京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

ラグビー部

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【ラグビー部】~菅平合宿レポート~赤紺戦士、慶大を0点で抑える!!

菅平合宿レポート 慶應大戦
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約一週間に及ぶ菅平合宿終盤、対する相手はルーツ校である慶應大だ。昨年の12月25日、選手権大会の準々決勝、1点差で初めて勝利をおさめた試合以来の対戦となった。菅平合宿の集大成となるこの試合、果たしてどちらのチームに軍配が上がるのか、注目が集まった。

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先にチャンスを作ったのは京産大。ラインアウトモールで陣地を広げ、その後相手の反則でゴール付近でもう一度ラインアウト。そこからそのままモールで押し込んだ。前半16分、ハーフウェイライン付近での相手ボールラインアウト。ターンオーバーし、高井良成(営4)のランでゲイン。辻野隼大(済3)が相手のディフェンスをかわし、ゴールライン目前で西浩斗(済3)にパス。その勢いのまま西がインゴールまで運んだ。西はその後のディフェンスでも、ハイパントキャッチした選手へのタックルや、相手キックのチャージなど、タフに80分間走り続けた。前半20分、相手のスローフォワードからマイボールスクラム。辻野のビッグゲインで敵陣深くに入り込み、武器であるモールで得点につなげ、19-0となった。前半30分、敵陣でのスクラムからフェイズを重ねてゲインし、右サイドで小野麟兵(済3)から松岡大河(営4)にパスし、トライ。続く36分にも、シオネ・ポルテレ(現2)の約60mのゲインから、パスをもらった松岡がグラウンディングし、29-0。相手に得点させず、前半を折り返した。

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後半開始後は自陣に攻め込まれる部分もあったが守り切り、スコアが動かない時間が続いた。後半21分、敵陣で相手のスクラムペナルティ。ラインアウトモールで、勢いそのままでインゴールへ飛び込んだ。後半26分には、自陣ゴールライン目前まで攻め込まれるが、堅いモールディフェンスや激しいタックルで相手のノックオンを誘い、ターンオーバー。小野、奈須貴大(現2)、松岡が繋ぎ、最後はポルテレがトライ。後半30分、ポルテレのジャッカルからチャンスが訪れる。ここからノーコンテストスクラムとなり、持ち出したポルテレが連続トライを決めた。監督、コーチ陣の選んだ菅平合宿のMVPであるポルテレが、圧倒的な活躍を見せた。後半42分には、今年からAチーム入りした、ハビリ・ファカタハ(現3)がトライを決め、57-0.相手を0点に抑えて試合が終了した。

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「ワンチームになりたい」この言葉が廣瀬佳司監督の春からの口癖だ。この菅平合宿でチーム力を高めるため、今年からA、B、Cチームの試合をみんなで全て見て帰るという取り組みや、合宿最終日にはBBQを行うなど、仲間意識が強まるようなイベントを行った。BBQの終盤では廣瀬監督から「日本一になろう」という言葉に対し、部員全員雄たけびをあげるというような場面もあった。菅平合宿で強くなった絆と、熱い『Passion』で関西3連覇と日本一を目指す。


廣瀬佳司監督
Q慶應戦の感想
A合宿の締めとしてふさわしいベストゲームにしようと話していました。3試合とも快勝で、すごく頑張ってくれたと思います。

Q今回の合宿で成長したことは
Aチームで戦うということをやってくれて、苦しい時にはリーダーを中心にまとまってその苦しさを乗り越えたり、流れを変えるプレーをしてくれました。チームとしてまとまってくれたことが今回の合宿での成果だと思います。

Qチーム力を高めることはできたか
Aそうですね。いい合宿が出来たと思います。

QA,B,Cチームのそれぞれの試合を見ることについては?
Aワンチームになるためにそうしました。お互いのプレーをしっかり見るということはよかったなと思います。

Q秋リーグに向けて期待することは?
Aチーム作りはしっかり出来たと思うので、ここからは関西リーグ制覇大学選手権優勝を目指して頑張っていきたいと思います。

三木皓正キャプテン
Q今日の試合を振り返って
A0点で抑えようと話してきて、今日の最終戦でそれが達成できて嬉しいです。

Q3戦を振り返って
A1戦1戦の試合ごとに反省をして次に活かす形をとって身体的にはしんどい部分もあったけれど、それ以上にたくさんのことを実行したり、メンタル面での成長が出来たりなど良い合宿でした。

Qチーム力を上げるということについては
A去年とは違ってA,B,Cの試合をみんなで全て見てから帰るという形にして、いいプレーをしたらみんなで喜んだりすることが人との繋がりになってチーム力も上がったと思います。

Q秋リーグに向けて
A初戦までの日数も限られているので関大戦に向けて頑張りたいです。菅平でも関西のチームの調子が良かったので今後も試合ごと成長、反省を繰り返していきたいです。

西浩斗選手
Q今日の試合を振り返って
A全体的に見て0点で抑えることができたのがすごく良かったです。

Qトライを決めた時の気持ちは?
A辻野くんがいいゲインをしてくれたので回してくれるだろうなと思っていたので、トライできたので良かったです。

Q今回の合宿を通しての成長できた部分
Aディフェンス面ではチームとしても個人としても成長できたと思います。課題はアタックの結末が個人的には少し悪いと感じているので、そこは課題です。

Q秋リーグに向けて
A日本一のチームを目指したいと思います。

【ラグビー部】~菅平合宿レポート~東海大に47-35で勝利!残る課題はセットプレー

菅平合宿レポート 東海大戦

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前日の大雨を引きずり、天気が不安定なまま迎えた東海大戦。関東リーグ戦王者とどんな試合をするのか、気になる展開を見守るため、両校のファンがサニアパークメイングラウンドに駆け付けた。

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試合を先に動かしたのは、関西リーグ王者の京産大。U20合宿から帰国し、さらに頼もしくなった土永旭(営3)のハイパントキックで一気に敵陣へ攻め込む。22m内でラインアウトモールを繰り返すが、ノックオンなどのミスでなかなか得点に結びつかない。前半8分、3度目の正直で、モールトライで得点を奪った。前半16分、相手のハイタックルでチャンスが回ってくる。キャプテン三木皓正(済4)がゴール前までゲインし、シオネ・ポルテレ(現2)が圧倒的なフィジカルで押し込んだ。その後、一時は自陣まで攻め込まれるも、ポルテレと今試合3番で先発出場のヴェア・タモエフォラウ(現4)のゲインでエリアを回復。そこからさらに敵陣深くへ入り込み、最後は攻守ともに存在感をみせた小野麟兵(済3)がトライ。21-0となった。その後1トライ返されるも、京産大の流れは止まらない。前半26分、ヴェアのジャッカルで敵陣22mライン付近へ。ラインアウトモールからパスで繋ぎ、ゴールライン直前まで運ぶも、ノックオン。しかし、相手がモールでのコラプシングを繰り返しており、このプレーは認定トライとなった。前半34分からは奈須貴大(現2)の時間だった。自陣から50:22を成功させ、一気に敵陣へ。その後も、土永からパスを受け、相手のディフェンスの隙を突いてトライを決めた。奈須のセンスの光るプレーで35-7とし、前半を折り返した。

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後半は東海大の猛攻が始まる。前半から押され気味だったスクラムが、さらに対応され、より京産ペースで組めなくなってしまった。そのほころびを見逃さなかった東海大に、後半先制点を奪われる。後半9分には途中出場の松永壮太朗(済3)の高さのあるラインアウトから、モールトライで追加点を奪い、後半28分にも相手のこぼれ球をキャッチし、小林修市(営2)が独走トライを決めるなど得点できた場面もあったが、後半だけで4トライ奪われ、後半からのディフェンスや規律にも課題が見つかった。47-35で試合を終え、収穫の多い一戦となった。

次は菅平合宿最後の試合となる、慶應大戦だ。初勝利をおさめた、昨年12月25日の選手権大会以来の対戦となる。現時点で、どれだけ戦えるのか。ここまでの集大成をぶつけ、菅平合宿を勝利で締めくくりたい。【執筆:藤田芽生】


廣瀬佳司監督
今日の試合を振り返って
東海大は去年関東リーグ戦で優勝しているチームなので、どれくらいできるかと思っていたのですが、今回の試合はよくやってくれたと思います。前半の出来は良かったけれど、後半は相手が対応してきてそこで自分たちのラグビーができなくなってしまったことが選手たちとしても悔しい部分で課題が残った試合でした。

特に課題だった部分は
セットプレーです。スクラムで相手が修正してきた部分に対して自分たちが対応しきれなかったです。またラインアウトでの繰り返しのミスも課題です。

今回の試合での収穫
選手たちがまだまだもっとできると思ってくれたところですかね。

慶應戦に向けて
チーム力を伸ばしたいと思っていた合宿もあと2日で、今の所は順調にこれているので最終戦の慶應との試合はこの合宿の集大成としてベストゲームをしたいです。


三木皓正キャプテン
今日の試合を振り返って
前半はうまく入れて、でも後半は劣勢になってしまったのでそこが反省点です。

セットプレーについては
うまくいく部分もあればうまくいかない部分も当然あるも思うけれど、うまくいかない部分を試合の中で改善しながらできたらよかったと思います。

明後日の慶應戦に向けて
菅平の最終戦で自分たちらしいラグビーをして今日よりもいいラグビーをしたいです。


小野麟兵選手
今日の試合の感想
前半は自分たちのチームのペースで行けたけれど、後半は相手に押されてしまう所があったのでそこを修正して最後の慶應戦を戦いたいです。

今日の自分のプレーを振り返って
まだコンタクトで負けている所があるので頑張ります。

次の慶應戦に向けて
チームに貢献できる、自分なりのプレーをしたいです。


ヴェア・タモエフォラウ選手
今日の試合の感想
まだまだ十分ではない試合だったけれど楽しかったです。

スクラムについての課題点は
今日の試合では後半疲れていたことと、雨で滑ってしまうなどうまくまとまっていなかったのでそこを次の試合では改善していきたいです。

次の慶應戦に向けて
とりあえずは勝つことを目標にして、相手より速く強くを意識していきたいです。

【取材:藤田芽生、伊藤揺梨】

【ラグビー部】~菅平合宿レポート~大東文化大に3連勝!

菅平合宿レポート 大東文化大戦

秋の始まりを感じさせる菅平高原。京産大ラグビー部は20日に菅平入りし、21日の練習を通してから迎えた、練習試合初戦の相手は大東文化大だ。

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Aチーム対決前半は苦戦を強いられる。なかなか敵陣に入れず、我慢の時間が続いた。前半5分左サイドのディフェンスを破られ、先制点を許してしまう。しかし、その3分後モールで前進し最後はシオネ・ポルテレ(現2)が突っ切りトライを決めた。その後右サイドで西浩斗(済3)がキャッチするも、繋いだパスボールがサイドラインを割り、自陣深くで相手ボールのラインアウト。パスチャージで阻止し、一気に攻め込めるかという場面だったがターンオーバーされ、右サイドに走り込まれたが、トライを阻止し大きなピンチを乗り越えた。その後16分、今度はディフェンスの隙が見え、真ん中を抜かれ追加点を許した。前半は、敵陣ゴール前でのノックオンなど、ミスが積み重なってチャンスを何度も逃した。流れに乗れない京産大に対して、大東文化大はさらに追加点を重ね、7-19と点差を広げられる。このままでは終われない京産大。ポルテレの突破を起点にチャンスを作り、奈須貴大(現2)からパスを受けとった辻野隼大(済3)がトライ。さらに前半38分、モールトライで同点まで追いつき、19-19で試合を折り返した。

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後半は京産大ペースが続く。後半13分、三木皓正(済4)の突破から、パスをもらったヴェア・タモエフォラウ(現4)がトライ。続く後半16分には松岡大河(営4)が左サイドを走り込み、土永旭(営3)にパスし、インゴールへ運んだ。後半19分に相手にモールトライを奪われるも、今試合NO8として出場し、爆発的な突破力とパワーを見せるポルテレが今試合2本目のトライを決めた。その後もモールトライとヴェアのトライで得点を重ね、50-26で大東文化大を突き放し、ノーサイド。

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春を通して、メンバーが定まらなかったFW1列目。今日は左PRに曽根隆慎(済3)、HOに李淳弘(営3)、右PRに西崎海斗(営3)の3年生トリオが起用された。試合を通してスクラム、ラインアウト共に安定感が見られたが、廣瀬佳司監督は「この合宿で誰が出てくるか」と述べ、試行錯誤していく姿勢を示した。菅平合宿での練習試合は24日東海大、26日に慶應大の2校との対戦が予定されており、秋誰が1列目を担うのかまだまだ分からない。

ABCチーム合わせて9試合が予定されている菅平合宿。第1試合のCチームは48-33、第2試合のAチームは50-26、第3試合のBチームは52-14で3戦全勝。9試合全勝を目指し、良いスタートを切った。【執筆:藤田芽生】

~試合後のコメント~

廣瀬佳司監督
試合の感想
まず勝てたのはよかったです。大東、東海、慶應9試合全部勝とうと言ってきたのでまず初戦の3試合を勝てて良かったです。
菅平の期間中に強化したい所は
チーム力を一段と上げたい。今までやってきたことの積み上げとチーム一丸となってチーム力を上げる合宿にしたいと思ってます。
次の東海戦、慶應戦に向けて期待すること
次の東海は去年の関東リーグ戦チャンピオンチームなのでそこにどれだけ戦っていけるか。3試合全て勝てるよう準備したいです。

三木皓正キャプテン
試合の感想
前半はうまくいかなかったけれどハーフタイムを通じて修正できたんできました。久々の試合だったので、みんな消極的だった部分があったと思います。
ハーフタイムでは何を修正しようと話し合ったか
イージーミスやエラーがあったのでそこを直すともっと積極的に若いチームだからこそ勢いを持っていこうと話しました。
今後の2試合に向けて
Aもちろん勝ち負けにはこだわりつつもやってきたことがどれだけ東海に通じるかという所が大切だと思うので驕らず謙虚にやってきていきたいです。

土永旭選手
久しぶりの京産大での試合を振り返って
合わない所も少しはあったんですけど、後半からは修正できて内容はよくなったと思います。
菅平に来てからの練習はどうですか
集中しながらもこの菅平の環境を楽しんでやれていると思います。FW,BKどちらとも試合に向けて準備できていると思います。
東海大、慶應大との試合に向けて
Aチームとしては大東戦で見つかった課題修正して臨みたいです。個人としては武器であるキックを生かしてチームの勝利に貢献できたらいいと思います。
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【取材:藤田芽生、伊藤揺梨】

【ラグビー部】ライバル・同大を破り2季連続王座へ輝く‼

関西大学春季トーナメント 決勝 同志社大学戦(2023年7月2日)

関西大学春季トーナメントをここまで関大に73-21、関学に54-26で勝利してきた京産大。決勝で対決するのは関西の伝統校、同大だ。関西屈指の好カード、多くの観客が親里競技場に集まった。
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【スターティングメンバー】
1.栗崎和樹(2年=東海大相模)
2.李淳弘(3年=大阪朝鮮)
3.西崎海人(3年=報徳学園)
4.石橋チューカ(1年=報徳学園)
5.日吉健(3年=大産大附属)
6.松永壮太郎(3年=京都工学院)
7.三木皓正(4年=京都成章)
8.テビタ・ポレオ(4年=日本航空石川)
9.高木城治(1年=東福岡)
10.奈須貴大(2年=光泉カトリック)
11.西浩斗(3年=熊本西)
12.小野麟兵(3年=京都工学院)
13.高井良成(4年=関大北陽)
14.松岡大河(4年=東福岡)
15.辻野隼大(3年=京都成章)
【リザーブメンバー】
16.平野叶苑(3年=西陵)
17.渡辺龍(4年=洛北)
18.岩井陸(4年=尾道)
19.山本大翔(4年=高知中央)
20.平野龍(2年=札幌山の手)
21.西村建哉(3年=京都成章)
22.藤本凌聖(3年=朝明)
23.小林修市(2年=京都成章)
24.ナブラギ・エロニ(1年=大分東明)
25.シオネ・ポルテレ(2年=目黒学院)

【スコア】
前半 30-8
後半 24-7
結果 54-15

【試合内容】
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猛暑の親里競技場で2季連続の優勝を目指す京産大。スローガンの通り『情熱』に溢れた試合展開だった。
試合開始から敵陣で相手に圧力をかけながらプレーを続けていく。前半5分にはラックでの相手のミスからPGを狙った。ルーキー高木が決め、先制点を奪う。その直後には自陣10m付近でテビタがハイパントキャッチし大きくゲイン。パスを受けた松岡がそのまま走り切りトライを決めた。前半22分、ハイパントのこぼれ球をインゴールまで蹴り出し、辻野がおさえ15-3となった。前半25分には相手に得点を許すも、その後すぐ高井がゴールライン前まで運び、高木が持ち出しトライ。前半残り5分、辻野は約45mのPGを決め、西は敵陣でハイパントキャッチしそのままインゴールまで走り抜けた。30-8と大きく相手を突き放し試合を折り返す。

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後半最初の得点は同大が決めるも、京産大は後半12分の辻野のPG以降連続で3トライ決めた。後半21分、22mライン周辺でパスを受けた辻野が相手ディフェンスの隙を狙って走り抜けた。続く24分にはナブラギの突破からパスをもらった高井が押し込みトライ。後半から投入されたポルテレとエロニの留学生コンビが突破口を作り、トライへと繋げる場面が多くあった。ポルテレは昨シーズンまでWTBとして出場していたが、今シーズンはNO8にも挑戦しており「ボールキープやFWの動きが難しかった。それを秋までに修正したい」と話した。この試合最後のトライは、22m内にこぼれたボールを高井が拾い西がインゴールまで運んだ。爆発的な得点力のBKが計7トライ決め、ひたむきなディフェンスのFWが同大の展開力のあるBKを封じロースコアにおさえ、2季連続の優勝を決めた。日本一へ向けて、大きな一歩を踏み出した京産大ラグビー部。彼らの成長はまだまだ止まらない。(藤田芽生)



【試合後インタビュー】
廣瀬佳司監督
ー春季トーナメントを振り返って
この試合がAチーム最後の試合でした。今まで7試合あって毎週課題を明確にして成長してきたと思ってます。今日が春の集大成でしたが80分間前に出続ける良いラグビーをしてくれました。今の段階ではベストの試合をしてくれたと思ってます。4月30日に天理大学に負けて5月28日に帝京大学に大敗してそれが我々のモチベーションになっているので秋の関西リーグ、大学選手権目指して一生懸命頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

ー昨年レギュラーを張ってた西仲選手、家村選手たちがいない中で再構築する年だと思いますがどのようにチーム作りをしていきましたか
おっしゃったように去年で西仲、家村という縦のラインが抜けたのでここをどうしていくのかが課題でまだ固めきれてないので夏合宿でFWの1、3番と縦のラインを固められるようにしたいです。これからそこが固まっていけばもっとチームが強くなると思います。

ー3月にキャプテンに聞いたときには去年よりもかなり走り込みが増えたと聞いていますが意図は
練習のインテンシティ、負荷を上げていきたいのですが上げきるためにはしっかりした土台がないとできないのでしっかり走りこんでいます。それで今年はうまくいっていると思います。

ー去年と変えたのはもっと土台が必要だったからでしょうか
体を大きくしてから練習に入ろうという取り組みをしたのですが、今年は違った取り組みをしています。

ーポルテレ選手が途中でNO8で入ったと思いますがどんな使い方を考えていますか
そこも試行錯誤してます。


三木皓正キャプテン
ー春季トーナメントを振り返って
春シーズンが3月1日に始まって色々しんどいことや苦しいことがあったんですけど今日のゲームに勝ったことをすごくうれしく思います。春シーズンからキャプテンとして練習中から厳しくしてきたつもりです。自分たちは弱い立ち位置にいると思って今日も差が開いても自分たちに妥協せず弱いからこそひたむきにやるということを貫いたからこのような結果になったと思います。ですが反省点はまだまだあってゲーム展開にもよりますが個人的には物足りない試合になりました。秋にはもっともっと自分が前に出て強いチームを作っていきたいと思います。

ー自分たちは弱いと言っていましたがそういう認識はどういった点からでしょうか
去年の凄い選手たちが抜けて自分たちは何もない状態から作り上げていくんだということを練習中から厳しくやってきました。そこに関しては去年よりも厳しくできてると思います。毎週試合があってそこで出た課題を修正してきましたが課題はまだまだ山積みなので最後に笑える時が来るまで自分たちは相手よりも弱くて下の存在なんだということをチームに浸透させてひたむきにやっていきたいと思います。

ー自分たちは弱いというところからスタートして春は優勝という形で終えましたがこの優勝はどのように評価していますか
春から厳しい練習を積んできてこのような暑い状況でも走ることができるという収穫はありました。優勝は本当にうれしいですし、歴史のある同志社大学さんに勝利することができてうれしく思います。


辻野隼大選手
ー今日、フルバックで試合に出てトライも決めたと思うんですけど個人的にはどうでしたか
個人的には勢いづけるプレーができたんですけど、まだ一つ一つのプレーの精度がまだまだだったのでそこを秋に向けて修正したいです。これからチームとして動くのではなくてオフも入ってくるのでしっかり自分を見つめなおしていきたいです。

ーバックスを引っ張るポジションだと思うのですが今後どう引っ張っていきたいですか
気持ちだけじゃなくてプレーでも引っ張れるように個人の精度も上げつつチームファーストで動いていきたいと思います。

ー秋に向けての目標は
目標は日本一です。まずは秋のリーグで一戦一戦勝ち進んでいきたいです。


松岡大河選手
ー久しぶりのスタメンでの試合の手応えはどうでしたか
ずっと練習してきたことが今日出せたと思います。チームとしていい準備ができたのでこのような結果になったと思います。

ー個人として4年間積み重ねてきたことが発揮できましたか
ずっとリザーブだったんですが、絶対にスタメンに戻る気持ちで常に練習も取り組んでいたのでこのままスタメンを落とされないように努力を継続したいと思います。

ー今日トライも決めましたがどうでしたか
いい形でパスしてもらえたのでうれしかったです。

ー4回生全体の雰囲気はどんな感じですか
最初はコロナの影響で仲良くなれなかったんですけどだんだんコミュニケーションも取れるようになってきて今は仲良くなってきていると思います。

ーそれは三木選手中心という感じですか
そうですね。三木がしっかり引っ張ってくれてます。

ー個人的な今後の意気込みは
夏もひたむきに練習に取り組んで今のポジションをキープしてチームの力になれるようにしたいです。個人の能力アップがチームの成長に繋がればいいと思います。


シオネ・ポルテレ選手
ー今日はNO8での出場でしたがやってみてどうでしたか
いろんなポジションにチャレンジしてみてFWでもBKでも頑張ってチームを助けることを続けたいと思いました。

ーNO8を高校生ぶりにやってみて難しいと思うところはありますか
ボールキープやFWの動きが難しかったです。それを秋までに修正したいと思います。

ーボールが回ってくる機会が多かったと思いますがアタックの面ではどうでしたか
ボールを持って前に出て一番チームの助けになりたいです。ボールが回ってこない時でもディフェンスやサポートを意識しました。

ーこれから夏合宿などでどう頑張っていきたいですか
もっとFWの動きに慣れていきたいです。秋の大会も絶対優勝できるように頑張りたいと思います。


高木城治選手
ー春シーズン終えていかがですか
この春シーズンで一番良い試合ができたと思います。

ー今日はどういった点を意識していましたか
パスのテンポだったり、ハーフからのキックで相手のミスを誘うことをして前半優位に戦うことができました。

ー大学生になってみてどうですか
京産大に入ってAチームで出してもらって、だんだん自分のなかでもできると感じてきました。今日こういう結果が出て自信がついてきました。

ーSHというポジションですが土永選手との競争に関してはどうですか
競争というよりは切磋琢磨して頑張っていきたいですがまだまだ追いついてないです。

ー秋の目標は
秋でもしっかり試合に出続けられるように春と秋の間でしっかり技術を上げて選手権に向けて頑張ろうと思います。

ーそのためにこの夏で個人的にどういうところを頑張っていきたいですか
今日も暑くて体力が消耗してきましたし、コンバージョンの精度だったり、アタックでもっと自分から仕掛けて味方を活かすプレーを頑張りたいです。指示においても自分が迷って指示できないところがあるのでチームのことをさらに理解していきたいです。

ー将来の目標は
将来はリーグワンに挑戦したいです。

ーそのために大学4年間どうしていきたいですか
4年間あるのでしっかり出続けて経験を積んでプロでもやっていける選手になりたいです。

取材/撮影:藤田芽生

【ラグビー部】王者・帝京大学を前に敗戦するも「点差ほどの差は感じてない」 京都ラグビー祭

第52回京都ラグビー祭
帝京大戦(2023年5月28日)

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5月21日(日)にたけびしスタジアム京都(京都市)で第52回京都ラグビー祭が行われた。京都産業大学は大学選手権連覇中の帝京大学と対戦し、必死に食らいついていくも12-43で敗戦した。

【スターティングメンバー】
1.乳井大士(3年=中部大学春日丘)
2.平野叶苑(3年=西陵)
3.ヴェア・タモエフォラウ(4年=札幌山の手)
4.石橋チューカ(1年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(3年=目黒学院)
6.日吉健(3年=大阪産業大学附属)
7.三木皓正(4年=京都成章)
8.松永壮太郎(3年=京都工学院)
9.高木城治(1年=東福岡)
10.辻野隼大(3年=京都成章)
11.西浩斗(3年=熊本西)
12.小野麟兵(3年=京都工学院)
13.高井良成(4年=関西大学北陽)
14.シオネ・ポルテレ(2年=目黒学院)
15.奈須貴大(2年=光泉カトリック)
16. 李淳弘(3年=大阪朝鮮)
17. 猿渡翔眞(2年=京都成章)
18.西崎海人(3年=報徳学園)
19.山本大翔(4年=高知中央)
20.伊藤森心(2年=松山聖陵)
21.平野龍(2年=札幌山の手)
22.西村建哉(3年=京都成章)
23.ナブラギ・エロニ(1年=大分東明)
24.松岡大河(4年=東福岡)
25.小林修市(2年=京都成章)


【スコア】
前半 京産大 0-10 帝京大
後半 京産大 12-23 帝京大
結果 京産大 12-43 帝京大

▼キックオフを蹴る辻野
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前半は非常に良い入りだった。辻野隼大(済3=京都成章)のキックオフで試合が始まると、20分まで敵陣で攻撃することができた。辻野は「ここのゲーム展開は今までにないものだったので良かったと思います」と評価。キックを中心に空いたスペースにボールを運び、前に出るラグビーを展開した。しかし24分、コート中央で帝京大にギャップを突破され自陣に攻められると、縦への連続攻撃の後トライを許してしまう。(京産大 0-5 帝京大)さらに1トライを追加され、0-10で前半を折り返した。
▼コンバージョンキックを蹴る高木
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後半は風下だった。前半のようにキックでエリアを取れず、ディフェンス中心となるも、チャンスはおとす訪れた。モールトライを許した後、敵陣22メートル内で辻野が右サイドへの浮かしたキックに奈須貴大(現2=光泉カトリック)がジャンピングキャッチし、そのままインゴールに押しみトライ。(5-20)期待を背負てきた奈須がついに非凡な才能を見せつけた。ここから反撃ののろしを上げたいところだったが、王者・帝京大学はやはり強かった。強靭なフィジカルと速さを前になかなかボールをもたせてもらえず、1つの反則からトライまで持って行かれ、3つのトライを許した。(5-36)しかし京産大も意地を見せた。38分、途中交代で入ったハーフの西村建哉(営3=京都成章)からパスを受けた松岡大河(営4=東福岡)が横から抜け出し敵陣へ入り込むと、ラインアウトから展開されたボールがキックパスで小林修市(営3=京都成章)の元に入りトライ。(12-36)技ありのトライで観客席を沸かせた。試合は41分にもう1つトライを追加され、12-43でノーサイドとなった。

▼右隅にトライする奈須
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▼トライを決めた小林(右)と喜ぶ松岡(左)
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31点という点差はついたものの、「点差ほどの差を感じていない」と話す辻野。その言葉の通り、勝てないと絶望することはなかった。三木皓正(済4=京都成章)を中心とした出足の速い低いタックルで相手にプレッシャーをかけ、ボールを持てばキックでコート内を左右に揺さぶる。泥臭いプレーの中に華麗な色も見られた新たな京産大が見えた。試合後の挨拶で三木キャプテンの「まだ成長できると確信している」という言葉通り、今回の試合は収穫が大きかった。次は必ず勝つと気が引き締まった三木組はまた一歩、成長という階段を登った。
▼タックルする李
takkuru


【記事:大谷賢之介、写真:藤田芽生】

≪選手インタビュー≫
■三木
ー2年ぶりの帝京戦を通して、感想をお願いします。
🗣️相手が強かったというだけですね。
まだまだ僕らも成長しないとダメだな思います。

ー自分たちのやりたかったことは試合に出すことはできましたか。
🗣️前半は上手くエリアを取って、ディフェンスできたんですけど、やはり後半は疲れてしまって前に出れなかったです。

ー帝京大のラグビーには速さを感じられましたか。
🗣️やはり早くて強いというラグビーの根の部分が強いと思います。

ー大学トップとの試合を通して、これからやるべきことが明確になったのではないでしょうか。
🗣️そうですね。改めて僕たちはディフェンスのチームなんだということを再確認させられましたし、もっともっと良くなれるという可能性を感じています。

ー次は春季トーナメントに戻りますが、そこに向けて一言お願いします。
🗣️相手がどこというよりも毎日の練習に全力注いでひとつずつステップアップしていきたいと思います。

■辻野
ー試合を終えての感想を教えてください。
🗣️点数ほどの差を感じていないので、これから自分たちが何を取り組んでいけばいいのかがわかる試合でした。

ーどのような試合運びをしようと考えていましたか。
🗣️相手はプレッシャーが強いので、キックを中心に試合を作っていこうと考えていました。前半は良かったんですけど、後半は風下で自陣でプレーする時間が少なくなったところ、プレッシャーを受けスコアを取られました。

ー良かった点はどの部分でしょうか。
🗣️前半の20分は敵陣で戦うことができ、トライこそ取れなかったですけど、ここのゲーム展開は今までにないものだったので良かったと思います。

ーこれから選手権などで戦うこととなる相手だと思いますが、次の対戦ではどのような試合をしたいですか。
🗣️絶対に勝つことですねやっぱり。目標を再認識できたんで、あと7ヶ月後、三木キャプテンも言ってたんですけど、勝つためにはどうするかっていうことを日頃から考えて、来週からやっていきます。
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