11月20日、第69回全日本大学バスケットボール選手権大会・1回戦VS神奈川大が港区スポーツセンター(東京都)で行われた。2年連続44回目の出場となる京産大だったが力を出し切れず惜敗を喫した。
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京都産業大学55-64神奈川大学
第1ピリオド 京産大11-15神奈川大
第2ピリオド 京産大13-19神奈川大
第3ピリオド 京産大15-12神奈川大
第4ピリオド 京産大16-18神奈川大
  合計      55-64

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スターティングメンバー
No.3 髙田颯斗
No.14 川口廉人
No.30 大庭岳輝
No.21 会田太郎
No.38 リンダ―ライアン雅輝
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 関西ビック3を擁し、圧倒的な強さで6年ぶりにリーグ戦を制した京産大は関西王者として今大会に臨んだ。初戦の相手は関東大学バスケットボールリーグ2部で優勝を果たし、創部初の1部昇格を決め勢いに乗る神奈川大。今年春に行われたスプリングキャンプでは神奈川大相手に40点差をつけられ大敗していた難敵だった。
 試合は立ち上がりから神奈川大のペースで進み、京産大は追う展開となる。第1ピリオドは得点を奪えない時間も続くが、No.38リンダ―ライアン雅輝の3Pやゴール下のシュートで何とか相手に食らいつく。しかし第2ピリオドに入ると神奈川大の勢いが増し徐々に点差を離されていく。No.30大庭岳輝のジャンプシュートなどで得点を重ねるも、前半で24-34と10点差をつけられる。No.21会田太郎は「(前半は)インカレ独特の雰囲気にのまれてしまった」というように、パスが通らないなど硬さがみられた。このままでは終われない京産大は後半に入り少しづつ本来の力を発揮する。No.38リンダ―ライアン雅輝、No.21会田太郎がインサイドから得点を奪って点差を詰めていく。さらに第4ピリオドではNo.38辻陸矢がドライブで切り込みシュートを決めるなど怒涛の猛攻をみせ、ついに2点差まできた。しかしその後神奈川大に3Pを決められ、最後まで追いつくことはできなかった。関西王者として臨んだインカレだったが、初戦で姿を消した。
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【試合後コメント】
 村上和之監督
「後半に入って(2点差まで)追い上げたところまでは良かった。ターンオーバーが多く、ディフェンスリバウンドを取ることができなかった。東京で長い経験を積ませることができていなかったことにも敗因があると思う。東京で勝つためにこれからもっと考えていかないといけない。(下級生中心のチーム)大庭、川口、ライアンがここ2年間、関東の大学に勝てていないとこをどう思って、今後練習に取り組んでくれるか。」
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辻陸矢主将
「(神奈川大は春40点差をつけられ負けた相手)春は点差が開いてから全く立ち直れずにずるずると得点を許し負けてしまった。今日はしっかり我慢できたので点差もあまり開くことがなかった。平常心で試合に臨んだつもりだったが、前半は良くなかった。(4年間を振り返って)下級生の頃は怒られてばかりだったが、上級生になり、主将になりチームを引っ張る立場になり責任が出てきた。自分としては大きな自信になったし成長できたと思う。今年は関西で優勝した。来年以降も京産の伝統を維持して行って欲しい。」
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高田颯斗選手
「神奈川大学は春に40点差でボロ負けした。だからこそ今日は前半、気負いすぎていつも通りのプレーができなかった。最後2点差まで追い詰めることができたのは成長したということだと思う。2年生の3人(大庭、ライアン、川口)は声を出してチームにいい循環をもたらした。来年もインカレに出場しベスト8に入りたい。」
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会田太郎選手
「昨年のインカレで東海大に大敗してから、関東と関西の違いを痛感した。それ以降は筋トレなどでフィジカル面を鍛えてきた。関東の大学を倒すイメージでやってきた。(しかし今日の試合の)前半はインカレ独特の雰囲気にのまれてしまい、自分たちのバスケットができなかった。最後2点差まで詰め寄った後のディフェンスでノーマークの選手に3Pを打たせてしまった。爪が甘かった。今年はフィジカル以外にもルーズボールや決定力など課題ができて、いい経験ができた。」
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リンダ―ライアン雅輝選手
「関西一位だったから最低でもベスト8までは行きたかった。打倒関東を目標にしていたのにいざ当たると萎縮してしまった。フィジカルとリバウンドが課題に感じた。来年は春のトーナメントからずっと一位でいきたい。」
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川口廉人選手                                        「後半は競ってて手ごたえを感じたけど、前半は自分たちでリズムを崩してしまっていた。最初の点差が結果に出た。神奈川大はプレースタイルが似ていていいチーム。ただ、僕たちがやりたかったプレーを僕たち以上にされてしまった。個の力では勝てない分、チームとして攻めて守ることを極めていきたい。」
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大庭岳輝選手     
「ただただ残念。それ以外に言葉が見つからない。試合前から手ごたえはあったし、組み合わせを見た時からやってやろうと思った。何より関西一位として勝たなきゃと思った。結果として残せなかったことは悔しい。リーグで一位だったけど、来年に向けてリセットしてもう一度チームを作らなくちゃいけない。時間をかけてチームを作る段階で勝てるように考えなきゃいけない。」
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