第32回関西地区学生ラクロスリーグ戦/1部2部入替戦/VS関西大学 於:ヤンマーフィールド長居 2022年12月11日
6年ぶりに2部昇格を果たした2021年冬。あれからわずか1年で1部昇格に大手をかけ再び入れ替え戦の舞台へと登り詰めた。先制されると3連続得点で一時は同点とするも、逆転を許した後は波に乗れず、最後まで点差を追いかける形に。その点差を縮められず試合終了し一部昇格とはならなかった。
【試合結果】
京産大 5-11 関西大
-------------------------
1Q 3-3
2Q 3-7
3Q 4-10
4Q 5-11
【試合展開】
リーグでは順調に勝ちを重ね2部Bリーグを2位終了。2部総合決定戦では大雨の降りしきる中、近畿大に勝利し入れ替え戦出場を決めた。
運命の入れ替え戦の相手は1部5位の関西大学。開始約4分で相手のショットが成功し、先制点を奪われる。そのあと再び関西大が得点するも、京産大のオフェンスも攻める。パスを受け取った#12 髙田桃花(文4) が得点を決めると、その波に乗り、#73 山内麻菜美(法4) 、#99 吉田紗彩(現4)がショットし2-3とする。
しかし第1Q終了間近には同点に追いつかれた。第2Qではインターセプトやイエローカードなど京産大の流れを作れずそのまま無得点。関西大には4得点を許してしまう。試合を振り返り、「もう一回自分たちが盛り上げる力があれば。」と橋本茉子主将(法4)。後半、3得点を奪われた10-3から髙田が再びシュートしなんとか突破功を探すもディフェンスに阻まれる。点差が開いたまま迎えた第4Qでは#61 橋本がインターセプトでゴール前にボールを運び得点のチャンスを作るも、失敗し相手のゴールが決まる。残り約9分で吉田の2得点目が入るも、点差を縮めることができず、11-5で試合終了となった。
橋本は「(プレーの中で)壁はすごく感じた」と振り返ったものの、「それでもこのチームで最後までやってこれたということは無駄じゃなかった」と笑顔でリーグを終えた。去年は3部リーグというところから、わずか一年で一部昇格まで一歩の所まで駆け上ってきた京産大女子ラクロス部。4回次生が引退し、「一部昇格」の目標は4年次生と共に苦楽を共にした下級生に託される。
【コメント】
橋本キャプテン
ー試合を終えて
やっぱり最後の試合で、自分たちは下から上がって来たというのがあったので、やる切るしかないと。向こう(関西大学)は降格がかかっているけど自分たちはやり切るしかなっていうのはみんな思っていたと思うので、もちろん緊張はしたと思うんですけど、全員が今までやってきたとこを出しきれたとは思うので後悔はないです。負けてしまったというのは悔しい部分はあるんですけど、それでもこのチームで最後までやってこれたということは無駄じゃなかったと思うので後悔はないです。
ー相手の印象は
人数が私達に比べて倍以上もいて、アップの時から圧倒されるチームであるなとは思うし、技術面でも精神面でも自分たちは及ばなかった部分ってのは、もちろん人数的な部分もあるんですけど、一つ一つのプレーの丁寧さとか、声掛けであったり、そこの壁っていうのはすごい感じました。自分達が足りなかった部分ではあるなと思います。
ー前半後半それぞれ振り返って
前半は、みんな勢いに乗ってて、途中同点にまで行けるシーンもあったので、行けるかもなっていう自身はついた時もあったんですけど、やっぱり後半で向こうのほうが技術面でも上だなって感じることも多かったし、少し下がってしまった部分も実際あったので、後半でもう一回、点差の小さい時にもう一回自分たちが盛り上げる力があれば、自分たちの波に乗って点差を縮めることが出来たのかなと思うので、そこは少し後悔があります。
ー今日獲得した5得点は4回生が
4回生が7人いて、全員プレーヤーで一人一人違う強みを持っていて、一人一人の個人の技術面だったり全員のチームワークっていうところが一点に繋がっていたなと思うので、同期の存在は大きいなと思いますし、一点一点、信頼関係がないと生まれない場面があったと思うので、そこで4回生の凄さというか、やり切るってところで同期の存在の大きさを感じました。
ー主将としての一年を振り返って
自分的には、主将っぽい主将ではなかったと思うんです。あんまり頼り甲斐があったわけではないと思いますし、それでも後輩とかが着いてきてくれて、周りの存在に支えられてきたなとほんとに思います。自分はそこまでなにもしてないというか、同期もそうですし、後輩、コーチさん、周りに支えられて自分が部長をさせてもらってたなと思うので感謝の気持ちしかないです。
ー今後どんなチームになってほしいか
4回生が抜けて主要なメンバーが抜けてしまうので、後輩達は不安な気持ちが大きいと思うんですけど、いつでも自分たちは後輩の努力する姿に感化さてれ、刺激をもらってここまできた。自分たちの力だけじゃなくて、後輩達に引っ張ってもらっていた部分もあるので。自分たち4回生は最後になるにつれて、なんのためにやってるんやろとか、気持ちが切れそうになる瞬間もすごいあったんですけど、それでも後輩が頑張る姿を見てきて自分もやらなあかんなという気持ちにさせてくれた部分もあるので、自分たちがいなくなっても心配はないというか。次の4回生も頼り甲斐のある存在だと思うので、チーム一丸となってやっていってほしいなと思います。
山内選手
試合を終えての心境
―去年、3部から2部に上がってプレッシャーだったり責任だったりがお互い同期の中でも支え合いながら頑張っては来れたんですけど、いざゲームで戦うとなると弱気を出してしまう事もあったんですけど、互いに活を入れながらここまで来れて良かったなというのが今の感想です。
2部で3位という成績だった今季リーグを振り返って
―最初に2部で2位になる大体大と1戦目にやったんですけど、その時はまだ自分たちは今思うと勝てたかなと言うのがあったんですけど初戦ということで互いに緊張があったので、そこは力を出し切れなかったんですけど、後半の試合では全力を出し切れたので良かったです。
リーグではベスト10に選ばれた
―1回生の頃からベスト10になった先輩を見て「わたしも先輩みたいに3年後にベスト10になりたい」というのをずっと3年間思ってきて、MFというポジションで取れたのはとても嬉しいです。
関大との試合にはどういった対策で臨んだか
―ずっと1部にいたというのもあって、去年上がった私たちからするとすごい強敵という存在で最初はビビってた感じなんですけど、でも自分たちは何も失うものは無いという意味では関大さんには挑むしかないという意味で挑めたのかなと思います。
1Qではゴールを決め、逆転につなげた
―コーチの方に戦術としてこうすればいいというのをずっと言われてて、それがしっかり実行できたので、そういう所はコーチの助言があったからこそです。
得点時の心境は
―「これは勝てる」と。
2Qは
―1Qで良い流れになってこの感じで2Qも行けるかなと思ったんですけど、お互いに焦ってしまって普段ならしないパスミスだったりタッチミスをしてしまって、私も無くしてという声掛けができていなかったので、全体的に下がってしまう展開になったのが今日負けた原因かなと思います。
後半戦は
―後半の2QはMFなんですけど、ゴーリーからクリアになるときに積極的に私が走ってもらってブレイクして、1人抜けた状態で速攻という形で行けたらなと思って、ずっとクリアの方を基本的には見てました。
積極的なプレーが後半に目立ったが、これは前半終了後の休憩中に話して決めたことか
―そうです。ガンガンにボールをゴールに向かって行くこと、1点を絶対に取れるということをコーチからもいただいていたので、ボールを持ったらすぐゴールを見るということで攻めていきました。
試合の結果を受けてどうか
―2Qの前半のパスミスからチームが乱れて、私が声を出してもう一回盛り上げなおすというのができていなかったので、そこはもう少し自分が率先してみんなをはかることができていなかったです。この試合は負けてしまったんですけど、来季もう一回私の後輩たちがこの場に来れるように頑張れというのはあります。
4年間の競技を終えて
―私は中高とずっと個人競技だったんですけど、初めてチーム競技をしてみてやっぱりチームでのスポーツは意思疎通であったり意見を尊重することが大事だと思っていて、色々楽しいことばかりじゃなくて、嫌なこともあったり辛いことがあったり、同期とぶつかったこともあったんですけど、4年間辞めずに毎日練習に出れていたので、自分を褒めてあげたいなと思います。
バドミントンからの転向ということだが、経験がラクロスに活かされたことは
―バドミントンをやっているとシングルスは1人でやっていたので、どうしても試合の流れ的に自分で立て直さないといけなくて、負けたとしても自分の責任。自分でもう一回奮い立たせてというのは中高としていたので、自分がミスをしたとしても声を出すことでチームを立て直すことに少しは活かされたのかなと思います。
後輩で注目している選手を1人挙げるとすると
―17番の千草よし野は、パスが断トツで上手いと思っていて、たぶん私よりも上手いんですけど、性格でちょっと自分に自信が無くて、その子なら絶対いけたのに自分たち上回生にパスを出すことがあって、もっと自分に自信を持ったらその子は一番上手いと思うので、その子に期待しています。
最後に後輩へメッセージを
―私は今日で引退にはなるんですけど、まだまだ4月に社会人になるまでは時間があるので、いつでも自主練とか誘っていただければ。ずっと育成担当をしていたので、教えるのに関しては私は少しでも力になれると思うので、もう一回この舞台に戻って来れるように個人としても一緒に頑張っていけたらなと思います。
6年ぶりに2部昇格を果たした2021年冬。あれからわずか1年で1部昇格に大手をかけ再び入れ替え戦の舞台へと登り詰めた。先制されると3連続得点で一時は同点とするも、逆転を許した後は波に乗れず、最後まで点差を追いかける形に。その点差を縮められず試合終了し一部昇格とはならなかった。
【試合結果】
京産大 5-11 関西大
-------------------------
1Q 3-3
2Q 3-7
3Q 4-10
4Q 5-11
【試合展開】
リーグでは順調に勝ちを重ね2部Bリーグを2位終了。2部総合決定戦では大雨の降りしきる中、近畿大に勝利し入れ替え戦出場を決めた。
運命の入れ替え戦の相手は1部5位の関西大学。開始約4分で相手のショットが成功し、先制点を奪われる。そのあと再び関西大が得点するも、京産大のオフェンスも攻める。パスを受け取った#12 髙田桃花(文4) が得点を決めると、その波に乗り、#73 山内麻菜美(法4) 、#99 吉田紗彩(現4)がショットし2-3とする。
しかし第1Q終了間近には同点に追いつかれた。第2Qではインターセプトやイエローカードなど京産大の流れを作れずそのまま無得点。関西大には4得点を許してしまう。試合を振り返り、「もう一回自分たちが盛り上げる力があれば。」と橋本茉子主将(法4)。後半、3得点を奪われた10-3から髙田が再びシュートしなんとか突破功を探すもディフェンスに阻まれる。点差が開いたまま迎えた第4Qでは#61 橋本がインターセプトでゴール前にボールを運び得点のチャンスを作るも、失敗し相手のゴールが決まる。残り約9分で吉田の2得点目が入るも、点差を縮めることができず、11-5で試合終了となった。
橋本は「(プレーの中で)壁はすごく感じた」と振り返ったものの、「それでもこのチームで最後までやってこれたということは無駄じゃなかった」と笑顔でリーグを終えた。去年は3部リーグというところから、わずか一年で一部昇格まで一歩の所まで駆け上ってきた京産大女子ラクロス部。4回次生が引退し、「一部昇格」の目標は4年次生と共に苦楽を共にした下級生に託される。
【記事 森本真子 撮影 森本・藤田稜介】
【コメント】
橋本キャプテン
ー試合を終えて
やっぱり最後の試合で、自分たちは下から上がって来たというのがあったので、やる切るしかないと。向こう(関西大学)は降格がかかっているけど自分たちはやり切るしかなっていうのはみんな思っていたと思うので、もちろん緊張はしたと思うんですけど、全員が今までやってきたとこを出しきれたとは思うので後悔はないです。負けてしまったというのは悔しい部分はあるんですけど、それでもこのチームで最後までやってこれたということは無駄じゃなかったと思うので後悔はないです。
ー相手の印象は
人数が私達に比べて倍以上もいて、アップの時から圧倒されるチームであるなとは思うし、技術面でも精神面でも自分たちは及ばなかった部分ってのは、もちろん人数的な部分もあるんですけど、一つ一つのプレーの丁寧さとか、声掛けであったり、そこの壁っていうのはすごい感じました。自分達が足りなかった部分ではあるなと思います。
ー前半後半それぞれ振り返って
前半は、みんな勢いに乗ってて、途中同点にまで行けるシーンもあったので、行けるかもなっていう自身はついた時もあったんですけど、やっぱり後半で向こうのほうが技術面でも上だなって感じることも多かったし、少し下がってしまった部分も実際あったので、後半でもう一回、点差の小さい時にもう一回自分たちが盛り上げる力があれば、自分たちの波に乗って点差を縮めることが出来たのかなと思うので、そこは少し後悔があります。
ー今日獲得した5得点は4回生が
4回生が7人いて、全員プレーヤーで一人一人違う強みを持っていて、一人一人の個人の技術面だったり全員のチームワークっていうところが一点に繋がっていたなと思うので、同期の存在は大きいなと思いますし、一点一点、信頼関係がないと生まれない場面があったと思うので、そこで4回生の凄さというか、やり切るってところで同期の存在の大きさを感じました。
ー主将としての一年を振り返って
自分的には、主将っぽい主将ではなかったと思うんです。あんまり頼り甲斐があったわけではないと思いますし、それでも後輩とかが着いてきてくれて、周りの存在に支えられてきたなとほんとに思います。自分はそこまでなにもしてないというか、同期もそうですし、後輩、コーチさん、周りに支えられて自分が部長をさせてもらってたなと思うので感謝の気持ちしかないです。
ー今後どんなチームになってほしいか
4回生が抜けて主要なメンバーが抜けてしまうので、後輩達は不安な気持ちが大きいと思うんですけど、いつでも自分たちは後輩の努力する姿に感化さてれ、刺激をもらってここまできた。自分たちの力だけじゃなくて、後輩達に引っ張ってもらっていた部分もあるので。自分たち4回生は最後になるにつれて、なんのためにやってるんやろとか、気持ちが切れそうになる瞬間もすごいあったんですけど、それでも後輩が頑張る姿を見てきて自分もやらなあかんなという気持ちにさせてくれた部分もあるので、自分たちがいなくなっても心配はないというか。次の4回生も頼り甲斐のある存在だと思うので、チーム一丸となってやっていってほしいなと思います。
山内選手
試合を終えての心境
―去年、3部から2部に上がってプレッシャーだったり責任だったりがお互い同期の中でも支え合いながら頑張っては来れたんですけど、いざゲームで戦うとなると弱気を出してしまう事もあったんですけど、互いに活を入れながらここまで来れて良かったなというのが今の感想です。
2部で3位という成績だった今季リーグを振り返って
―最初に2部で2位になる大体大と1戦目にやったんですけど、その時はまだ自分たちは今思うと勝てたかなと言うのがあったんですけど初戦ということで互いに緊張があったので、そこは力を出し切れなかったんですけど、後半の試合では全力を出し切れたので良かったです。
リーグではベスト10に選ばれた
―1回生の頃からベスト10になった先輩を見て「わたしも先輩みたいに3年後にベスト10になりたい」というのをずっと3年間思ってきて、MFというポジションで取れたのはとても嬉しいです。
関大との試合にはどういった対策で臨んだか
―ずっと1部にいたというのもあって、去年上がった私たちからするとすごい強敵という存在で最初はビビってた感じなんですけど、でも自分たちは何も失うものは無いという意味では関大さんには挑むしかないという意味で挑めたのかなと思います。
1Qではゴールを決め、逆転につなげた
―コーチの方に戦術としてこうすればいいというのをずっと言われてて、それがしっかり実行できたので、そういう所はコーチの助言があったからこそです。
得点時の心境は
―「これは勝てる」と。
2Qは
―1Qで良い流れになってこの感じで2Qも行けるかなと思ったんですけど、お互いに焦ってしまって普段ならしないパスミスだったりタッチミスをしてしまって、私も無くしてという声掛けができていなかったので、全体的に下がってしまう展開になったのが今日負けた原因かなと思います。
後半戦は
―後半の2QはMFなんですけど、ゴーリーからクリアになるときに積極的に私が走ってもらってブレイクして、1人抜けた状態で速攻という形で行けたらなと思って、ずっとクリアの方を基本的には見てました。
積極的なプレーが後半に目立ったが、これは前半終了後の休憩中に話して決めたことか
―そうです。ガンガンにボールをゴールに向かって行くこと、1点を絶対に取れるということをコーチからもいただいていたので、ボールを持ったらすぐゴールを見るということで攻めていきました。
試合の結果を受けてどうか
―2Qの前半のパスミスからチームが乱れて、私が声を出してもう一回盛り上げなおすというのができていなかったので、そこはもう少し自分が率先してみんなをはかることができていなかったです。この試合は負けてしまったんですけど、来季もう一回私の後輩たちがこの場に来れるように頑張れというのはあります。
4年間の競技を終えて
―私は中高とずっと個人競技だったんですけど、初めてチーム競技をしてみてやっぱりチームでのスポーツは意思疎通であったり意見を尊重することが大事だと思っていて、色々楽しいことばかりじゃなくて、嫌なこともあったり辛いことがあったり、同期とぶつかったこともあったんですけど、4年間辞めずに毎日練習に出れていたので、自分を褒めてあげたいなと思います。
バドミントンからの転向ということだが、経験がラクロスに活かされたことは
―バドミントンをやっているとシングルスは1人でやっていたので、どうしても試合の流れ的に自分で立て直さないといけなくて、負けたとしても自分の責任。自分でもう一回奮い立たせてというのは中高としていたので、自分がミスをしたとしても声を出すことでチームを立て直すことに少しは活かされたのかなと思います。
後輩で注目している選手を1人挙げるとすると
―17番の千草よし野は、パスが断トツで上手いと思っていて、たぶん私よりも上手いんですけど、性格でちょっと自分に自信が無くて、その子なら絶対いけたのに自分たち上回生にパスを出すことがあって、もっと自分に自信を持ったらその子は一番上手いと思うので、その子に期待しています。
最後に後輩へメッセージを
―私は今日で引退にはなるんですけど、まだまだ4月に社会人になるまでは時間があるので、いつでも自主練とか誘っていただければ。ずっと育成担当をしていたので、教えるのに関しては私は少しでも力になれると思うので、もう一回この舞台に戻って来れるように個人としても一緒に頑張っていけたらなと思います。
【取材 森本真子・藤田稜介】