第59回全日本学生選手権トラック自転車競技大会が6月30日・7月1日の2日間に渡り、福島県泉崎国際サイクルスタジアムで行われた。マディソンではこの大会2連覇を果たす。

 初日に行われた男子ポイントレースでは、曽我部厚誠、伊藤皓平、藤田俊輔、石川航大、中井唯晶の5人が決勝に出場。
結果は曽我部が2位、伊藤が5位、藤田が8位。
曽我部は前回この種目で優勝しており、順位を1つ下げる形になった。

曽我部「優勝することだけを考えていたので、去年優勝したことによるマークはそこまで意識していなかった。点数が近かった日体大と鹿屋体育大の選手に負けないように走った。最後の判断ミスで優勝は逃したが、そのミスで最悪の結果になるところだったので、2位になれたのはよかった」

DSC_9460
写真左 表彰式での曽我部



 2日目に行われた女子ポイントレース。中富尚子が出場すると、序盤はスローペースで展開するも8回あるポイント周回のうち後半の5回を全て1位通過、2位と20点の大差をつけ優勝を果たした。

中冨「周りのスプリント力はあるが持久力のない選手が前に出でいたのでその選手たちがばててから逃げていこうと思っていた。4回目くらいで後ろを見たら他の選手が結構疲れていたので、上位の3人でレースを作っていくという理想道理のレースができた」

DSC_9500


 またマディソン決勝では中井・吉岡衛ペア、曽我部・清水大樹ペアが出場。
中井・吉岡ペアは残り半分で吉岡が飛び出すと、ラスト3回のポイント周回で1位を独占。その後も2位との差を保ち続け、半周の差をつけ雄叫びを上げながらフィニッシュ。

DSC_0371
レース中の中井と吉岡

DSC_0545
レース終了後喜びを分かち合う中井と吉岡

曽我部・清水ペアは中盤までのポイント周回では上位に入るも最後は及ばず7位でフィニッシュ。
DSC_0246


中井「後半暑さでばててくるのでそこで抜け出して、出来たらラップしようと話していたができなかった。
前回のマディソン優勝もありマークされていることも分かっていたからプレッシャーもあった。次のインカレで勝ちたい。そこで勝てたら本物」

吉岡「周りに対してのプレッシャーは感じていなかった、やることをやれば結果はついてくると思っている。優勝できたので狙い通りといっていいと思うけど、ラップができなかったので練習で誰よりも圧倒的に自転車に乗って自信をつけたい、インカレではラップして完全に勝つことが課題」