11月5日に鶴見緑地公園で行われた関西学生ラクロスリーグファイナル4
厳しいリーグ戦を勝ち残った上位4校のみが出場を許される今大会。
京産大は3位で出場を果たした。

主将の難波宏貴(4)はチーム始動とともに、関西制覇の目標を掲げ、チーム全員で共有してきた。

負ければ即終了のトーナメント戦のため、関西制覇のためには1敗も許されない。DSC_9291
試合前、気持ちを一つにする


初戦はリーグ2位の大阪大。


第1Q序盤から主導権を握られ、なかなか攻めに転じることができない。
そして、開始2分。大阪大のショットが決まり、先取点を奪われる。

その後も、リーグ戦とは作戦を変えてきた大阪大のディフェンスを前に先取点を奪えず、第1Qを0-2で終了した。

第2Qに入り、難波、芦田和樹(4)、久保亮介(4)などがチャンスを作り、果敢にゴールを狙うも決めきれずじわじわと点差が開いていく。
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ショットを放つ難波
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相手のディフェンスラインを突破する久保
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パスターゲットを探す芦田

前半が終わり得点は0-5。厳しい状況だが、逆転に向け想いを一つにする。

待望の瞬間は第3Qに訪れた。
0-6で迎えた場面。土谷徳秀(3)がゴール前の密集地帯でクロスを振りぬくと、ボールはそのままネットを揺らした。
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チームメイトに駆け寄られる土谷(背番号5)

この1点で弾みをつけた京産大は、攻撃の手を緩めることなく、第4Q6分に芦田が倒れこみながらのショットを決める。すると17分に土谷が再度ショットを決め、流れを引き寄せる。
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倒れ込みながらもゴールを奪う芦田


しかしここで試合終了。3-8でファイナル初戦敗退となった。

試合後に難波は、涙ながらにスタンドへ一礼。4年間の感謝を述べた。
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今大会で4回生は引退となる。それぞれの思いのたけを後輩たちに語った。
そこで難波は、「今年悔し泣きしたのなら、来年を笑顔で終えるよう努力してほしい」と来年の優勝へ向けて激励を飛ばした。

倒れ込みながらのシュートを決めた芦田は、取材に対し「勝ち上がるにはもっと練習を重ねなければならない。その先には学生でしか経験できないものが必ずあるはずだ」と語った。

関西制覇こそ成し遂げられなかったものの、チーム一丸となってつかんだ勝利。
この敗北をバネに、来年こそは関西制覇を勝ち取る。