第32回関西地区大学六リーグ対抗準硬式野球大会
vs.近畿六大学連盟選抜(2023年11月25日)
@大阪シティ信用金庫スタジアム
vs.近畿六大学連盟選抜(2023年11月25日)
@大阪シティ信用金庫スタジアム
【試合結果】
近畿六 100|000|013 = 5
西都六 030|000|100 = 4
【出場選手】
1 左右 横野 友護(桃山学院大)
2 捕 多田 和真(京都橘大)
捕 山川 卓真(桃山学院大)
捕 浮邉 孝幸(大阪産業大)
3 三 安永 光陽(3年・三田学園)
三 黒川 康輔(桃山学院大)
4 右左 上村 駿斗(3年・須磨学園)
左 宮下 昇太(大阪産業大)
5 中 小野 雄司(奈良教育大)
6 指 永田 啓祐(大阪産業大)
打指 中野 温喜(大阪産業大)
7 二 南 陽一朗(桃山学院大)
二 池田 春十(奈良教育大)
8 一 田口 凜太朗(3年・姫路南)
一 山本 拓忠(3年・光泉カトリック)
9 遊 大竹 琉生(3年・洲本)
遊 早瀬 颯大(桃山学院大)
投 泉 連(3年・乙訓)
投 升田 陽大(2年・愛知)
投 許 聡俊(大阪産業大)
投 高橋 俊登(大阪産業大)
今月上旬に秋季関西地区大会が終了(兵庫医科大神戸が優勝)。一段落がつき、今度は全国9地区ブロック大会※1や関西六リーグ対抗戦※2など、他大学の枠を超えた戦いが繰り広げられている。その中で、今回は関西六リーグ対抗戦に挑む西都六大学選抜の試合を追った。西都六大学連盟には京産大の他に、桃山学院大・大阪産業大・摂南大・奈良教育大・大手前大・京都橘大が加盟している。優勝を目指し、切磋琢磨した選手同士が今回は同じチームの仲間として試合に臨んでいく。
11月25日の試合前の時点で西都六大学連盟は1勝1敗。冷たい風が容赦なく吹きつける寒空の下、今夏大学日本一に輝いた大経大を含む近畿六大学選抜との対戦となった。
先発投手は京産大の鉄壁投手陣の一角・泉が託された。しかし初回から4個の四球が飛び出し、押し出しで先制点を与えた。それでもその後は制球が安定し、0を並べ3回まで投げ抜く。攻撃陣は2回裏、小野(奈教大)・永田(大産大)が連続安打で好機を演出すると、7番・南(桃山大)が犠打の際に相手が一塁へ悪送球。その結果小野が生還して同点。さらには9番を打つ大竹が左翼へ犠飛を飛ばし、あっという間に勝ち越し。そして今大会でチームの主将を務める横野(桃山大)にも適時打が生まれ3-1とリードを広げる。
▲一時勝ち越しとなる犠飛を放つ大竹
一方投手は、4回から京産大一の速球派投手・2年次生の升田に交代。秋季関西大会を機に調子が下がっていた升田だったが、今回は無失点で3イニングを乗り切り、「自信にもつながった」と語った。追加点が欲しい西都六大学選抜は3回以降走者を出しては進めることができず、流れが拮抗していたが7回表、相手の失策などから一死満塁として代打・中野(大産大)が初球を右翼前へ運び久々の1点。8回表に1点を返されるも2点のリードを保ち最終回へ。マウンドを7回からは升田から許(大産大)に託したが、今まで抑えられていた近畿六大学選抜の打線がここで爆発。3点を奪って逆転を許す形となった。これが決勝点となり、西都六大学選抜は惜しくも敗戦。これで1勝2敗となった。
京産大からは宮田怜を除く7選手(泉・上村・大竹・田口・升田・安永・山本拓)が出場。投手陣の活躍の他に野手では田口・安永・山本拓が安打を記録。とりわけ山本拓は複数本放った。普段の京産大のチームとして関西、そして全国の頂点を目指す真剣勝負とは一味違う今回の試合。他大学との交流もあり、選手たちには笑顔もあり、純粋に野球を楽しむ姿があった。この大会は12月9日までの残り2試合を残すのみ。
【試合後のコメント】
~泉 連 選手~

○いつもと違う環境での試合だったが
「いつもと違ってシンプルに楽しかったですね。」
○他大学の選手と何を話したか
「いつも敵同士で戦っているチームなんですけども、味方という不思議な感覚というか、いつもと違って今回はリーグとして頑張ろうという感じだったので、そういう意味では違う責任感とかはありました。」
○一番勉強になる選手は
「横野選手(桃山大)ですかね。あの人は足も速くて守備範囲も広くて簡単に三振しないので、投手として投げていても相手としたら嫌だったし、味方としたらめっちゃいいバッターだなと感じました。」
○今夏日本一に輝いた大経大擁する近畿六大学選抜との対戦
「スイングはみんな振れていてピッチャーもよかったので、普通に力負けかなという感じです。」
○先発投手として1点は初回に失ったものの試合を作った
「初回は正直調子が良くなかったんですけど、そこから2回・3回は徐々に悪いなりの工夫ができたのがよかったと思うので、そこは評価したいですね。」
○残り2試合への意気込み
「今日負けちゃったんですけど、残り2試合は両方勝ちきって西都六大学のメンバーと最後良い形で終われるように。勝ち負けもそうですし、チームの雰囲気も良い感じで終われたらなと思います。」
~升田 陽大 選手~

○オールスターのような感覚での試合だったが
「選抜チームということもあって、リーグの良い選手と一緒に戦える機会だったので、とりあえず楽しんで投げようかなと思い、楽しんで投げることが出来ました。」
○いつもよりリラックスして試合できたのでは
「キャッチャーも初めて組んだ人だったので、最初から楽しんだ雰囲気で話すこともできて、ピッチングできたかなと思います。」
○具体的にはどのような話を
「変化球の使い方とか打者への攻め方とかはブルペンの時から話していたので、ちゃんと試合でできて良かったと思います。」
○一番勉強になった選手は
「やっぱり投手陣との交流はいい経験になっているかなと思っています。」
○夏日本一の大経大を含む近畿六大学選抜と対戦
「良いバッターしかいないのはわかっていたので、勝負を楽しめることができたのが一番良かったと思います。」
○4~6回まで無失点 中継ぎ投手としての役割を全う
「関西大会から調子を落としていてずっと失点している形だったので、今日も不安はあったんですがとりあえず無失点で乗り切れたというのが自分の中でも自信につながったと思いますし、いい経験になったと思います。」
○残るは京阪神大学連盟選抜と関西医歯薬連盟選抜との試合
「もう2敗しちゃってという感じなんですけど、こんな風に良い選手と戦えるのもあと2試合なので、とにかく楽しんで、周りの人と交流を深めようと思っています。」
~山本 拓忠 選手~

○いつもと違う感覚で試合に臨んだと思うが
「普段とメンバーも違うので、ポジショニングとかの確認も必要ですし、普段一緒に練習しないと連携が難しいので、緊張していました。」
○他大学の選手との交流は
「京産の選手を褒めてくれたりとか、あの人えぐいよなとか、選手の話とかがメインで多いですね。」
○リーグ選抜で一番勉強になるなと思うのは
「やっぱり主将の横野選手ですね。今日とかは1番打者でしたけど、1番で簡単に終わらずにファウルを打って最終的にヒットを打ったりとか、ここぞという場面で結果を残してくれたり、あとポジショニングも良いので京産の選手とかもあいつ(横野選手)欲しいわって言っているので、すごいなと感じています。」
○対戦相手は近畿六大学連盟選抜 対戦してみて
「ピッチャーの近畿大学の選手とか、外野手とかも大経大の選手とかがいて、すごい人たちがいる中で緊張もしていたんですけど、その人たちのプレーの中で参考になることも沢山ありましたし、僕も上達すべきところがあるので、目指していきたいなと思いました。」
○途中出場で安打も放ち、守備では安定性を見せる
「京産で出場する機会が少ない中で、こういう時に結果を残してアピールしていかないといけないなと感じたので、1打席目はまぐれのボテボテのヒットが出て、2打席目は近畿大学と練習試合をした時に抑えられたピッチャーだったので、意地でも打ちたいなと思って打席に入ったら打てたので、今日はうまくいったんじゃないかなと思っています。」
○このチームと戦う残り2試合に向けて
「今日で2敗したので、残り2試合で勝たないと優勝ももっと遠ざかっていくので、打線がもっとつながれば西都リーグはもっと点を取れるので、守備も守りつつですけど打線がもっとつながるようにチームとして工夫して頑張っていきたいと思います。」
~安永 光陽 選手~

○いつもと違う環境での試合だったが
「西都選抜は最初から楽しくやろうと決めていたので、いつもよりリラックスして野球ができました。」
○大会を通じて他大学の選手との交流は
「同じサードの子と大学の話をしたり、バイトの話をしたり、仲は深まったと思います。」
○一番勉強になると思った選手は
「みんな楽しくやっているなと思ったし、みんなよくバットが振れているなと感じました。」
○夏の全国制覇校・大経大を要する近畿六大学連盟選抜と対峙
「思ったほど強くはなかったんですけど、最後勝ちきりたかったという気持ちはあります。」
○本職の三塁手の他に二塁手としても出場
「セカンドは高校生の時に少しやっていたので、ちょっと慣れていたので、フィーリングです(笑)。」
○残りの2試合に向けての意気込み
「自分の活躍ももちろんですけど、チームの勝利が一番だと思うのでそこを目指して、あと2試合頑張りたいと思います。」
【今後の試合予定】
第32回関西地区大学六リーグ対抗準硬式野球大会
①11月26日 9:00~ vs.京阪神大学連盟選抜 @大阪シティ信用金庫スタジアム
②12月9日 14:00~ vs.関西医歯薬連盟選抜 @ベイコム野球場(兵庫県尼崎市)
【取材・撮影:亀本皐介】