10月21日に関西六大学野球秋季リーグ戦最終節対大経大1回戦が行われた。前節で大院大が龍大から勝ち点をとり、京産大の自力優勝が復活。2連勝すれば優勝という中、大経大へ挑んだ。

京産大001 000 000 000 0 =1
大経大001 000 000 000 ×1 =2
(延長13回)
岩橋―山崎勇

京産大スタメン
1(右)今井
2(遊)秋山
3(三)杉
4(中)龍田
5 (DH)岩永
6(一)藤澤
7(左)平島
8(捕)山崎勇
9(二)小牧

 先発の岩橋(営3・京都すばる)は初回から走者を許すも安定した投球を見せる。打線は相手先発高木に序盤こそ抑えられるが、3回表に平島(法4・大阪桐蔭)と小牧(法4・京都外大西)の安打でチャンスを広げると1番今井(法2・福知山成美)が適時打を放ち幸先よく先制に成功した。しかし直後の3回裏、岩橋は2死から安打を浴びると死球の後、大経大3番・福島に左前に運ばれ、走者が生還し同点に。それでもその後、岩橋は立ち直り安定した投球を見せた。一方打線は、安打や死球などで、幾度となくチャンスを作るも高木に要所を抑えられ、得点が奪えない。
 そして、同点のまま試合は延長戦に突入した。11回裏、岩橋は安打を浴びるなど1死満塁とサヨナラのピンチを迎えてしまう。絶体絶命の危機に岩橋は気迫の投球で相手の4番川口、5番下薗を連続三振。見事ピンチを切り抜ける。しかし、試合開始から3時間近く経過し、タイブレークも見え始めた13回裏、またも京産大は1死満塁のピンチに。三振を狙いに行った岩橋だったが、打者の放った打球は三塁ゴロ。しかし三塁手・杉の投げた球はわずかに低めに逸れ、まさかのサヨナラ負け。京産大は12安打放ちながら1得点とホームベースが遠かった。
 これで対戦成績を1敗とした京産大。優勝するためにはもう大院大との優勝決定戦を含めて3連勝が絶対条件となった。

◆試合後コメント◆
勝村法彦監督
「あと1本が出なかった。岩橋は良く投げてくれた。クリーンアップにもう少しヒットが出ていれば。悔しい負け方だが、優勝するためにも切り替えて連勝していくしかない。」
平島昇汰主将
「(2連勝すれば優勝がかかった試合だったが)試合前から、硬さというものは全くなかった。うちのチームはノーヒットでも1点を取る野球を目指している。やはり点の取り方を改善しないと。明日負けると終わり  なので、勝利して。このメンバーで1日も長く野球したい。」
岩橋慶侍投手
「緩急をうまく使えて、打たれる気はなかった。(11回のピンチは)ここで抑えられるくらいでないエースじゃないと思い投げた。明日から何としても勝って、プレーオフまで持ち込みたい。」

*京産大が勝ち点を落とせば大院大の優勝。京産大が勝ち点をとれば後日、大院大との優勝決定戦

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敗れたものの、力投を見せた岩橋

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先制タイムリーを放つ今井。この日3安打猛打賞と何度もチャンスメイクした