関西大学ラグビー春季トーナメント準決勝対同志社大が6月18日、神山球技場で行われた。京産大は序盤から主導権を握ると着実にトライを積み重ね66-19と同志社大を圧倒し決勝戦へ駒を進めた。

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成功率80㌫という高い精度のキックを決めた河野

メンバー
1.柴田知宏(4年 桂)
2.中川将弥(4年 御所実)
3.酒井健太(4年 春日ヶ丘)
4.谷山泰信(3年 東海大福岡)
5.伊藤鐘平(2年 札幌山の手)
6.城間賢(1年 御所実)
7.上田克希(3年 東海大仰星)
8.フェインガ・ファカイ(2年 日本航空石川)
9.野村晋太郎(4年 桂)
10.ニコラス・ホファ(1年 札幌山の手)
11.濱田将暉(3年 京都成章)
12.田畑凌(3年 報徳学園)
13.坂本英人(4年 御所実)
14.藤野毅郎(3年 流経大柏)
15.河野翼(4年 東海大仰星)
16.横山慶太郎(3年 京都成章)
17.宮崎達也(3年 伏見工)
18.松本幸志郎(3年 東福岡)
19.田久保智也(4年 東海大仰星)
20.菊田一誠(2年 東海大仰星)
21.赤松慎司(3年 尾道)
22.小鉢竜太郎(4年 桂)
23.松井匠(4年 東海大仰星)

 昨年より実施されている春季トーナメント。この大会は秋季リーグの結果を占う一つの材料となる。準決勝の相手は宿敵同志社大だ。関東との交流戦の影響で相手がメンバーを落とした状態でも、なんとしても負けられない試合だった。試合開始直後に勢いに乗ったのは同志社大。しかし、すぐに京産大が流れを引き戻す。スクラムで相手を圧倒すると、完全に京産大ペースに。流れるようにパスを回してフェイズを重ねていく。前半15分に上田のトライ、河野のゴールが決まると20分、25分にもトライとゴールが決まり相手を引き離すと28分には河野が独走トライ。さらにはゴールを決め、前半終了時には35-7と相手を大きく引き離した。後半に入っても勢いは続く。後半3分に京産大得意のモールでフェインガが押し込み、42-7に。後半8分には上田、中川、ニコラス、城間とフォワードの選手を中心にパスをつなぎトライを決めて42点差に広げた。それでもまだまだ攻めることは休めない。13分には藤野がトライを決めると19分に河野が再びトライ。22分にフェインガがダメ押しのチーム10トライ目を叩き込んだ。その後は選手を数人交代したが、交代選手も同志社相手に互角以上に渡り合い、試合が終わってみれば66-19とまさに圧勝。2年連続の決勝へと駒を進めた。この日は河野が10本中8本のゴールを成功させ、トライも2本決める活躍を見せた。


京産大66-19同志社大
前半15分 上田トライ 河野ゴール成功
前半20分 田畑トライ 河野ゴール成功
前半25分 野村トライ 河野ゴール成功
前半34分 河野トライ 河野ゴール成功
前半37分 同志社トライ ゴール成功
前半40分 フェインガトライ 河野ゴール成功
後半3分 フェインガトライ 河野ゴール成功
後半8分 城間トライ 河野ゴール成功
後半11分 藤野トライ 河野ゴール成功
後半19分 藤野トライ 河野ゴール失敗
後半22分 フェインガトライ 河野ゴール失敗


決勝戦は7月2日に近大グラウンドで近大と対戦。

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大差が刻まれたスコアボード

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試合序盤のターンオーバーから波に乗った

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大西監督が高評価を示した田畑

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フェインガの肉体は相手のタックルをものともしない

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伝統のスクラムで相手を圧倒した

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中川はガッツあふれるプレーでチームをけん引した

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相手をかわしてトライに向かう城間

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藤野が相手を出し抜きトライ


コメント
大西健監督
「選手たちにとっていいきっかけになったと思う。フォワードが頑張ってバックスが応える京産大らしいラグビーが出来た。1年生のニック(ニコラス)は華奢だけど体が大きくなってきた。城間も体はでかくないけどテクニックはトップチームでも通用する。今回の試合もキャプテンの中川が頑張ってくれた。田畑とはじめバックスも頑張ってくれた。田畑に関しては秋に向けての目処が立った」

中川将弥主将
「決勝に行くことと勝ちにこだわることを大事にやってきた。フォワードで勝ることでバックスも機能した。スクラムなどのセットプレーは伝統なので譲れない。それでもまだまだ。相手は主力選手が出ていなかったがそういう状況でもセットプレーで悪い印象を与えることが出来たのはよかった。僕たちはセットプレーが生命線。夏にレベルアップをして秋に向けて仕上げたい」

河野翼選手
「ゴールの成功率が上がったことに関しては練習が始まる前からグラウンドに出て、誰よりも先に練習をすることで強くなれた。それが自信にもなっている。フルバックというポジションはアシストがメインになってくるけど、スキがあれば自分でもトライを取りに行く気持ちはある。勝つ前提でこのトーナメントに臨んでいる。秋でも今回のように同志社を圧倒したい」