12月30日(水)に富士山女子駅伝(2015全日本大学女子選抜駅伝競走)が富士山本宮浅間大社前スタート、富士総合運動公園陸上競技場をゴールとして行われた。(7区間 43.4km)

 全日本大学女子駅伝3区で4人抜きを演じた棚池穂乃香(1)は欠場。万全とは言えないオーダーでレースに臨んだ。

 力のある選手が集う1区を任されたのは藪田裕衣(2)。トップとは50秒差、8位とは30秒差の11位で2区につないだ。

 7区間中最短の2区を走った清水穂高(2)は駅伝初出場。区間14位にまとめて3区で待つ主将・川嶋はるか(4)にタスキをつないだ。

 14位でタスキを受けた川嶋はひたすら前を追う。4年生の意地を見せつけ、区間2位の力走で3人を抜いて11位に浮上。第2中継所では27秒あった8位との差を10秒にまで詰めた。

 4区の佐藤季実子(3)は全日本大学女子駅伝6区で区間2位の実力者。前半から猛烈な追い上げを見せて一時は7位争いを演じたが、後半にやや失速。9位で第4中継所に飛び込んだ。

 5区を走ったのは関西女子駅伝2区区間賞の今川綾菜(2)。順位を1つ上げて8位入賞圏内に入り込んできた。

 全日本大学女子駅伝では5区区間17位と不本意な結果で終わってしまった6区の関真衣子(2)。その悔しさを振り払うかのような快走を見せて順位を2つあげ、6位でアンカーの今井奏絵(3)につないだ。

 上り坂がひたすら続く7区を任された今井は昨年も同区間を走った経験を活かし、落ち着いた走りを見せる。後ろから追い上げてきた2チームにはかわされたが、昨年と同じ8位でゴールした。


結果
1区6.6km 藪田裕衣(2) 21分09秒 区間12位 総合11位
2区3.5km 清水穂高(2) 11分40秒 区間14位 総合14位
3区4.4km 川嶋はるか(4) 14分23秒 区間2位 総合11位
4区9.4km 佐藤季実子(3) 31分59秒 区間6位 総合9位
5区5.0km 今川綾菜(2) 16分25秒 区間7位  総合8位
6区6.8km 関真衣子(2) 23分06秒 区間5位  総合6位
7区7.7km 今井奏絵(3) 29分24秒 区間12位 総合8位
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コメント
伊東輝雄監督
「2区の力が少し劣っていたが予定通りのレースができた。大阪学院(5位)には勝ちたかった」

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1区藪田裕衣選手
「チームに貢献できるように走った。全日本(11位)よりいい結果が残せてうれしい。2015年にいい締めくくりになった。来年は自分が上回生になるのでチームの大黒柱になっていく」

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3区川嶋はるか選手
「今回が最後の駅伝だったので自分らしい攻めの走りができた。2区がチームの弱みだったのでそれを皆でカバーをするのが目標であり、自分の仕事だと思っていた。自分がどれだけ前を追えるか、とにかく攻める気持ちで走った。区間順位(2位)は自分の予想よりもよかったのでビックリしたが、タイム的には区間1位と20秒ほどの差があったのでその点は満足していない。4年間を振り返ってみるとこの1年が1番走れた。あとの3年間は苦しい時期が多かったが、その苦しい時期を乗り越えたから、今こうして1番走れていると思うので、苦しかったけどよかった4年間だった。来年、チームを抜けるのは自分だけなのでその点を考えたらチーム力を強いと思う。後輩達には入賞、3位以内を目指して、もっと皆で競い合って、強くなって駅伝に臨んでほしい」

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4区佐藤季実子選手
「前半から攻めた。後半はラスト1kmから1人に置いて行かれた。タイムも区間順位も納得いかない。チームとしては仙台で結果を残せなかったので今回はリベンジの気持ちで挑んだ。今の結果には満足できない。来年も頑張りたい。今のチームから抜けるのは1人だからこれからの可能性があるチームだと思う」

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5区今川綾菜選手
「直前まで調子が上がらなかった。全日本を走れなかった分、今回走ることができて来年につながる走りがチーム全員が出来ていた。来年も走ってチームに貢献したい」


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6区関真衣子選手
「全日本の時より調子は良かった。とにかく前の人に少しでも追いついて、次の区間の人が走りやすくなるようにと思って走った」

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7区今井奏絵選手
「いい順位でタスキをもらったというのは分かっていたが正式な順位が分からなかったので、前を追うことだけを考えて走った。後ろから2チームに抜かれたが結果としては(8位入賞できて)良かった。今年最後のレースでいい走りが出来たと思う。来年は最終学年となるので頑張りたい」

 4年生が1人だけという比較的若い編成で挑んだ今大会。欠場した棚池が加われば来年はさらに上を目指せるだろう。強くなってほしいという先輩の思いのこもったタスキは後輩たちへとつながった。