7月6日、龍谷大学深草キャンパスで行われた産龍戦で、日本拳法部は2勝2敗3分からの代表戦を制し見事勝利。京産大に白星を捧げた。

   先 次 三 中 三 副 大  代
   鋒 鋒 鋒 堅 将 将 将  表
京 廣 河 井 山 辻 伊 安  井
産 瀬 嶋 尻 崎 井 藤 福  尻
   ○ ●  ●  ― ○  ― ―  ○
   ● ○  ○ ― ●  ― ―  ●
龍 中 松 田 久 青 金 篠  篠
谷 嶋 浦 原 保 山 重 田  田  ※○勝 ●敗 ―分
結果 京産大3勝2敗3分(代表戦込)
総合成績 京産大4勝2敗

 先鋒・廣瀬は序盤から積極的に組み技に持ち込み相手選手を引き寄せる。攻撃をかわすと華麗な足払いで相手を抑え込み、残り1分を切る間もなく勝利した。先鋒の勝利に京産大のテンションは一気にあがり、普段の公式戦ではなかなか見られない大きな声援が選手たちのモチベーションを高めた。
しかし、次鋒・河嶋、三峰・井尻は思うように自分の技を発揮できず、2戦を落とす。次こそ勝ちを挙げたい京産大。中堅・山崎が相手の隙をうかがいながら攻めようとしたが、両者ともに牽制で終わってしまい引き分けとなる。
現時点で負け越している京産大は、三将・辻井の活躍により再び士気が高まった。序盤から両者の激しい突きの打ち合いとなり、両者ともに譲らない試合展開となった。組み技に切り替え膝蹴りを繰り出し勝機をうかがうが、再び激しい突き合いとなる。時間ぎりぎりまでお互いに攻撃の手を緩めないまま、体力が削られていく一方でなかなか旗が揚がらない。勝負を決めたのは、辻井の組み技だった。相手の背を床に叩きつけ、胴に一突きで一本をとった。
続く副将戦は引き分け、大将戦は、勝てばその瞬間に勝敗が決定するため応援も一層熱が高まったが、最後まで勝負がつかず引き分けとなる。
2勝2敗3分で代表者戦がおこなわれた。選ばれたのは三峰戦で悔しい敗北をした井尻。仲間たちから一突きずつ気合を入れてもらい、勝ち気で勝負に挑んだ。相手は大将を務めた篠田。連続での試合になるため、このハンデを生かしたい。試合開始から組み技に持ち込もうと積極的に相手との距離を詰め攻めていく井尻。会場に〝井尻コール〟が響くと、相手との組み合いに競り勝ち、抑え込む。相手の激しい抵抗に耐え抜き、見事一本をとった。試合後のインタビューで井尻は「(産龍戦の総合成績で)京産大に白星を挙げたかった。楽しく試合ができて勝ててよかった」と満足そうに明るい笑顔を見せた。

選手コメント
主将・安福
「普段はギャラリーに応援がいないので、いつもと違った緊張感を持てた。怪我人が多い中で各上に団体戦で勝利することができてよかった。個人としては、大将に選ばれたにもかかわらず、試合中のチャンスを決めることができなかったので悔しい。しかし、代表戦で井尻が勝ってくれた。頼もしい同期がいて本当に嬉しい。これからの目標は、大きな結果を求めず、1つ1つの試合で課題を確実に克服し、全員が考えて試合に臨めるようにしていきたい。そして、最終的に全日本インカレで上位入賞を果たしたい。今日は、学内の応援が試合中も聞こえていて、励みになった」

井尻
「三峰戦では、自分の勝つパターンに上手くもっていけずに悔しい思いをした。代表戦では、絶対に勝って、京産大に白星を挙げられるようにしたかった。声援があると頑張れたし、楽しく試合ができた。普段注目されるクラブではなかったので、有名になれるチャンスでもあったと思うし、声援に応えることができてよかった」

廣瀬
「京産大を背負った試合なので、絶対に負けたくなかった。自身としては初めての試合で、相手は格上だったが、勝ってやろうという気持ちしかなかった。先鋒が勝たないと流れが掴めないし、応援があるなかでの緊張はあったが、試合が始まれば、緊張は解けて逆に励みになった」

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