関西学生ハンドボール秋季リーグ戦2部最終戦関西福祉科学大学戦が京産大で10月8日、行われた。前半からリードを奪うとその後も得点を重ねて勝利。リーグ優勝を果たし3季ぶりの1部復帰を決めた。

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 スタメン
 キーパー 松下和徳(3年=九州学院)
 ポスト  伊藤大輔(3年=近江兄弟社)
 センター 角田皓亮(3年=岩国工業)
 右45  中西一将(1年=九州学院)
 左45  市山貴大(4年=岩国工業)
 右サイド 橋本大規(2年=九州学院)
 左サイド 石川幸樹(4年=近江兄弟社)

 昇格争いをしていた立命館大の成績により試合前に1部昇格は確定していたが勝ちにこだわった。試合開始早々に橋本が先制点を挙げると、市山、中西を軸にリードを奪い前半10分の時点で6-2。同18分に同点に追いつかれたが伊藤のシュートが刺さり突き放す。同22分からは失点をゼロに抑えて13-9で試合を折り返した。前半で角田が6得点と好調をアピール。
 後半は思った以上に点差を離せない状況が続くが主導権は握らせなかった。この日は松下が好セーブを連発。相手の流れを断ち切り逆に引き寄せた。後半19分に主将・石川のシュートで6点差に広げ勝利を決定づけた。6点差のまま28-22で試合終了。1年半にわたる2部でのプレーに終止符を打った。
 来季から1部参加校が増える関係で今季は入れ替え戦がなくなったが来季、下位に甘んじると入れ替え戦に回る可能性は十分にある。個々の能力は高いだけにインカレ出場を現実的な目標としたい。

京産大28-22関西福祉科学大学
前半13-9
後半15-13

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コメント
井上朋広監督
「入れ替え戦がなかったことで緊張感に欠けてしまったのは否定できない。春より失点が多いこととして表れた。1部にいたころから1年半あいて1、2年生はほとんど1部の舞台を知らない。1年半2部でプレーをすると1部がどういうプレーをしてくるか予想も出来ない。自覚と思考力が必要。入れ替え戦には回したくない。1部にいることがインカレ出場の前提条件になる。選手全員に期待をしている。選手たちがどこまで目指すかをハッキリさせないといけない」

北尾光隆コーチ
「ようやく1部復帰という感じ。相手がもっと積極的に来るかと思っていたけど、思ったほどではなかった。能力はあるからそれを出せるか。やろうと思えば上に行けるだろうし、やらなければ下に落ちる。部員の多くがどう思うかが重要になる」

石川幸樹主将
「上がれたことはほっとしている。3年生以下には来年以降インカレに出場してほしい。新チームの切り方がよくないとチームとして波に乗れない。個人の目標に対する意識がはっきりするとチームとしてまとまる。自分たち4年生は最初から2人しかいなくて不安でしかなかった。しっかりしているタイプでもないから3年生以下に助けてもらった。チームをまとめるのは難しかった。やり残したことなないかと言われるとうんとは言えない。けれど、今の一番いい形(1部昇格)をチームに残せた」

市山貴大選手
「。3年生に支えられて1年間やってこれた。引退するという実感はまだわかない。立命大戦で引き分けたことはすこし心残り。今年は4年生が二人だけでほぼレギュラーは残る。来年は1部上位に行ってほしい」