京産大男子ラクロス部は、秋季リーグを2位で終え、4年ぶりの決勝トーナメントFinal3出場を決めた。そして、11月3日に京産大はFinal3初戦に臨んだ。しかし、惜しくも準決勝敗退で3位という苦い結果に終わった。
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 Final3には京産大を含め秋季リーグ1位の関西学院大と3位の同志社大の三校が出場した。京産大の宮川主将は試合前、「Final3を勝ち抜き関西制覇することは、OBの方々も越えることができなかった壁であるため、歴代のOBの方々の思いを背負って戦いたい。そして、今まで支えてくださった方に恩返ししたい。」と意気込んだ。京産大の初戦の相手は同志社大。同志社大は個々の能力が高いチームだが、京産大はリーグ戦で同志社大を下している。しかし、負ければ4回生が引退で一度も負けられない選手たちは気を引き締めた。
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 ヤンマーフィールド長居に異様な緊張感があふれる中、京産大の4年ぶりのFinal3が幕を開けた。試合開始2分、京産大は同志社大に先制点を取られる。同志社大側の観客席が爆発的に盛り上がる。しかし、京産大の選手らは焦りを見せなかった。即座にアタックの山本が2度のショットを決めて逆転する。2-1と京産大が1点リードで1Qを終えた。
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 さらに点差を突き放したい京産大。しかし、2Qでもお互いに取られたら取り返す、まさにシーソーゲームで試合は展開した。一時は同志社大にリードを許すも、またしても山本のショットで逆転し、1点リードのまま3Qに突入。
1Qと2Qは京産大ペースで試合が動いていたが、3Qで京産大はまさかの3連続失点を喫し逆転される。オフェンス陣もなかなか得点することができず、今度は逆に同志社大に1点リードを許したまま、運命の4Qが始まった。
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 しかし、京産大はまたもや失点し、点差を2点に広げられる。流れを変えたい京産大はタイムアウトを取る。そこで宮川主将は「焦らずに平常心で攻めていこう。」とチーム全体を励ます。その直後に、山本が自身4点目となるショットを決め、1点差までに同志社大を攻める。試合終了間際、あと1点を取って同点に追いつきたい京産大。後がない選手たちは、相手のボールを死に物狂いで追いかける。しかし、フィールドに試合終了の笛の音が響き渡り、壮絶な戦いに終わりを告げた。
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 京産大は惜しくも8-9で同志社大に無念の敗退で決勝トーナメント3位。選手たちの関西制覇の目標が叶わなかった。試合後、宮川主将は「自分たちはこれで引退だが、後輩にはもっと上を目指し、勝ちにこだわって頑張ってほしい。」と後輩にエールを送った。新チームには、来年に向けて関西制覇を目標に頑張ってほしい。
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