12月27日(土)、キンチョウスタジアム(長居球技場)で「第51回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 セカンドステージ 第3戦 中央大学戦が行われた。第1戦、第2戦と敗れ、ファイナルステージ進出は果たせなかった。しかし、4回生にとっては最後となるこの1戦。京産大は組織力のあるスクラム・モールで攻め込み、31-8とラストゲームを勝利で飾った。

京産大31‐8中央大

<メンバー>
1:細野 裕一朗
2:中島 裕樹
3:浅岡 勇輝
4:矢野 泰成
5:森川 敏行
6:眞野 拓也
7:李 智栄
8:高田 薫平
9:梁 正秋
10:金 榮均
11:森田 慎也
12:山本 耀司
13:下良 好純
14:木村 翔太
15:安田 克弘

<試合展開>
セカンドステージ第3戦。昨年、劇的勝利を決めている中央大を相手に迎えた。関東勢に一矢報いるため、今年も勝利を収めることができるか。

試合が開始すると、京産大はエリアを取り、敵陣での攻撃を続ける。しかし、一瞬の隙を狙われ、中央大に先制トライを奪われる。その後もプレッシャーをかけ続けるが、なかなかトライができず均衡状態に。ついに試合が動いた前半33分、ゴール前スクラムから高田薫平(法4・京都外大西)がパスでつなぎ、最後は金榮均(法4・朝明)が同点トライを決め5-5に。さらに後半37分、山本耀司(営4・東海大仰星)が素早いステップで抜け出し、逆転トライ。ゴールも決まり、12-5で前半を折り返した。

後半開始早々、こちらのペナルティから中央大がペナルティーゴールを決め、点差を縮められる。しかし京産大はここで相手に流れを渡さなかった。後半9分、ラインアウトモールで攻め込み、そこから梁正秋(済4・大阪朝鮮)が抜け出しトライ。一方、後半は中央大もモールで攻め込む場面が多く見られたが、京産大はこれを守りきる。そして後半25分、モールでゴール中央を突き進み、最後は李智栄(済2・大阪朝鮮)がトライ。さらに後半27分、相手のペナルティで梁主将はクイックスタートを選択。予想のつかないプレーで隙をつき、梁がそのまま独走トライで試合を決めた。

<試合後のコメント>
大西 健 監督
「ラストゲームに勝てて嬉しい。強い気持ちで勝つことができて良かった。反省点としては関西リーグ優勝を目指していて、最初から大学選手権を見据えることができていなかった。しかし、来季につながる試合ができたと思う。」

梁 正秋 主将
「選手一丸となって戦い、目指していたラグビーを見せることができた。最終戦は気持ちを前面に出し切ろうと思った。来季もこのままの雰囲気で入れると思うので良かった。」

李さん (11)
試合後の様子森田さん (16)
梁さん (13)
主将、梁正秋
山本さん (7)
トライを決める山本