2023年文部科学大臣杯
第78回全日本大学対抗選手権自転車競技大会
第78回全日本大学対抗選手権自転車競技大会
◆競技結果◆
▼マディソン(MA)予選
四宮寛人・矢萩悠也
14ポイント 予選2位→決勝へ
▼MA決勝
四宮寛人・矢萩悠也
17ポイント 総合5位
個人トラック・マディソンを制したペアがインカレに帰ってきた。
10km MA予選、40周を走り10周回ごとにポイント集計が行われる。序盤からトップスピードが続く中、矢萩・四宮は2回目のポイント獲得周回を2着でゴールし、3ポイントを獲得。続く3回目のポイント獲得周回を1着でゴールし、5ポイントを獲得した。獲得ポイントが倍になる最終周回、他大学の落車のアクシデントをうまく避け、2着で6ポイント、計14ポイントを獲得し、2位で決勝へと駒を進めた。
優勝に燃える2人が迎えた決勝。250mのバンクを120周、計30kmを走る。2選手がポジションを変えながら走る MAでは常にトップスピードの展開が続く。矢萩も四宮も常に戦闘争いに加わり、ポイントに絡もうとする。2回目のポイント獲得周回、四宮はペダルの力をさらに込め2着で3ポイントを獲得した。続く6.7回目のポイント獲得周回、四宮・矢萩と2人が連続で2ポイント・3ポイントを獲得。トップスピードが続く中、10・11回目のポイント獲得周回では矢萩が3ポイント、2ポイントを獲得した。最終周回、獲得ポイントが倍になり、大きく順位を上げられる場面、ゴールスプリントで耐えきり4着、2ポイントを獲得し、合計17ポイントを掴んだ。中央大学と同点4.5位争いとなったが、ゴール着順で競り負け5位と、悔しい結果となった。
【記事執筆 草薙実和】
◆コメント◆
四宮寛人選手
-レースを振り返って
矢萩のケガもあって、本調子ではなかったっていうのが言えることなのかなって思うんですけど、全力を出して、それが今できることで、本番に合わせられなかった、自分たちの弱さだったかなって思います。
-5位という結果について
5位という結果は傍から見たら「5位かぁ」ってなると思うんですけど、あとから見て、最後の倍点で1位から5位が全部ひっくり返るような展開でもあったので、得点が僅差な展開でもあったので、いいレースはできたんじゃないかなって思います。
矢萩悠也選手
-予選振り返って
予選は結構危なげなく上がれたというか、思ってた通り上手いこといったなと思います。
久々のマディソンで、連携とかもあんまり取れてなかったので、そういうところをレース終わってから、しっかり話し合ってました。
-決勝振り返って
自分の実力がちょっとなさすぎて、 四宮さんに任せっきりになったりとか、自分が詰めなければいけないところで、他大学に任せてしまったところで、もう完全に気持ちとして負けてたなって思います。今回は気持ち的に他のチームに負けてたと思います。
-最後のアタックについて
アタックしたのは、 必ずしも個人戦と同じようには行かないだろうって思ってましたけど、僕らの勝ちのパターンは、スプリントとかじゃなくて、やっぱり単独でやることなんで、いかにして他チームをちぎるかだったんですけど、それをちぎることもできずに、スピードも足らなくて、 持久力も少なかったし、アタックしたのはいいけど、その後そのスピードを維持できてなくて、他のチーム追いつかれたって感じでした。
-個人戦では1位で、今回5位という結果について
レース終わってから、頭が真っ白になったっていうか、何も考えれんくて、自分では勝手に頭の中で出し切ったつもりになってましたけど、完全に今回の個人戦とインカレで違う敗因は、気持ちで負けてた部分かなと思うし、出し切りが少なかった部分が敗因かなと思います。
-今後に向けて
圧倒的に全国の大学の中長距離の選手と比べて、体力もスピードも何もかも何1つとして足りてる部分がなかったと思うし、何より気持ちの面でもまだまだ足らないところが多いんで、来年は個人戦、インカレに向けて、じっくりすべての実力を底上げして、全部出し切って優勝できるようにしたいです。
【取材・撮影 草薙実和】