長榮大学は台湾の大学ラグビー界1位チームという情報もあり、選手たちは緊迫したムードで試合へ臨む。

 WTBの河野は『海外での試合は高校以来。ドキドキよりも正直に言うとワクワクしかないです』とたくましく言い放った。
 その言葉通り、持ち前のステップで相手を切り交わす。サイドラインを駆け上がり、トライを量産。FW陣も持ち前のパワーを発揮し、相手を自陣に入れることを許さない。モールで押し切る『京産大らしさ』も海外で見せつけた。試合が終わってみれば57-0と圧勝。

京産大メンバー    京産大57-0長榮大学 (前半30分、後半30分)

1、絹川
2、宮崎
3、細野
4、伊藤
5、大西
6、眞野
7、上田
8、山本
9、野村
10、山内
11、河野
12、前中
13、下良
14、濱田
15、坂本


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スピード突破、河野選手。

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河野選手が相手を交わす。

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吉住選手がパスを出す。

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野村選手のタックル。

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トライをとる野村選手。

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伊藤選手がボールを取る。

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森川選手のボールキャッチ。

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応援団のみなさん。

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花道を歩く。

 敗れた長榮大学の学生は『台湾1位で自信があった。だが、手も足も出なかった。悔しいと言うより完敗です』と、流暢な日本語で試合を振り返った。



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長栄大学と記念撮影。


 政治大学との試合も41-0と、見事に力の差を見せつけた。
 試合終了、ノーサイドの笛で選手たちは交流記念にジャージ交換。交換してからは写真撮影。
 政治大学の学生は赤紺ジャージを気に入ったようであり、その姿は誇らしげに見えた。

京産大メンバー   京産大41-0政治大学  (30分試合)

1、岡留
2、宮崎
3、酒井
4、伊藤
5、大西
6、上田
7、田久保
8、武田
9、吉住
10、山内
11、松井
12、前中
13、高原
14、野村
15、河野


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交換したジャージで記念撮影。

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武田選手と山本選手。

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宮崎選手、下良選手、武田選手。

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下良選手と絹川選手。

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ジャージ交換(下良選手)

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11番ジャージ交換(河野選手)

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清河先生の写真。

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TV取材中の大西監督。

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試合後の選手たち。

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眞野主将の握手。


 この日、夜の交流パーティでは、SMAPの歌『世界に一つだけの花』を京産大の部員が披露した。主将眞野を筆頭に大きく響き渡る声で歌い切った。すると、政治大学も台湾の歌『友達』をプレゼント。試合だけでなく、国際交流として非常に有意義な時間を過ごした。

 遠征3日目、試合をしたメンバー同士で台湾を観光。日本語や中国語、英語を駆使して異国の地を学んだ。
 試合だけでなく、ラグビーを通しての国際交流。これまでに、こんな大学があっただろうか。昨日の敵は今日の友。異文化理解に溶け込んだ1日だった。

 楽しい時間はすぐに過ぎる。

 遠征4日目、赤紺戦士は帰路につく。
 眞野主将は『ラグビーを通して、国境を越える仲間ができた経験は財産になった。このような機会を与えてくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです』と帰りの飛行機で台湾遠征4日間を締めくくった。

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眞野主将あいさつ。

 国際交流試合。その一言だけでは片付けきれない4日間だった。
 この経験を活かして、今季リーグでの関西制覇、大学チャンピオンシップへ・・・。

 言葉では簡単に言える。
 だが、夢が叶ったとき、目標を達成したときの喜びは計り知れない。

 私たちができる最大の応援は、現地に足を運び、熱いプレーを観ること、肌で感じることだ。
 歓声が背中を押す。
 その景色を何度も観てきた。心が動く光景とは、このことだろう。

 毎日の朝練習。激しいタックル、ぶつかり合い。
 夜遅くになってもランニングやキックの確認で試合を見据える姿。
 日本一、厳しい練習を積んでいる赤紺戦士たち。

 『前向きにひたむきに』。
 大西監督は普段から口にする。

 努力の先には必ず未来が拓く。
 その日を待っています。