半世紀以上の時を経て、遂に掴み取った栄光の瞬間から約1ヶ月。2年ぶりの全日本大学選手権の初戦を控える京産大の注目ルーキー2人に迫り、今季の総括、目標、インカレへの意気込み等、語っていただきました!

ハードワークを生かし全国の舞台へ!「1試合ずつ勝って、今まで通り」
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(伊藤翼=MF リーグ戦21試合1ゴール2アシスト)

伊藤翼選手
ーリーグ優勝の瞬間を改めて振りかえって
優勝の瞬間を振り返って。ずっと今年の目標だった関西制覇っていうところを達成できたことが、1番嬉しかったですし、その中で、自分が試合に出て、チームに少しでも貢献できたっていうところもよかったのかなと思います。
ー第3節からスタメンを張り続けたことについて
1節目と2節目はスタメンじゃなくって、この大学来たときにちょっと高校のときとの違いはあって、強度の部分とか。だから1節目、2節目とか試合出れてなかったと思うし、でもずっと試合出させてもらう中で、強度とか自分の強さのタフさっていうのは、ずっと出続ける中で成長できたのかなと思います。
ー入学当初の目標
ここまでスタメンっていうか、壮磨くんとか、陽星くんという存在があったから、 スタメンを奪う気持ちでもちろんやってたけど。壮磨くん、陽星くんの控え、まずベンチにずっと入り続けようとは思ってました。
ーリーグ戦で通用したと感じた部分
ハードワークっていうところで、ボールを奪いに行くところだったり、球際で負けないっていうところは、結構通用したのかなとは思います。
ー逆に通用しなかったと感じた部分
それは結果のところで、壮磨くんとか和樹くんみたいに、ゴールを決めたり、アシストして、チームを勝たすっていうところ、結果を残すっていうところが、自分はまだまだなのかなって思います。
ーボランチながらも数字へのこだわりは
プロ行くには、そこが1番見られるところやと思うんで、今、インカレでもそうですけど、来年からも、そこはこだわってやらないといけないなと思います。
ーその中でも、後期第2節の劇的な決勝弾を振り返って
後期で同点に追いつかれて、前期の試合だったら、あのまま引き分けに終わってしまってっていうのが結構あったけど、後期 に入って、自分のゴールで逆転して、チームを勝たせられたっていうのは、すごい自分の自信にもなりました。
ーアシストに関して
アシストの方がなんか難しいっていうか、パス、ラストパスとかの方が、自分はボランチだから、こっちの方が大切やと思うけど、そこが本当に自分は全然足りてないかなって思いますね。
ーもっとアシスト数を伸ばすために
壮磨くんみたいに、常に前を選び続けるっていうことで、 ボール持って簡単に後ろに下げるんじゃなくて、前向いて出せる状態でいつづけるってことですかね。
ー印象的な試合
やっぱり最後、最後かな、最終節。前半あれだけ押し込まれてて、先制されて、前半は個人としてもチームとしてもダメだったけど、ハーフタイムに監督からも、このままじゃあかんっていうのも言われたし、これで優勝できるのかっていうのもあって。そこから後半の45分で、あの関学に逆転して優勝したっていうのは、インカレに向けてもすごい良い勢いになれたのかなと思います。
ー最終節、ハーフタイム時のメンタル面
大丈夫ではないけど、みんな、個々で負けてたっていうのが多かったから、そこは絶対負けないようにっていうのはあって。 後半、大和くんのとこもそうやけど、そこが修正できたのがよかったのかなって思います。
ーインカレに向けて
トーナメントなんで、1点の重み、大きさが、ほんまに勝敗に繋がってくると思うから、立ち上がりの立ち上がりで、失点したら、ほんまに苦しい展開になるやろうし、逆に立ち上がりで、すぐに入れれたら、自分たちの思うようなサッカーができると思います。この立ち上がりっていうところが本当に重要になってくるのかなと思います。目標は日本一ですけど、1試合ずつ勝って、今まで通りやって勝っていったら、その先に優勝っていうのが待ってると思います。


常に準備は怠らない「勝たせられる選手に」
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(小野成夢=DF リーグ戦4試合2ゴール)

小野成夢選手
ー入学当初の目標
まず1年目から、Aチームに入りたいっていうのはあって、ここで、まずAチームに、入れてもらえたこと、まずAチームに絡むっていう目標は、正直、今年、いろんなアクシデントとかで、出させてもらう機会がいっぱいあって短い目標は達成できたんですけど、今は、その試合に出て、勝たせるとか、そのチームに貢献するっていうのが、8試合くらい出たけど、負けてるときの方が多くて、勝たせるとか、勝った試合っていういうのが、少ないっていうのが、今の現状で、勝たせられる選手になるっていうのが今の目標です。
ーベンチでの試合中の準備の仕方
前期の中で声出せるのもそうやし、ベンチ居る中で、 いい方向性を持っていくための声かけだったり、自分が試合に入ってるときのをイメージしたりします。アクシデントとか、センターバックなので、最後の試合の締めで入ったり、もし誰かが、脚攣ったりするかもっていうのは意識していて、試合の流れを早く掴むために、試合中も、体動かしながら、ずっと見るっていうのは、意識してました。
ーリーグ戦で通用したと感じた部分
完全に100パーセント勝ててたわけじゃないけど、もっとトレーニングとかすれば、ヘディングとか、体の当て合いとか、ビルドアップとか、その3つは、あと1段階とか、1回り、2回りもっとこだわって成長できたら、学生リーグでも全然通用するなと感じました。
ー力の差を感じた部分
プレースピードとかはもっと上げないといけない。やっぱり練習とかでも、ゲーム出てる人と出てない人で違いとか、テンポの違いとかは、差を感じることはある。自分が何試合か出て、やっぱり守備の時のスライドのスピード感とか、ビルドアップのときのボールを回すスピード感っていうのは、自分のところでテンポを詰まらせて感じはあったし、スライド遅れてるとか、ラインの上げ下げバラバラになってるとか、そういうのがあったから、もっと基準を上げていかないといけないと思う。
ーCBとして意識していること
個人としてだったら、もう単純に負けないっていうところ。そこは、できてるわけじゃないけど、自分の持ち場をまずやられないっていうのはあって。チームだったら、1番意識してるのは、スライドとか上下のラインを揃えるっていうところ。学生リーグとかでも、自分だけ下がってたり、逆に自分だけちょっと上がってて自分の背後が使われたり、そういうとこはもっと大事にしていかないといけない。
ービルドアップにおいて意識すること
空いてるとこ探すとか、個人で話すとか、FWから探していったりということで、フォワードの背後とか、1番前に入れて送るっていうのは意識してます。
ー印象的な試合
後期第7節の大体大戦。その前の試合、びわスポ大に負けてて、次の試合自分が出るってなって、やっぱり勝ちたいっていう気持ちもあったし、優勝するためには、ここは落とせないっていうのがあったけど、結果2-3で、3点目が、自分のクリアミスから失点して、この大一番というか、優勝するために勝たないといけない試合で、ミスで負けてしまって。そういうミスをしたっていうのが印象にも残ってるし、勝ちたい気持ちがあった分、悔しさが大きくて、自分のミスで負けた分、結構印象に残ってるかな。
ーチーム内でお手本にしている選手
翔くん。同じポジションっていのも1番大きいけど、一緒に練習とかする中で、ラインのコントロールとか、声かけとか練習のときからすごいし、自分が全くできてないことをできてるから、見習うものがいっぱいある。
ーインカレに向けて
残り数日しかないけど、しっかりメンバーに入るっていうこと。もし、メンバーから外れたなら、チームが、日本一獲るためのサポートを全力ですることが、役目だと思うし、メンバーに入れたら、与えられた中で、100%でやりたいと思います。


【取材者:細井雅貴】