9月16日、関西六大学野球秋季リーグ第3節大商大2回戦がわかさスタジアム京都で行われた。京産大は初回に先制され、3回裏にも3点を失い、苦しい展開となる。しかし4回表に逆転し試合の流れを一気に戻した。その後は着実に得点を重ね15得点と快勝、第3節を1勝1敗とした。
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京産大 030 500 502 = 15
大商大 103 000 001 = 5

スターティングメンバー(先攻)
1.中堅手 山本 (鳥取城北)
2.遊撃手 宇都宮(宇和島東)
3.指名打者 杉野(近江)
4.一塁手 西元(福知山成美)
5.三塁手 笹原(福知山成美)
6.左翼手 田井中(福知山成美)
7.捕手 横山(龍谷大平安)
8.右翼手 川岸(京都成章)
 右翼手 間部(金光学園)
9.二塁手 酒井(桜宮)
先発投手 藤本(京都学園)
2番手 長谷川(大分藤蔭)
3番手 北山(京都成章)
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 チャンスであと1本が出ないと言われ続けてきた打線がついに火を噴いた。終わってみれば12安打15得点、2戦連続完封負けが嘘のような京産大の攻撃だった。試合後ベンチから引き上げる選手の様子もどこか吹っ切れたような清々しさがあった。
 現在、4季連続で大商大が優勝を果たしている関西六大学野球リーグで、京産大は厳しい戦いを強いられてきた。大商大に最後に勝ったのは、奇跡の大逆転優勝を飾った平成28年春以来2年半ぶり。京産大は大商大に9連敗中であった。「ずって負けていたのでやってやろうと思っていたがなかなか勝てず、もやもやしていた」と主将の横山裕也(済4)が話すように選手たちは悔しい思いをしてきた。今日の試合も序盤は決して良い立ち上がりとは言えなかった。初回に先発の藤本翔(法2)が二死から連打で1点を先制され、いきなり王者の強さを見せつけられる。直後の2回表に二死1,3塁から9番酒井航(営1)の2点適時打で3点を奪って逆転するも、3回裏に再び藤本が捕まり3失点。試合序盤は1点差を追いかける展開となった。
 しかしここから京産大は前日完封負けを喫したチームとは思えない打線の繋がりを魅せる。4回表一死満塁から9番酒井が四球を選びまずは同点に追いつく。続く1番山本貴也(営1)に2点適時打が飛び出し逆転に成功した。この回さらに押し出しで1点をもぎ取り一挙5得点を挙げる。
 投手陣も3回二死からマウンドに立つ長谷川希望(済1)がスコアボードに0を刻み大商大の反撃を許さない。この中盤に大商大から得点されなかったのは大きかったのか、流れは完全に京産大ペースになった。打力のある大商大の息の根を止めるべく7回表再び打線がつながる。一死満塁のチャンスを作ると9番酒井が再びライトオーバーの2点適時打を放つ。今日の酒井は2安打5打点と大暴れ、恐怖の9番打者としてチームを勝利に導いた。その後も1番山本、2番宇都宮雄太(済2)の2連続適時打で3得点。この回、再び5点を奪って大商大を突き放した。
 打線が繋がらず、ことごとく敗戦を喫してきたチームだけに今日の試合での攻撃に関しては今後の試合にも大きく影響を与える内容であった。試合は9回表にも4番西元正輝(営3)が右中間へ適時打を放って2点を追加し勝負あり。第3節大商大戦を1勝1敗の五分とした。試合後、主将の横山は打線について「意識はいい方向に向かっている」と手ごたえを感じていた。悲願のV奪還へ、大商大に1勝しただけでは意味がなく、勝ち点を獲得してこそ大商大に勝ったと言っても過言ではない。明日の3回戦、大商大は1回戦で3安打完封を喫した大西がマウンドに立つ可能性が高い。一昨日の借りを返すと同時に、何としてでも大商大から勝ち点を。3回戦は勝ち点を賭け総力戦となる。
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【試合後コメント】
勝村法彦監督
「積極性をテーマに試合に臨んだ。打線は酒井と山本を中心によくつながってくれた。酒井は勝負強さが魅力、身体は小さいがそれを気持ちでカバーしている。先発の藤本は逆転した直後受け身に入ってしまった。リードしても攻めていく姿勢を大事にしてほしい。これも一つの経験としてこれから成長していってもらいたい。北山は自分の持ち味であるボールの威力を存分に発揮してくれた。長谷川は度胸よく堂々としたピッチングを見せてくれた。明日に向けて気持ちを切り替えて準備をしていきたい。」
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横山裕也主将
「ずっと負けていたので、やってやろうとは思っていた。モヤモヤしていた。今日勝てたがまだ勝点を取ったわけではない、まだ5分
。(チームの雰囲気は)声も出ていた。
うちはしっかりバントを決めたり、繋いで繋いで得点する野球。今日はよく繋がった。意識はいい方向に向いていると思う。明日は総力戦。しっかり勝ちに向かって行きたい。」
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酒井航内野手
「2試合連続で打てていなかったのでなんとか投手を援護できるように打席に立った。データからストレートにヤマを張っていた。自分は9番打者なのでなんとかして1番の山本に繋ぐのが仕事。打席の途中で左投手に代わりやりづらかったが冷静に四球を選ぶことができた。試合のビデオやデータを見直して明日に備えたい。」
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北山亘基投手
「自分の持ち味であるストレートの威力で抑えることができた。勝村監督からもストレートを磨くように言われ続けてきて、春夏を通して練習してきた成果が結果になって現れていると思う。長谷川が崩れたらいつでもいけるようにいつも準備している。いまからしっかり気持ちを作って明日の試合にベストコンディションで臨めるようにしたい。」
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山本貴也外野手
「4回に対戦した橋本さんは5リーグオールスター時に後ろを守っていて、えげつない投手だと思っていた。スライダーの曲がり幅が大きくて速い。なので多少ストライクゾーンから外れてると思っても、初球から積極的にいこうと思っていた。
(7回の適時打について)大商大は打力のあるチームなので引き離さないといけないと思っていた。ストライクゾーンにきて詰まったが、良いところに飛んでくれた。
(1年生の活躍が目立つ)いい刺激になっている。北山、長谷川も頑張っていた。負けられない。酒井は体は小さいが四球で出塁したり、飛ばすこともできる。酒井が9番にいるので上位に繋がっていると思う。チャンスで返してあげたい。
大商大の大西投手には抑えられてしまっている。自分は塁にでるだけでなく、相手の嫌がることをしていきたい。自分の役割を果たしたい。」
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長谷川希望投手
「ブルペンでもいつも通りのピッチングができていた。ストレートが下から浮いて、芯を外し、ゴロを打たせることができた。
明日は、際どく、ボールになった判定は修正して、テンポよく投げる。
今日は球数を多く投げたので、ケアをしっかりして、明日戦闘モードになる。」
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宇都宮雄太内野手
「(7回2点タイムリー)全然打ててなかったので、次に回すことを意識した。球は絞らず来たまっすぐを素直に打った。
全員が後ろに繋ぐ気持ちを持っていたので勝てたと思う。明日もチーム一丸となって戦う。」
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次戦は9月17日、第3節大商大3回戦がわかさスタジアム京都で行われます。












(石丸一真)