第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会 
グループリーグ3日目 東北選抜戦(2023年3月2日)

2連勝と勢いのある関西選抜、リーグ最終日は東北選抜と対戦。西矢の得点で一時同点とするも、終盤に決勝点を決められ1-2で敗戦。勝ち点では並ぶものの、得失点差で関西選抜はグループリーグ1位の座を守り抜いた。
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【スターティングメンバー】
1 GK 倉原將(2年=びわスポ大、サガン鳥栖U-18)
3 DF 中山雅斗(3年=大体大、東山高)
4 DF 高木践(3年=阪南大、阪南大高)
19 DF 西矢慎平(3年=京産大、神戸弘陵学園高)
22 DF 木邨優人(2年=関西大、京都サンガU-18)
6 MF 長尾優斗(3年=関学大、ガンバ大阪ユース)
7 MF 工藤真人(3年=びわスポ大、ベガルダ仙台ユース)
13 MF 杉本蓮(2年=関福大、京都橘高)
9 FW 古山兼悟(3年=大体大、立正大淞南高)
16 FW 奥村仁(3年=関福大、セレッソ大阪U-18)
18 FW 石橋克之(3年=びわスポ大、立正大淞南高)

【サブメンバー】
12 GK 清原寛斗(2年=関福大、日章学園高)
2 DF 奥田勇斗(3年=桃山大、ガンバ大阪ユース)
5 DF 髙橋直也(3年=関西大、ガンバ大阪ユース)
14 DF 濃野公人(3年=関学大、熊本県立大津高)
8 MF 美藤倫(3年=関学大、東海大仰星高)
10 MF 食野壮磨(3年=京産大、ガンバ大阪ユース)
15 MF 中野瑠馬(2年=立命館、京都サンガU-18)
17 MF 倍井謙(3年=関学大、名古屋グランパスU-18)
20 MF 福井和樹(3年=京産大、ガンバ大阪ユース)
11 FW 西村真祈(3年=関西大、セレッソ大阪U-18)

【交代】
後半21分
西村真祈奥村仁
福井和樹石橋克之
後半33分 
倍井謙古山兼悟
後半43分 
濃野公人西矢慎平

【スコア】
前半 1-1
後半 0-1
   1-2

【試合内容】
2連勝で迎えたリーグ最終日。対するは東北選抜、プレーオフから勝ち上がってきた勢いのまま躍進を続けている相手だ。
京産大の食野、福井はベンチスタート。初デンチャレの西矢は今大会初スタメンとなった。7年ぶりの優勝に向け好調な関西選抜。引き分け以上で決勝進出が決まる一戦は前半13分に失点、少し苦しい立ち上がりになった。
茨城、ひたちなか。しかし、関西と変わらぬ雰囲気が漂う。「優人こっち!」「よし、行こう行こう!」「ここ決めるよ!」声の正体は西矢。関西リーグで聴き慣れた声がデンチャレでも聞こえてきた。「(緊張は)してないですね。1試合目出ていたので」。1日目のU-20全日本選抜戦では後半27分からプレー。すでに大会にもチームにも馴染んでいた。ぶつかる音が聞こえてくるような激しい1対1、逆サイドからのロングボールにダッシュ、起点となるクロスボール、そして盛り上げる声。「今日は自分がチャンスもらえると思っていた」チャンスは早い段階で目の前に転がってきた。
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前半31分、奥村(関福大)のクロスに合わせて飛び込んだ西矢。しっかり枠を捉え、少ないチャンスを見事自分のものにしてみせた。「去年から目に見える数字にはこだわっている。ゴールかアシストを取りたかったのでよかった」と安堵の声を浮かべた。
西矢の得点で同点に追いついたものの、試合終盤に失点し1-2で敗れた関西選抜。勝ち点では並んだが、得失点差で1位を守り抜き決勝進出となった。
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「選ばれている分、関西の代表としてしっかり優勝して帰りたいなと思います」(西矢)。初めて経験する選抜の舞台でも変わらず個性を発揮した京産大のファイター。最初で最後の選抜、次のステップへ進むチャンスを掴みたい。「(プロの)声がかかってる選手が多い。その選手たちに負けないように」。一般入部、Bチーム、Aチームスタメン、関西選抜。ハングリー精神でここまで登ってきた西矢。彼のシンデレラストーリーはまだまだ続く。

【執筆 福田明音】

【試合後のコメント】
西矢慎平選手
ー試合を振り返って
点決めれましたけど、試合結果として負けたので残念でした。
ー緊張は
いやしてないですね。1試合目出てたので。
ー選抜選ばれたの気持ち
元々トレーニングパートナーっていう形で行ってて、たまたま運良く入れたのでチャンスだなと思って入りました。
ー見事数字を残しました
去年から数字、目に見える数字にはこだわってる。ゴールかアシストっていう形をとりたかったのでそこはよかったなと思います。
ーシンデレラボーイだなと
自分はユースとかみたいにエリートじゃない道を進んできた分、ハングリー精神そういう負けず嫌いな所を出してやってきたので、それはこれからも続けていきたいです。(練習量とかも多く?)特段練習してるって思うことはないですけど、自分が足りないなって思った部分、トレーニングとか嫌いじゃないので結構取り組んでるかなと思います。
ーチームは馴染めているか
まあまあはい。関西なので喋れたりしてくれるんで馴染めてます。(仲良しは)践(阪南大)とか、工藤 真人(びわスポ大)とか
ー役割は
いつも通りどんな立場でも声出してやるっていうのは意識しています。キャラクターは別にいつも通りです
ー評価してもらってると感じる部分
それはもちろん去年目に見える数字を残したっていうのはまずひとつあると思うので、そこは評価してもらえてるのかなって。数字は大事なんでそこやなって。
ー数字以外の特徴は
自分は走って飛び出していくプレーが得意なので、そういったプレーは意識してます。そういう部分を評価してもらってるのかなと思います。
ーJの内定者が多くいる中で刺激は
そうですね。昨日の試合なら公人(関学大)がMOMなってて、同じポジションやし刺激受けるのもあるし。みんな誰かしら声かかってる選手が多いので、その選手たちに負けないように今日は自分がチャンスもらえると思ってたので、って感じです。
ー決勝に向けて
選ばれてる分関西の代表としてしっかり優勝して帰りたいなと思います。
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【取材・撮影 福田明音】