第95回関西学生陸上競技対校選手権大会トラックアンドフィールドの部1日目が5月10日、西京極陸上競技場で行われた。

女子1500㍍で橋本奈津(3年)が優勝を果たすと、夕方の女子10000㍍では棚池穂乃香(4年)が連覇達成。女子長距離のタイトルを二つ獲得した。男子ハンマー投では川勝崇弘(4年)と辻村周平太(2年)がそれぞれ6位と8位に入賞した。男子400㍍で久保田大揮(3年)、男子110㍍ハードルで萩尾竜也(4年)、男子4×100㍍リレーも決勝に進出した。

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賞状とトロフィーを掲げる橋本

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棚池は2年連続で表彰台の頂点に

1日で予選と決勝をこなす女子1500㍍。橋本奈津は予選1組に出場した。序盤からやや集団前方に位置を取ると最後まで余裕を持った走りで決勝へ。決勝ではラスト500㍍から先頭に立ち再三再四のスパートをかけて関西初優勝を果たした。2年前は全国大会で2度優勝するなど抜群の強さを誇っていたが、昨年はケガに泣いた。リハビリをこなし、心身ともに強くなってトラックの舞台に帰ってきた。今年の最大の目標は1500㍍の関西学生記録(4分15秒25)の更新だ。
女子5000㍍では棚池穂乃香が2000㍍過ぎに飛び出すと独走態勢を築いた。一時は2位以下と40秒以上の差が開いたが最後はやや疲れて20秒差でフィニッシュ。昨年は先頭について飛び出すというレースパターンで優勝を果たしたが今回は一人で走りぬいた。5000㍍でも優勝すると2年連続の2冠達成となる。男子110㍍ハードルの萩尾竜也は京産大記録を27年ぶりに0秒01更新。決勝へ向けて弾みをつけた。

コメント
橋本奈津
「勝負にこだわっていた。予選のタイムが全員似たようなものだったから(集団に)ついて、ロングスパートなら誰もついてこれないだろうと思っていた。ラストスパートの練習にもなった。先週、調子を落としていたけどこの4日間で合わせた。トラックシーズンは1500㍍をメインに戦いたい。(藪田)裕衣先輩と(清水)穂高先輩にSNSで頑張れって言われたから先輩たちにいい報告が出来るようにと思っていた。6月の学生個人選手権では名城大の強い選手たちと戦いたい」

棚池穂乃香
「最初は集団につこうと思っていたけど自分のペースで積極的にいった。故障せずに練習を積めたことが結果に繋がった。橋本の結果を知って自分も頑張ろうと思えたし、キャプテンとして結果を残せてよかった。強い選手は5000㍍に集まるからそこでもしっかりと勝ってチームにいい流れを持ってきたい」

リザルト
男子1部100㍍予選
2組5着 西野隼人(4年)10秒74(+1.7)

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4組6着 杉浦和博(3年)10秒47(+5.3)→準決勝へ

男子1部400㍍予選
1組4着 美馬淳兵(4年)48秒43
2組4着 吉岡伸哉(3年)48秒49

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3組1着 久保田大揮(3年)48秒06→決勝へ

男子1部5000㍍決勝
9位 上坂優太(4年)14分40秒66
11位 浦田昂生(1年)14分51秒01
18位 宮下朝光(3年)15分45秒78

男子1部110㍍ハードル予選
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1組3着 萩尾竜也(4年)14秒10(-0.2)→決勝へ
3組7着 矢野智大(2年)14秒88(+1.0)

男子1部4×100㍍リレー予選
1組3着 40秒46
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大鹿から植本のバトンパス
西野隼人(4年)、大鹿佑志郎(4年)、植本尚輝(2年)、杉浦和博(3年)→決勝へ

男子1部ハンマー投決勝
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6位 川勝崇弘(4年)57㍍18

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8位 辻村周平太(2年)55㍍92
12位 松田直哉(2年)52㍍33

女子1500㍍予選
1組1着 橋本奈津(3年)4分36秒96
2組11着 安田萌加(1年)4分51秒14
3組5着 堀尾咲月(1年)4分39秒15

女子1500㍍決勝
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優勝 橋本奈津(3年)4分27秒14

女子10000㍍決勝
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優勝 棚池穂乃香(4年)33分08秒44
14位 川戸希望(3年)35分33秒19
18位 八木あかり(1年)36分26秒25