関西六大学野球連盟秋季新人戦
1回戦(2023年10月19日)/神戸学院大学/
わかさスタジアム京都
1回戦(2023年10月19日)/神戸学院大学/
わかさスタジアム京都
これからのチームを背負う、スターの原石達の戦いが西京極で幕を開けた。初戦は秋季リーグ戦で2連勝を施した神戸学院大学。先発した1回生の田中は1回は無失点で抑えたものの、2回に3失点を喫し、チームに流れを持ち込むことが出来なかった。一方の打線は4点ビハインドの5回に4番坂東のチーム初安打を皮切りに、7番和藤の適時打、8番岸田のスクイズで2点差まで詰め寄る。さらに6回には和藤の2本目となる2点右適時二塁打で同点に追いつく。しかし、その裏に2つの押し出し四球で2点を失い、打線もその後は後が続かず敗戦。10月26日に行われる5,6位決定戦に進む事となった。
ー試合結果ー
京産大 000 022 000 = 4
神院大 030 102 00× = 6
ー試合成績ー
1.中 作本成央(営2・鳥羽) 1打数0安打
中 千葉航大(済1・綾羽) 3打数0安打
2.遊 木村元(営1・報徳学園) 3打数0安打
遊 杉本希成(済1・津田学園) 1打数0安打
3.二 石井悠翔(済2・福知山成美) 3打数0安打1盗塁
4.一 坂東泰樹(営1・奈良大附属) 4打数1安打
5.三 東條慎一郎(済2・八戸学院光星) 3打数1安打
6.左 竹田日向麻(法2・日高中津) 3打数2安打
7.指 和藤駿人(済2・比叡山) 4打数2安打3打点
8.捕 岸田悠吾(営2・鳥羽) 3打数0安打1打点
9.右 浅野恵介(済1・岐阜第一) 3打数0安打
打 鈴木康太(済1・北嵯峨) 1打数0安打
先発 田中琉磨(法1・奈良北) 2回33球
被安打3四死球1失点3
2番手 レイガーロバート博(営1・長崎南山) 2回41球
被安打2奪三振2四死球1失点1
3番手 粟津啓太(済2・塔南) 1.1回29球
被安打2四死球2失点2
4番手 二宮知也(済2・奈良大附属) 1.2回41球
被安打0奪三振2四死球4失点0
5番手 北川和寿(済1・北嵯峨) 1回18球
被安打1奪三振1四死球1失点0
ー試合内容ー
トーナメント形式で行われる新人戦。一つの勝敗が順位を大きく左右するが為に、絶対に負けられない戦いが西京極の地で行われた。
序盤の攻撃は、リーグ戦でも経験豊富な神院大の先発投手相手に4回まで走者を出す事が出来ず、手も足も出ない状態が続いた。一方の京産大の先発投手は、1回生で公式戦初登板の田中。1回は走者1人を出すも無失点で切り抜けたが、2回に先頭打者の安打で出塁を許すと、9番打者と1番打者に連打を浴び3失点。先制を許し、守備から流れを作る事が出来なかった。
3回からマウンドに上がったのはレイガー。こちらも3回は走者を出しながらも無失点で切り抜けたが、4回に2塁打を機にピンチを招き、1番打者に犠飛を浴び、2回1失点でマウンドを降りた。
4点ビハインドで迎えた5回の攻撃。先頭打者の4番坂東がチーム初安打で出塁すると、5番打者の東條も中安打で続き、7番和藤の適時打で3点差に詰め寄り、さらに8番岸田がスクイズを決め、この回2点を返す。
5回からは2回生の粟津がマウンドに上がる。先頭打者に四球を与えるも、捕手岸田が盗塁を刺し、結果的に三者凡退で仕留めた。
6回は1死から2番石井が四球で出塁すると、5番東條、6番竹田が繋ぎ、2死満塁のチャンスを作ると、8番和藤が今日2本目となる2点適時二塁打を放ち同点に追いつく。
しかしその裏、粟津が安打と四球でピンチを招き、二宮へバトンを託す。4番手でマウンドに上がった二宮だったが、3つの四球を与え、2つの押し出し。4点差を追いついたものの、すぐに2点を返され、再びビハインドとなった。
反撃したい打線だったが、神院大投手陣相手に終盤以降は安打1本しか放つ事が出来ず、2点差を中々追いつく事が出来なかった。失点が続いた投手陣だったが、9回にマウンドに上がった1回生の北川は走者1人を出したものの無失点で切り抜け、好救援を見せた。しかし、残り2点を追いつく事が出来ず敗戦。準決勝へ駒を進める事が出来ず、10月26日の5,6位決定戦へと進む事となった。
【執筆 川瀬正浩】
ーコメントー
和藤駿人選手
ーー5回の打席は何を意識して立ったか
前の打者がチャンスで回してくれて、前の打席は不甲斐ない形で終わったので、形は何でも良いので走者を返そうという気持ちで打席立ちました。
ーー適時打を打った瞬間の気持ちは
安心しました。
ーー6回の第3打席は何を意識して立ったか
前の打席と同じでなんとか返そうという気持ちでした。
ーー同点適時打を打った時の気持ちは
安心しました。
ーー公式戦初出場で2安打3打点
まだまだ自分の中で粘りとかがなかったのでそこは反省してます。
ーー次戦に向けて
チームとしての今年の公式戦はこれが最後になるので、最後勝って締めれるように、1,2回生だけですが、全員で勝ちに行きたいと思います。
【取材・撮影 川瀬正浩】