京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

硬式野球部

友だち追加

【硬式野球部】連打でチャンスを繋ぎ逆転勝利!伝統の一戦で先勝

関西六大学野球秋季リーグ
第3節 / 対龍谷 / 1回戦 (2023年9月16日)

DSC_7196

意地とプライドを懸けた伝統の一戦。春季では2敗ストレート負けの雪辱を果たすべくチーム力で奮闘。藤川の熱投に野手が答え三点差をものともせず逆転し、新しい指揮官とエース藤川に“一勝”を飾った。

ー試合結果ー
龍谷大 000 003 000=3
京産大 000 001 03×=5

ー試合成績ー
1 中. 西峯(滋賀学園・法3)3打数1安打1得点
2 遊. 河渕(市立和歌山・営2)4打数2安打三打点
3 捕. 藤井(京都外大西・営4)2打数0安打1四球1死球
4 一. 三宮(大分東明・法3)4打数1安打1打点
5 三. 星田(乙訓・営2)4打数2安打
走左.岩田(東海大市原望洋・法4)
6 左. 小野(社・法3)3打数0安打
 打.村山(鳥羽・済3)1打数0安打
三.秋里(日星・法3)
7 指. 山本(奈良大附属・法3)3打数0安打
8 右. 川田(高知・法1)3打数1安打
9 二. 井上(東山・営4)1打数0安打
 打.坂東(奈良大附属・営1)1打数0安打
二.木村(報徳学園・営1)0打数0安打1死球
走.吉村(報徳学園・法3)
二.石井(福知山成美・済2)

先発 藤川(京都すばる・営4) 9回,156球,被安打8,4奪三振,0四球,3失点


ー試合展開ー
 9月ながらまだ暑さの残る西京極で熱い戦いが始まった。
 試合は両者投手戦が続く。京産大は初回は先頭打者を失策で塁に出すも4-6-3の併殺打で守り切り抜ける。序盤粘られ球数が増える場面も見られながらも三振やフライで打ち取っていった。攻撃では相手投手茨木の変化球にうまく対応できずノーヒットが続いた。5回で9個の三振を奪われ得点の糸口が掴めない。そのまま両者無得点の中グランド整備を挟み後半戦へ。
 流れが変わりやすい6回。先頭打者にヒットを打たれ出塁を許してしまう。続く打者は犠打を成功させ一死2塁に。そこから3ボールと少しコントロースが乱れた後フルカウントまで追い込むも、ライトの頭上を越えるタイムリースリーベースヒットを浴び先制を許してしまう。なおもピンチは続き内野は前進守備になるも打球はセカンドの間を抜け2-0に。ここからライトへのタッチアップでこの回三点を奪われた。
DSC_4763

DSC_5583

 その裏、京産大は二死からチャンスを作った。ここまで変化球に揺さぶられヒットの出ていなかった京産大だが、先頭の西峯がフルカウントからスライダーをうまく捉え、ライト線への長打を放つ。得点のチャンスに一気に流れが変わり河渕も続く。抜け球を見極め1ストライクからのスイングはライトを抜けチーム二本目のヒットはタイムリーとなるスリーベースに。ランナー三塁とチャンスは続いたが、続く藤井は三振に終わり1点にとどまった。
DSC_5973

 続くチャンスは8回。残りイニングが少なくなっていく中、ここまで3試合ヒットを続けている川田からの攻撃。初球を打ってセンターへ運ぶと、途中出場の木村がm着実に一点を取るためにバントを狙うが死球となりノーアウト1塁2塁。そこから西峯がバントを成功させランナーを送る。2塁ランナーが帰れば同点の場面で、足の速い吉村が二塁の代走に入る。バッターは、今日3塁打を放った河渕。1ボール1ストライクから高めに浮いた球を捉え中安打に。浅めの打球だったが、代走吉村が役割を果たしホームイン。同点に追いついた。まだ1アウトランナー2塁とチャンスはチャンスは続き逆転を狙う。バッターの藤井は際どいコースも冷静に見極め四球、4番へと打順が回る。セカンドの捕球かと思われた打球がライトへのヒットとなり、直後ライトがボールを落とし河渕が生還。作ったチャンスをうまく生かし逆転に成功した。さらに星田が1,2塁間を破るヒット。二塁ランナーの藤井は三塁でストップしたが、相手野手の送球が乱れでホームインしこの回一挙4得点獲得した。 

DSC_6629

DSC_6875


 9回、既に140球を投げているが、援護点を背に藤川がマウンドへ向かう。力強いストレートから入りセカンドゴロに打ちとる。続く打者にはライトへの安打を打たれるも、変化球も使いながらインコースへ直球を投げ込み三振に。150球以上投げながらも140キロ超えを投げ込む藤川。残すところ1アウトも落ち着いて自分の投球を続け、2アウト2ストライクからサードフライに打ち取り試合終了。156球と球数は多くなったものの、四球は0に抑えリズム良く守備ができるよう意識したピッチングでエースの意地を見せた。エースの一勝目と共に、新監督である今村監督の一勝目となり、ウイニングボールは川田から監督へ。全員で繋いだ勝利のボールに笑顔を見せた。
DSC_7201

 チャンスを繋いだ京産大の勝利。力強いピッチングが野手の得点を呼び込みまずは京産大に軍配が上がった。明日の二戦目を勝ち取れば伝統の一戦の勝者と勝ち点を獲得する。今後の戦いに弾みをつけるためにも、2戦2勝に期待したい。
【記事 森本真子】


ーコメントー
藤川投手
ー今日のピッチングを振り返って
まずは勝つって言うことを1番に考えていた中で、先に点を許してしまうって言うのが自分の課題であるのでその問題に対してしっかり向き合っていくっていうことは大切ですし、勝ちに繋がるっていう最後まで粘り切れたっていう面では良かったかなと思います。

ー球数が150球を超えた
特に球数とかで調子が落ちていくって言うことは無いタイプなので。球数はもちろん少ない方が野手のリズムが作れると思うんですけど、多いなりに上手く流れてはいるのかなと思います。

ー9回のマウンドは
一旦ベンチ裏で落ち着いていつも通りにピッチングしようと心がけてマウンドに上がりました。

ー1節目同様1回戦を勝ち取った
先に失点してはいるんですけど1戦目チームとして勝てたということはチームとして非常に大きいと思うので明日しっかり勝ち切れるように、もう一回気を引き締めていきたいと思います。


西峯選手
ー試合を振り返って
前半流れが悪い中で藤川投手が抑えてくれてたので、整備中のイニング間でピッチャーを助けれるようにみたいな声掛けがあって。それがしっかり形となって6回から攻撃できたので

ーチーム初ヒットとなった打席
ツーアウトだったんですけど、次出たらどんどん打順が繋がるので1番バッターとして出塁して次のバッターに繋ぐことが出来たのでよかったです。ノーヒットというのはみんな頭の中にあって、誰かが打たないとと流れが変わらないので、そういう意味でも流れを変えることが出来たのかなと思います。

ー変化球に対して意識は
いい意味で開き直れて。真っ直ぐきたらしょうがないって頭の中にあったので、結果としてツースリーでもスライダーをタイミングはずられることなく打ててよかったです。

ー明日に向けて
3戦目に行くと選手の体力もしんどいですし、2戦目しっかり勝って、勝ち点取れるようにしたいです。


河渕巧選手
6回裏の右適時三塁打の打席を振り返って
ー1点でいいから点を取ろうという気持ちがタイムリーに繋がったので良かったと思います。

8回裏の逆転適時安打の打席を振り返って
ーあの場面は全員が繋いでくれて、何としてでも1点で良いからという気持ちで立った打席で、あの最高の結果になりました。

球種は
ー高めの真っ直ぐです。

何か意識していたことは
ー浮いてきた球を打とうと思っていて、そこに浮いてきてくれたので、そこに上から被せて行きました。

集中打が出たが何かあったのか
ー前半は全く打てずに投手がが苦しい状況だったので、何としてでもこのワンチャンスを逃さずに取り切ろうという気持ちがあのようなビッグイニングに繋がったと思います。

打てない回が続いた中で打てた要因は
ーチームの中では割り切っていこうと話していたので、割り切った結果があのような結果になったと思います。

新監督になって初戦でしたが、気持ちの面は
ーいつもと違う新鮮な感じがあって、なんとしてでも監督の初めての試合を絶対に勝とうという気持ちと、チームとしても一節の初戦を絶対に取ろうという気持ちがあのような結果に繋がりました。

エラーがありながらも好守が目立った
ー守備は初回にミスをしてしまってチームに迷惑をかけていたので、なんとしてでもバッティングで取り返そうという気持ちがありました。

今秋からショートに戻ったが
ー見ての通りまだまだなので、ここから上手くなっていかないといけないので、今は試合に出てる以上は何としてでもアウトにしないといけない気持ちで頑張っています。

明日に向けて継続点や課題点は
ー終盤に点を取れて、チーム的にもいい状態で来れているので、明日は初回からどんどん波に乗って行きたいと思います。

秋季リーグの目標は
ー個人ではなくてまずチームとして勝ち点を多く取ることが目標です。
【取材 森本真子、川瀬正浩】

【硬式野球部】開幕節、痛恨の逆転負けで勝ち点を獲得できず

関西六大学野球春季リーグ/ 第6節 / 対大院大 / 3回戦 (2023年5月11日)

ー試合結果ー
京産大 100 000 010=2
大経大 000 010 002×=3

ー試合成績ー
1 中.西峯(滋賀学園・法3)3打数1安打1得点
2 遊.河渕(市立和歌山・営2)4打数1安打
3 指.藤井(京都外大西・営4)3打数1安打
4 一.村山(大分東明・法3)4打数1安打
走.吉村(報徳学園・法3)1得点
一.坂東(奈良大付属)
5 三.星田(乙訓・営2)3打数1安打
6 左.小野(社・法3)4打数1安打
7 捕.山本(奈良大附属・法3)4打数0安打
8 右.川田(高知・法4)4打数1安打
9 二.井上(東山・営4)2打数0安打
打.石井(福知山成美・済2)1打数0安打
二.木村(報徳学園・営1)

先発 藤川(京都すばる・済3)9回126球被安打4奪三振1四球3失点3自責点

ー試合展開ー
先行の京産大は初回から積極的に攻める。先頭の西峯がライト前へのヒットで出塁しそれに河渕もバスターで続く。ノーアウト1,2塁から藤井が犠打でランナーを進めると、村山のサードゴロの間に西峯が生還し先制点を奪うことに成功した。
DSC_1892


守る京産の先発は1戦目に登板した藤川。初戦では7回2失点でマウンドを降りた。
絶対に負けることのできない三試合目に、初回から熱のこもったピッチングを見せる。制球力やイニングの先頭打者を丁寧に捌きテンポ良くスコアボードのゼロを刻む。しかし5回、一死から内野安打で一塁とすると続く2人に連打を浴び同点とされてしまう。
DSC_1953

村山が流れを作る。ショートへの内野安打で出塁し、代走の吉村が盗塁を成功させワンアウト2塁。続く星田の進塁打で三塁とする。6番小野の打席では二球目が大きく後ろに逸れその間に吉村がホームイン。チャンスから逆転に繋げることに成功した。そのまま小野はセカンドゴロに倒れるも終盤での貴重な逆転に成功しチームの士気もより高まったまま8回の守備へ移る。
DSC_3366

まずは先頭のセンターへのフライを西峯の好守備でカバー。ここまで2安打の柴崎に打席が回るとライトへのツーベースヒットを浴びる。打球によっては一本で同点となる場面も、藤川は自身のピッチングに集中しキャッチャーへのファウルフライに打ちとる。続く打者には2ボール2ストライクからフォークで空振りを誘いスリーアウト目を守りエースは吼えた。
DSC_3518

笑顔で円陣を組みなおし9回の攻撃に移る。エースに最後の回少しでも優位なピッチングができるよう追加点が欲しい。この回の先頭7番山本はライトフライに終わる。8番川田は1ボール2ストライクから高を空振りし2アウト。9番は代打の石井。見逃し三振に終わり得点とはならなかった。
DSC_2263

1点リードで迎えた最終回の守備。昨リーグベストナインの下山からの攻撃にまずはアウトコースへのストライク。しかしここからコントロールが乱れ今日初めてのフォアボールに。続く打者は対戦経験のない代打美濃。ツーボールから高めに抜けた球をライト前へと打たれ走者1,2塁とピンチに。一度藤井が藤川の元へ行き声をかけた。再びボール先行となり、四球目に投げた球が甘いコースとなってしまいレフトへと飛んだ。何としても失点は避けたいと小野が飛び込むも届かずボールはフェンス前へと転がる。8-6-2の送球も間に合わず2人目のランナーのホームインでサヨナラ負けとなった。
DSC_3701

試合後俯いたままの藤川。優勝を賭けたラストリーグということもあり溢れる感情も抱える苦難も多い。だが第1節の計253球、間違いなくエースのピッチングであった。扇の中心で試合を引っ張るエースなしでは「チーム力」を高めることはできない。チーム力を高めた京産大が次勝利の歓声を上げる場は「産龍戦」だ。春は2敗で涙を飲んだ相手。頂点に立つためにはこれ以上の負けは必要ない。熱い思いを持った選手たちの熱い試合に期待だ。


【記事 森本真子】

ーコメントー
佐野監督
ー試合を終えて
ゲームの入りのところで先制点を取ろうということが1番チームとしては。先攻ということなので。自分たちがオープン戦からやってきたことの形ができてまず先制点が取れたということが一つ良かったかなと思います。でもなかなか2点目3点目というところが取れず、8回に1点取れてここから勝負だろっていうところで最後切り替えにくいというか悔しい負け方だったかなと思います。

ー繋ぐという意識は
相手にプレッシャーをかけるという意味でも次の塁に進めようと思っていて、8回のところでは吉村を代走に出したんですけど。あそこ(盗塁)は自分の決断力で初球から行ってくれてああ言った形でミスを誘って一点取れたというのはチームとしても大きかったかなと思います。一つ役割というか代走として出てホームに帰ってくるということをやってくれたので頼もしいなと思います。

ー結果としては負けてしまったが藤川投手はこの節2試合を投げた
なんとか野手として藤川に1点でも楽な展開でっていうことは選手へ伝えていて、なかなか勝ちをつけてあげられていない部分はすごく申し訳ないんですけど。粘って粘ってというところは、エースとか4回生とか最上級生というのをマウンドで見せてくれていると思います。

ー第1節を振り返って
なかなか不安もありながらっていうチームとして体制が少し変わった部分でのスタートだったので、開幕ゲーム勝てて、今日負けて、今日、というところで勝ち点を取るとこに価値があるよ、ということを伝えていたんですけど。あとはチームらしさ自分らしさを出していこうと伝えてゲームに入ったんですけど、勝ち点が取れなかったので勝負強さとか最後は気にはなってくると思うですけど、次節また一週開くので、また3節目をチームとして勝てるようにしっかり準備したいなと思います。
【取材 森本真子】

【硬式野球部】大量失点を喫し、決戦を明日へ持ち越す

関西六大学野球秋季リーグ戦
第1節/対大経大/2回戦(2023年9月3日)/南港中央野球場


 劇的なサヨナラ勝ちから一夜明け、勝ち点獲得を掛けた大事な一戦となった2回戦。序盤はピンチを招きながらも要所を締めたが、中盤以降は大経大打線に捕まり、大量失点を喫した。打線も繋がらず、わずか1得点に留まり敗戦。勝ち点を掛けた決戦は明日に持ち越すこととなった。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_10


ー試合結果ー
京産大 000 000 010 = 1
大経大 000 042 40× = 10

ー試合成績ー
1 中.西峯(滋賀学園・法3)4打数2安打1打点
2 遊.河渕(市立和歌山・営2)4打数0安打
3 指.藤井(京都外大西・営4)4打数0安打
4 一.三宮(大分東明・法3)2打数0安打
 一.坂東(奈良大附属・営1)2打数0安打
5 三.星田(乙訓・営2)4打数1安打
6 左.小野(社・法3)3打数0安打
7 捕.山本(奈良大附属・法3)3打数0安打
8 右.川田(高知・法4)3打数3安打
9 二.井上(東山・営4)1打数0安打1四球1犠打

先発 杉本和(三重海星・済3)4.2回114球
被安打5奪三振6四死球4失点4
2番手 三浦(鳥羽・営3)1.1回19球
被安打3奪三振1四死球0失点2
3番手 野原(塔南・済1)2回33球
被安打3奪三振1四死球1失点4

ー試合展開ー
 前日の試合から打順は変わらず、バッテリーのみが変わり、杉本和と山本の3年生バッテリーがスタメンに名を連ねた。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_6


 序盤の守りは手に汗握る展開だった。1回裏先頭打者を四球で歩かせると、盗塁を許して得点圏にランナーを背負う。しかし、4番打者を見逃し三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。2回裏も先頭打者にセンターへの安打を放たれ、盗塁を許して得点圏にランナーを背負うも8番打者を空振り三振に仕留め、1回と同じような展開となった。3回裏はリズム良く三者凡退に仕留めたが、4回裏も2死から5番打者に二塁打を浴び、ピンチを招く。しかしここも踏ん張り、無失点で切り抜けた。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_4

LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_1

 一方で打線は、1巡目は8番川田のライトへの安打のみで、思うように試合を動かせず、先発杉本和の踏ん張りに応える事が出来なかった。
 試合が動いたのは5回裏。リズム良く2アウトを取ったが、9,1番に連続四球を許し、2番打者にセンターへの安打を浴び、さらにセンター西峯のエラーも絡み2点を先制される。続く3番打者にはタイムリー、4番打者には四球、5番打者にタイムリーを浴びて0-4となると、先輩杉本和はここでマウンドを降りる。2番手としてマウンドに上がった三浦は昨秋の新人戦以来となる公式戦登板。ピンチでマウンドに上がるも6番打者をライトフライに仕留め、任された仕事を確実にこなした。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_0

 続く6回の攻撃は先頭打者の川田が出塁すると、続く井上が送りバントを決め、1番西峯がライトへ安打を放ち、1死1,3塁のチャンスを作る。しかし、続く2番河渕がフルカウントまで粘るも、見逃し三振に倒れ、さらに1塁走者西峯が盗塁を試みるも失敗し、三振ゲッツーとなり、この回も無得点で終えた。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_12

 7回からは期待のルーキー野原がマウンドに上がった。先頭打者を抑えるも、4番打者に四球を許し、5番打者に安打を浴びると、6番打者にライトへタイムリーを打たれ、さらにライトからの送球が逸れて2点を失った。また、8番打者にもセンターを越える2塁打を浴びるなどし、リードを10点に広げられた。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_9

 反撃を仕掛けたい打線は、8回に2死から、またも川田の安打で出塁すると、すかさず盗塁を決め、9番井上が四球で2死1,2塁のチャンスを作ると、ここ2試合チャンスで1本が出ていなかった1番西峯がタイムリーを放ち、1点を返す。
LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_8

LINE_ALBUM_2023.9.3_230903_7

 しかし後続が続く事が出来ず、1-10で2回戦を終えた。
 逆転サヨナラの劇的勝利で先手を取った京産大だったが、10失点の大敗を喫し、勝ち点を掛けた決戦を明日の第3戦へと持ち越した。

【執筆 川瀬正浩】

ーコメントー

杉本和弘投手
今日のピッチングを振り返って
ー前半ランナーを出しながら粘れたんですけど、後半フォアボールから失点につながってしまったので、そこが課題かなと思います。

フォアボールは初回と5回だけ
ー前半は粘れたんですけど後半追い込んでからのフォアボールが守備の流れとかも悪くなってしまうので、中盤ズルズル行ってしまう形になったかなと思います。

キャッチャーとはどういった話を
ー春の時に初回打たれて交代になったので、初回から全部球種を使い切って、自分の力を出し切って全力で行こうというふうに話しました。

今日の登板の目標は
ー初回の入りを大事にするということと、各イニングの先頭打者を大事にということを考えて試合に臨みました。

次のピッチングに向けて
ー今日は真っ直ぐが不安定で変化球になってしまったので、もう一つ真っ直ぐがあれば投球の幅も広がるので、ストレートの精度を明日の試合までに出来ることをやってというふうにしていきたいです。

川田悠慎主将
今日の試合を振り返って
ー攻撃としてはチームとして入りの部分で失点して、それが複数得点になったので、そこは接戦で勝っていくチームの中で難しい部分になるので明日までに切り替えないといけないと思います。

秋季リーグに入って打撃が好調
ー好調と言ってもほとんどバントヒットばかりで、足が武器で足を生かしてセーフティーなどを繰り返してる事で打率が残ってる事なので、足を生かして攻撃できていると思います。

夏場に何か取り組んだのか
ー打撃練習はずっとやっている事を繰り返しやったくらいです。

7回の守備をどう振り返るか
ー狙った結果なのでしょうがないかなと思います。

今日の試合をキャプテンとしてどう振り返るか
ー大量失点してしまったのですが、しっかり明日までに切り替えるということと、原因があるのでそこをしっかり突き止めて1日で修正したいと思います。

チーム全体として今日出た課題点や修正点
ーやはり守備力と、投手がしっかり粘る事、攻撃をしっかり早い段階で得点出来るようにする事です。

明日勝てば勝ち点
ー引かずに、攻めていきたいと思います。

秋季リーグの個人、チームとしての目標は
ー個人としてはチームに貢献する事で、チームとしては絶対優勝する事です。

【取材 森本真子、川瀬正浩】

タイブレークを制し歓喜の開幕戦勝利!幸先の良いリーグスタートを切る

関西六大学野球秋季リーグ
第1節 / 対大経大 / 1回戦 (2023年9月2日)

 猛暑が続く中、熱い戦いに期待がかかる京産大の秋が開幕した。先制を許すも雰囲気を落とすことなく追いつきタイブレークへ持ち込む。1球の重さがひしひしと伝わる接戦の中でも、勝負所でしっかりと決めきり、2021年度の春季ぶりとなる開幕勝利を飾った。
DSC_9029

ー試合結果ー
大経大 000 002 010 01=3
京産大 000 001 011 02×=4

ー試合成績ー
1 中. 西峯(滋賀学園・法3)4打数0安打1打点
2 遊. 河渕(市立和歌山・営2)4打数1安打1得点
3 捕. 藤井(京都外大西・営4)6打数2安打
4 一. 三宮(大分東明・法3)3打数2安打1打点2四球
5 三. 星田(乙訓・営2)6打数2安打1打点
6 左. 小野(社・法3)5打数4安打1打点
7 指. 山本(奈良大附属・法3)4打数2安打1打点
8 右. 川田(高知・法4)5打数2安打
9 二. 井上(東山・営4)2打数0安打
打.村山(鳥羽・済3)1打数1安打
二.木村(報徳学園・営1)1打数1安打

先発 藤川(京都すばる・営4) 7回127球7安打7奪三振2四球2失点2自責点
2番手 杉本(三重海星・済3) 4回69球5安打2奪三振1四球2失点1自責点

ー試合展開ー
 4年次生は最後のリーグとなる今季。開幕先発はエースの藤川がマウンドを任された。春リーグにホームランや長打を浴びた大経大戦だが、藤川の持ち味であるストレートで押しながらテンポ良く抑えていった。
 両者のチャンスは4回。大経大の攻撃では一死からセンター前へのヒットでランナーが出る。続く打者は三振に抑えたが、4番打者に四球を許す。今日初めて得点圏にランナーを背負う場面も、エースがしっかりと三振で抑え流れを渡しきらない。
 京産大はその裏、4番三宮からの攻撃。しっかりと見極め四球を選ぶと、続く星田は三振に終わるも小野が安打を放ち1.3塁に。さらには山本の四球により満塁のチャンスを迎える。この場面で主将の川田が回ってくるも悔しくも三振、9番井上の打球もファーストゴロに打ち取られ得点とはならなかった。
DSC_5635

 試合に動きがあったのはグラウンド整備直後の6回の守備。昨季では後半の入りで良い切り替えと流れを繋ぐことを意識してきた京産大ナイン。先頭のあたりがショートへと飛び河渕がダイビングスローを見せるも一歩間に合わず内野安打に。その後3番打者から三連打を浴びてしまい2点の先制点を奪われた。
 しかし京産大もその裏、ヒットからチャンスメイクする。星田のヒットを小野がバントで繋ぐと、山本のタイムリーで1点を返す。川田は持ち味の俊足を生かし内野安打で出塁。このランナーを生かし追加点を奪いたい場面であったが後続が倒れ1点に終わった。
 
DSC_6904

DSC_7027

 8回、ここまで中安打、2つの四球と集中力を発揮している4番の三宮が流れを変えた。「ファーストストライクを意識していた」という三宮。ワンボールから甘く入ったストレートを捉えると打球はライトスタンドへ。4番という大役に見合う大きなアーチで同点に追いついた。
DSC_8050

DSC_8057

 8回からは池田が熱の籠る投球でピンチも切り抜けた。試合は3-3のまま延長線へ。1アウトからランナー出塁、続く打者にも四球を与えてしまい1.2塁となるも守備にも支えられながら切り抜ける。京産大も得点できずタイブレークへ突入すると、フェンスを直撃する2塁打で1点を失ってしまう。なんとか最小失点に抑えて攻撃へ。三宮が送りバントを成功させランナーを進めると、星田がタイムリーを放ち同点に追いつくことに成功する。ランナー1.3塁と一打で逆転の状況。打順が回ってきた小野は3安打の猛打賞。期待とプレッシャーのかかる場面だったが、「ストライクゾーン来たら全部行くぐらいの気持ちで」と小野。今シーズン指揮を取る佐野監督の「思いいっきり行っていい」という言葉に応えるべく初球からスイングをかけた。打球はライトへ。三塁ランナーの藤井がホームインするには充分だった。
 勝ち点のかかる明日の2戦目、そして約2ヶ月のリーグ戦への糧とし、明日また新しい勝利を目指す。大経大は昨シーズンは2敗で勝ち点を落とした相手だ。今季こそ2先制で春の雪辱を果たしたい。
DSC_8979

DSC_9029

【記事 森本真子 撮影 森本・岩松佑晟】

ーコメントー
藤川投
今日のピッチングを振り返って
ー開幕戦を任されたということで、チームを勝ちに導くということを1番に考えていたんですけど先に失点してしまったというところが反省点です。後半野手が踏ん張って助けてくれたんですけど、やっぱり先に点取られるというとこはまだまだ課題かなと思います。

前半は
ー後半も変わらずなんですけど、最初からバッター一人一人全力で向かっていくということを徹底できたかなって思います。

アウトの内容としては三振、フライが多い
ー特に意識はしてないですけど、相手バッターを見ながらどういう投げかなをするかなってのが前半はよくできたかなって思います。

長打率のある大経大打線
ーストレートをしっかり投げ分けるってところと緩急で相手バッターを揺さぶるっていうのは少しできているところなのでそこがうまくこの試合で表現できたかなと思います。

今季のチーム目標は
ーもちろんリーグ優勝です。

個人の目標は
ーチームが勝つことが1番なので結果的な個人の結果がついてきたら嬉しいんですけど。優勝に向かって1試合ずつ戦っていきたいと思います。

小野選手
今のお気持ちを聞かせてください
ー嬉しいです。少し緊張していたんですが、佐野さんが初めて指揮を取られると言うことで、勝利をプレゼントできてよかったです。

初球でしたが、狙っておられたんですか?
ー思い切っていっていいぞと言われたので、その言葉通りストライクゾーン来たら全部行くぐらいの気持ちで待ってました。

11回裏を迎えるにあたってベンチではどのようなお話があったのか?
ーおせおせでしたね。全く負けている雰囲気もなかったですし、その波に乗って思い切って行きました。

明日へむけて
ー明日も大阪経済大学さんで、強いチームですし、しんどい試合になると思いますけど、勝ち切れるように頑張ります。
【取材 森本・岩松】

【硬式野球部】チャンス生かせず。伝統の一戦落とす

関西六大学春季リーグ/第5節/対龍谷大/2回戦/(2023年5月4日)

伝統の一戦2日目。後が無い京産大は初回に2点を失い追いかける形となった。次回に1点返すもその後チャンスを活かすことができず3日目に持ち込むことは叶わなかった。
LINE_ALBUM_20230505_230505


ー試合結果ー

龍谷大 200 000 000=2
京産大 010 000 000=1

ー試合成績ー
1中.作本(鳥羽・営2)5打数0安打
2遊.井上(東山・営4)4打数0安打
3左.西峰(滋賀学園・法3)4打数2安打
4一.三宮(大分東明・法3)4打数2安打
5指.藤井(京都外大西・営4)3打数1安打
6三.河渕(市立和歌山・営2)3打数1安打1打点
7捕.山本(奈良大附属・法3)4打数1安打
8右.古川(堺・済4)3打数1安打
9ニ.石井(福知山成美・済2)2打数0安打

先発 杉本(三重海星・済3)8回133球8安打5奪三振2四球2失点
二番手 池田(北陵・営3)1回11球0安打1奪三振

ー試合展開ー
絶対に3日目に繋げたい龍大戦2日目。試合は初回から大きく動いた。先発杉本は立ち上がりに苦戦し安打と失策が絡み2点を失う。しかし2回以降は立ち直し3人で終わらすなど好投を見せた。
LINE_ALBUM_2023.5.4_230505


2回裏三宮がフルカウントから出塁し無死一塁。続く藤井が送りバントを決め、相手投手の暴投で1死三塁。フルカウントに追い込まれるも6番河渕がセンターにタイムリーヒットを放ち1点を返す。そのまま逆転を目指すも一、三塁残塁でこの回を終えた。
LINE_ALBUM_2023.5.4_230505
LINE_ALBUM_20230505_230505


杉本は3回以降安定したピッチングを見せた。3回から5回はランナーが出るも好守備に助けられ、6回は三者凡退と無失点で抑える。7、8回もランナーは出るも0を重ねていき好投を見せ8回2失点でマウンドを降りた。
LINE_ALBUM_2023.5.4_230505


しかし京産大打線は杉本の好投に応えることができなかった。毎回チャンスを作るが得点まで続けらなかった。6回には3番西峰4番三宮が安打で出塁。6番河渕が四球を選び一死満塁となるも得点にはならなかった。
S__5087275


最終回にマウンドに上がったのは池田。先頭打者から三振を取ると続く打者を立て続けに打ち取り三者凡退。
LINE_ALBUM_2023.5.4_230505


9回裏にもチャンスは訪れた。死球で8番古川、代打村山が出塁し2死一、二塁。しかしまたもチャンスが活かせず伝統の一戦は幕を閉じた。何度もチャンスは訪れたが最後まで生かしきれず悔いの残る結果になった。残りの一節と秋リーグに向けて京産大の挑戦は続く。
【記事 野々口菜月】


ーコメントー
光原監督
ー試合を終えて
2回以降は杉本が頑張ってくれてた部分もあると思います。

ー打撃では三振がほとんどなかった。
頑張ってたと思います。(満塁から得点がなかったのは)自分の采配ミスやと思います。

ーどういったところが
点は取れたと思うので。具体的には色々あるんですけど、ちゃんと点を取れるようにしてあげればというか、、。結果が全てなので。

ー今回の反省点は
初回ちょっとバタバタしたところはありますけど、そのあとは選手が持ち直して守ってやっていたので相手を苦しめて、相手のピッチャーももちろん粘ってやってるので結果勝てなかったのは自分のせいなので、選手はよくやってくれいると思います。

ー今節の後半の入りは
昨日に関してはズルズルと立て直せないまま1試合終わってしまったんですけど、今日は初回ああ言った形でかなり自滅しそうになったところを杉本が、バッテリーが持ち直したところは良かったと思いますし。8回ああいった場面でしっかり抑えたところも、力をつけていると思うので昨日よりは良かったと思います。

光原監督
ー試合を終えて
2回以降は杉本が頑張ってくれてた部分もあると思います。

ー打撃では三振がほとんどなかった。
頑張ってたと思います。(満塁から得点がなかったのは)自分の采配ミスやと思います。

ーどういったところが
点は取れたと思うので。具体的には色々あるんですけど、ちゃんと点を取れるようにしてあげればというか、、。結果が全てなので。

ー今回の反省点は
初回ちょっとバタバタしたところはありますけど、そのあとは選手が持ち直して守ってやっていたので相手を苦しめて、相手のピッチャーももちろん粘ってやってるので結果勝てなかったのは自分のせいなので、選手はよくやってくれいると思います。

ー今節の後半の入りは
昨日に関してはズルズルと立て直せないまま1試合終わってしまったんですけど、今日は初回ああ言った形でかなり自滅しそうになったところを杉本が、バッテリーが持ち直したところは良かったと思いますし。8回ああいった場面でしっかり抑えたところも、力をつけていると思うので昨日よりは良かったと思います。

西峯選手
ー試合を振り返って
出だしは入りが悪かったんですけど、徐々に守備からリズムを整えてチャンスも作れてて、後一本ってところで点が入らなかったので、京産の今までのリーグ戦でも結構そういう場面が多かったので、練習からそういうケースを想定して勝負強いバッティングができれば良かったと思います。
ー2安打を放ち、チャンスメイクが出来ていた
後ろにいいバッターがいるので、僕が先頭の時は塁に出て後ろに繋ぐということをいつも意識しているので、今日はそれは出来ていた方かなと思います。
ーいつも打席に立つ上で大切にしていること
初球からどんどんファーストストライクを振っていこうという事を意識しています
ー産龍戦2試合で出来た反省点
産龍戦は1番盛り上がっていて相手の応援も力が入っていて、相手の流れに呑まれるという事があったので、もう一回秋に龍谷大とやる時はこの2戦の経験を活かせれば良いと思います。
ー次のカードに向けて
この2戦で負けてしまったんですけど、次は2戦取って秋に向けていい流れを持っていければ良いと思います。
LINE_ALBUM_2023.5.4_230505


河渕選手
ー試合を振り返って
個人としてはそこまで悪くはなかったんですけど、チームとして勝ちきれなかった事が反省点です。
ー打順を落とした事に対して感じる事は
昨日あのような形で全くタイミングが合わず打てなかったんで、今日は打順が下がってしまったんですけど、チームの為になんとかできることをやろうと思って打席に立ちました。
ーこの2戦で出た反省点は
個人としては守備でミスが出た時に失点してしまったので、守備の面でも一球一球を大切にすることと、バッティングの面で自分が調子悪くてもチームに貢献できるように意識してやっていければいいと思います。
ー次のカードに向けて
最後の節になるので、どんな形であれしっかり勝ち切ってこのシーズンを終えられればなと思います。
LINE_ALBUM_2023.5.4_230505


【撮影・取材 森本真子 川瀬正浩 野々口菜月】
月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
読者登録
LINE読者登録QRコード
  • ライブドアブログ