京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

陸上競技部

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《陸上競技部》笑顔なきシード権 暮れの富士でリベンジを

 第36回全日本大学女子駅伝対校選手権大会が10月28日、仙台市(弘進ゴムアスリートパーク~仙台市役所前市民広場・6区間・38.0㌔)で行われた。1区から少しずつ順位を上げて、6位でフィニッシュ。2年ぶりにシード権を獲得した。

 2年ぶりのシード権奪還にも笑顔はなかった。関西女子駅伝で連覇を果たし、本大会の目標は優勝争いと5位以上。シードはとって当たり前。だからこそ今回の結果にも満足はできなかった。

挨拶
挨拶の時に涙を流す主将の棚池

 1区は一昨年この区間で区間賞を獲得している橋本奈津(3年)、3区に3000㍍障害全国3位の実績を持つ信岡桃英(3年)、5区は関西インカレ5000㍍、10000㍍で2年連続2冠を達成してるエースの棚池穂乃香(4年)ら3本柱を主要区間に配置。2区と5区にはトラックと駅伝で力をつけている安井佳苗と安田萌加の1年生コンビ、4区には昨年の経験を買って川戸希望(3年)が配置された。1区の橋本で好スタートを切る予定だったが、思わぬ落とし穴につまずいた。

 当日の仙台は気温が20度前後で日差しも強く、この時期の長距離にとってはやや厳しいコンディション。橋本は脱水症状対策としてスポーツドリンクを口に含んだが、結果としてスタート前に喉の渇きを覚えてしまった。さらに、関西女子駅伝後に小さな故障で練習を抜けたことに対する体力的、精神的な不安が重なり、本来の走りは影を潜めた。序盤こそ先頭でレースを進めるもその後は徐々に後退し、一時は13位まで順位を下げた。それでも学生トップクラスのラストスパートは健在で前方の集団を一気に抜き去り、シード圏内の8位と4秒差の9位で中継所に飛び込んだ。
橋本
2年ぶりに1区を走った橋本


 3位の松山大から18秒後ろ、15位の拓殖大からは15秒前というランナーが点在する位置でタスキを受けた安井は集団の中で持ち前の積極性を発揮した。関西女子駅伝の4区のように追ってくる大学を振り払い、区間6位タイの力走で順位を一つ上げて3区の信岡にタスキを託した。
1区橋本→2区安田
安井が順位をあげる力走

 この駅伝で2年ぶりの出場となる信岡はすぐ目の前に大阪芸大が見える位置で走り出した。全日本インカレの出場を回避してこの駅伝に合わせていて、調子も良かった。序盤こそ中々差が詰まらなかったが、持ち味の後半の強さを活かして大阪芸大をかわし7位に浮上。少しずつだが、前の大院大の姿が大きくなってきた。
3区信岡
2年ぶり出場の信岡が6位に浮上した

 4区の川戸は経験をかわれての起用だったが、昨年のように軽快なピッチは見えず、順位を一つ落とす悔しい結果に。それでも9位との差は広げて棚池へタスキをつないだ。
4区川戸
悔いの残る走りとなってしまった川戸

 7位と7秒差、3位とは1分31秒差の8位でタスキを受けた棚池。ここから巻き返しが期待された。しかし、大阪芸大をかわして7位に浮上した後が苦しい走りに。6位の大学の姿が一向に見えず自らのペースを見失ってしまった。それでも主将の意地をみせ、45秒あった6位の大院大との差を27秒にまで詰めるとともに、9位の東洋大との差を1分07秒にまで広げてシード権を確実なものにした。
5区棚池
棚池は主将として懸命に前を追った

 シード権が確実な中でもアンカーの安田は攻めの走りを見せた。走り出す直前に鞍岡詩歩(3年)から「1年生やし、失うものはなにも、ないんやから笑顔で」という頼もしい言葉を受けて、初の全国へ走り出した。6位の大院大とは27秒の差があったが4㌔手前で追いついてフィニッシュ付近で振り切ると6位でゴール。最後の最後に順位を上げる活躍を見せた。
6区安田
安田が区間3位の力走で6位でフィニッシュ

 今回の結果は嬉しさよりも悔しいという思いが強かった。挨拶の際の棚池の涙が印象的だった。本気で優勝を狙っていたからこそ悔しい思いを感じた。それでもレース全体を通して大きな出入りがなかったのは選手個人の実力が付いた証か。次は12月30日に富士の麓で行われる全日本大学選抜女子駅伝(富士山女子駅伝)。今回よりも1区間増えた全7区間で行われ選手層の厚さが勝負を分ける。今回補欠登録だった堀尾咲月と若井莉央(ともに1年)に加え鞍岡と杉山わかな(2年)も昨年のリベンジを果たしたいところ。
 今後は練習を再び積みなおし、各記録会で個々のタイムを狙う方針。暮れの富士に向けて再スタートを切る。

リザルト
トップとの差は3分。富士山でこの差をどう埋めるか

リザルト
1区(6.4㌔)橋本奈津 21分25秒 区間9位 通過9位
2区(5.6㌔)安井佳苗 18分42秒 区間6位 通過8位
3区(6.8㌔)信岡桃英 23分14秒 区間7位 通過7位
4区(4.8㌔)川戸希望 16分48秒 区間15位 通過8位
5区(9.2㌔)棚池穂乃香 30分41秒 区間5位 通過7位
6区(5.2㌔)安田萌加 17分38秒 区間3位 総合6位

稲原敏弘監督
「(シードを取れて)一安心。6位と7位では大きな違いだからそういう点ではよかったかな。1区の橋本はもうちょっと前でレースを進めると思っていたけどそれもレース。けれどズルズル落ちずに9位まで上げてくれたのはさすが。2区の安井は調子よくて前半の流れを寄せるために起用した。信岡も調子がよかったからもうちょっと行ってもよかったのかなと。5区でいい感じにジャンプアップできなかったけどタイムはジャンプアップできたから大院大との差を詰めて逆転に繋がった。暑かったし全体的に難しいレースだった。アンカーの安田は期待以上。調子はよくて区間5、6番くらい行くと思っていたけどあそこまで行くのは想定外。4区は川戸と若井、堀尾で迷ったけど経験を買って川戸に決めた。今回は全体的に波に乗れなかった。今後はトラックレースで記録を狙いに行く予定。富士山では1区間増えるしもう少し底上げが必要になってくる」

1区橋本奈津
「スポーツドリンクを飲んだ影響でスタートしてすぐに喉が渇いてしまった。そういうことも想定しないと。準備不足。関西女子駅伝の後に少し故障して、5000㍍のレースや長い距離を走らずにここまで来て1発ぶっつけ。1500㍍と違って後半の粘りが大事になると感じた。ラストは3、4校は抜かななー、と思って残り200㍍くらいで切り替えた。よかったのはそこだけ。区間賞も取りたかったし、名城や立命につけなかったのは自分の弱さ。昨年よりは状態はいいけど、昨年が悪すぎただけ。富士山までにしっかり走り込んで4強(名城、大東、立命、東農)にしっかり競り合えるような位置で渡したい。」

2区安井佳苗
「2区に決まったときは憧れている橋本さんにタスキが貰えるということで頑張れそう、と思った。仙台に入ってからどこで粘るかどこでラストスパートをかけるのかを常に意識してきたから落ち着いて走ることが出来た。いいイメージをもって前を追いながら走れた。自分の周りにたくさん他大学がいて1つでも順位を上げたいと思っていた。近くにいた大阪芸大を抜きたいと思っていたけど抜くことが出来なかったのは自分の弱さ。今回シード権を取ることが出来たけど優勝を目指していたから悔しい。これからの2か月間で練習を積んで挑みたい」

3区信岡桃英
「調子が上がっていたからもう少し上でいければよかったけど無難に走っちゃった。今回走れたという点では去年のリベンジが少しは出来たのかなぁ。それでももう少し(いいタイムで)走りたかった。奈津がトップで来る予想してたけど2区出発の時点で連絡を受けていたからスタートは焦ることなく出れた。一人は絶対抜こうと思っていた。22分台に入りたかった。去年の富士山は脚の痛みでつなぎ区間に回ってしまって。今年は3年生だから重要区間を走って仙台の悔しい思いを晴らしたい」

4区川戸希望
「1年生の勢いがすごくて自分にも刺激になった。今回の結果を受け止めて自分の強さに変えていけたらと思う。4区は去年も経験しているからその経験を活かして自分らしく走ること、自分の役目をしっかり果たしていい流れを持っていきたいと考えていた。走り出して前の選手を抜かすことを考えていたけど、離れているのが目に見えて分かったから焦って動きが硬くなってしまった。そこが悔しい。チームに申し訳ない。富士山は自分の得意な走りをしっかりしていい締めくくりに出来たらと思う。1つでも上の順位に行きたい」

5区棚池穂乃香
「悔いはないと思っていたけど心の中では悔しくって涙が出てくる。もっと上で戦えると思っていた。区間賞を狙っていたし悔しい。もっと安田に楽に走らせてあげたかったけど、出来なかったことも悔しい。前との差が開きすぎてペース感覚が分からなくなって最初突っ込んで走ったけど後半がしんどかった。シードをとって少しだけホッとしたけど悔しさしかない。富士山ではもっと上を目指して、個人でも区間賞を狙う。関西女子でも優勝してるし、やってきたことは間違いないはず」

6区安田萌加
「アンカーに選ばれたときはプレッシャーもあったけど、ゴールテープを切れるということで楽しみもあった。走る前に稲原監督からじわじわ前詰めていけたら、焦らず少しでも前にと指示があった。最初から前だけ見て走った。4㌔手前で大院大を抜かしたけど、食いついてこられてヤバいな、と思った。最後しんどさがあって抜かされる怖さがあった」

北野詩織主務
「最低限の結果。選手たちは優勝を目指していたけど、4強をくずせなかった。シード圏内よりいい位置で走れて、どの区間でもラスト1㌔をしっかり走るという指示を受けてそれが出来た。橋本は集団が見える位置で来てくれて駅伝の鉄則を守ってくれた。安田もラスト1㌔を上げたり勢いに乗ることが出来た。全体的な流れとしては駅伝の鉄則を守れていい意味でワクワク。レース前の全体練習もできていて最後まで4区は誰を使うか悩んでいたくらい。メンバー入りした8人は誰を使おうか、誰も使いたいと思っていた。それだけ仕上がりは良かったけど、全国の厳しさを味わった。富士山は適材適所の配置がカギになる。アップダウンがあったらうちにも分がある」

《陸上競技部》収穫と課題 2年ぶりの出雲駅伝

10月8日、島根県出雲市にて第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走が行われた。1区の上坂が先頭争いをするなど健闘するも13位に終わり、駅伝シーズンの幕開けは関東勢との差を痛感する一日となった。

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一斉にスタートを切る選手たち

1区 上坂優太
2区 稲垣雄二
3区 西川和希
4区 市川佳孝
5区 宮下朝光
6区 日下聖也

 下馬評を覆し2位で予選会を通過して2年ぶりの出場となった今大会。気温はスタート時で24.5℃おととしよりも4℃高く、汗ばむ陽気の中でのスタートとなった。
 1区を任されたのは9月に5000mで自己新をマークし、調子を上げる上坂。序盤から先頭集団に食らいつき、一時はトップに躍り出るなど勢いのある走りを見せる。ラスト2000mで集団から離されるも、粘り強い走りで7位でタスキをつないだ。タスキを受け継いだ稲垣は初めてのAチームでの駅伝。スピード勝負の2区を任されるも、関東勢のエースが集まる区間なだけに、彼らと引き離されてしまう。3区は西川。9月に1万mで自己新を記録し、勢いに乗る男が向かい風の中を法政大学の選手の背中を捉えしっかり張り付き、順位を10位のままタスキを渡す。4区市川は初のAチームでの駅伝。未だ風が強く吹く出雲の田園の中で順位を落とすも、目標タイムの18分50秒を切る走りを見せ、チーム唯一の出雲経験者宮下にあとを託す。一昨年と同じ5区を任された宮下。調子が良くないなか、ペース配分など、前回出場の経験を活かし我慢の走りをする。そして最終6区。主将の日下にタスキが渡る。細かいアップダウンが続く出雲最長の10,2kmを順位を落とさず粘りの走りを見せ、13位でフィニッシュ。アイビーリグ選抜を除いて、12位に入ったため、来年の出雲駅伝の関西地区出場枠を3つを得た。
2年ぶりの出雲駅伝は関東との差を痛感させられる42,6kmだった。

試合後コメント
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1区上坂「ようやく出れたという感じ。僕自身はいい流れでつなげた。13位はいい結果ではないが、みんな頑張ってくれた。昨年、京都駅伝を1区で走れて。その時に立命館にも勝てたので1区を志願した。6000mまでは関東勢についていけたが、残りの2000mの切り替えに対応できなかったのが悔しい。彼らはスピードがある僕らは距離メインでスピードに欠ける部分があるのでそこを何とかしたい。)(立命館は7位だったが、)立命は確かに強くなっていて、離された。けど僕たちのやっていることは間違っていないので、何年後かには勝ってくれると思うので僕はその基礎になれればいい。全日本は距離が違うので、試走とかでコースを把握して、一人でも関東を抜けるようにしたい。」

稲垣さん
2区稲垣 「悔しさが一番。上坂さんが7位という素晴らしい順位で来てくださったのに、3人抜かれた。タイムではそんなに変わらないのに最後で抜かれたのは自分の実力不足。後半下り坂だから自分は走りやすいかなと思ったが、本番になってみると、最初突っ込みすぎて後半坂でペースが落ちてしまった。区間5位の帝京大の選手に抜かれてからついていけたのでそんなに力の差はないかなと。あったのは終盤の差。緊張もあり、きつかったが、楽しみながら走った。‶走れてよかった。″と思った。全日本では距離が伸び、一人で走ることが多くなるけどどこまで自分のペースで走れるかがカギ。与えられた仕事を果たす。」

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3区西川「最初の入りが遅い分、一人で走る時間があったが、その時に走り切れないなと思った。法政大学の選手について走れたということは区間5位くらいのペースについていけるということ。最初一人で走るとき重かったので、そこら辺を 修正してやっていかないと。”今回チームとして関東を一つでも倒す。””というのがあったので、自分も食らいついて最後抜かそうとイメージを持って挑んだ。最後の1㎞の(ペースの)上がり方が関東は違うなと思った。そこについていくのが今後の目標。全日本では、今回走れた良いイメージを持ちながらやりたい。」

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4区市川「13位は最低ライン。目標としては地方1位だったが、関東との大きな差があった。当日の調子はそんなに悪くはなかった。全日本、出雲ほ走るために京産を選んだ。4区はつなぎの役割。後半の1区として、関東に食らいついていこうと思っていた。早稲田の高校日本代表の人と、5000mだと50秒くらいの差だが、駅伝で10秒差だった。トラックでの差が駅伝の差でないことを実感できたのは収穫。」

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5区宮下「一回生の時には11位。リベンジの立ち位置だったが、悔しい。足の状態が万全ではなく、自分の100%が出せない中で現状できることは出来た。風は強い中で走りやすいコースを見つけられた。2年前に走ったことでどの地点でどのタイムならいいかどこで上げていけばいいかわかっていた。昨年から調子を崩している中で現状を出し切れた。伊勢のメンバーはまだ決まってないが、選ばれた以上は持てる力を発揮したい。」

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6区日下 「13位は最低ライン。立命の入賞が印象的。関東と互角に戦っているのを見て、このままじゃまずいな。と思った。同じ関西のライバルとして勝っていかなきゃいけない相手だけに悔しい。上坂がよかったが、選手層の差が出た。自分は、単独走になったとき、走れなかった。そこをしっかりやっていかないと、 距離が長くなる全日本では大きな差になる。
順位をキープしなくてはと思い走った。前半突っ込みすぎて後半たれてしまったが、応援もあり、楽しかった。最初で最後だったけど、楽しんで走れた。全日本では距離も伸びて厳しい試合になると思うが、立命との差も距離が長くなればうちに分がある。地方勢トップを狙い、関東勢も食えればいい。」



試合予定
11月4日 秩父宮賜杯 第50回全日本大学駅伝対校選手権記念大会 8:05スタート 

《陸上競技部》鮮やかな逆転劇 関西女子駅伝連覇達成!

第28回関西学生対校女子駅伝競走大会が神戸しあわせの村で9月22日、行われた。1区の橋本奈津が区間賞を獲得するとその後も優勝争いを演じ、アンカー棚池穂乃香が連覇のゴールテープを切った。優勝は2年連続10回目。

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優勝した駅伝メンバー。左から安井、安田、橋本、棚池、信岡、川戸

 全17校中、全日本大学女子駅伝シード校(立命大、関西大、大院大)を除いた上位4校に入れば10月に仙台で行われる全日本大学女子駅伝に出場することが出来る。昨年の全日本大学女子駅伝では10位に沈みシード権を逃した京産大はこの駅伝から再スタートを切る。
鉢伏高原の3次合宿から中2日を空けて臨んだレース。通過は当たり前、あくまでも全日本を見据えたオーダーを組んだ。
スターターには学生個人選手権1500㍍覇者の橋本奈津を置き、3区に学生個人選手権3000㍍障害3位の信岡桃英、5区に昨年の全日本大学女子駅伝4区6位の川戸希望ら実績の安定感のある3年生を配置。2区と4区には稲原敏弘監督が以前から起用を考えていた安田萌加と安井佳苗のルーキーコンビ。最終6区には大エースの棚池穂乃香(4年)。万が一の事態が発生しても巻き返せるよう要所に主力級を並べた。

 1区の橋本は中間地点まで集団の先頭を走っていたが、徐々に疲れが見え始めて立命館大に抜かれて2位に後退。中継所ラスト300㍍地点では3秒ほどの差が開いていたが、短距離のような圧巻のラストスパートをかけてトップでタスキをつないだ。
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橋本(左)が区間賞の走りでトップ

 首位でタスキを受けた安田は勢いよく飛び出した。しばらく立命館大と並走をしていたが小気味いいピッチで引き離しにかかり、8秒差にリードを広げた。
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安田(左)も首位を守った

 各校のエースが集う3区では故障から復調段階の信岡が逆転を許したが、後続との差はしっかり広げて単独2位。出場権を狙うという意味では完全に安全圏に入った。
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後続との差を引き離した信岡

 立命館大の独走にまったをかけたのは4区の安井。3.3㌔で立命館大に追いつくと、前に出る積極性を見せた。ラストは前半のオーバーペースがたたり少し差を広げられたが、区間賞の走りでチームに勢いを再びもたらした。
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安井が大学初駅伝で区間賞獲得

繋ぎ区間の5区は2年連続で川戸が起用された。前との差を詰めたいところだったが、やや開いて23秒差。それでも堅実に走ってほしいという意図の起用にはしっかりと答え役割を果たした。
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川戸(左)前との差が見える位置でタスキを渡した

アンカーの棚池にとって23秒は逆転圏内だった。3.3㌔で追いつくとその後は自分の走りを貫くのみ。終わってみれば2位の立命館大に26秒の差をつけて、人生で初のゴールテープを切った。
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ゴールテープを切った棚池

昨年はこの大会がピークになってしまったがゆえに本戦では涙を流した。同じ轍は踏まない。細やかな調整を入れつつ本戦で実力発揮を目指す。白のタスキが今年も全日本の舞台に乗り込む。

1区(3.9㌔)橋本奈津(3年) 12分36秒 区間1位 通過1位
2区(3.3㌔)安田萌加(1年) 10分47秒 区間3位 通過1位
3区(6.5㌔)信岡桃英(3年) 21分51秒 区間2位 通過2位
4区(6.5㌔)安井佳苗(1年) 22分19秒 区間1位 通過2位
5区(3.3㌔)川戸希望(3年) 11分06秒 区間5位 通過2位
6区(6.5㌔)棚池穂乃香(4年) 21分58秒 区間1位 総合1位

コメント
稲原敏弘監督
「去年は優勝を狙いに行ったけど、今年は仕上がりも良くなくて勝てると思っていなかった。1年生二人は期待以上。もっとレース展開を磨いてもらうといいかな。夏の練習の成果が出てみんなそれなりの走りをしてくれた。1~3区はいい流れで来れたので全日本に繋がる。現状の仕上がりは7割から8割程度。ここから故障をせずに全日本に合わせていきたい。昨年よりも層は厚いから今回走らなかった選手たちが上の選手を脅かすことが出来れば底上げが進むと思う。今年はシード獲得、あわよくば3位以内を狙いたい」

橋本奈津
「12分20秒の区間記録を狙っていたから3分10秒ペースで押していこうと思っていた。区間記録を狙おうと少し考えすぎた。走り自体も1年生のときの方がよかったのかな。前半にどれだけゆとりを持つかが大事か分かった。合宿は順調に消化できた。本戦は任された区間はしっかり走る。そして昨年のリベンジをしたい」

安田萌加
「橋本さんは1位で来ると思っていた。1.6㌔くらいで相手が離れていった。トップを守ることが出来て安心している。本戦では1年生らしく積極的な走りをしたい」

信岡桃英
「故障明けから走り出し練習を積めていたけど苦しい展開になってしまった。あと1ヶ月で仕上げていきたい。去年は調整を失敗して仙台で走ることが出来なかったから、ここから上り調子にしていきたい」

安井佳苗
「初駅伝だから楽しもうと思った。先輩たちがいるからリラックスして走ることが出来た。気が付いたら2㌔で追いついていてハイペースで走っているという感じはなかった。自分で先頭に立とうと思っていたから立てなかったのは悔しい。関西インカレより成長できたけど、反省もある。本戦では2区か6区を走りたい。」

川戸希望
「個人的には悔しいところが多い。去年とタイムが変わらなかったことや、スピードがないことを痛感した。リラックスして走れたことは良かったと思う。成長を見られるところもあるけど、他の選手と比べるとまだまだ。合宿では登りをしっかり走って、下りはリラックスして、もう一度最後の登りで切り替えてやっていこうというイメージだった。練習通り出来たと思うが物足りない部分もある。もっと気持ち的にノッテいかないといけない。チームの目標としては優勝。今後も練習の成果を出して自信を持ってやっていきたい」

棚池穂乃香
「早めに追いつこうと思いながらも冷静に走れた。そんなに前と開いている感じはなくて抜けると思って走った。全カレの時よりは動いたけど、まだ動ける。追う展開を想定していたから想定通り。連覇できたことは嬉しい。仙台に向けていいスタートが切れた。去年は仙台で悔しい思いをした。勝てるだろうと思っていたけどシードも逃した。今年は仙台に向けて本当に頑張っている。ミーティングでは仙台優勝しようと話している。練習の質も高くて1年生たちに走り込みで自信をつけさせた。今回チームとしても手ごたえをつかめた」

全日本大学女子駅伝は10月28日に仙台市で行われる。

《陸上競技部》110㍍ハードル萩尾、最終学年で全国ファイナリストへ!女子1500㍍橋本は準V!

天皇賜杯第87回日本学生陸上競技対校選手権大会が9月6日から9日まで、等々力陸上競技場(神奈川県川崎市)で行われた。男子110㍍ハードルに出場した萩尾竜也(4年)は予選を組1着で通過するも準決勝は組4着。タイムで拾われて自身初の全国大会決勝に進出し、学生ラストイヤーに大舞台で結果を残した。短距離パートとしての入賞は実に7年ぶり。女子1500㍍では橋本奈津(3年)が2年ぶりに全日本インカレに出場。500㍍で先頭に立つなど普段とは異なるレースプランを展開し準優勝を果たした。また、本井義明は男子800㍍予選・準決勝共にセカンドベストタイムを更新し、成長を見せた。

萩尾
男子110㍍ハードル京産大記録(13秒89)保持者の萩尾が全国で入賞を果たした

橋本表彰
2年ぶりの全日本インカレで準優勝の橋本

結果
男子100㍍予選
1組6着 宮内魁大(1年) 10秒82(-2.4)
宮内

男子200㍍予選
2組5着 植本尚輝(2年) 21秒81(-1.0)
植本

男子800㍍
予選
2組3着 本井義明(3年) 1分51秒59→準決勝へ
準決勝
1組6着 本井 1分51秒27
本井

男子110㍍ハードル
予選
5組1着 萩尾竜也(4年) 14秒31(-3.5)→準決勝へ
準決勝
1組4着 萩尾 14秒07(-2.8)→決勝へ
決勝
8位 萩尾 14秒17(-1.1)
萩尾賞状


男子4×100㍍リレー
3組3着 矢谷克己(4年)-大鹿佑志郎(4年)-植本尚輝-杉浦和博(3年) 40秒06
矢谷大鹿
矢谷から大鹿へのバトンパス
4継集合
左から宮内、杉浦、矢谷、大鹿、植本

男子4×400㍍リレー
2組7着 久保田大揮(3年)-河合亜季(3年)-藤井惇平(2年)-吉岡伸哉(3年)
3分14秒08
久保田
久保田
河合
河合
藤井
藤井
吉岡
吉岡

女子1500㍍
予選
1組4着 橋本奈津(3年) 4分26秒52→決勝へ
決勝
準優勝 橋本 4分28秒53
橋本


女子10000㍍決勝
18位 棚池穂乃香(4年) 35分34秒71
棚池


女子3000㍍障害予選
2組11着 堀尾咲月(1年)
堀尾


男子100㍍宮内魁大
「個人で100㍍の出場は初めて。京都選手権でポンとタイムが出て、100㍍でも戦えると思った。100㍍の方がスタンドの視線を感じで独特の雰囲気だった。多田(修平、関学大)さんと同じ組で走れていい経験になった。練習は満足にできていなかったけど、チャレンジするつもりで走った。来年はリレーの直線を任されるようになりたい。他大学の同学年にも負けたくない」

男子200㍍植本尚輝
「ケガで練習を抜けたりしたツケが後半に来た。不本意な結果。雰囲気が学生個人と違って緊張した。今回、後半が課題だと感じた。冬は距離を積んで200の後半に活かしたい」

男子800㍍本井義明
「インターハイとは全然違う雰囲気だった。(他の選手が)前半突っ込んでくれたおかげで流れが作りやすかった。600㍍まではよかったしタイムも悪くない。前半の突っ込みに加えてさらに一段階上げることが必要。来年は800㍍と1500㍍の二種目で出たい。万座合宿ではスピード持久力を鍛えて、チャンスがあれば駅伝も出たい」

男子110㍍ハードル萩尾竜也
「去年は準決勝落ち。今年はこの大会のためにしっかりと合わせてきた。大きな大会で結果を残した選手たちと一緒に走って少しのまれてしまった。後半力んで伸びを欠いたのは反省。これまで自分がメニューを組んできたし自信を持っていたけど、準決勝2組目のレース中は神様に祈るような気持ちで待っていた。サポートしてくれた二人(美馬淳兵、矢野智大)には感謝したいし、サポートがなかったら決勝に行けなかった。だからこそ、もう少しいい順位が欲しかった。短距離から久しぶりにファイナリストが出たことは進歩。下の子も刺激を受けてほしい。全国の決勝に残れてやっとスタートライン。次は種目別選手権に合わせていきたい。来年の日本選手権の出場権はもっているから勝負したい。」

男子4×100㍍リレー矢谷克己
「内藤コーチから1走を矢谷でいくかもしれないという話を聞いていたから早い段階で準備をしてきた。結果としては(39秒台をだせなくて)悔しい。39秒台と40秒台では大きな違い。最後と思って走っていた分、39秒台を出したかった。日本選手権リレーに出るチャンスがあるのならば悔しさを晴らしたい」

男子4×100㍍リレー大鹿佑志郎
「練習通り、いつも通り。(関東の選手との)差も感じなかった。関西インカレと同じような感覚だった。いつも通りだったけど、39秒台を出せなくて悔しい」

男子4×100㍍リレー植本尚輝
「思っていたより緊張はしなかった。ひざを痛めて練習が満足に詰めていなくて不安はあった。全日本インカレを経験できて一つ自信がついた」

男子4×100㍍リレー杉浦和博
「39秒台を出せなかったのは悔しい。調子が良かっただけにこのメンバーで39秒台を出したかった。バトンだけじゃなくて個人の走力も上げないと。来年はリレーで全国決勝、個人でも出場してリベンジしたい」

男子4×400㍍リレー久保田大揮
「合宿中に故障をした影響でバイクばかりで走ることが出来ず、乳酸に対する練習が出来なかった。ラストも切り替えることが出来ず、落ちていったのは課題。(全日本インカレの個人の標準記録も)順調にいけば狙っていけると思う」

男子4×400㍍リレー河合亜季
「いつも通りに走った。久保田の調子がよくなくて走りにくい位置でもらったから少しきつかった。個人で47秒台に入れるようにしたい。マイルでも2走で流れを作っていきたい」

男子4×400㍍リレー藤井惇平
「初めてのインカレが全日本インカレだった。頭が真っ白になって自分のレースが出来なくて固まってしまった。プレッシャーも克服していきたいし、持ち味のスピードを活かして、試合で結果を残していきたい」

男子4×400㍍リレー吉岡伸哉
「3年ぶりの全国だった。マイルは流れが大事だと思った。個人の力で戦えるようにしないと。河合以外、自分も含めて今回は勝負できなかった。前半ついて後半に上げようと思ったけど抜けなかったのは反省。4人で全国を経験できたのは次につながると思う」

女子1500㍍橋本奈津
「レースを楽しめた。後ろにつかずに自分でレースを作れて、自分のものにした!という感じ。決勝は予選よりいい位置で走れたけど順位を狙うまでの余裕はなかった。(先頭に立ったのは)ハイペースにして他の選手を振り落としたかったから。ラスト300㍍で前に出られたけど、スピードを切り替える練習をそんなに積んでいなかったから、納得はできる。1年生の時に比べて練習を積んだという実感は薄いけど、1年間のブランクがある間、筋力強化に費やしてきた。来年はユニバーシアード(の長距離種目)が5000㍍だからそこも見据えていきたい」

女子10000㍍棚池穂乃香
「2000㍍あたりから苦しかった。体のキツさというよりも呼吸が苦しかった。北海道合宿の距離走の疲労が抜けていなくてマラソンを走った後のような疲労感。駅伝にしっかりと合わせていきたい」

《陸上競技部》橋本2年ぶりの全国制覇!!棚池、信岡も2年連続全国表彰台!他

 2018日本学生陸上競技個人選手権大会が6月15にちから17日にかけてShonan BMWスタジアム平塚(神奈川県)で行われた。京産大からは男女合わせて9名が出場した。女子長距離は関西インカレの勢いをそのままに、橋本奈津(3年)が1500㍍で優勝を果たすと5000㍍で棚池穂乃香(4年)が準優勝。信岡桃英(3年)は3000㍍障害で3位に入り、メダルを獲得した。男子110㍍ハードルでは萩尾竜也(4年)がB決勝に出場。全国の舞台で3本を走り切った。男子200㍍で植本尚輝(2年)もB決勝に進出したが、脚の状態に不安があるため、棄権をしている。大鹿佑志郎(4年)、美馬淳兵(4年)は4年目にして個人種目で念願の全国大会初出場を果たした。梅雨寒の影響か大会初日と2日目の気温は20度以下で推移しており雨もぱらつく厳しいコンデションのため、スプリントのタイムは大会全体を通してやや伸び悩んだ。

橋本②
2年ぶりに優勝を果たした橋本  

女子1500㍍に出場した橋本は初めて全国タイトルを獲得した大会で2年ぶりに王座奪還を果たした。予選は2着に入り余裕をもって決勝に。決勝ではラスト600㍍で一度前に出るもその後集団に飲まれた。ラスト100㍍で競り合いを制し優勝を果たした。2年前の同大会で優勝を果たして以来、公式のトラックレースでは負け知らず。昨年は一度もトラックレースに姿を現していないが、今回の優勝で連勝を5に伸ばした。

橋本①
ラストスパートで先頭に浮上

 棚池は昨年準優勝を果たした5000㍍に出場。橋本に続いて優勝を目指したが、思わぬ事態が。全2組あるうちの1組目の選手が15分46秒という2組目より持ちタイムの低い1組目では本来出ない好タイムをマーク。スタート前に結果を知った棚池は序盤からハイペースで走る以外に優勝がなくなった。3000㍍を9分26秒と自己ベストより速いペースで突っ込んだが、次の1000㍍でやや失速。ラスト1周でスパートをかけたが15分49秒と自己ベストを更新するタイムも、3秒及ばず悔しい準優勝となった。

棚池②
棚池は2年連続の準優勝

棚池①
序盤から独走態勢を築いた

信岡は3000㍍障害に今年も出場。松山大の2人がハイペースで突っ込むなか、第2集団先頭でレースを進めた。持ち味である中盤から後半にかけて前との差を詰めたがとらえきれず2年連続の3位となった。
信岡②
2年連続でメダルを獲得した信岡

信岡①
中盤から後半にかけて追い上げを見せた

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女子の快進撃に伊東輝雄名誉監督(中央)も笑みを浮かべた。左はマネージャーの渡邉朱莉

 男子110㍍ハードル京産大記録(14秒00)保持者の萩尾は予選を着順で通過したが、準決勝は組4着となりB決勝へ。悪天候の中行われたB決勝では5着に入った。
萩尾
萩尾は全日本インカレの決勝を目指す


結果
男子200㍍予選
大鹿
5組4着 大鹿佑志郎(4年) 21秒63

植本
8組2着 植本尚輝(2年) 21秒41→準決勝へ

男子200㍍準決勝
3組5着 植本尚輝(2年) 21秒34→B決勝へ

男子200㍍B決勝
欠場 植本尚輝(2年)

男子400㍍予選
美馬
2組6着 美馬淳兵(4年) 49秒50

男子110㍍ハードル予選
5組2着 萩尾竜也(4年) 14秒19→準決勝へ

男子110㍍ハードル準決勝
3組4着 萩尾竜也(4年) 14秒17→B決勝へ

男子110㍍ハードルB決勝
5位 萩尾竜也(4年) 14秒08

男子ハンマー投
松田
17位 松田直哉(2年) 57㍍89

川勝
33位 川勝崇弘(4年) 53㍍65

女子1500㍍予選
2組2着 橋本奈津(3年) 4分30秒65→決勝へ

女子1500㍍決勝
1位 橋本奈津(3年) 4分25秒52

女子5000㍍タイムレース決勝
準優勝 棚池穂乃香(4年) 15分49秒37
18位 信岡桃英(3年) 16分23秒90

女子3000㍍障害タイムレース決勝
3位 信岡桃英(3年) 10秒23秒96


コメント
橋本奈津
「名城大の選手が出ないから勝つレースをしようと思った最後はもっと突き放したかった。関西インカレ後にシンスプリントを痛めてしまって練習が不十分だった。いつもはラスト400㍍~200㍍で仕掛けるけど、それだけじゃないということを見せたくてラスト600㍍で仕掛けた。速いペースで押してラストも放したかったけど、仕掛けた後に前に出られたときは無理かなと思った。故障を越えて筋力は付いたけど、上手く使えていないというか、かみ合ってない。夏に走り込んで全日本インカレでは4分15秒を目指す」

棚池穂乃香
「奈津に続いて優勝を狙ったけど、1組のタイムが速くて焦った。うれしさ4割、悔しさ6割。自己ベストが出たことはよかったけど、負けたことは嫌。一緒に走っていたら・・・。優勝するために最初から飛ばしてきつかったけど、最後は4年生パワー。全日本インカレでは勝ちたい」

信岡桃英
「3位という結果はよかった。5000㍍を走った後でしんどかったということはなかったし、関西インカレが終わってから練習を積めていた。前半から松山大の選手が飛ばすということはわかっていたけどつけなかった。やっぱり前半が課題。今回の結果は来週の日本選手権に繋がる。順位は気にせず、ベストを狙いたい」

萩尾竜也
「全国の舞台で3本走れたことは嬉しいし経験になる。本当はA決勝に残りたかった。雨のレースは久しぶりだったから慣れていなかった。全日本インカレでは決勝に残りたい」

植本尚輝
「準優勝でベストタイを出せたけど納得はいってない。全国の決勝は夢じゃないと感じることが出来た。ひざを痛めていて不安があったから今回は棄権。西日本インカレでは今日負けた人たちに勝って優勝したい」

大鹿佑志郎
「しっかりとした全国大会で個人の出場は初めて。就職活動もあって練習不足だった。これまで課題だったスタブロを克服できたことは収穫。ラスト50㍍を修正したい。今年中に林田さんのタイムを抜きたい」

美馬淳兵
「寒かったけどアップはしっかりした。体は重くて雰囲気も関西インカレや全日本インカレのマイルと違った。周りにのまれていつもの自分を出せなかった。全日本インカレのB標準(47秒20)を狙いたい。西日本インカレでは1本1本集中して走る」

川勝崇弘
「悔しい。練習通りの力が出せなかった。練習不足。ウェイトを頑張りたい」

松田直哉
「力が出し切れず悔しい。少し力みが出でしまった。練習では試合を意識してやっている。試合でいつも通り投げられるように」

《陸上競技部》悪天候の予選会 下馬評覆し、2年ぶり2位通過!!

第50回全日本大学駅伝競走大会関西学連出場大学選考会が西京極陸上競技場で6月10日、行われた。今年は出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに上位3校に出場権が与えられる。前評判では関学大、立命大を含め3強という声もあれば、京産大と他大学で3位争いという見方もあり、決して通過を確実視されていなかった。しかし、1組目から流れに乗ると少しずつリードを奪い終わってみれば2位通過。2年ぶりに両駅伝への出場を決めた。

集合写真
出場が決まり肩を組む選手たち

出場選手
1組目
畠中択実(2年=南部・和歌山)
坂口博基(1年=和歌山北・和歌山)

2組目
井本景(4年=高知工・高知)
市川佳孝(2年=中京・岐阜)
浦田昂生(1年=智辯学園奈良カレッジ・奈良)

3組目
日下聖也(4年=徳島科学技術・徳島)
西川和希(4年=滋賀学園・滋賀)

4組目
上坂優太(4年=比叡山・滋賀)
宮下朝光(3年=世羅・広島)
稲垣雄二(2年=草津東・滋賀)


 全大学10名が出場し、上位8名の記録をもって順位をつける。近年、京産大は序盤の1、2組がやや鬼門となっており序盤から優勝争いから脱落する場合が多かった。序盤の下級生がいかに粘るかが1つの焦点。1組目の和歌山コンビが切り込み舞台として流れを作った。畠中と坂口がともに先頭集団で5000㍍を通過。関学大、立命大といった上位候補の選手が1人ずつ、後方で苦しむ一方で先頭集団では唯一2人が残った。徐々に畠中が後退したが、坂口は先頭に食らいついた。ラスト一周の時点で4位につけていたが最後に1人をかわして3位に浮上。畠中も6位に入り、3位以内に入るという目標の上では上々の滑り出しだった。

1組坂口
公式レース初出場の坂口が健闘

1組畠中
畠中も中盤まで先頭でレースを進めた

2組には井本、市川、浦田の3選手が出場。強くなる雨とともに集団は徐々に崩れはじめ最終的には浦田のみが先頭集団に残った。序盤から好ペースで走ったこともあり、自己ベストを更新するタイムで組3着。市川、井本も後半にかけて粘りを見せて9着と15着に入り、前半は全体2位で終えた。

2組浦田
浦田が3位以下のチームとの差を広げる走り

2組市川
故障明けの市川は粘りを見せて後半に追い上げた

2組井本
予選会初出場となった井本。駅伝ではリベンジを果たす

ひとつの山場となる3組には主将の日下と西川の4年生が出場。序盤から西川、日下が先頭で集団を引っ張り、レースを作った。ラスト2000㍍になると西川が先頭に立ち、ロングスパート。先頭の人数を絞ることに成功した。苦手とするスプリント勝負では遅れをとったが、4着でフィニッシュ。日下も前の選手を拾いながら7着に入った。

3組西川
3年連続の出場となった西川。3度目の正直でチームに貢献した。

3組日下
主将の日下は苦しみながらも役割を果たした

3組を終えて立命館大に次ぐ2位。3位以内は確実と思われた。しかし、肝を冷やす展開が待っていた。4位につけていた関学大の石井と坂東が5000㍍を14分46秒というハイペースで集団を引っ張ると、調整不足の宮下と稲垣が徐々に後退し苦しい走り。上坂も調子が上がり切らない中で先頭集団から脱落。対象に関学大勢がこれまでの遅れを取り返すかのようにペースを刻み、もしかしたら追いつかれるかもしれないという不安がよぎった。レースが終盤に差し掛かると、宮下と稲垣は2人で互いにペースを作り、前を追って少しずつリズムを取り戻した。上坂もペースを上げて前の選手を猛追。上坂が5着に入ると宮下、稲垣が16着と18着。結局3人とも31分00秒以内に入り込み、関学大の猛追をかわし、3位の大経大からも逃げ切った。

4組上坂
昨秋より勢いが増している上坂。今回のリベンジは秋に

4組宮下、稲垣
宮下(右)と
稲垣(左)は次期エースとして今後の活躍が期待される

絶対的なエースは不在。強い雨風の影響でタイムも伸びやんだが、各選手が大きなミスなく走りきったことが2年ぶりの2位通過という結果に結びついた。絶対的なエースを要した関学大は、序盤の遅れが響き敗退。層の厚さが明暗を分けた。3組を走った西川、2組を走った浦田がチーム内2番目、3番目のタイムをマーク。気象条件やレース展開が異なるため単純な比較はできないが、4組目とそん色ないタイムで走り、上位選手との差が少ないことを証明した。1,2組の選手も流れを呼び込んだ。

出雲駅伝の出場は2年ぶり26回目、全日本大学駅伝の出場は6年連続46回目でいずれも単独チーム最多出場回数を誇る。本戦では関西ナンバーワンと打倒関東を目指す。

結果
1位 立命大 4時間03分33秒50
2位 京産大 4時間06分48秒49
3位 大経大 4時間07分20秒60
4位 関学大 4時間07分52秒58
5位 龍谷大 4時間11分34秒23

全120選手中
全体5位 上坂 30分12秒93    
全体20位 西川 30分38秒92
全体21位 浦田 30分39秒60
全体25位 宮下 30分48秒70
全体30位 坂口 30分55秒83
全体31位 稲垣 30分59秒57
全体36位 日下 31分10秒29
全体43位 市川 31分22秒91
全体58位 畠中 31分43秒23
全体69位 井本 32分07秒16

コメント
日下聖也
「昨年は関東以外の地方勢に負けて低迷をしてしまったから、去年、一昨年の反省を活かして関東勢と勝負したい。今回は立命館に負けてしまったけど京産は関西ナンバーワンを取らないといけない。個人的にはふがいない走り。キャプテンとして自分の走りをしないとついてくれない。1、2組の選手も頑張ってくれてチームの団結力は4年間で一番いいように感じる。夏合宿で走り込んで秋に仕上げたい」

上坂優太
「関西インカレが終わってから足に痛みが出てしばらく(練習強度)落としていた。そこから急に動き出したせいで背中に痛みが出て3日前まで調子が上がらなくて、なんとか合わせた感じ。悪いなりにはまとめれたし、秋にはもっといける。西川をはじめ3組目までの選手が走ってくれたので余裕を持って走れたけど自分自身の走りは悔しい。今年はチームとしてよくまとまれている。小室さんも選手にあった練習を組んでくださるし、練習の意図も教えてくれるから成長を感じることが出来る。本戦では13位あたりが目標。秋の丹後駅伝は優勝したい」

西川和希
「3年目にしてチームに貢献出来てやっと、という感じ。ラスト2000mでスパートをかけたけど思ったより離れてくれなかった。自分自身も動いていたけどスピードがなかった。本戦では自分の全力を出し切りたい」

井本景
「チームに迷惑をかけてしまった。チームとして全日本を走れるからリベンジしたい。関東勢と勝負して、関西一位をとる」

宮下朝光
「3位以下だったら自分たちの責任。2位通過の知らせを聞いたときはほっとした。2,3週間前に体調を崩してそこから調整練習も離れていた。後半稲垣と二人で走って最後に関大を抜けたのは3年の意地。今年は出雲にも出れるから2年前のリベンジをしたい」

稲垣雄二
「ラスト4組としてしっかり走りたかったけど不甲斐ない走りになってしまって、チームに迷惑をかけてしまった。結果を聞くまでは3位に入っているのかさえ分からなかった。今回は1年生の頑張りがあっての2位だと思う。頼りない先輩で申し訳ない。全国では先輩として引っ張りたい。1年生が頑張ったおかげで自分たちも頑張らないといけないと思えた。全国ではしっかり走ってチームの戦力になりたい」

市川佳孝
「今回に関しては1年生のおかげ。本来なら僕たち2年生が30秒以上早いタイムで走らないといけなかった。そのせいで3位との差もぎりぎりだった。記録会でも1年生に負けないという気持ちでレースを大切にしようと思う。結果としては正直ほっとしている。京産大は関西では1位を目標に掲げているから悔しさ半分、ほっとした気持ち半分。春先に故障してしまい思うような練習ができない状態で迎えてしまったので実力不足が顕著に表れた。夏に走り込んで駅伝シーズンはチームに貢献できる走りをしたい」

畠中択実
「緊張があった。最初の位置取りをしっかりできていたけど5000m過ぎからペースダウンしてしまったのは課題。体力をつけてラストスパートで勝負したい」

小川耀平主務
「ほっとした。最終組でかなりヤバいと思ったけどほっとさせてくれて選手たちにありがとうと伝えたい。主務になって初の長距離だけの大きな大会。課題も見つかった。本戦では選手が自信を持って走れるように全力を尽くしたい」

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