11月15日(土)、近鉄花園ラグビー場で「関西大学ラグビーリーグ戦 対同志社大学戦」が行われた。平均体重では格上の同大FWに力負けしなかった京産大。押されても組織で押し返すFW陣の奮闘にBKが応えるという、〝京産大のラグビー〟で見事全勝を守り、16季ぶりの開幕5連勝を飾った。

京産大29‐27同大

<メンバー>
1:絹川 誠吾
2:中島 裕樹
3:浅岡 勇輝
4:矢野 泰成
5:森川 敏行
6:眞野 拓也
7:李 智栄
8:高田 薫平
9:梁 正秋
10:金 榮均
11:坂本 英人
12:山本 耀司
13:下良 好純
14:森田 慎也
15:安田 克弘

<トライ>
前半26分 下良 好純
前半33分 眞野 拓也
後半 1分 金 榮均
後半 9分 金 榮均

<試合展開>
ラグビーの聖地「花園」に、3000人を超える観客が集まった。迎えた相手は開幕から4連勝と、7年ぶりの優勝を狙い着々と勝利を重ねてきた同大。全勝対決の火蓋が切って落とされた。

試合開始早々、相手のミスからペナルティーゴールのチャンスを得る。これをWTB森田慎也(営2・洛北)がきっちりと決め、3-0とリードに成功する。一方で、同大は突破力のあるBKを走らせる展開をつくり、立て続けにトライを奪われる。しかし、京産大は、安定感のあるラインアウトモールで相手陣地を取り、ゴール前に迫る。前半26分にはゴール直前ラックから左に展開し、最後はCTB下良好純(営3・東海大仰星)がトライを決め、点差を詰める。続く前半33分には、スクラムで押し込みゴール直前ラックからFL眞野拓也(法2・東海大仰星)が逆転トライ。コンバージョンゴールも決まり、15-10と5点差を広げる。前半ロスタイム、同大にペナルティーゴールを許すも、15-13とリードを保ち前半を折り返した。

後半3分、いきなり試合が動く。ゴール前30m中央ラックからパスを受けたSO金榮均(法4・朝明)がキックパスで相手の裏へ出し、「バウンドが良かった」と自ら走り、ボールをおさえ追加点を挙げた。その後、同大にトライを許し、なかなか点差を突き放すことができない。しかし、後半13分SO金が連続トライをゴール中央に決め、29-20とする。ここから両者粘り強いディフェンスを見せ、試合は均衡状態に。試合終了間際にこちらのミスを生かされ、同大にトライを奪われるも29-27とリードを守りきり、全勝対決を制した。

次節は、昨年のリーグ覇者である立命大だ。まとまりの良いチームで強敵だが、京産大は一戦必勝で立命大を倒し、完全優勝を狙う。
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<試合後のコメント>
大西 健 総監督
「春夏の戦いぶりから危機感があったが、スクラムやモールなど地道な練習を積み重ねてきた結果が出て良かった。FWとBKがうまくかみ合っていて信頼関係ができてきたと思う。連勝していることは意識せず、チーム一丸となって一戦一戦を大事に。負ければ終わりのトーナメントのようなつもりで戦っていきたい。」


梁 正秋 主将
「チーム力で勝てたことが嬉しい。試合の序盤は緊張からディフェンスのミスがあったが、それを修正することができた。終盤はチーム全員が100%の集中力でミスなく守り抜くことができた。ここで満足せずに、切り替えて初心を忘れず自分たちのラグビーを見せたい。」
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金 榮均 (この試合のマンオブザマッチを獲得)
「春夏は昨年の先輩達の抜けた穴を埋めるためにどうするべきかというチームとしての迷いがあったが、夏の合宿で意識が変わり、チーム全員で戦えるようになった。ここで満足せずに厳しい練習をして、みんなで完全優勝を果たしたい。」
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