9月3日に長野県大町美麻地区で行われた文部科学大臣杯第73回全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレースの部。

秋田謙監督が掲げた今大会の目標は、10位以内に1人と20位以内に2人。

1周12.6キロのコースを14周。計176.4キロを走る。
京産大からは
樋口峻明(4)
中井唯晶(3)
松下綾馬(3)
曽我部厚誠(2)
溝口智貴(2)
藤田俊輔(2)
吉岡衛(1)
岡本篤樹(1)
以上の8名が出走した。

レース1周目。
パレードランが終わりアクチュアルスタート後、すぐさま動きを見せた。
吉岡を含む数名の逃げが決まり、レースは進んでいく。
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スタート後、集団後方に位置取る中井

周を重ねるごとに先頭5名からメイン集団の差は広がっていく。
5周目中盤には先頭は3名に絞られ、メイン集団から6分近くのタイムを奪う。
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マネージャーから補給を受け取る吉岡

最大で6分半の差をつけるなど、メイン集団がペースを上げ下げする中、11周目には先頭は吉岡を含む2名となった。
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しかしここでアクシデントが起こる。
12周目途中で吉岡が落車。もう一度走り出そうとするも、ドクターストップがかかり無念のリタイアとなった。

すると単独先頭となった選手を、樋口を含む3名の選手が追走を始めた。
先頭をかわした3名だったが、樋口がここから遅れる。

後方では中井と藤田がペースを上げ、上位を狙う。

ラスト1周。3位につけていた樋口だったが、1つ順位を落としゴール。4時間35分01秒で4着となった。
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4着でゴールした樋口

続いてメイン集団から上がってきた中井が8着でゴール。
藤田は中井のアシストに回ったため29位となったが、チームに貢献した。
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4時間35分36秒でゴールした中井

試合終了後、4位入賞の樋口は「大学4年間のロードではじめて入賞できた。うれしいが、最後先頭についていけず4位になったのは悔しい。次のオムニアム(トラック)ではさらにいい結果を残したい」と、さらに上を見据えていた。

今大会で主将を終える中井は「わかってはいたがマークを振り切れなかった。優勝を狙っていただけに悔しい。だが、チーム全体では結果を残せた。主将として今年はいい1年だった」と、最後に主将としての活躍を振り返った。

上位20名の成績を合計して出される大学対抗のロード総合順位では京産大は3位入賞。
トラックも合わせた総合順位では7位となった。
秋田謙監督は、「(トラックも含め)悪いこともあれば、いいこともあるということを思い知った大会になった。ロードでは結果だけを見ると想像以上だった」と振り返ったが、その表情は厳しいままであった。

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4位で表彰される樋口

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同じく8位で表彰される中井