9月7日に横大路運動公園で開幕した、関西学生秋季卓球リーグ戦。
前期を2部優勝で飾り、1部昇格を果たした卓球部男子は、前期1部2位の立命大との1戦に臨む。

試合前、村上監督は「1部上位に入るためには倒さなければならない相手、格上だが勝ちに行く」と語った。

今リーグの展開を占う大事な初戦。オーダーは以下の通りとなった。

T 小泉 勇貴 (3)
2 小池 雄太 (2)
3 福井 翔也 (3)
W 小泉 吉兼 ペア
5 吉兼 豊 (1)
6 大東 純 (1)
L 青木 良磨 (2)

1番手は小泉。
「トップで出るのは初めてで緊張していた」と語ったが、序盤からドライブで相手を翻弄し、自分のペースで試合を進める。11-4で1セット目を奪うと、その勢いで2セット目も11-2で圧勝した。
このままいくと思われたが、相手の反撃に遭い2セットを巻き返され、勝負はフルセットに持ち込まれた。
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力強いドライブを放つ小泉

運命の最終セット。小泉自慢のドライブが決まり4-1とすると、立命大はたまらずタイムアウトを要求。
再開後も小泉は自分のペースを守りきり、11-5でこのセットを奪い、貴重な1勝をあげた。
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接戦を制し、安堵の表情を浮かべる

この勢いに乗りたい京産大は、2番手にチームの主軸の小池を送る。
第1セットから相手に連取を許さない安定感のあるプレーを見せ、11-7で勝利。
続く第2セットはデュースの末11-13で敗れたが、第3セットは優位にゲームを進める。
10-4としたところで3連続失点を許すも、タイムアウトを要求し、最後の1点をきっちりと奪う。
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セット数2-1とし王手をかけた小池は第4セット。いきなり4-0とし、相手にタイムアウトを取らせる。
しかし小池の勢いは全く衰えず、このセットは終始圧倒。11-2で勝利を収めた。
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勝利後、チームメイトに笑顔で迎えられる

3番手は福井。
第1セット序盤は連続失点を許し大きく点差をつけられ、4-11で落としてしまう。
続く第2セット、3-9の場面から怒涛の5連続得点を決め、8-9まで差を詰める。このセットはあと1歩及ばず8-11で敗れたが、第3セットへ勢いをつけた。
第3セットは接戦となった。福井がポイントを6連取すると、相手も4連取で応戦。試合はデュースまでもつれ込んだ。14-13と、このセット奪取まであと1ポイントの福井だったが、3連続得点を許してしまい14-16で敗れた。
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2-1で迎えたミドルダブルス。一気に突き放したい京産大は、先ほど勝利した小泉と期待の1年次生、吉兼のダブルスで立命大を迎え撃つ。
「初めてのペアで緊張した」と互いに口をそろえた2人。慣れないペアの為か、第1セットは4連続失点から始まった。しかし、点数を重ねるごとに足並みは揃って行く。3-7で迎えた場面、ここで脅威の8連続得点をあげ、第1セットを大逆転で奪う。
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果敢に攻める吉兼

続く第2セットも勢いに乗り、8-10の場面から4連続ポイントで逆転。12-10でこのセットもモノにした。
第3セットこそ9-11で落とすものの、第4セットは序盤から主導権を握る。終盤、追いつかれそうになる場面もみられたが、タイムアウトで上手く流れを変え、11-9で勝利した。
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全身で喜びを表す

ここからは2台同時で行われる。あと1勝でこの試合に勝利する京産大は、5番手に先ほど勝利の吉兼、6番手にこちらも1年次生の大東を指名した。

5番手吉兼は試合後に「自分のプレーが出来なかった」と語ったように、序盤に大きくリードされる。
終盤に巻き返しを図るものの、あと1歩のところで第1セットを落とすと、続く第2・第3セットも自分の展開に持ち込めず、敗れてしまう。
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続く6番手大東は、第1セットを7-11で奪われると、第2セットを11-9で奪い返すシーソーゲームを展開する。
第3セット。序盤のリードを保ちながら7-5とする。しかしここで立命大のタイムアウトに流れを変えられ、同点に追いつかれる。ゲームは終盤、9-10から2連続ポイントで11-10と逆転。しかし、ここで3連続ポイントを許し、11-13で敗れる。
続く第4セット。序盤にリードを奪われるも、終盤に追いつき8-8とする。しかし、最後も3連続失点を喫し、8-11で敗北。勝負はラストの青木に託された。
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ゲームカウント3-3。泣いても笑っても最後の勝負となった。
全てを託されたラストの青木は、前期の経法大戦でも勝負を決めた1部昇格の立役者だ。

第1セットは追いかける展開となった。3連続失点で始まり、その後も連続得点などで差を詰めるが、追いつくことは出来ず8-11でこのセットを落とした。
続く第2セットは一進一退。リードを許したかと思えばすぐさま奪い返す。そのままゲームは9-10と相手のセットポイント。ゲーム奪取のために落とせないこのセット。ここから3連続得点で12-10と逆転勝利。青木の底力を見せ付けた。
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第3セットも互いに譲らない展開となった。8-8となった終盤、ここは相手に3連続得点を許し、8-11で第3セットを落とす。
後が無くなった京産大。両チーム得点を重ねるごとに応援のボルテージが高まってゆく。
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青木の得点に全身全霊で声援を送るチームメイト

大接戦となったこの試合。先に第4セットの9点目にたどり着いたのは青木だった。だが、相手の攻撃をしのぎきれず、このセットも逆転負けを喫してしまった。

ゲームカウント3-4。悔しさの残る試合だったが、試合後に小池は「今日の試合は強豪相手にいい勝負が出来た、しっかり切り替えて明日以降の試合に望みたい」と上位入賞に意欲を見せた。