9月20日にわかさスタジアムで関西六大学野球秋季リーグ戦第4節の大商大戦1回戦が行われた。
先発した津田は、序盤から打たせて取る投球で凡打の山を築く。終盤にかけては先頭打者の出塁を許す苦しい展開が多かったが、春の課題だった「ランナーを背負ってからの投球」を意識し、無失点でピンチを切り抜けた。打線は2回に先制。その後も終盤などに大量の追加点を挙げ、隙を見せなかった。津田は今季3度目の完封勝利。開幕から無傷の4勝目を挙げた。

京産大 010 100 320=7
大商大 000 000 000=0

スターティングメンバー
1 9 今井
2 4 曽我部
3 8 小南
4 3 藤原
5 7 岩永
6 DH 北野
7 5 杉
8 2 山﨑
9 6 荻野
先発 津田


優勝へ向け、負けられない1節が始まった。現在、関西六大学野球リーグで唯一の勝ち点2を挙げている京産大。この第4節・大商大との戦いで勝ち点を奪い、突き進みたいところだ。
試合は2回、先頭の藤原が左翼線2塁打を放ちチャンスを作る。四球などで1死1・3塁とし、7番杉が「飛んでくれた所が良かった」と先制の左前適時打を放つ。4回に追加点を挙げるも、先発の津田が6回に先頭打者にヒットを打たれ、この日初めての0死での走者を出す。すると盗塁や四球で2死1・3塁のピンチを迎える。だがここで簡単に崩れないのが今季の津田だ。次打者を外野フライに打ち取り、両手を叩いた。津田は序盤は打たせて取る投球でリズムを作ったが「終盤は大事にいきすぎた」と振り返った。
打線は7回、先頭の杉がヒットで出塁すると、相手捕手の暴投や9番荻野のヒットなどで1死1・3塁のチャンスを作る。迎えるは通算100安打の期待がかかる1番今井。「これまでの打席は力んでしまっていたので、力を抜いて開かずに逆方向を意識していた」。チェンジアップを合わせにいった打球は前よりに守っていた相手左翼手の頭上を越えていく2点適時3塁打となった。待望の1本が出た。続く2番曽我部も適時打を放ち、この回3点を追加した。8回にも曽我部の2点適時2塁打でダメ押し。打線も繋がり、7対0で重要な一戦の初戦を勝利で飾った。

試合後のコメント
勝村法彦監督「決して楽な試合ではなかった。津田は立ち上がりは良かったが、6・7・8回と先頭を出したのはダメ。得点が入っただけに、これでは流れを手放してしまう。打線は7回にやっとつながった。今井の一打は大きい。かなり体が突っ込んでいたので、軸足に体重を残せと言った。これまで相手がどうこうではなく、しっかり自分たちの野球をすることを意識してきた。優勝するうえでは大商大との一戦は大事。気を引き締めて明日も勝ちたい」

川上主将「終盤は自分たちの野球ができた。点差では快勝に見えるが、自分たちは快勝だとは思っていない。一打許すと追いつかれる場面もあった。(この第4節に向けて前節から2週間ほどあったが)自分たちがやっていることをしっかりやるということを意識してきた。今日は7~8割できた。ベンチが一体となって戦うことが出来たら100%で戦える。今日の勝ちは忘れて明日絶対勝つという強い気持ちでやりたい」
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追加点に喜びを見せる川上主将

津田投手「テンポ良く投げることができた。打線もよく打ってくれたし、守備もよく守ってくれた。春と同様、大商大はメンバーが一緒で強打者が揃う。しっかりコースに投げて打たせて取ることを意識した。(6回からは)大事にいきすぎた。先頭打者を意識しすぎてしまった。走者を背負ってからの投球が春からの課題だったので一人一人しっかり打ち取れて良かった。(3完封は)走者を背負っても粘れていることが結果として出ている。明日しっかり勝って、神院大では疲れを早くとって次に臨みたい」
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今井選手「打った球はチェンジアップ。この球種が多いという情報もあったので絞れた。(打ったときは)体が開かずに逆方向に打つことを意識していた。最初の打席は力が入って全然ダメだった。状態はいい方。大学に入って100安打というのはずっと目標にしてきた数字。何が何でも100安打は達成したい。」
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貴重な追加点となる適時打を放つ
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俊足を飛ばし、3塁まで到達

杉選手「(先制打について)当たりは良くなかったが、飛んだところが良かった。まず1点取ることができて良かった。今シーズンはヒットも出ているし、しっかり振れているのが結果として出ている。今日の点差以上に大商大との力の差はなかった。気を引き締めてやっていきたい」
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先制の適時打を放つ杉