勝ち点獲得を目指した3回戦はまさかの幕切れとなった。大経大との3回戦が9月11日(水)ほっともっとフィールド神戸で行われた。4番川岸の2点適時二塁打などで4点を先制した京産大だったが、その後じわじわ追い上げられ延長戦にタイブレークの死闘となった延長12回。バッテリーエラーで無念のサヨナラ負けを喫し勝ち点獲得はならなかった。

AAA_5184

京産大 004 000 000 001 = 5
大経大 000 002 011 002× = 6
※11回よりタイブレーク方式

試合成績
1.8 遠藤(滝川第二) 3打数0安打1四球1犠打1打点2三振
2.6 宇都宮(宇和島東) 4打数2安打1四球
3.D 杉野(近江) 5打数0安打1打点1三振
4.9 川岸(京都成章) 5打数2安打2打点
5.3 西元(福知山成美)4打数0安打1四球1三振
6.5 笹原(福知山成美) 5打数3安打
7.4 材木(綾部) 4打数1安打
4 酒井(桜宮) 1打数0安打
8.2 曾根(綾部) 2打数1安打1四球1犠打
9.7 山本(鳥取城北) 3打数1安打
H 桧垣(奈良大付) 1打数0安打1三振
7 田井中(福知山成美)

二塁打 宇都宮、川岸 

先発投手 北山(京都成章) 5回2/3 5安打1四球4三振 失点2自責点2
二番手  長谷川(藤蔭) 2回2/3 4安打2四球1死球0三振 失点1自責点1
三番手 山口(済美) 1回2/3 2安打0四球0死球2三振 失点0自責点0

※11回よりタイブレーク方式のため成績は10回終了時のものです


試合展開
前日無念の完封負けを喫し勝ち点獲得に後がなくなった京産大。先発のマウンドに上がったのは中1日での先発となった北山だった。北山は初回を3者凡退で片付けると3回まで内野安打1本に抑える好投を見せ試合の流れを作る。試合が動いたのは3回裏。先頭の材木が左前安打で出塁すると曾根の犠打で確実に得点圏に進める。次の山本は相手投手のフィルダースチョイスで出塁し、一死1・3塁で先制の大チャンス。ここで勝村監督が動いた。遠藤に対する3ボール1ストライクからの5球目にスクイズを敢行。これがまたしても相手投手のフィルダースチョイスを誘い1点を先制して、さらに一死1・2塁のチャンスが続く。
AAA_3583
スクイズでホームに生還する材木

次打者の宇都宮が四球で出塁し満塁にすると、杉野の二ゴロの間に一点を追加。さらに川岸の4番初打点となる左越2点適時二塁打でこの回一挙4点を獲得。試合の主導権を握った。
AAA_3671
2点タイムリーを放つ新・4番川岸

リードをもらった北山は4回、5回と無失点に抑える力投を見せるも6回につかまる。先頭打者に左中間への二塁打を浴びピンチを背負うと、一死二塁から右前安打を打たれ3点差に。さらに二死3塁となり4番に適時中前安打を放たれたところで長谷川にリリーフ。味方の援護を力にすることはできなかった。
AAA_4190
リードを縮められ2番手長谷川に気持ちを託し降板する北山

代わった長谷川が後続を切り抜けこの回を脱したものの、8回に二死3塁から左線に適時2塁打を打たれ点差は1点に。申告敬遠で1・2塁とし、続く打者に左前安打を浴びるもここはレフト田井中の好返球で同点を阻止。チーム一丸でリードを守り抜いた。
AAA_4582
好返球で同点を阻止し笑顔でベンチに戻る田井中

勝利へあとアウト3つに迫った長谷川だったが9回、先頭打者に四球を与えてしまい同点の走者を許す。犠打で得点圏に走者を運ばれると、一死2塁という厳しい場面で公式戦初登板の一年生投手山口がマウンドに上がる。「緊張はあまりしていなかった」と語る山口だったが曾根のパスボールで3塁に走者をやると、スクイズをきめられ土壇場で同点に。後続はしのいだものの試合は延長戦へと突入した。
AAA_4733
公式戦初登板で力投する山口

3回以降チャンスであと一本が出ず無得点に終わっている京産大は、10回も3人で攻撃を終えリズムを作ることができない。その裏山口も3人で抑え試合はタイブレークへと進んだ。無死1・2塁から始まるタイブレーク方式。11回表、先頭の曾根が犠打を試みるも打ち上げてしまい走者を進めることができない。続く田井中の打球は遊撃手の正面を突きまさかの併殺。無得点で攻撃が終わり絶体絶命の状況となった。しかし、この状況で山口が気迫の力投を見せる。一死満塁となって仕掛けられたスクイズを阻止。二死2・3塁とすると、その打者を三振にしとめこちらも無失点。12回に望みをつなげた。
AAA_4997
ピンチを切り抜け笑顔でハイタッチする山口と曾根

12回、1年生の力投に応えたい攻撃陣は遠藤の犠打で2・3塁とすると、宇都宮の適時右前安打で勝ち越しに成功。後続が続くことができなかったものの貴重な1点を挙げた。
AAA_5039
勝ち越し打を放つ宇都宮

しかし、勝利の神様は残酷な幕切れを用意していた。先頭打者に犠打を決められ一死2・3塁とされると、次打者に放たれたセンターへのライナー性の打球に対し遠藤のスタートが遅れ前に落ち同点。さらに1・3塁の状況で山口が投じた4球目、外に逃げていくスライダーが小バンとなり曾根が後逸。三塁走者がホームに帰り無念のサヨナラ負けとなった。 【記事編集・写真 松田拓真】
AAA_5173
ベースカバーに向かう山口

初登板ながらピンチの連続を持ち前の強心臓で切り抜けた山口は「最後は勝負にいった結果なので仕方ない」と冷静に最後の場面を振り返った。捕手の曾根は「上級生として(山口を)引っ張るべきなのにそれができなかった」と自信の力の無さを悔やんだ。犠打失敗やエラーなどチームとしてのミスも目立ったこの試合。勝ち点を奪うことはできなかったが、スタメンの半数以上が1・2回生の今年のチーム。この経験をばねにさらに大きく成長してくれるだろう。ここからのチームの巻き返しに期待したい。



コメント
勝村監督
「今日の敗戦は監督の責任。作戦が定まらない部分が多かった。特に投手交代。リーグ戦初登板となる山口を楽な場面で投げさせてあげたかった。(回の)頭から投げさせるか迷ったが、結果的に厳しい場面で投げさせてしまった。あの厳しい場面で良く投げてくれたと思う。
 北山は中1日での登板となったが、暑さの中良く投げたと思う。たくましくなってきた。
 4回の攻撃も悔いが残る。点を取るべき場面で取れなかったのは後に響いてくるかもと不安は感じていた。
 西元や田井中の守備などいい部分も出た。2日間で立て直して次の試合に臨みたい。」
AAA_4174

西川主将
「(チーム全体としての今回の結果)守備の面では粘り強いことが多かったが、打撃、走塁でのミスが目立ち、得点ができなかった。いつもやっていることができなかった。捕球なども課題点として残ったため、しっかりとアウトを取っていけるようにより実践的なことをやっていきたい
 目の前にあることを確実にやっていくことが一番。今回の敗戦はとても悔しい。この気持ちを次の大商大戦にぶつけたい。まだ少しではあるが時間もあるので、しっかり準備して臨みたい。」
AAA_3306

山口投手
「緊張せずいつも通りの投球ができた。厳しい場面での登板だったが余計なことは考えずバッターに集中していた。最後は勝負しにいった結果でもあるので仕方のないところではある。
 大学に入って1番感じているのはバッターの違い。高校生の頃に比べて抑えるのが難しく感じている。今日のピンチの場面でマウンドに上がれたのは良い経験になったので今後に生かしてさらにチームを引っ張っていける投手になりたい。」
AAA_4766

曽根捕手
「今シーズンが始まる前のOP戦で小バンが止めれず、レギュラーを外れそうになったことがあった。そこから練習して認めてもらい、スタメンで出場していたがどこかに秋も出れるという余裕のようなものがあったかもしれない。自分の甘さだと思う。
 最後のボールはスライダー。(投手は1年生の山口なので)上級生として引っ張るべきなのにそれができず悔しい。ここからはどこが相手でも関係なく、最後まで連勝を重ねて4回生と少しでも長く野球がしたい。」
AAA_4898

川岸外野手
「(今シーズン初打点)OP戦からあまりいい当たりが出ていなかった。チームに良い影響を与えるバッティングができることを目指している。
 (4番について)高校時代も4番を任されていたが、大学ではまた違うプレッシャーを感じる。どの打順でもチームに貢献できるように自分の役割を意識して臨みたい。
 次は商大戦だが、負けると次が無くなるので臆することなくキーマンとしてやれるように頑張りたい。」
AAA_3805