10月7日(日)関西大学ラグビーAリーグ第1節 対同志社大戦が滋賀・東近江布引グリーンスタジアムで行われた。
本来ならば先週9月30日に開催予定だったが、台風の接近により延期に。
会場もホームの宝が池から滋賀に変わり、いつもに増してイレギュラー続きの開幕となったが、変わらぬ落ち着きで初戦を迎えた。

スターティングメンバー
1.岡留圭吾(4年・常翔学園)
2.宮﨑達也(4年・伏見工業)
3.松本幸志郎(4年・東福岡)
4.上田克希(4年・東海大仰星)
5.伊藤鐘平(3年札幌山の手)
6.横山尚樹(4年・常翔啓光)
7.武田知大(4年・尾道)
8.フェインガ・ファカイ(3年・日本航空石川)
9.廣田瞬(1年・天理)
10.山内凌雅(3年・関大北陽)
11.濱田将暉(4年・京都成章)
12.田畑凌(4年・報徳学園)
13.ヴァカラヒ・ジェイミー(1年・日体大荏原)
14.ニコラス・ホフア(2年・札幌山の手)
15.栢本光(3年・天理)

16.久保山幸樹(4年・筑紫)
17.横山慶太郎(4年・京都成章)
18.寺脇駿(3年・日本航空石川)
19.谷山泰信(4年・東海大福岡)
20.城間賢(2年・御所実業)
21.赤松慎司(4年・尾道)
22.中村悠人(3年・東海大福岡)
23.藤野毅郎(4年・流経大柏)

(試合展開)
 試合前、出場選手たちが花道を通り、全部員に鼓舞され、威風堂々とグラウンドに向かう。
この日に、このシーズンに、かける思いが選手たちの表情からひしひしと伝わる。
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14:00 同大のキックオフで試合が始まる。
前半13分、SO山内のキックにWTBにニコラスが素早く反応する。ゴールライン手前で掴み取り、中央近くで抑え先制を奪った。
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今季からFBに定着した栢本のコンバージョンも決まり、7-0とする。

さらに猛攻は続く。前半18分、山内のキックから京産大マイボールのラインアウト。LO上田がボールを確実にキャッチし、モールを組む。そこでNo.8ファカイが持ち出しゲイン。ライン手前でファカイからボールを受けたFL武田が相手ディフェンスを乗り越え2トライ目を奪う。
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栢本のキック成功で14-0と突き放した。

同28分、同志社にトライ、ゴールを許し点差を7点とされるも31分、CTBジェイミー、WTBニコラスからパスを受けたWTB濱田がライン越え。バランスを崩しながらも右サイドにトライを決めた。
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この日、三本目の栢本のキックも成功で21-7と再び14点差に。

ここで武田が出血により一時、城間に交替。
前半ロスタイム、自陣での攻撃が続き、懸命のディフェンスも同大に抑え込まれトライを許す。
ゴール失敗で21-12で試合を折り返した。


後半開始とともに武田が復帰。
前半の勢いそのままに、リードを広げたかったが、同志社の猛攻が始まる。
後半2分、相手FWにトライを許すとキックも決められ、21‐19と3点差にまで詰められる。

リードを広げたい思いとは裏腹にミスを繰り返してしまう。自慢のFWで敵陣ゴールラインまで迫るもペナルティが重なりわずか数メートルが遠い。

一方で相手のアタックは2人がかりのタックルで防ぐなどハイレベルの攻防が続けられる。
なんとしても防ぎたい。その思いは後半24分の同志社のラインアウトモールからのトライによって砕かれた。

残り16分で5点のビハインド。逆転をあきらめず懸命に食らいついた。引き離そうとする同志社のオフェンスを懸命に止め、流れを呼び込んだ。

京産大が大歓声に湧いたのは後半39分。右サイドのラインアウトモールからモールを形成し敵陣ゴールラインに迫った。モールが崩れた後も何度もラックからアタックを仕掛けた。粘り強く、何度も何度も。最後は武田が気迫のこもったアタックから同志社ディフェンスを突き破り同点トライ。さらに、栢本のコンバージョンも決まり後半40分に逆転に成功した。この日 栢本のキック成功率は100%。
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ロスタイムは3分。同志社のキックオフをキャッチしてマイボールで試合を終わらせたかったが、リフトを失敗しまさかの同志社ボール。ロスタイムは意地と意地のぶつかり合いだった。自陣まで攻められるも何度も突き刺さるタックルで相手を止め続けた。

試合終了のホーン、ノーサイド。雄たけびを上げてガッツポーズを掲げていたのは京産大だった。
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試合後MOMにはもちろんこの男、武田知大が選ばれた。
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「岡留、宮﨑、幸志郎!」
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部員から激励の声が東近江の青空に響く。課題とされ続けたスクラムも練習量で克服。フロントローの3人が躍動を魅せたこの試合。スタンドから特別な想いで見守る3人。
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(左から酒井健汰(3)、中川将弥(2)、柴田知宏(1)) 「柴田、中川、酒井!」

中川の優しい瞳に映る後輩たちの雄姿。彼は言う。
「感動しました。この試合、勝ち切ったことで次のゲームにもつながったし、自分がリハビリしているときにも、こういうゲームを見せてくれると励まされる。後輩みんなに『ひたむきに一生懸命、がんばれ!』って伝えたいですね。毎試合、それを実行して、今日みたいに全員が感動できるような試合を作っていってほしい」

(試合後コメント)
大西健監督
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「去年の一列が3人抜けて厳しかった。今年は1年生を刺激にして上級生がどれだけ奮起するかと思っていたが京産らしく4年生が出てきてくれた。プライドがあったね。今季はスクラムとモールを徹底した。岡留は泣きながら練習をしていた。(延期になった)1週間がデカかった。しっかりと準備できた。大変な試合やと思ってたけどよかった。関西のためにいい試合をしたかった。ウチは戦いながら強くなるチーム。最後3分は財産になる。
前半は風下だけど栢本がよく決めた。夏合宿から頭角を表してリスタート賞を手にした。頑張ればチャンスがあるということを体現してくれた。こういう試合がしたかった。春はワンサイドで負けたけど、最後はよく止めた。同志社の才能にうちの努力が通用した」

上田克希主将
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「FWが取りきって、やってきたことが出来た。自分らの強みも出てまだいけるやろ、と自信もついたと思う。栢本のコンバージョンは日頃の練習を信じてた。(最後のキックオフは)最初はマイボールにしたかったけど、出来なかったからディフェンスで前の方で止めていくつもりだった。規律守ってできたことは次に繋がる。スクラムは4年間の中で一番組んだし、先週よりいい準備が出来た。初戦を落とさないよう質にもこだわった。しっかりここから勝っていきたい」

武田知大選手
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「前半からディフェンスでうまく行かず、流れを掴まれがちになってしまった。最後、攻めにいけてよかった。少ないチャンスのなかで絶対いってやろうと思って必死で戦った」

岡留圭吾選手
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「ファーストスクラムから手ごたえはあった。同志社に勝って関西優勝に弾みつけられた。目立たなくていいからチームに貢献できるように。関西優勝に引っ張っていきたい」

宮﨑達也選手
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「春から比べてよくなってきているとは感じたけど、もっとできたんちゃうかなというのが本音。次戦まで1週間しか間隔がないので立て直して相手に自分らのスクラムを魅せたい」

濱田将暉選手
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「勝ちきれてよかった。勝ちきることで成長を感じるゲームだった。次戦以降も関西優勝に向かって、先頭に立っていきたい」

栢本光選手
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「(最後のコンバージョンが成功した時は)めっちゃうれしかった。同志社には勝たないといけなかったし、気分が全然違う。広瀬圭司さんから蹴りのフォームを教えてもらって1日50本蹴ってきた。試合前も緊張なくて楽しみだった。最後は相手に抜かれないように必死だった。FBは最後の砦だから自分のところでしっかりと止めていきたい」

伊藤鐘平選手
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「初戦がヤマやと思ってた。引かずに真っ向勝負でディフェンスが前に出ることが出来ていた。ラインアウトアタックの成功率は今回100%で9割取れれば(試合の)流れも変わらない。継続していきたい」

山内凌雅選手
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「(最初のトライシーンは)相手が寄っていたし、練習から狙っていたことだった。前半はボールを動かしていこうという意識があったけど、後半はリードを守ろうと受け身になって自分からいけなかった。今後、自分の強みである空いてるスペースを利用したプレーをしていきたい」

次戦は10月14日(日) 天理親里ラグビー場にて関大戦。12:00キックオフ