第27回関西学生アーチェリーインドア選手権大会(2023年12月2日~3日)
於・京都大学吉田キャンパス総合体育館

—競技結果—
〈1日目〉
[リカーブ・男子]
19位 佐藤朱史(3年) 564点
42位 艗佳吾(2年) 544点
52位 柳本一希(2年) 540点
70位 綾仁龍規(3年) 522点
[リカーブ・女子]
20位 河田莉依(2年) 538点

インドア大会シーズンの幕開けを告げる戦いとなる関西学生インドア選手権。
京産大は佐藤朱史(3年)、河田莉依(2年)が決勝ラウンドへ駒を進めた。
 男子リカーブに出場した佐藤は序盤から安定した競射が続いた。前半から10位台をキープし続け19位で競技を終え、1年次以来の決勝ラウンド進出を果たした。
 夏から主将を務めている佐藤。8月の関西ターゲット選手権では「理想に近づけていない」と危機感を表していた。ようやくつかんだ決勝ラウンドの出場権。“キャプテン”としての背中を見せる時か来た。
 女子リカーブに出場した河田は、決勝に進出も課題が残る試合となった。前半は15位(275点)と順調な立ち上がりも、後半は指の怪我などの不運にも見舞われ得点が伸びなかった。決勝ラウンドではトーナメントを勝ち上がり、前日の悔しさを晴らせるか。


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〈2日目〉
[リカーブ・男子]
1/16イリミネーションラウンド
佐藤朱史 4-6 岸本和磨(関学大)
〈27-30、24-29、29-28、28-25、28-29〉
→ベスト32

[リカーブ・女子]
1/16イリミネーションラウンド
河田莉依 3-7 山本愛菜(近畿大)
〈27-29、27-26、27-27、15-29、23-27〉
→ベスト32
やはり“トーナメントの壁”は厚かった。前日の予選ラウンドを勝ち上がり、決勝ラウンドの舞台に立ったのは佐藤朱史(済3)、河田莉依(国2)。両者ともに惜しくも初戦を突破できず、ベスト32に終わった。
 佐藤にとって大学入学後、初のトーナメント形式の公式戦となった1/16ラウンド。序盤はリードされる展開も3、4セット目を連取し、勝負を振り出しに戻す。最終セットは両者ともに好記録となるが、佐藤は惜しくも敗退。試合後「(相手が)29点なので上回れた」と1点差の攻防を悔やんだ。
 一方、河田にとっても悔しさ残る関個ターゲットだった。序盤から両者セットを取り合う展開となった。第3セットまで互角の戦いを演じるも、第4セットに大きく点数を落とす。第5セットも相手の流れを止めることができなかった。
 今大会をベスト32で終えた佐藤と河田。今後は2月に開催される全日本インカレ(インドア種目)、4月開幕のリーグ戦に向けて練習を重ねてゆく。今日の涙が必ず今後に生きるはずだ。

[試合後コメント]
1日目
佐藤
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ー終えての感想
自己ベストを出せまして、それが良かったかなと思います。先週に試合があったんですけど、それがダメな結果で、反省を踏まえてコーチに言ってもらったことを踏まえながら1週間練習してきたことが練習通り出せたのかなというのがあるので、そういった点では今日はとてもよかった試合だったかなと思います。

ーインドアシーズンに入って最初の大きな規模の大会。どういった調整をしてきたか
とにかく型の入り方だったり打ち方は全然違うと思うので、それに慣れるために就活とかあるんですけど、出来るだけ毎日練習して感覚を合わせていけるように頑張りました。

ー18mの射場に合わせるための(アウトドア競技では30~70m)練習内容は
先輩に教えてもらったことなんですけど、的ごとに型の高さが違うので、それ用の打ち方があるので
それを練習しました。

ー決勝進出を果たした
大学入って初めて関西インカレで決勝に残ることができたので、本当に嬉しいなとおもいます。その反面、結構緊張すると思うんですけど、初めての挑戦なので楽しんで明日臨めるようにしたいです。

綾仁
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ー試合を終えての感想を
一応インドアが最後だったので頑張るつもりだったんですけど、あまり芳しくない感じの点数だったし、内容もそんなに良くなかったと思います。

ーアウトドアからインドアに向けての期間はどういった調整や対策を
予選の時は点数が出たので良いかなって感じだったんですけど、そこから点が落ちてきて筋力が足りないのが分かったので付けてきたんですけど、それが足りなくて押手が足りなかったり引き切らな語りとか時間ギリギリになることが多くて点数が下がったかなという感じです。

ー学連員として大会運営に1年間携わってきているが、運営と選手を両立することについて
準備をするのに体力を使うので、準備をして3日間ある大会は3日目にするとか2日間だと1日目に準備をすると2日目に筋肉痛が来るので、1日目に試合をせずに2日目に試合がしようとすると両立ができなくなるので、どっちの日に(競技を)するかはずっと考えていました。あとは、試合中に選手と運営の両方の気持ちを分かっているので、「~した方が良いよ」ということはよく言ってました。

ー来季への目標を
来季はジャパンインドアという大会があるので、それを狙って頑張ります。ジャパンインドアで点を出すのと、それに向けて体を調整して射型を整えて、その後のリーグ戦で部内のトップレベルの点を出して、部を引っ張っていけるようにしたいです。


柳本
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ー今日の感想
前半がちょっと悪かったかなっていうのと後半は目標点数には達してないんですけどまだましかな。まあでも去年の点数は超えれたので。

ー悪かったという前半をふまえてどういう気持ちで後半に挑んだか
ここ最近ちょっと調子が悪くて。日によって射程も違うかったのでどうすれば当たるかなっていうのを考えながら。で、前半終わった時に、後半はこれをこうしていこうっていうのを意識してました。

ー具体的にはどんなことを意識したか
弓が左に傾いているみたいなのがあったので、矢が全部左に飛んで行っていたので弓を右に傾ければ多少はましになるんでそれを意識しながらって感じで。

ー緊張はしたか
緊張はまあしてないですかね。まあある程度の緊張はしないといけないんで、そこらへんはまあよかったかなって思います。寒いっていうのが一応あったんでもうちょっと防寒対策をちゃんとすればなーとは思いました。

ー寒さの影響はあったか
寒さあると冷えて固まっちゃうんでそうですね。

ー意気込み
弓の調整もうまくいってなかったことが多かったのであともう一個今年は試合があるんでそれに向けてちゃんと弓も調整して点数も安定して550点くらい出せるように練習したいです。


河田
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ー試合を終えての感想
1射外した割には持ちこたえたし、55点平均は保ててたのですごい良かったかなと思うんですけど、後半は伸び悩んで狙い込みが全然できなかたり横の選手に気を取られてしまったのがあるので、心に悔いが残る試合だなと思います。

ー後半では指の負傷もあった
イレギュラーな事が起こりましたね。それを理由にするのは良くないんですけど。

ー苦手としていたインドア競技。どの様な対策や練習で臨んだか。
寒かったのがあるのでそこまで本数が打てたわけではないんですけど、この間出た記録会の時にコーチに言われた事を活かして闇雲に練習しない様にはしてました。

ー20位で決勝ラウンド進出。明日はどんな試合をしたいか
ボーダーには残ったんですけど、点数的には恥ずかしいという自覚があるので、1回戦は対戦相手の順位は高いと思うんですけど、縮こまらないで自分の射で打てるようにしたいです。

ー課題としているトーナメントへ向けて
的前に立つと引きが長くなったり自分のリズムで打てなくなってしまうので、今日の前半が良かったので、同じように一回一回気持ちを作って打てたらと思います。

2日目
佐藤
ー試合を終えたの感想
初めてのトーナメントで緊張はしていたんですけど、楽しくできたというのは一番ありますね。

ー予選の結果から、初戦は関学の岸本となった。どういった意気込みで臨んだか
若干知り合いと言うのもあって、ライバル校と言うのもあるんですけど、倒してやるという気持ちです。

ー前半はリードを許す展開
最初は向こうは30点、29点と1点しか落としていないので流石だなと言うのがあってその時僕も外しちゃったので、やるしかないと思って頑張ったら同点まで持ち込めたという展開だったんですけどね。

ー最終セットは1点差
相手が上手いのはあるんですけど、相手が28点なのは勝つチャンスがあったので、そこに行けなかった自分の弱さと言うのは再確認できたと思います。

ー主将としてはじめて決勝に進めた
ターゲットの時にも話した「成績で引っ張る」というのはトーナメントに行けたというので出来田とは思うんですけど、もうちょっと勝ち進んでベスト8ぐらいまで行っていい背中を見せらられるというか今後出来たら良いなと思います。

ー今後の目標
インカレもあるので、そっちのトーナメントにも進めたら良いかなと。大会が大きいので、そっちで今以上の成績を残して主将として成績を残して、それが終わってからのリーグ戦で良いスタートを切れるようにしたいです。

河田(オンラインにて事後取材)
 今回の試合では、それまでの練習でできていなかったことが出てしまいそれが結果に影響してしまったと思っています。
試合では多くの反省点が残り、とても悔しかったです。また、苦手なインドアでトーナメント形式というのも経験不足で緊張してしまいました。
 コーチから射型に指導をいただき、まだまだ治すべきところがある、まだまだ頑張っていきたいと思いました。
次の試合に向け、練習を続けていきます。


【取材:藤田稜介、垂水遥香】