3月17日、J1・ガンバ大阪は和田健太郎を特別指定選手として受け入れることを発表した。しばらくはガンバ系列であるJ3・ガンバ大阪U-23での出場が主になる。昨年よりスタメン出場を重ねチームの柱になりつつある和田にこれまでとこれからについて語ってもらった。

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ガンバ大阪のリリースからおよそ2週間がたちました。周囲の反応はどうでしたか。
和田 LINEやTwitterでおめでとうというメッセージをもらい、みんな祝福してくれました。
 
決まったときはどういう気持ちでしたか。
和田 素直に嬉しくて、ここからもう一度頑張ろうと思いました。再びガンバのユニフォームを着れたことは嬉しかったし、責任も感じます。ガンバを背負ってプレーするのは重みのあることだと思いました。注目される以上はしっかりと結果を残さなければいけないと自覚しましたね。

特別指定選手に選ばれた経緯をよろしければ教えてください。
和田 この1年間のリーグ戦や2月のデンソーカップに足を運んでいただきました。そこでのプレーを見て選んでもらえたんだと思います。

サッカーを始めたのはいつ頃ですか。
和田 小学校2、3年生の頃でした。その当時はポジション関係なく遊び感覚でしたね。4年生の時にクラブチームに入って本格的にプレーを始めました。そのころからFWでプレーをしていて守備は全くしていなかったですね。点を取ることにはこだわりがあります。

ガンバのアカデミーに入ったのは中学生の頃からですよね。
和田 そうですね。初めは京都サンガのアカデミーに行こうと思っていました。サンガとガンバのセレクションを受けて先に決まったガンバへ。実家が山科にあるので中学までは通っていましたが高校ではクラブの寮に入っていました。

和田選手の武器を教えてください。
和田 やっぱり高さですね(193㌢)。課題は走る部分やステップアップ。課題を克服するためにサーキットトレーニングや細かいステップアップの練習を意識的に取り入れています。


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自ら武器と称す長身を活かしたプレー

京産大を選んだ理由は教えてください。
和田 関西の大学に行くことを決めてそのことをチームのコーチに相談しました。そのコーチが現役時代に昨年まで京産大でコーチをされていた小笠原唯志さん(現長野パルセイロ強化ディレクター)に指導を受けていたことを聞きました。いいコーチがいるよ、と。
小笠原さんは徳島ヴォルティスの佐藤晃大選手をはじめ大型の選手を育てることに自信があると聞いていました。小笠原さんからはたくさんのプレーを教えて頂きましたね。それが自分のプレースタイルの基盤になっています。


ユースから大学に環境の変化に戸惑う選手も多いですが和田選手はその点はどうでしたか。
和田 最初はプレースピードが速いな、と思いましだが、大学の環境に慣れるのにそこまで時間はかからなかったですね。しかし、昨年のリーグ戦第1節から90分間試合に出ることが増えてきてキツイな、と感じるようにはなりました。高校時代は高木彰人(現ガンバ大阪)の陰に隠れて90分試合に出る経験が少なかったので。ガンバの特別指定選手に選ばれましたが自分はU-23であっちはトップチーム。まだまだですね。

京産大にはガンバのユース上がりの選手が数名いますが、そういう選手がいると気持ち的に心強いということはありますか。
和田 ガンバのユース上がりだから特に心強く感じるということはないですね。チーム全体が仲良くて上下関係も厳しくないので伸び伸びとやれています。

昨年1年間を振り返ってみていかがでしたか。
和田 個人としては二桁得点という目標も掲げながら達成できませんでした。チームも全然勝てなくて下の方なので全く納得のいくシーズンではなかったですね。

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2016関西学生サッカー前期第1節大院大戦でスタメンデビューを果たし、先制点を挙げて開幕戦を白星で飾った。

その中でも自分としては成長している自信はある。
和田 少しはありますね。それでも高校時代や大学1年生の時と比べてのことなのでまだまだという自覚しています。

大学でプレーをしていて苦しい経験はありましたか
和田 昨年のリーグ戦、開幕で勝ったのに連敗をしてしまったのはチームとしては本当に苦しかったですね。どうしても勝てる気がしなくて…。勝ち方がわからないというか負け続ける時が一番苦しかった。負けるのは本当に嫌ですね。今年はインカレ出場を目標(リーグ戦4位以内)を掲げていますがこの前立命館大に0-3で負けてしまった。このままではインカレ出場というよりもまた入れ替え戦に回るかもしれないという危機感をチーム全員が覚えました。今年のリーグ戦では個人としては二桁得点を目標に、チームとしてはやっぱりインカレに出たいですね。

2月にはJ1・清水エスパルスの合宿に参加したことに加え、デンソーカップの関西選抜に選ばれました。
和田 清水エスパルスのキャンプと関西選抜に選ばれたこと嬉しかったです。エスパルスのレベルはとても高くて、初めてJ1のスタメン出場している選手たちとプレーをしました。1つ1つのプレーや判断のレベルが高くてついていくのに必死でした。プロの中のプロの力を感じました。このままではダメだと思いましたね。

3月20日のSC相模原戦ではU-23でベンチ入りをしましたね。
和田 ベンチ入りでは満足できないです。やっぱり試合に出ないと。


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京都選手権準決勝対同大戦で後半に得点。高さだけでないことを証明した。


プレースタイルで目標にしている選手はいますか。
和田 特にいないですね。自分らしくやることを心がけています

将来的な目標はありますか。
和田 将来は海外に出て日本代表でプレーすることが目標です。


名門チームの特別指定選手に選ばれたが慢心はない。取材中に何度も出てきた「自分はまだまだ」という言葉に和田の飽くなき向上心を見た。昨年は納得のいかない結果に終わったが今年こそは。未完の大器が躍動するときだ。

プロフィール
和田健太郎…1996年6月28日生まれ。京都市山科区出身。翼イレブン、ガンバ大阪ジュニアユース、ガンバ大阪ユースを経て京産大へ。2016関西リーグ戦績は14試合4得点。ポジションはFW。背番号9。シューズのメーカーはNIKE。好きな食べ物は焼肉。身長193㌢、体重93㌔。血液型A型。