第24回西日本学生拳法選手権大会(2021年10月3日)
10月3日、吹田市武道館にて第24回西日本学生拳法選手権大会が行われ、男子は決勝リーグでベスト4入り、女子は初の西日本準優勝を果たした。
(試合結果)
男子1部決勝リーグ戦
◇1回戦・対関西大学
佐々木大輔 (法4・弐段) ●1-2
西村颯馬 (情理4・弐段) ●1-2
東航基 (法3・弐段) ●0-2
野本晃洋 (営4・弐段) ●1-2
箸尾海 (法2・一級) ●0-2
松井航太 (法4・初段) ○2-0
△0-0
髙橋宏樹 (法4・弐段) ●1-2
京産大0-5関西大
◇2回戦・対龍谷大学
矢間朗太 (法3・初段) ●0-2
野本晃洋 ◯2-0
◯2-0
●0-2
松井航太 ◯2-0
△1-1
一村優李 (済3・初段) ●0-2
西村颯馬 ●0-2
佐々木大輔 △1-1
髙橋宏樹 ●1-2
京産大0-2龍谷大
◇3回戦・対同志社大学
川口翔太 (営3・一級) ●1-2
西駿祐 (文3・初段) ◯2-0
◯2-0
△1-1
箸尾海 ●0-2
髙橋宏樹 ◯2-1
●0-2
松井航太 ●1-2
穴生光輝 (済1・弐段) ◯2-0
●1-2
野本晃洋 ◯2-0
●0-2
京産大0-1同大
☆最終結果 4位
女子トーナメント戦
◇※1回戦は相手棄権
◇準決勝・対流通科学大学
飯田瑠香 (現1・初段) ◯不戦勝
公文芽紅 (外2・二級) ◯2-0
梅村愛 (済4・初段) ◯1-0
京産大3-0流科大
◇決勝・対関西大
藤原菜々子 (現1・弐段) ●0-2
梅村愛 ●0-1
公文芽紅 ●1-2
京産大0-3関西大
☆最終結果 2位
(試合内容)
◆男子団体◆
2019年の同大会で2部優勝を果たし、さらに今年9月上旬に行われた1部予選リーグで決勝リーグ進出を決めた京産大。満を持して1部決勝へと足を踏み入れた。
初戦は昨年全日本2位の関西大。強豪を相手に序盤から粘り強い戦いを見せていき、松井が1つの勝ちをもぎ取るも敗戦。格上相手とはいえ傷を1つつけた、という点では大きな収穫となる一戦だった。
2回戦では龍谷大と対戦。ここでは4年次生の野本が面を中心に狙いに行き2連勝を飾る。続く松井も蹴り技で1勝し、最高学年としての貫禄を見せつけた。今回の相手も、前回の全日本選手権4位の実力者ではあったが、あと少しのところまで追い詰めて0-2で敗れた。
迎えた最終戦の相手は同志社大。この3試合で「試合経験を積ませるためにいろいろな選手を出した」(加藤監督)という変則的なメンバー編成ながら、全員が積極的な姿勢で攻めていく。この日初出場の西が2つの白星を挙げ、チームを鼓舞する。後ろ2人を強い選手で固めてきた相手を攻略するため、できるだけ枚数を残して挑むという戦略で挑んだ。しかし、主将の髙橋が1勝は取るものの次で敗戦。「気持ちがゆったりしすぎていた」と、次でさらなる貪欲な攻めを誓った。
男子は決勝リーグ4戦全敗ではあったものの、強豪を相手取り健闘を見せた。コロナ禍という苦難も乗り越え、上昇の機運が高まっている。
▲面突きを決める松井
10月3日、吹田市武道館にて第24回西日本学生拳法選手権大会が行われ、男子は決勝リーグでベスト4入り、女子は初の西日本準優勝を果たした。
(試合結果)
男子1部決勝リーグ戦
◇1回戦・対関西大学
佐々木大輔 (法4・弐段) ●1-2
西村颯馬 (情理4・弐段) ●1-2
東航基 (法3・弐段) ●0-2
野本晃洋 (営4・弐段) ●1-2
箸尾海 (法2・一級) ●0-2
松井航太 (法4・初段) ○2-0
△0-0
髙橋宏樹 (法4・弐段) ●1-2
京産大0-5関西大
◇2回戦・対龍谷大学
矢間朗太 (法3・初段) ●0-2
野本晃洋 ◯2-0
◯2-0
●0-2
松井航太 ◯2-0
△1-1
一村優李 (済3・初段) ●0-2
西村颯馬 ●0-2
佐々木大輔 △1-1
髙橋宏樹 ●1-2
京産大0-2龍谷大
◇3回戦・対同志社大学
川口翔太 (営3・一級) ●1-2
西駿祐 (文3・初段) ◯2-0
◯2-0
△1-1
箸尾海 ●0-2
髙橋宏樹 ◯2-1
●0-2
松井航太 ●1-2
穴生光輝 (済1・弐段) ◯2-0
●1-2
野本晃洋 ◯2-0
●0-2
京産大0-1同大
☆最終結果 4位
女子トーナメント戦
◇※1回戦は相手棄権
◇準決勝・対流通科学大学
飯田瑠香 (現1・初段) ◯不戦勝
公文芽紅 (外2・二級) ◯2-0
梅村愛 (済4・初段) ◯1-0
京産大3-0流科大
◇決勝・対関西大
藤原菜々子 (現1・弐段) ●0-2
梅村愛 ●0-1
公文芽紅 ●1-2
京産大0-3関西大
☆最終結果 2位
(試合内容)
◆男子団体◆
2019年の同大会で2部優勝を果たし、さらに今年9月上旬に行われた1部予選リーグで決勝リーグ進出を決めた京産大。満を持して1部決勝へと足を踏み入れた。
初戦は昨年全日本2位の関西大。強豪を相手に序盤から粘り強い戦いを見せていき、松井が1つの勝ちをもぎ取るも敗戦。格上相手とはいえ傷を1つつけた、という点では大きな収穫となる一戦だった。
2回戦では龍谷大と対戦。ここでは4年次生の野本が面を中心に狙いに行き2連勝を飾る。続く松井も蹴り技で1勝し、最高学年としての貫禄を見せつけた。今回の相手も、前回の全日本選手権4位の実力者ではあったが、あと少しのところまで追い詰めて0-2で敗れた。
迎えた最終戦の相手は同志社大。この3試合で「試合経験を積ませるためにいろいろな選手を出した」(加藤監督)という変則的なメンバー編成ながら、全員が積極的な姿勢で攻めていく。この日初出場の西が2つの白星を挙げ、チームを鼓舞する。後ろ2人を強い選手で固めてきた相手を攻略するため、できるだけ枚数を残して挑むという戦略で挑んだ。しかし、主将の髙橋が1勝は取るものの次で敗戦。「気持ちがゆったりしすぎていた」と、次でさらなる貪欲な攻めを誓った。
男子は決勝リーグ4戦全敗ではあったものの、強豪を相手取り健闘を見せた。コロナ禍という苦難も乗り越え、上昇の機運が高まっている。
▲面突きを決める松井
▲相手の様子をうかがう野本
◆女子団体◆
京産大は1回戦から不戦勝となり、この時点でベスト4は確定。格上相手に「挑戦者として」(梅村)臨む形となった。今日の初戦である流通科学大戦は、公文・梅村が共に有利に進めて2-0、1-0で勝利。飯田は不戦勝のため、3戦全勝で決勝戦へと駒を進めた。
決勝戦は関西大との対戦。序盤から圧倒されるものの、怯まずに立ち向かっていく。藤原と主将の梅村は0-2、0-1で敗れるが、2年次生の公文がこの試合初めての1本を獲得。1-2で敗れたものの、価値のある一戦となった。関西大の3人残しで敗北を喫したが、初の西日本団体2位の座に上り詰めた。
今回大会では、1、2年次生ら下級生の活躍も光った。ベテランと若手の協奏が、さらなる結果を生み出していく。
(インタビュー)
髙橋男子主将
―今日の試合を振り返って
チーム的にはいい試合ができたと思いますが、自分が納得のいく試合ができなかったです。
2年前に2部リーグで優勝して、去年1部リーグに初めて上がってきたんですけど、去年がコロナの影響で1部リーグの試合が無くて、今年が最近で初めての1部リーグの試合でした。
―具体的に納得のいっていない点とは
自分が初戦から相手を倒すつもりでいたので、特に3試合目の同志社大戦では相手の後ろの2人が強かったので、出来るだけ人数を残して相手の2人とこっちの4人で戦いたいなと思っていたんですけど、そこに行くまでに自分が全然勝ちきれなかったので、そこが納得がいっていない感じです。
気持ちがゆったりしすぎていたのがあるかなと思います。貪欲に泥臭く、勝ちにこだわってやればよかったと思っています。
―チーム全体の戦い方はいかがでしたか。
マスクをつけての試合がコロナになってから始まったんですけど、マスクをつけて行う練習にだいぶ慣れてきて、試合自体はみんなよく動けていたなと思います。この西日本大会だけが団体の抜き戦なんですけど、マスクをつけたままで何人も戦う選手もいたので、やはりそういうところは良かったなと思います。
―今までの練習が活かされたところは
マスクをつけての練習もそうなんですが、元立ちと言って何人か人数を固定して、連続で防具練習をすることをしていたので、抜き戦のように連続で試合をするというところでは、体力も結構ついていた方だと思います。
―今日は寝技が比較的多いように感じました
自分がずっと柔道をやっていたので、組みが特になんですけど、自分が最後の学年で下に柔道経験者があまりいないので、普段の練習で寝技の指導を積極的にこの4月からやっていました。なのでそこがみんな上手くなって、それがその結果に繋がったのではないかなと思います。
京産は周りの大学と比べて体格では劣るので、ガッと来られると押しつぶされたり、突き飛ばされたりということが課題なんですけど、その点で言うと素早く相手の懐に潜り込んで(技を)かけるとか、うまく力を使って相手を転かすなどを、自分はあと1ヶ月で引退ですけど、そこを全体で調整して、来年度の試合には繋げてもらいたいなと思います。
―他によかった点や課題点などはありますか。
全日本も7人制の団体戦で、それは抜き試合ではありませんが、メンバーを誰にするかをずっと今も考えていて、そういうのを選手登録しているメンバー全員で高め合ってはっきりさせたいなというか、全員が自信を持って「こいつなら託せる」と言える7人を選びたいなと思っています。なので、練習では選考が入るようなメンバーでの練習もちょっと増やしてみたいなと思っています。
―全日本に向けて
今までずっとベスト16が4、5年くらい続いていますが、ベスト8の壁がどうしても高かったので、今年こそそこを越えたいなと思います。
梅村女子主将
―今日の試合を振り返って
最初は甲南大とやるつもりだったんですけど、棄権されるということで、急遽ベスト4で格上である流通科学大とやらせてもらうということになって、後輩が頑張ってくれたので、私は正直何もしていないですね。
―後輩の活躍はどのようなものでしたか。
最初はいきなり自分より格上の選手とやるってなって、すごく緊張していましたが、いざ試合になれば練習通りのことをしてくれて、きちんと勝って私につないでくれました。
―ご自身ではいかがでしたか。
私自身も格上との戦いだったので、すごく緊張はしたのですが、いつも通りにやろうと臨んだら一本が取れたので、そこはよかった点かなと思います。
―チームとしてどのような話をしてから試合に臨みましたか
いままでベスト4になること自体がまずなかったので、格上との試合で、挑戦者として臨んだというところがあるので、特に失うものもなく、楽しく気楽にやっていこうということを試合前に全員に言いました。
―結果については
ベスト4まで戦わずして行ったのですが、ベスト4の戦いでしっかり勝って、決勝でも負けてしまいましたが、そこまで自分自身で勝っていけたということは次につながる負けだったのかなとは思います。
―11月には全日本選手権が控えています
自力でまずはベスト4まで行くことを目標にしたいと思います。去年は3位だったので、もちろん3位以上は狙いたいと思いますが、去年も流れでベスト4になったので、今年はしっかりと私たちが勝ちきってベスト4をまず目指したいと思っています。
加藤監督
―今日の試合を振り返って
男女ともの久しぶりのベスト4です。女子が前回全日本で3位だったので、今回西日本で準優勝というところで、よくこのコロナ禍で頑張ってくれたと思います。練習にも制限がある中で、よくやってくれたと思います。
―特によかった点は
やはり限られた練習時間の中ですから、技を磨くということを中心に、それと自主トレで体力作りということで。今日は体力切れで負けたという試合でもないので、体力的には勝てていましたので、技術面をよりどうやって高めていくかと。よくここまでやってくれたと思います。
―技術面で、今までの練習の成果などはありましたか。
基本から、というところで、うちのコーチたちがみっちりと基本からやってくれたので、それが実ったと思います。
―特に良い戦いをしていたところは
今回は決勝リーグということで3試合ありましたが、とにかく試合経験を積ませてあげようというところで、いろいろな選手を代わる代わる出したという形ではありましたが、それなりの成果は出ているかなと思います。1回生2回生連中が特に頑張ってくれたので、そういった意味でも先行きが面白いなと思います。
女子の方は1、2、4回生の3名です。低学年が踏ん張ってくれているので、より全体的な盛り上げができていると感じます。
―次の全日本については
今日は勝ち抜けで、1人強い者がいれば、7人抜けば1人で終わるという試合でした。今度は同体勝負(総当たり)なので、それに向けてどうメンバー構成をしていくかが決まっていきます。個々のレベルをどれだけ引き上げていくかを中心に。あともう1ヶ月しかないので、それをやっていきたいと思います。
【取材:加藤弦】