第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会(10日、日本CSC)が行われ、男子は中井が6位、女子は中富が準優勝(学連)の成績を残した。強い雨と風の中で行われた今大会。出場133選手のうち完走はわずか31選手と過酷なレースとなった。


出場選手

男子
中井唯晶
山田康太
松下綾馬
曽我部厚誠
溝口智貴
藤田俊輔
吉岡衛
岡本篤樹
伊藤皓平
小出樹
木下佳祐
石川航大
清水大樹

女子
中富尚子

レース展開
【男子】今回は5㎞のコースを28周する140㎞のレース。選手は約4時間かけて走破する。曇り空の中、午前9時にレースがスタート。2周目に吉岡を含む8名の逃げが決まりレースは進んでいく。4周目、逃げが集団に吸収される。6周目、集団から小出を含む3名が飛び出す。8周目、先頭は9名になり、続いて3名の追走組み、集団が続く。この時点で集団と先頭の差は50秒。11周目、先頭は8名となり、続いて3名の追走、集団が続く。この時点で集団と先頭の差は2分5秒。強い雨が降り始め、選手の体力を奪っていく。16周目、先頭は藤田を含む10名となり、先頭集団とは2分50秒と離れている。追走集団はこの時点ですでに吸収されている。17周目、先頭と集団はさらに離れ4分以上の差となる。集団は、数名が飛び出してもすぐに吸収される展開が続く。26周目、藤田を含む4名が先頭。やや藤田が遅れ始める。27周目、先頭から2分弱の差で中井を含む8名が追う。しかし、先頭に追い付くことができないままレースは終了。終盤まで先頭で粘った藤田だったが、最後に力尽き入賞ならず。中井はこの展開ではまずまずの6位入賞。他に、吉岡と小出が完走し計4名が最後まで走り切った。また、チームはツールド北海道への出場を決めた。

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激しい雨の中行われた

【女子】5㎞のコースを12周(60㎞)を走破するレース。11名の学連選手の他に一般選手も参加。1周目、早くも集団は6名に絞られる。3週目、先頭は中富を含む2名となる。7周目、先頭は3名に。10周目、先頭から中富が脱落し2名となる。追いつきたい中富だったが、そのままレースは終了。全体3位、学連2位という結果になった。

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3位でゴールした中富



コメント

秋田監督「中井が6位という結果は残念。本当は最後まで前に残っていた藤田に良い順位でゴールして欲しかった。思いのほか力が残っていなかった。もう少し頑張って欲しい。本人もがっかりしていると思う。あの展開では6位が最高順位なので仕方がない部分もある。天候はそこまで問題ではなかった。全体としては良かった。入るべき『逃げ』には全員入れていた。集団の中にたくさん残っていたので、皆の能力は良く出ていたと思う。いいレースだった。順位は残念だったが、ストレスのないレースだった。展開が少しでも変わればうちの優勝もなくはなかったと思う。明暗を分けたのは、藤田が11人くらいで抜け出した時に2周で集団と4分も差がついてしまったところ。4分差が開いてしまうと展開しにくくなる。予想外でした。開きそうになったら下りだけでも踏んで欲しいと伝えていたが、開いていることに気づく間もなく離されてしまった。再来週には全日本選手権がある。今回のように学生だけのレースだけではないので、勝手が違う展開になると思うが、逆にそこをうまく利用して、願わくば2度目となる優勝をしてみたい。8、9月にはインカレがある。今年度入ってすぐは、去年に比べ好成績を残せると期待していたが、5、6月とあまりチームの状態が良くない。今年は優勝というよりも表彰台を目指して準備したい。」