文部科学大臣杯第76回全日本大学対抗選手権自転車競技大会3日目(2021年8月15日)
インカレトラック3日目、少し落ち着いた雨の中、最終日のトラック種目が行われた。京産大からは1kmタイムトライアルに小堀敢太(法3)、マディソンに中村栄杜(営1)・矢萩悠也(営1)のペアが出走した。

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◆競技結果◆
▼1kmTT
小堀
5位 1分4秒444

▼マディソン
中村・矢萩ペア
2位 27ポイント


1kmTTは小堀が「順調にいけば自己ベストを更新できると思っていた」と語るようにパーソナルベストを1秒以上更新する1分14秒444の走りで5位入賞だった。不安だったのは発送機からのスタートだった。練習では1km走る練習は特にせず、ロードと発送機の練習に当てていた。「スピードに乗れば耐えれることは分かっていた」京産大の強みである中・長距離の良さを1kmでも発揮した結果となった。来年がラストシーズン、小堀の集大成に注目したい。

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自己ベストを更新した小堀

マディソンには1年生コンビの中村・矢萩ペアが出走。「できるだけ上位を狙いたいです」と試合前に中村は語っていたが序盤から順調なレース展開を見せる。序盤から中盤にかけて先頭集団から離れずにポイントを狙っていくと、3度1着でポイントを獲得。表彰台候補の日大が落車のアクシデントもあったが冷静な走りを見せていた。そんな中9回目のポイントを過ぎ、これからレース終盤というタイミングで中村にパンクのアクシデント。トラブルに戸惑う矢萩だったが「外から集団につけと声があった」と集団から遅れずにしっかりと繋いだ。この時点で17ポイントを獲得し表彰台を狙える位置にいた1年生ペア。逃げに強いという2人の似た脚質から作戦を考えていた。最終ポイント前に抜け出し、逃げ切る。秋田監督のGOサインと共に矢萩が逃げを敢行、中村が今だと思った瞬間だった。そのまま最終ポイントをトップで通過し10ポイントを獲得。結果は27ポイントで2位表彰台となった。「正直めっちゃ嬉しいです」と中村は喜びを表した。矢萩は「来年は優勝目指して頑張ります」と抱負を語る。1年生コンビのこれからに期待大だ。【記事執筆 出口敬介】

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マディソンで交替する中村(左)と矢萩(右)


◆コメント◆
小堀選手
-自身のタイムを見ていかがですか?
自己ベストを更新できてよかったです。今までのベストは1分5秒482なので1秒近く更新できたので満足はしてますが、順位があんまり伸びなかった。

-今日のレースに向けて意識していたことは?
自己ベスト更新はずっと狙っていた。前日にケイリンを走って疲れていたが走り出したら意外と体が軽かった。練習はケイリンの練習か発送機からの練習しかしてなくて、1km走る練習はしてなかった。チームが中・長距離ばっかりなのでその後ろについて行ってた。スピードに乗れば耐えれるのはわかっていたので、1歩目2歩目3歩目を重視していた。

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矢萩選手
-今日のレースを振り返っていかがですか?
自分たちが思った以上にうまくいったと思います。準優勝できるとは考えてもいませんでした。

-レース展開としてはどのように考えていましたか?
とりあえず作戦とかを作らず、先頭集団でいつづけようと、前で前で勝負するように考えていました。

-中盤あたりで結構1位を取れることが多かったが、その時の気持ちはどうでしたか?
1位を取れるような展開に中村がしてくれました。自分はそのペースをそのまま取りに行っただけで、ラッキーって感じでした。

-途中で中村選手自転車がパンクしましたが?
すごく焦りました。やばいと思いました。レース中にペアがトラブルを起こすというのは今までのレースの中で初めてだったので、どうしていいかあまりわかりませんでした。その中で、外から「集団につけ」と言われて、ついたらいいんだと思って、ついていきました。

-6月の大会では逃げが得意と言っていて、最後も逃げ切るという形で終わりましたが、どうでしたか?
自分たちの脚質に合うように上手くハマったなと思いました。

-前回の大会で見つけた課題を今回どのように生かすことができたとかありますか?
前回は今回とは違うペアだったが、その時はビビりまくっていました。特に前回の大会の決勝ではビビッて後ろの方でしか交代ができなくて、結局集団ら遅れてしまい勝負にすらなってなかったように思います。しかし今回は前に前にいることで勝負を仕掛けられたし、かつ自分たちの展開に持っていくことができたと思います。

-中村選手に対してどう思っていますか?
初めてこのペアで組んで、交代のミスはいくつかあったが、こんなに合うとは思っていませんでした。

-合宿で心掛けたり、強化しようとしたりしていたことは?
交代のミスをしないと合宿中は思っていたのですが、試合ではしてしまいました。(活かせたことは)
団抜き練習です。今回いつもより重いギアを使っていて、団抜き練習で重いギアを使って回すことに慣れていたので、あまり重いとも感じませんでした。団抜き練習をすることで重いギアに慣れることができたのだと思います。

-レース中秋田監督から声を掛けられていたが、どういうことを言われたのか?
最後の10周くらいで、あとゴールを合わせて2回ポイントがあるときに、「次のポイントを狙いに行くより、倍点を狙いに行くぞ」と言われました。その時に倍点を狙いに行くのに切り替えられました。2回あるなかで、倍点前のポイントも取りに行こうか考えていたが、秋田さんに「倍点取りに行くぞ」と言われて、前のポイントを取りに行くのをやめ、倍点に集中することができました。

-1回生で初めてのインカレを準優勝で終え、これからの抱負や目標はありますか?
来年からは優勝目指して頑張ります!

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中村選手
-今回の試合を振り返ってみてどうでしたか?
途中パンクがあって立ったんですが、終盤にかけてポイントを重ねられて、結果として準優勝で終われてよかったです。(準優勝という結果は)正直めっちゃうれしいです。

-パンクした時の気持ちを具体的に教えてください。
ちょうど集団の前の方にいて、これから動き出そうとしていたタイミングだったので、いい順位できていたのに水の泡になるのかなと思って、焦りました。

-中盤などは積極的に前に行っていたが?
結構意識してポイントに絡めるように前のほうで交代できるようにしていました。

-7月の大会の谷内選手とのマディソンでは後ろに行ってしまうことが課題と谷内選手にも指摘されていましたが、そこからどの課題にむけ意識したことや改善したことなどはありますか?
先頭の方で交代するっていうことを意識して、序盤の方はそれができていたのですが、パンク後は焦ってしまい、いつものように後ろで交代してしまいました。

-矢萩選手に対してどう思っていますか?
交代などの技術的なところではだめだなと思うところはあったんですが、作戦や行くタイミングの意思疎通はよくできていて、すごく走りやすかったです。

-合宿で心掛けたり、強化しようとしたりしていたことは?
交代中心に練習してきましたが、本番ではミスがあって、悔しかったです。(活かせたことは)自分も矢萩と同じように重たいギアを踏んでペースを維持する練習を団抜き練習でしていたので、そこが役に立ったのだと思います。

-レース中秋田監督から声を掛けられていたが、どういうことを言われたのか?
点数を取りに行こうか躊躇していた時にちょうど秋田監督に「次は絶対取りに行けよ」世言われて躊躇なく取りに行くことができたので良かったと思います。

-最後の逃げ切りに対してどのように考えていましたか?
「矢萩飛び出ろ!」ってずっと思ってて、そう思っているタイミングで矢萩が出てきたので、「自分も行くぞ!」という気持ちになれました。

-1回生で初めてのインカレを準優勝で終え、これからの抱負や目標はありますか?
来年は絶対に優勝します。

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【取材 出口敬介・草薙実和】