関西学生サッカーリーグ後期第6節甲南大戦が南丹園部陸上競技場で10月21日、行われた。前半13分に和田健太郎(4年)がPKで先制点を挙げると合計4得点で快勝した。勝ち点は23から26に伸びた。

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4点目を決め喜ぶ久保と橋本和

スタメン
GK・田中颯(1年=東京ヴェルディユース)
DF・種村幸也(4年=東山高)
DF・西村柊哉(4年=神戸国際大附属高)
DF・橋本侑紀(4年=セレッソ大阪U-18)
DF・美馬和也(3年=ヴィッセル神戸U-18)
MF・田中聖也(3年=滝川二高)
MF・田尻京太郎(2年=東福岡高)
MF・園部凌平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF・橋本和征(3年=東福岡高)
FW・和田健太郎(4年=ガンバ大阪ユース)
FW・久保吏久斗(4年=セレッソ大阪U-18)

リザーブ
GK・西川駿一郎(2年=京都橘高)
DF・小林大真(4年=京都両洋高)
DF・石川蒼大(3年=今治中等教育)
MF・立石和真(3年=セレッソ大阪U-18)
MF・石川貴登(1年=流通経済大柏高)
FW・高橋佳(4年=阪南大高)
FW・今岡陽太(1年=大阪桐蔭高)

選手交代
後半15分 和田→高橋
後半28分 園部→石川貴
後半29分 久保→今岡

スコア
前半14分 和田 京産大1-0甲南大
前半15分 久保 京産大2-0甲南大
前半23分 橋本和 京産大3-0甲南大
後半25分 久保 京産大4-0甲南大

 前節の関大戦で後半アディショナルタイムに点を奪われ悔しい敗北。インカレ出場に向けてこれ以上の敗北は許されず、勝ち点を取るために試合に臨んだ。
 現在単独最下位の甲南大に勝つのは当たり前。慢心ではなく使命感のようなものが選手たちから感じ取れた。序盤から主導権を握ったのは京産大。中盤から前線へボールが供給されると度々チャンスを演出した。あっという間に得点かと思われたが、相手も粘りを見せて簡単にゴールネットを揺らすことは出来ない。

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美馬がサイドからチャンスを演出

 均衡が破られたのは前半14分。ペナルティエリア内で和田が倒されてPKを獲得。これを落ち着いて決めて先制に成功した。続く15分にはこぼれた球を久保が押し込んで追加点。さらに23分には田尻の右サイドからのクロスを橋本和が合わせて一気に3点を奪った。大幅リードによってプレーに余裕が生まれ、前半は相手を圧倒。一度も失点を許すことなく前半を終えた。

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和田が身体を活かして相手を圧倒した

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俊足が武器の久保がこの日は2得点

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橋本和のダメ押し3点目

 後半に入ると状況は均衡状態に。甲南大のオフェンスに攻め込まれる機会が多くなり、一方でこちらのオフェンスはやや勢いを失った。それでもGK田中颯をはじめとした組織的な守備で相手の勢いを封じた。後半25分に久保が左サイドから駆け上がりペナルティエリアへ侵入。放ったボールがネットに突き刺さり、4点目。大量リードを守り切って今季3勝目を挙げた。

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カウンターの起点となった田尻

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敵陣までボールを運ぶ園部

コメント
古井裕之監督
「グラウンドの状態があまりよくなかったから繋いで崩して、が無理だろうなと思っていた。5分、10分辛抱したらうちの時間が来ると思っていた。高い位置で奪ってカウンター、和田の高さを活かした。こういうサッカーはあまり好きじゃないけど、いい試合ではなく勝ち切る試合が出来た。みんなが考えての結果。上を目指していく状況でいい終わり方が出来た。大体大は強くていいチームだけど苦手意識はあまりない。残り5つは全勝でいきたい」

和田健太郎
「前節の負けがあったので、みんな最初から集中していたと思う。良い入り方だった。PKのシーンは落ち着いて決めることができた。大体大に勝って、勝ち点3を取らないとインカレには行けないので、しっかり戦っていきたい」

橋本和征
「相手が甲南大だったので、勝ち点3は確実だと思っていた。早い段階で点を入れることができたので、結構楽な形で試合を進められた。守備から攻撃につなげる形が出来ていたのが良かった。もっと追加点を入れられるシーンはあった。決定力が次への課題だと思う。大体大戦は、今日みたいに守備から攻撃につなげていきたい。チーム全体で切り替えを早くしてやっていきたい」

田尻京太郎
「先制点が大事だと思っていて、とれたのはよかった。後半追い込まれていたけど守り切ることもできた。グラウンドの状態が悪くてシンプルに繋いで、高さと速さがあるFWがいるから前にボールを運ぼうという意識。大体大は強いけど、チャンスを作って勝ち点3を取りに行く」