11月17日、東大阪アリーナに於いて第57回全日本大学空手道選手権大会が行われた。

 男子団体組手の部で連覇を目指す京産大は初戦から快勝する。3回戦で駒大に苦戦するも和泉(済2)の活躍で突破。そのまま準決勝に進出した。

 準決勝の相手は関東の強豪・帝京大。お互いの誇りを懸けた戦いが切って落とされた。先鋒は3回戦突破の立役者の和泉。体格で負けてはいたが、6‐4でリードする。しかし、終了間際にもっとも重い反則を取られ、規定により0‐8で敗北。京産大は予期せぬ苦境に立たされた。

 もちろん、ここで士気を落とす京産大ではない。次鋒・細見(営2)はそれを補うように8‐5で勝利。1‐1のタイに戻し、中堅の荒賀(営2)が引き分けて副将の鹿村(法3)繋げる。バトンを受け取った鹿村は少ない好機をモノにして3‐2で勝利。決勝進出に大きく近づいた。

 後を受けた大将・一瀬(済4)は仲間の声援を後ろに戦うが、中段突きで先手を取られ劣勢に。相手の警告で1‐1にするが、その後、ポイントを連取されてしまう。時間切れまであきらめずに攻め続けるが、無情にもブザーが鳴り響き試合終了。2‐2で勝敗が同数のためポイント数で判定され、結果15-21で敗退。京産大の連覇の夢は散った。

 最後の全日本大会を終えた一瀬は涙を流しながらも「チームはこれ以上ないほど纏まっていた。来年は優勝を奪還してほしい」と後輩にバトンを託した。

 一方、女子の部は3人制で行われた。京産大は中村(済3)、伊藤(営4)を中心に順調に勝ち進む。しかし、4回戦で駒大と対戦し、先鋒の伊藤が0‐2で敗れ、続く中村も1‐2で惜しくも敗退。大将まで回せずベスト8となった。
細見 上段蹴り
上段蹴りを放つ細見

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相手と構える中村