4月2日、関西六大学野球春季リーグ戦・第1節VS神院大2回戦が南港中央公園野球場で行われた。延長15回タイブレークとなった試合にルーキー川岸が終止符を打った。
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神院大 000 200 100 000 010 = 4
京産大 110 000 001 000 011 = 5×

スターティングメンバー
1右翼手 山本
2二塁手 川上
3左翼手 杉野
4一塁手 西元
 捕手 西元
5三塁手 笹原
6中堅 田井中
7DH 西川
 代打 桧垣
 代打 梶谷
 代走 片山
 代打 川岸
8捕手 横山
 代打 酒井
 一塁手 長瀬
9遊撃手 木村
先発投手 宮所

《試合展開》
3時間半にも及んだ試合の最後は、京産大の劇的なサヨナラ勝ちで幕切れとなった。
前日に行われた1回戦同様、京産大は1回に西元、2回には横山が適時打を放ち幸先よく先制点を奪った。しかし4回表に2点を失い同点、さらに7回表にも1点を奪われ逆転されてしまう。負ければ勝点を落とす大事な一戦、京産大ナインは諦めていなかった。9回裏ヒットと四球で二死満塁とし、打席には4番西元が入る。二死満塁カウントツースリー京産大は崖っぷちまで追い込まれていた。しかし西元が冷静に四球を選び同点、土壇場で延長戦に持ち込んだ。
投げては7回途中から宮所のあとを受けた川辺が気迫のピッチングを披露。三者連続三振を奪うなど、京産大に再び流れを呼び戻した。延長13回でも決着がつかずタイブレークに入る。今春から無死1,2塁、継続打順で始まるタイブレーク。延長15回裏、京産大は1塁ランナー西元、2塁ランナー杉野、打者笹原で攻撃を開始した。笹原はきっちりバントを決め、続く田井中は宣告四球を受け1塁へ。一死満塁のチャンスで打席には途中出場のルーキー川岸が入った。「前の打席でスライダーをサードゴロにしてしまったので、逆方向を意識していた」と川岸は狙い通りライトへサヨナラタイムリーを放ち試合を決めた。
試合後、勝村監督も「総力戦だった」と語るように7人もの選手が途中出場で役割を果たした。今日の勝利で神院大との対戦成績を1勝1敗の五分とし、勝点は明日の3回戦へ持ち越しとなった。
3連戦となるが、京産大には今日の試合で登板がなかった湯川や、リリーフで実績のある左の島西など十分余力を残している。優勝するには神院大から勝点を落とすわけにはいかない。V奪還へ戦いはまだ始まったばかりだ。

【試合後コメント】
勝村法彦監督
「川辺は気持ちがこもっていたし、川岸もよく頑張ってくれた。今日は総力戦だった。西元は普段から捕手の練習もしているので、横山がベンチに下がったときは西元と決めていた。宮所から川辺にスイッチするタイミングは難しかったが、平山コーチと光原コーチと相談し決めた。今日は全員で勝つことができた。明日勝たなければ意味がない。」
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川辺凛投手
「宮所が踏ん張ってくれていたので、7回は何とか抑えたかったが、ストレートが少し抜けてしまい高めに浮いたところを打たれてしまった。いままでは先発として投げることが多かった。中継ぎの難しさがわかった。試合前から、中継ぎで登板することが多い島西に作り方などを聞いて臨んだ。初回からキャッチボールはしていた。先発でも中継ぎでも打者を抑えることは同じ、チームに貢献できるようにしたい。」
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川岸裕太朗選手
「監督さんから思いっきり自分のスイングするように言われていた。1打席目は初打席で少し緊張してました。2打席目は犠牲フライでも1点と思って打席に入った。1打席目にスライダーを詰まらせてしまったので、2打席目は逆方向を意識していた。(同期の山本選手が活躍しているが)山本とはタイプが違うが、ライバルというよりお互い二人でチームに貢献できればと思っている。1年生同士で1年生からどんどん試合に出れるようにしようと話している。結果を残してチームの優勝に貢献できるようにしたい。」
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宮所投手
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山本選手
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レフトオーバーのタイムリーヒットを放つ横山選手
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西元選手
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次戦は4月3日、南港中央公園野球場で神院大3回戦が行われます。試合開始は12:30です。






石丸一真