京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

陸上競技部

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【陸上競技部】男女混合駅伝 4位入賞「ようやく京産大がいるべき場所に戻ってこれた」

第4回全国招待大学対校男女混合駅伝競走大会
於:長居公園 特設コース
(2024年2月18日)

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 今年で4回目の開催となった今大会。男女で交互に襷を繋ぎ、ゴールを目指す。京産大は第1回大会ぶりの8位入賞を目指し、6選手が大阪の地を駆け抜けた。

【執筆 新川姫優】

競技結果
《 総合順位 》
4位 京都産業大学
1時間00分47秒 大会新記録🎉

《 区間記録 》
1区 中村 光稀③ 8'21 区間10位
2区 坂牧 紗衣③ 6'22  区間8位
3区 小嶋 郁依斗③ 13’59 区間賞🥇区間新記録🎗️
4区 今 絵里南① 9'41 区間3位🥉
5区 粟井 駿平③ 5'26 区間3位🥉
6区 政田 愛梨③ 16'58 区間12位

レース展開
 1区を任されたのは、昨年も同じ区間を走った中村光稀。序盤は先頭集団につき、良い位置でレースを進める。しかし、他大学の選手によるスパートに飲まれ、10番目の襷渡しとなった。
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▲1区・中村から2区・坂牧へ襷リレー
 2区は最短区間の2km。男女駅伝には初めての出場となった坂牧紗衣が走った。「最初から突っ込んで、後からペースを落とさないように意識した」と話す坂牧は順位を2つ押し上げた。
 第2中継地点で、トップとの差は約20秒。3区の小嶋郁依斗は「先頭は見えていたので、行けるなと思った」と、序盤から果敢に攻め一気に7人を抜き去ると、先頭を走っていた日体大との一騎打ち。相手選手のスパートに一時は引き離されるも、持ち前の根性で喰らいつき、ほぼ同時に襷リレー。小嶋は区間新記録を樹立し、区間賞を獲得した。
 レースの鍵を握る4区は、京産大からは唯一1年次での出場となった今絵里南。一貫して自分のペースでレースを進める。そして残り200mとなった時、驚異のラストスパートを見せ、トップで5区の粟井駿平へ襷をつないだ。
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▲3区・粟井から4区・今へ襷リレー
 中距離選手も多くエントリーしている5区には、ラストスパートが自慢の粟井が任された。序盤から、日体大との激しいデッドヒート。わずかに及ばず、2番目に襷リレーとなったが、区間3位という好成績を残した。
 女子のエース選手が据えられる6区は、政田愛梨が走った。今大会、京産大の女子選手では唯一、この男女駅伝に出走経験がある。政田は粘り強い走りを見せ、総合4位でゴールテープを切った。
 2024年となり初めての駅伝で、強さを見せつけた京産大。男女ともに全国駅伝への復活へ期待がかかる長距離ブロックから、ますます目が離せない。

試合後コメント
1区・中村 光稀(法3・和歌山北高)
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◯レースを振り返って
───今回に関してはしっかり考えて走ろうということで、中盤まで良い位置で進めたのですが、結局溜めていたのにも関わらず、足が動かなくなったので、悔しい結果になりました。目標としていた位置取りというのは出来ていましたが、中々思ったように行かないレースだったなという印象です。

◯スタート位置が後ろだったが
───僕はスタートの反応が遅いタイプなので、スタートした時は両方から埋まってしまう形で焦りました。

◯前の選手を抜かす際は
───今回みたいな短いレースは、特に集団になっていたので、中々最初は抜かすのが難しくて、大外から回っていくという形だったので、そこで労力を使ってしまったのは反省点です。

◯昨年の走りから活かせたことや反省点は
───時間帯も同じで、レース当日の流れは同じで落ち着いて取り組めたので、レースに向けての備えは活きてきたのかなと思います。

◯ラストスパートどう振り返るか
───ラストスパートはかけようと思って溜めていたのですが、本当に動かなかったのが悔しかったです。特に少し前までハーフマラソンを走っていた中で、スピード系に仕上げていくということで頑張っていたのですが、自分自身もっと工夫出来たのではないかと思っています。

◯今大会に向けてどのような準備をしてきたか
───ついこの間まで21kmのハーフマラソンから3kmということで、前々から区間の方は予定していたので、スピードに特化した練習をしてきました。

◯天候や気温のコンディションは
───昨年より本当に恵まれていて、昨年は風も吹いていて寒くて雨上がりで滑ったんですが、今回は無風で晴れた状態で走りやすいコンディションでした。僕はタイム上がったという見た目ではありますが、昨年と比べたらコンディションに対するタイムは下がったかなと思います。

◯チーム全体として4位だったが
───他の区間の人たちは小嶋が区間1位だったり、今が区間3位だったり、僕以外合わせてきてくれたのが有難い気持ちもありますが、悔しいという気持ちもあります。僕は今回の気候に対するタイムは悪くなりましたが、他の人たちは小嶋が良い調子で昨年よりも質を高めてくれましたし、粟井は故障明けにも関わらずしっかりやってくれましたし、特に女子が大きかったのではないかと思っていて、女子は昨年故障上がりで無理矢理走ってくれていたので、だいぶ負担だったと思うのですが、今回はしっかり準備して来てくれたのがタイムとして大きかったのではないかなと思います。

◯関東の選手と走った感じたことは
───特に後半に切り替わった時に前にいたのは関東勢で、離されて悔しかったです。

◯全日本ハーフに向けて
───体調の方は戻って来て、悪いながらも結果も上がって来ていると思うので、とりあえず練習を積み直して、3月に関東勢を1人でも多く抜かせるように頑張っていきたいと思います。

2区・坂牧 紗衣(法3・光ヶ丘女子高)
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◯レースを振り返って
───前が見えるいい位置でもらえたので、すごく気持ちよく走れたかなと思います。

◯目標にしていたことは
───個人的には、とりあえず順位を下げないことが目標だったので、下がらなかったので良かったです。

◯スピードも重要になる2区(2km)
───自分はあまり短い距離が得意ではないんですけど、最初から突っ込んで、後からペースが落ちないように意識して走っていました。

◯暑い中でのレースとなったが
───最近寒かったのでちょっと暑いのが慣れていなくてしんどかったかなと思います。

◯春から4年次。ラストイヤーに向けて
───今までなかなか結果が残せていないので、チームみんなで全日本女子駅伝に出たいと思っています。

3区・小嶋 郁依斗(現3・滋賀学園高)
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◯レースを振り返って
───正直、区間賞や区間新記録を狙っていけると思っていなくて予想外ですが、嬉しいです。僕の課題はラストで突き放されてしまう所でしたが、今回は初めてラストで勝ち切る事ができたので良いレースだったと思います。

◯9位で襷を受け取ったが
───1、2区が良い順位で持ってきてくれて、先頭も見えていたので、先頭に行けるなと思って最初から追いかけようという気持ちで入りました。

◯ラストスパートどう振り返るか
───1回離されかけた所でもう一回スイッチを入れるという事がいつもは出来ていなかったので、これからの経験にもなるラストスパートだったと思います。

◯今大会に向けてどのような準備をしてきたか
───今大会は短い距離でスピードを出さないといけないので、スピードの出力を上げる練習はしてきました。

◯天候や気温のコンディションは
───少しムシッとしていましたが、2月の暑さなのでそこまで嫌な感じはしませんでした。

◯チーム全体として4位だったが
───去年が12位に沈んで、今年はリベンジという事で5位以内を目指して、それも達成出来て優勝というところも見えていたので、女子も男子も自信になったのではないかと思います。

◯男女で駅伝チームを組むことに対しては
───新鮮な気持ちで、このような機会は年に一度しかないので、自分はワクワクしながら臨みました。

◯関東の選手と走った感じたことは
───昨年くらいから関東の人達と走ることに手応えを感じているので、これを続けて、全日本とかでも区間賞を取れるように頑張りたいです。

◯直近の大会では優勝や区間賞も多く結果を出せているが
───区間賞とかを取れているのは良いことですが、そこに慢心せずに後一年もっと貪欲に記録を求めていきたいと思います。ようやく京産大がいるべき場所に戻ってこれて、強さも戻ってきたと感じてはいますが、まだこれからチームとして大きな結果を求めて、これで満足せずに上のステージで勝負できるチームになりたいです。

◯全日本ハーフに向けて
───低い目標でいくとだめなので、8位入賞、3位入賞を目指して貪欲に行きたいと思います。

4区・今 絵里南(現1・青森山田高)
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◯今日のコンディションは
───今日のコンディションは、「足軽いな」というくらいです。試合に向けて調整してきたので。いつも通りの試合の朝やレース前という感じです。

◯スパートをかけたときの心境は
───ラスト150mくらいに同期がいて、そこから切り替えたら思ったよりいけたなって感じです。絶対抜くってことは考えてなくて、次の人のために差を開かせないように、最低限差を縮めようとしてしようと思ってがむしゃらに走っていたら、あっという間に追いついちゃったという感じです。

◯襷をもらう場面でミスがあったが
───そのときは小嶋さんのフォローがすごくて、自分の走りには全然支障をきたさなかったです。

◯何か声掛けはあったか
───「がんばれ!」と声をかけてもらいました。

◯総合成績4位という結果を受けて
───自分は来年もこの大会に出る機会があると思うので、3位以内に入りたいと思います。

◯大会記録を3秒更新したことについて
───昨年に比べて、京産大がすごく強くなったなっていうのが、実感できました。この試合で弾みをつけて、今後の駅伝でもいい結果を出せればいいなと思います。

◯高校時代と大学での違いは
───練習が大きく違うと思います。高校に比べて走る距離が倍くらいに増えているのでケアとか生活習慣にも気を付けるようになりました。

◯今後に向けて
───学年も上がるので、春はトラックで全日本インカレの標準記録を突破できるように頑張ります。秋は駅伝があるので、そこに向けて、体力や走力を上げていきたいと思います。

5区・粟井 駿平(現3・奈良育英高)
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◯4位という結果。心境は
───5位以内を目標としていたので、達成できてよかったです。

◯昨年からは8つ順位を上げたが
───女子が去年よりも実力をつけてくれて、それが順位アップにつながったと思います。

◯2kmという中距離は自信のある距離だと思うが
───距離としては得意なので、それは楽しみにしていました。ただ、アキレス腱を痛めたりして万全な状態ではなかったので、とりあえず走り切って襷をつなげられてよかったというのが正直なところです。

◯襷は先頭でもらったが緊張は
───1位で僅差というのは1番嫌だなと思っていたんですけど、単独走よりは日体大の方が近くにいたので走りやすかったかなと思います。

◯日体大との接戦を保ち襷を6区・政田へつないだ
───1週間前までなかなか走ることが出来ていなかったので、走り切られただけでとりあえず及第点というところがあって、区間順位でも悪くはなかったかなと思います。

◯数少ない関東勢との直接対決だったが意識はしたか
───前も後ろも関東のランナーだったので、走っていて楽しかったです。

◯春から4年次。ラストイヤーに向けて
───大学ラストシーズンなので、予選会と駅伝としっかり結果を残していきたいです。

6区・政田 愛梨(文3・鳥取城北高)
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◯4位という結果。心境は
───自分が襷をもらったときは2位だったので、3位入賞できなかったのは自分の責任かなと思い、悔しい結果になりました。

◯首位・日体大と僅差で襷をもらったが重圧は
───プレッシャーはあったんですけど、日体大の選手が前にいる状態だったので、前についていって走ることを目標にしていたんですけど、置いていかれてしまって悔しい走りになったと思います。

◯スタジアムに入ってからは拓大に迫られながらも4位を死守
───あまり後ろがきているとわからなかったので耐えたという感じはしないんですけど、4位って1番悔しい順位だと思います。

◯最上級生としての初陣
───今年初めての京産大としての駅伝だったので、良い入りになる駅伝にしたかったので、女子は3人のみが走ったんですけど、全体としてはいいスタートを切った感じがします。

◯春から4年次。ラストイヤーに向けて
───ずっと全日本女子駅伝とかは行けていない状態で、伝統を切らしてしまっているという悔しい年が続いているので、今年は全日本駅伝と富士山女子駅伝に出場できるように、最高学年としてみんなを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。

【取材・撮影 亀本皐介、新川姫優、川瀬正浩、荒脇知歩】

【陸上競技部】2024年初戦・関西学生ハーフで小嶋V!4大会ぶりの伊勢路へ、確かな一歩

第5回関西学生ハーフマラソン選手権大会
於:大阪城公園〜ヤンマースタジアム長居
(2024年1月28日)

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2024年初戦となる今大会には10選手が出場。
京産大が誇るダブルエース・小嶋郁依斗(現3)が優勝、中村光稀(法3)が3位という好成績を収めた。さらに、ハーフマラソン初挑戦となった大久保颯汰(法3)が7位に入賞するなど、2024年は好調な滑り出し。伊勢路をかけた6月の予選会に向け、京産大長距離ブロックはさらに進化を続ける。

競技結果
〈 男子 〉
優勝🥇 小嶋 郁依斗③ 1:02:44
3位🥉 中村 光稀③ 1:03:34
7位入賞 大久保 颯汰③ 1:05:18
17位 多田 颯汰③ 1:06:18
20位 倉松 健②  1:06:41
40位 藤田 大輝①  1:07:50
44位 米田 勇輝② 1:07:53
161位 鈴木 優一郎②  1:15:50

〈 女子 〉
44位 中本 香④  1:23:33

試合後コメント
妹尾 誠監督
◯レースを振り返って
───小嶋くんが優勝して中村くんが3位で3人入賞ということで、3/9なので及第点かなと思います。課題は3人以外ですね。ベストが出た子もいるんですけど、もっと上の結果だったらよかったかなと思いますね。

◯小嶋、中村は昨年入賞してから、今年はさらに順位を上げた
───1年前に入賞して今年同じ大会で記録も上がっているので、成長した姿かなと思いますね。

◯大久保は丹後駅伝をメンバー外となったが、その後のレースで順調に記録を伸ばしている中での入賞だった
───故障が繰り返したりして中々思うように結果が出せなかったんですけど、ここまで練習した結果が段々良い形となって表れているのかなと思います。

◯選手層の厚さはかなり出てきていると思うが、今回でさらに強まったか
───12月までの記録会でほとんどの選手がベストを出せたりしているんですけど、中心は今の3回生なので、確かに見た目は層が厚くなったかとは思うんですけど、もっと先のことを考えたらやはり1回生、2回生がもっと記録を伸ばして、将来的にみて「真の層の厚さ」というか全体的な層の厚さにならないといけないので、この辺は目先の事ばかりだけではいられないと思っています。

◯中本は今日がラストレース、走りを見ていてどうだったか
───引退間際のレースだったので、彼女なりの満足な、頑張った結果だと思います。
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▲今大会がラストレースとなった中本

◯男女混合駅伝、全日本学生ハーフマラソンと大会が続くが、今後のレースに向け選手たちへ期待したいことは
───公式戦が続くので、結果を求められるクラブなのでその場その場で良い結果を出して大学に貢献できれば良いなと思います。

🥇小嶋 郁依斗(現3・滋賀学園高)
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◯レースを振り返って
───1位が獲れたのは嬉しい、PBを更新したのは一安心というのはあるんですけど、最高で1時間1分台を出したいという気持ちがあったので、そこは少し悔しいです。

◯今年初の公式戦だったが
───年が明けてからも練習は着実に積めていたので、自信もあったしコンディションも良かったんじゃないかなと思います。

◯曇天かつ強風という環境だったがどのように対策を
───それに加えて冬なんですけど、通常と比べて少し暑さがあり脱水になるかもしれないので、水分をより多く摂ることを注意しました。

◯打倒関東に向けて実業団の高いレベルと勝負する良い機会
───"打倒関東"を掲げる上では、1時間3分切りはマストだと思っていたので、切れたのは良かったと思います。

◯6月の予選会に向けてこれからは
───力はあるチームなんですけど、勝負弱いところが課題だと思うので、いかにメンタルを強くしていくのか、練習の中でも1人で走ることだったりが重要になってくると思います。

🥉中村 光稀(法3・和歌山北高)
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◯レースを振り返って
──レースの環境で言うとかなり恵まれていて、去年は風が本当に強い中で苦戦したんですけど、今年は環境的にはいい中だったところで、満足のいかない結果になってしまったというのは非常に悔しい部分ではあるかなと思います。

◯ここまでの練習について
──徳島駅伝は本当に練習の一環と、実業団の見学に向かったというなかなかいい経験をした中で、都道府県駅伝はかなり大舞台の中で過度に緊張してしまったりして、区間順位41位とかなり酷い結果に陥ってしまった中で、体の調子が悪い中にしては立て直したかなと思います。

◯ラストイヤーについて
──3年次の後半は体調を崩してからなかなか練習もできない中、かなり苦しんだんですけど、やっと今練習を積んだので、大学最後の年はしっかり全国規模の駅伝だったりで成果を出せるように頑張っていきたいと思います。

大久保 颯汰(法3・洛南高)
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◯7位入賞という成績の印象は
──入賞を目標にしていたのですが、京産大の中でも山口(太誉=済3)や桒田(大樹=営2)、武内(里賢=現2)が出ていない中での7位だったので、そのメンバーが出ていたら入賞圏内から外れていたと思うので、7位という結果でしたがあまり素直に喜べないという感じです。

◯タイムの印象は
──最低でも1時間5分を切ることが目標で1時間4分30秒だったので、そこは3月にある学生ハーフに向けてやり直していこうと思います。

◯レース全体を振り返って
──3分33、34秒くらいのペースで刻もうと思っていて、最初の10kmは3分34秒で予定通りだったのですが、16km前後でだいぶペースが落ちたので走り込みが足りなかったと思います。

◯今日のレースを迎えるに当たって
──昨年末の12月に5000mと10000mでベストが出て、そこから1ヶ月くらいで帰省も挟んでいたので、調子を上げるというよりかは調子を維持することを意識してきました。

◯調子を維持する為には
──ハーフを走る予定だったので2、3日に1回は20kmを走って、スピード練習は出来なかったのですが、21kmという距離にビビらないように練習からやってきました。

◯レース中のコンディションは
──風は少し感じたのですが、気温は暑くも寒くもなく良いコンディションでした。

◯今大会はどのような大会になったか
──小嶋・中村の2人の実力が飛び抜けてて、最近であれば3人目の枠に桒田が10000mを29分20秒くらいで、粟井(駿平=現3)もそれくらいのタイムで走っているので、その3本柱になる争いに入れたらなと思います。

◯今年の目標は
──僕は、予選会も丹後駅伝も、3年連続直前の怪我で出れていないので、最後の1年は予選会をしっかり通って、全日本・出雲と丹後は3人目のエースとして走れるように頑張りたいです。

【取材・撮影 藤田稜介、亀本 皐介、新川 姫優、川瀬 正浩】

【陸上競技部】京都学生駅伝 圧倒的な強さを見せつけ連覇を果たす

第90回京都学生駅伝競走大会
(2023年12月3日)


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 箱根駅伝に次ぐ、日本で2番目に長い歴史を持つ京都学生駅伝。記念すべき第90回となる今大会に、京産大からはA(正チーム)とB(オープン参加)の2チームが出場し、6区間・43.8㌔を駆け抜けた。
【執筆 新川姫優】

レース結果
《 総合順位 》
🏆優勝 京都産業大学A
2時間15分29秒

《 区間記録 》
1区(10.0km) 区間2位🥈  木下 太成② 31:38
2区(6.0km) 区間記録なし※ 杉本 和己③ 19:37
3区(7.3km) 区間賞🥇  中村 光稀③ 21:42
4区(7.3km) 区間賞🥇  桒田 大樹② 21:50 [区間新記録]
5区(5.0km) 区間賞🥇  藤田 大輝① 15:33[区間新記録]
6区(8.2km) 区間賞🥇 多田 颯汰③ 25:09

※2区は競技役員の誘導の誤りにより、全チーム区間順位および区間賞はなしとなりました。



OP参加(全体3位相当)京都産業大学B
2時間18分58秒

《 区間記録 》
1区(10.0km) 久保 明央人② 32:42
2区(6.0km) 内海 師童② 18:50
3区(7.3km) 倉松 健② 22:39
4区(7.3km)米田 勇輝②23:17
5区(5.0km)鈴木 優一郎② 16:22
6区(8.2km)大久保 颯汰③ 25:08

レース展開
 京産大Aチームの連覇がかかった今大会。1区から先頭集団に食らいついていたが2区のコースミスが響き、第2中継所の時点で先頭を追いかける展開に。
 しかし、3区の中村が他選手を圧倒する快走で一気に首位へ躍り出ると、4区の桒田・5区の藤田が区間新記録となる好タイムで第5中継所で待つアンカーの多田へ襷をつないだ。
 昨年はオープン参加のBチームで、京都駅伝を走った多田。今シーズンは、ここまで箱根駅伝の予選会や丹後駅伝にも出走し、確実に経験を積んできた。後続との差を広げる走りで区間賞を獲得。京産大は見事、2連覇を達成した。
 京産大Aが連覇を達成した一方で、今年の京産大Bチームは2年生を中心に構成された。序盤で遅れをとるも、3区・倉松の区間3位相当の快走もあり徐々に前方との距離を詰め、Bチーム唯一の3年次・6区の大久保へ襷がわたる。
 「多田に負けないという気持ちで走った」と大久保。オープン参加のため区間順位には反映されないが、区間賞を獲得した多田を1秒上回るタイムでフィニッシュラインを踏んだ。
 先月の丹後大学駅伝に続き、圧倒的な強さを見せつけた京産大。伝統の赤白ユニフォームが伊勢に戻るためには、チーム全体の底上げが必要不可欠だ。ここからさらに経験を積んだ彼らが、京産大を全国へと導く。

試合後コメント
京産大A
1区 木下太成(法2・大阪高卒)
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◯レースを振り返って
───初めは集団について、ラストに出ようと思っていたんですけど、ラスト出られた時に勝負強さで負けてしまったのが課題ですね。

◯レースの展開がきまる1区。意識したことは
───丹後駅伝で粟井さんがラストをかけて良い流れを作ったので、自分もそれをしようと思ったんですけど、最後競り負けてしまったので課題が残る結果でした。

◯最長区間の10.0㌔を担当。1番しんどかったのは
───ラストの1㌔から周りがみんなスパートをかけたので、そこですね。

◯丹後のメンバーから外れてからここまで意識して取り組んだことは
───優勝して嬉しかったんですけど、悔しさもあったので、その悔しさを持って頑張っていました。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───今、丹後駅伝走った人たちとは力の差が開いてしまっているんですけど、少しずつ怪我せず頑張っていきたいと思います。

2区 杉本和己(現3・滋賀学園高卒)
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◯レースを振り返って
───2区を走ったんですけど、先導が途中道を間違えてしまって、結局500㍍くらい多く走って。後味悪いなというのがありますね。

◯コースミスの後、どういった気持ちで走ったのか
───もうゴールが近かったのでなんとか走り切ったんですけど、「たぶん区間賞はもうダメだな」って感じて、結構やる気がなくなっちゃったんですけど、駅伝なので最後まで走り切りました。

◯丹後駅伝を走ってから、ここまで意識して取り組んだことは
───今日の駅伝は、どちらかというと練習の一環みたいな感じであまり調整もせず、次の試合に向けて練習の感じで出場したんですけど、途中まではいい走りができていたのかなと思いますね、道を間違えるまでは。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───関西学生ハーフはまだ出場経験がないんですけど、やっぱり上位入賞・3番を目標にしてやっていきたいのと、トラックはまだあと今年2試合残ってるんですけど、5000㍍だと14分10秒台、10000㍍だと29分30秒っていうのを目標にしてやっているので、それを確実に切れるように頑張っていきたいです。

3区 中村光稀(法3・和歌山北高)
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◯レースを振り返って
───今回に関しては、昨日の強度の高い練習とセット練習っていう形で出させていただいて、大体1㌔3分くらいで走るっていう形で、もう目的通り練習でいい感じに走れたかなと思います。

◯コースミスもあり、前を追いかける展開となったが
───最初の1㌔だけちょっと予定を変更して、ある程度速いペースで入って、追い抜いてからは元々予定していた走りになったのでよかったかなと思います。びっくりはしたんですけど(笑)

◯丹後駅伝は不調もあったが、今日の走りは
───昨日追い込んだ分、体がバキバキでかなり重かったんですけど、無事に終えれたのでよかったです。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───今年に関しては、成績不振という形で悔しい思いをしたので、まずはハーフマラソンは出る予定なので、しっかりそこで良いスタートを切れたらなということと、あとはトラックの方に関しても記録を残していないので、しっかり残せるようにしたいと思います。

4区 桒田大樹(営2・神辺旭高卒)
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◯レースを振り返って
───昨日記録会に出て、そのセット練習という形で出て、最初は2区の選手がコースを間違えたということで想定と違う展開だったので、元々は結構差があって襷をもらう予定だったんですけど、差がそこまでなかったので後続の選手に余裕を持たせるために「前半を抑えて後半に上げるっていう形で差をつけろ」という指示だったので、それ通り走れたのでよかったです。

◯丹後駅伝を走ってから、ここまで意識して取り組んだことは
───丹後駅伝ではそこまで調子が悪くなかったので、調子を落とさないように昨日の5000㍍の記録会だったりとか今日の駅伝で結果を残せるように、ということに重点を置いて練習していました。

◯前日の記録会で自己ベスト。納得のいくタイムだったか
───1年ぶりに5000㍍を走って、ラストを1人で行くことになっていたので、タイム的にはもっと出ると思うんですけど、久しぶりに5000㍍を走ってベストが出たというのは自信になりました。

◯京都インカレからここまで今シーズンを振り返って
───前半シーズンはあまり練習が詰めていなくて、夏合宿から怪我とか体調不良とかなしでしっかり練習が詰めて、結果も出てきたので、やっぱり練習を継続することが1番競技力を伸ばすのに必要なことだと感じました。

◯今後の練習で意識していきたいことは
───中村さん・小嶋さんという2人のエースがいるので、そのレベルに追いつけれるように。一気に練習の質を上げてしまうと故障につながるので段階を踏んで、来シーズンまでには2人に追いつけれるように、3人目のエースになれるように頑張ります。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───関西学生ハーフは強い選手が多く揃う大会なので、まずは入賞することを目標にして、トラックは予選会が1番の目標なのでしっかり10000㍍を走れる体力をつけて、3000㍍障害もやりたいと思っているので、そこは関西インカレトップということを目標に頑張りたいと思います。

5区 藤田大輝(現1・小豆島中央高卒)
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◯レースを振り返って
───駅伝としてはチーム全体でできたかなと思うんですけど、個人の記録が自分の納得のいく記録とかけ離れていたかなと思います。

◯丹後のメンバーから外れてからここまで意識して取り組んだことは
───まず、丹後の次の日に記録会があったので、そこの記録会で29分台を出すということを目標にして、そこはしっかり達成できたんですけど、そこから練習を落とさずに頑張りすぎたところがあって、自分の身体の状態を回復できずに、ただ勢い任せに練習してしまって、1週間前くらいから「思ったように走れないな」というような状態が続いていました。

◯大学1年の大半が終わって、残りの3年はどういった期間にしていきたいか
───まずは来年、予選会なり丹後駅伝なりで、組トップなり区間賞なりを狙っていくというところと、中緩みが結構目立つので、自分の弱点である後半を強化してきながら、早く28分台っていうところを出してやっていくこと、そこから関東の大学生たちと戦える力をつけていきたいと思います。

6区 多田颯汰(法3・京都外大西高)
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◯レースを振り返って
───丹後駅伝で思っていた走りができなかったので、今回は自分の設定タイム通りの走りができてよかったです。

◯丹後駅伝を走ってから、ここまで意識して取り組んだことは
───丹後駅伝でチームとしては優勝できたが、個人としてはあまり良くない結果で悔しい思いをしたので、ここでしっかり走れるように練習では1人で走ることを意識して頑張りました。

◯チーム全体の成績についての印象は
───みんな区間賞とか取れていて、いい感じで走れていたのでチーム全体としても良かったと思います。

◯去年は京産大Bで走って今年はAで走ったが
───去年オープンで来年こそは絶対に公式で走ろうと考えていたので、達成できて良かったです。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───次は12月7日に5000mで記録会に出たり、その後にも京産大記録会とか色々あるので、年内残っているレース全てで記録を更新して今年のレースを終えたいなと思います。


京産大B
1区 久保明央人(法2・高知工業高卒)
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◯レースを振り返って個人的な感想
───自分の力は出し切れなかったなという感じで、練習は夏からいい感じできてたんですけど、今日は思うような結果が出なかったです。

◯京産大B全体の記録については
───去年が6位で、今年は「1つ順位を上げて5位でゴールしよう」と話していて、最後アンカーで大久保さんとかいてくれて結果4位でゴールできたので目標を達成出来てよかったです。

◯レースの展開がきまる1区。意識したことは
───集団走になることは予想していて、一度走りやすい位置で我慢していて、ラストスパートで前に出ることを意識していました。

◯最長区間の10.0㌔を担当。1番しんどかったのは
───自分はどちらかというと長い距離が得意なので、長い距離というところで持ち味が生かせると思っていたんですけど、スタートしてからの位置取りとか他の人とぶつかるところとかで激しい争いがあって、その中でやっぱり速さ以上のものが必要だと思いました。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───今日の駅伝で他の学校の同級生と戦って力の差や、自分の足りない所があると感じたので、記録会とか関西学生ハーフに向けて冬季でしっかり練習を重ねて結果を残せるように頑張っていこうと思います。

2区 内海師童(法2・世羅高卒)
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◯レースを振り返って個人的な感想
───個人としては、レース自体は積極的にというか前(にいる選手)が結構近くにいたので、それにつく感じで積極性というよりかは、つながるレースという感じでつなげました。

◯京産大B全体の記録については
───2区を走った時に、前にいた選手がコースを間違えたというのを聞いたんですけど、自分は試走を何回かしていたので間違えずに行けて、3区にはいい形で繋がって、それ以降もあまり崩すことなくアンカーまで繋がって、アンカーでしっかり追い上げてくれていてよかったと思います。

◯久しぶりのレースで意識したことは
───駅伝は個人じゃないので、チームの他のメンバーに迷惑をかけないようにというところを意識して、自分は最適限の走りができたかなと思います。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───ハーフは出ないんですけど、個人としてトラックでは、関西以上の大きい大会に出れるくらいのタイムで走りたいなと考えています。

◯シーズンオフの期間に特に集中してしたい練習は
───特に自分の中ではシーズンオフとか考えずに、年間を通していつでも走れるくらいの気持ちで練習しています。

3区 倉松健(現2・高知小津高卒)
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◯レースを振り返って個人的な感想
───序盤最初の2㌔くらいは寒くて身体が動きづらかったんですけど、折り返してからは身体もあったまってきて、前にも4人くらい選手がいい感じで走っていたので、それを目安にして1人ずつ抜かしていく感じで走ることができました。

◯京産大B全体の記録については
───京産大Aとはタイムに結構差が空いてしまったんですけど、一人一人が今時点のベストな状態で走れていたのかなと思います。

◯前を追いかける展開となったが
───個人的に、前の選手に向かって走っている方が走りやすいというか、単独走よりも前の選手を追いかけて走る方が走りやすいので、それも区間3位相当の結果に繋がったのかなとは思うんですけど、2位の選手と1秒差だったのでそこはちょっと悔しい部分もあります。

◯箱根駅伝の予選会を走ってから、ここまで意識して取り組んだことは
───僕は元々スピードが弱いので、短い距離を本番よりも速いペースで走ったりとか、そのペースを維持するということを意識してやってきました。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───トラック競技ではまだなかなか結果が出せていないので、そこをまず自分の目標タイムに向けて走り切るということと、関西学生ハーフに関しては、この前の箱根の予選会で結構最後に余裕があったので、最初から突っ込んで入ってより良い結果を残せたらなと思います。

4区 米田勇輝(済2・奈良育英高卒)
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◯レースを振り返って個人的な感想
───結果だけで見たら、タイムは他の選手に全然及ばなくて、不甲斐ない結果になってしまったんですけど、今年2年に上がってからずっと不調なレースが続いていて、走っていても気持ち的にしんどくなることが多かったんんですけど、今回はそういう意味でも楽しく走れて、楽しく走ることが目標だったので、その面では達成できたので今回は意味のあるレースになったかなと思います。

◯京産大B全体の記録については
───みんな実力通り走った選手も多くて、普段からこのコースを走っているからこそいい走りができたんじゃないかなと思っています。

◯久しぶりのレースで意識したことは
───自分の走るコースは最初は上りで、後半が下りなので、できるだけ最初は押さえて、後半に上げるおいうことと、他の選手のペースの惑わされないということを意識して走りました。

◯関西学生ハーフ、トラックシーズンに向けて
───今日のいい走りをきっかけにこの不調から脱出して、これから春先に向けていい走りをしていけるように頑張っていきたいと思います。

5区 鈴木優一郎(済2・須磨翔風高卒)
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◯レースを振り返って個人的な感想
───襷をつなぐことが自分の中での目標だったので、結構余裕を持って持ってきてもらったので、自分の中では安定して走ろうと思って、予定通り走れたのでよかったです。

◯京産大B全体の記録については
───まだあんまり全体結果を見れてないんですけど、アンカーの大久保さんとかは他のチームにも負けないくらい走れていたので、チームの底上げになっているかなと思いました。

◯前日は記録会に出て5000を走っていたがどういった調整をしていたか
───昨日の疲労が思ったより残っていたので、今日もうできるだけ没らないようにだけ考えて安定したペースで走りました。

◯トラックシーズンに向けて
───次の16日の京産大記録会が終わったらもうシーズンオフで、次のシーズンからは1500㍍を頑張ろうと思っているので、それに合わせられるように。インカレでも活躍できるように頑張ります。

◯シーズンオフの期間に特に集中してしたい練習は
───とりあえず2月あたりまでは、1月に関西学生ハーフもあったりするので、ちゃんと距離を踏んで足を作って、3月から4月までの1ヶ月でスピード練を踏んで、1500㍍に向けて頑張っていこうと思います。

6区 大久保颯汰(法3・洛南高卒)
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◯レースを振り返って個人的な感想
───僕は丹後駅伝のメンバーから外れたので、アンカーで丹後を走った多田と勝負だったので、そこは「負けたくない」という気持ちで走りました。

◯京産大B全体の記録については
───最初は「繰り上げにならなかったらいいな」みたいな話をしていたので、1〜5区まで全員2年生で丹後も走ってないので、目標は最低限なんですけど、繰り上げにならないように走って、1〜5区の選手が頑張ってくれたので、前を追えるだけ追うという感じで走れました。

◯去年は京産大Bの1区を任されたが今年はアンカーを担当。どういった心境だったか
───去年は中村と走ってだいぶあけられたので、ちょっと力の差を感じた実感したんですけど、今回はアンカーで追う展開となったんですけど、とりあえず多田に負けないということだけ意識して走りました。

◯去年から順位を1つあげたが
───チームでも「去年の順位を超えよう」と言っていたのでよかったんですけど、目の前に3位が見えていたので、3位になりたかったですね。

◯丹後のメンバーから外れてからここまで意識して取り組んだことは
───丹後のメンバーから外れて、優勝できたことは良かったんですけど、個人的には走れなかったのがめっちゃ悔しかったので、ちょっと12月はレースが3本あってその1本目なので、勢いをつけられるように意識しました。

◯シーズンオフの期間に特に集中してしたい練習は
───来年は出雲が決まっていて、全日本も予選会勝とうと思っているので、今まで求められてきたことは予選会にしっかりピークを合わせて走ることを求められていたと思うんですけど、来年からは長い距離と連戦がメインになると思うので、長い距離を走れるようにするのと、怪我をしないように補強とか地道なところを意識していこうと思います。

◯今後の目標
───最後の1年なので、最低でも10000㍍で29分30秒は切って、同級生も強いので置いていかれないように、最後の1年はできるところまでいこうと思っています。

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▲区間賞の表彰を受けた選手(左から多田、中村、桒田、藤田)

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▲2年連続最優秀選手賞を受賞した中村

【取材・撮影 新川姫優、實松詩乃、大道莉和、山本帆香】
(一部写真提供:立命スポーツ編集局)

【陸上競技部】丹後駅伝 8人で繋いだ完全優勝!5年ぶり出雲駅伝の切符を掴む

第85回関西学生対校駅伝競走大会
丹後大学駅伝
於:宮津市民体育館〜京丹後はごろも陸上競技場
(2023年11月18日)

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 今年から新コースとなった丹後大学駅伝。今大会の優勝校は、来年度の出雲駅伝の出場権を得る。6月に行われた予選会で敗退した京産大にとって、今年の丹後駅伝は今季1番の勝負どころ。「優勝以外は負け」という強い気持ちを持ち、8選手が74.4kmを駆け抜けた。
【執筆 新川姫優】

レース結果
[総合順位]
🏆優勝 京都産業大学 
3時間48分08秒

[区間記録]
1区(9.9km) 区間賞🥇  粟井 駿平③ 29:49
2区(11.8km) 区間賞🥇 小嶋 郁依斗③ 35:16
3区(5.6km) 区間2位🥈  武内 里賢② 17:25
4区(10.4km) 区間2位🥈  山口 太誉③ 32:51
5区(4.6km) 区間3位🥉  杉本 和己③ 14:05
6区(10.3km) 区間2位🥈 桒田 大樹② 31:05
7区(11.4km) 区間7位 多田 颯汰③ 36:19
8区(10.4km) 区間賞🥇 中村 光稀③ 31:18

レース展開
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 レースの流れを決める1区を任されたのは、昨年の同大会でも1区を走った粟井駿平(現3)。序盤は先頭集団の中央あたりで様子をうかがうも、残り1km辺りから持ち前であるラストスパートを見せ1位で襷を渡した。
 今大会最長の11.8kmである2区は、小嶋郁依斗(現3)が走った。エース区間とも呼ばれるアップダウンの激しいコース。他大学も強豪選手が揃う中、単独走でリードを広げ、1位をキープし3区の武内里賢(現2)へと繋いだ。
 3区は5.6kmとスピード重視のコース。「1区と2区の流れを崩さないように意識した」と話す武内は、区間賞まであと3秒という好タイムで走り切った。
 4区は山口太誉(済3)。6月、予選会で敗退し4年次生が引退してから、駅伝主将としてチームを引っ張ってきた。「後半に伸びてくるように計算して走った」という言葉通り、優勝につながる区間2位の走りでさらに差を広げた。
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▲4区・山口から5区・杉本へ襷リレー
 続く5区は今大会最短区間の4.6km。丹後駅伝初挑戦となった杉本和己(現3)が担当した。「メンバーから外れた選手の気持ちも背負って走ろうという思いで臨んだ」と話す。惜しくも区間賞にはあと3秒届かなかったが、好成績で6区で待つ桒田大樹(営2)へ襷を繋いだ。
 日本海の海岸線を走る6区。雹が降り強風が吹き荒れる悪天候の中、丹後駅伝初挑戦の桒田が健闘した。新体制となり副主将として1位をキープ。しかし「区間1位になれなかったのは残念」と自信を厳しく評価した。
 今大会2番目に長い7区は多田颯汰(法3)が走った。各大学エース級の選手を据えているこの区間で、徐々に後方との差が迫る中、粘りの走りでアンカーの中村光稀(法3)へ襷リレー。
 アンカーである8区を務めたのは、京産大が誇るダブルエースの一角・中村。日本学連選抜として全日本大学駅伝を走って以来、コンディション不良の状態が続いていたと話す。しかし、安定した走りで2位との差を広げ、区間賞を獲得。結果、京産大は1区から一度も首位を渡さず完全優勝を果たした。
 今大会の結果において、京産大は来年度の出雲駅伝の出場権を掴み取った。6月には、伊勢路をかけた予選会も開催される予定だ。「次の目標は全日本に出ることと、そこで、シード権を獲得すること」と山口。チームはすでに、次の目標に向かって動き始めている。

試合後コメント
妹尾誠 監督
◯レースを振り返って
───1区と2区がしっかり流れをつくるというか、前に出てもらっていい流れになり、各区間も自分の役割をしっかり果たしてもらったので、良い駅伝だったかなと思います。

◯このオーダーになった理由は
───1区の粟井くんは去年も1区を走っているしどんなスピードにも対応できますし、2区は最長、ということで適材適所にしたつもりです。

◯山口主将の「勝つ気がない人は辞めろ」という言葉について
───6月の予選会で敗退して4回生が引退して、3回生の山口くんを中心にチームを作って行ってくれているんですけど、あと残されたのは丹後駅伝しかなかったので、それに向かって「優勝しよう」っていうチームをまとめるというか、鼓舞するというか、そういった意味でその言葉になったのだと思います。

◯箱根予選から丹後駅伝までの準備は
───箱根の予選会が終わってから、ちょっと疲れを取る必要があったのでそれをとりながら、中村・小嶋については全日本大学駅伝もあったので無理をさせたかなとは思うんですけど、予選会の経験を活かした体づくりや走りができたらなと思ってやってきました。

◯悪天候の中のレースとなったが
───5区以降結構荒れた天気の中で、杉本くんにはしっかり走ってもらったし、特に初めての駅伝だった桒田くんは特に荒れた区間だったので心配してみていたんですけど、よく走ってくれました。

◯6月には伊勢路をかけた予選会があるが、どういった期間にしていきたいか
───年内には記録会もありますし、昨日走った力をどれくらいトラックの10000mの力がついているのかなと試して。それから、関西学生ハーフもあるのでちょっと長い距離にもチャレンジしながら春のシーズンに向かっていきたいなと思います。

1区 粟井駿平(現3・奈良育英高)
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◯レースを振り返って
───入学してからずっと全国駅伝の出場権を逃していたので、今年は本気で狙っていたので1位で良い流れで小嶋に繋げられて良かったです。

◯山口主将の「勝つ気がない人は辞めろ」という言葉について
───メンバー的にも今年は勝てると思っていたので、もちろん優勝目指してチームの団結力とかもよくなっていたと思います。

◯昨年に引き続き1区となったが粟井選手にとって駅伝の1区とは
───去年はちょっと悪かったかなと個人的には思っているんですけど、1区が大事というのは自分も陸上をずっとやってきて一番感じていたので、最後持ち味のスピードで後続を離せて良かったです。

◯終盤までは1位集団の中に 余力はあったか
───風も結構あったので、先頭に出ずに我慢して温存しました。

◯襷を繋ぐ小嶋選手にはどのような声かけを
───「小嶋行け!」みたいなことを言ったと思います。

◯出雲駅伝の懸かったレース 出場権を獲得したが
───3年間予選会に負けて、とりあえず出雲だけでも掴めたので、本当に嬉しいです。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───すごく良い流れで来ているので、今年こそは予選会で上位で入って全日本を決められるようにしたいです。

2区 小嶋郁依斗(現3・滋賀学園高)
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◯レースを振り返って
───優勝を目指してはいたものの、本当にできるかはわからなかったので、素直に嬉しいです。

◯山口主将の「勝つ気がない人は辞めろ」という言葉について
───山口がそのように言ってくれたので、僕も腹をくくって1位しか狙わないようにしようと思っていたので、山口のお陰で腹をくくれたのは良かったと思います。

◯1区 粟井選手から単独トップで襷をもらったが
───粟井が「行け!」って言ってくれたので力になりましたね。

◯作戦は
───最初からガンガン行こうと思って、後の差はあまり気にせず、6~7㌔のところで登りがあるのでそこを耐えたらと思っていたので、そこは意識しました。

◯3区・武内選手に襷を渡す直前には大きくガッツポーズがあったが
───結構、後と差を開けている自信はあったので、武内には「頼むぞ」ということにしました。

◯出雲駅伝の懸かったレース 出場権を獲得したが
───出雲の出場権が獲れたというのはチームにとっても大きいと思うので、来年は全日本の予選会もありますけど、少しは余裕をもって取り組めるのかなと思います。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───伊勢の(関西の)枠は4枠なんですけど、もちろん4枠を狙うのではなくて1位というところしか目指さずにやっていきたいと思います。

3区 武内里賢(現2・京都外大西高)
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◯レースを振り返って
───チームは、誰も外さなかったというか、安定したペースで多くの人が区間上位で繋いでくれたので、最後まで先頭を譲らず行けたと思います。

◯区間2位という個人成績について
───走っている途中は、あまり良いペースで走れている自信がなかったんですけど、終わってみて区間2位で、単独走で2位だったのでいい走りはできたのかなと思います。とりあえず、1区と2区の流れを崩さないようにということを意識していました。

◯箱根予選後、練習に変化は
───夏合宿の後から変わらず、同じ練習を淡々と余裕を持ってこなしました。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───まずは来年の全日本出場、出雲ではシード権っていう目標があると思うんですけど、今後は、自分も区間2番で1番を取れなかったという点で実力が足りてないと思うので、冬場にもっと走り込んで実力をつけていきたいです。

4区 山口太誉(済3・大阪高)
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◯レースを振り返って
───6月の全日本の予選会を負けてから新体制に変わって、箱根予選を経てしっかり成長出来たことが今回の優勝に繋がったかと思います。やっぱり、出雲の出場権を獲得できたんですけど、やっぱり1番は伊勢に戻って関東の大学に勝つっというのが京産の本来あるべき姿なので、それを達成するには今回の結果に満足するのではなく、油断せずしっかり切り替えて6月の全日本の予選会に向けてやっていくって気持ちでいます。

◯区間2位という成績について
───あまりコンディションが良くなったので、向かい風も強く、やっぱり先頭で貰うと前半の選手は前半突っ込んでしまうと思うんですけど、そうならないように冷静に前半から行って最後後半伸びてくるように自分で計算して走っていたので、区間賞は取れなかったんですけどチームの優勝にはしっかり繋がる走りができたんで、来年はしっかり区間賞をとって2連覇って言うのを目標にしています。

◯「勝つ気がない人は辞めろ」という言葉について
───それを言ったのは僕で、全日本を負けた原因を考えた時にやっぱり生活面にしても競技に対しての取り組み方にしても、部員全員の本気度っていうのを全然感じれない時があって、そういった緩い中でやってるから全然結果が出ないっていうのがあったので、新体制に変わった時に自分はそこに対して徹底的にやろうと思っていたので、普段のミーティングもそうですし、試合も時も常々厳しさっていうのを求めてやってきたのが今回の優勝に繋がったかなと思います。

◯強風の影響は
───元々天気は荒れるって言うのはわかっていたので、しっかりそこは対策を色々してきたので影響はなかったです。

◯10.4㌔で特にしんどかった部分は
───最後に起伏の激しいコースがあったので、やっぱりそこで足が止まらないようにしっかり前半から抑えて入れたって言うのが後半の失速に繋がることなく最後まで走りきれたことに繋がったかなと思います。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───箱根予選を経て本気で関東との差っていうのを感じたので、そこに食らいついていくためにはまだまだやっていかないといけないと思うので、しっかり全日本に出ることがまず1つ目。そこで、全日本学生駅伝のシード権を獲得することがチームとしての次の目標なのでそこに切りかえて頑張っていきます。

5区 杉本和己(現3・滋賀学園高)
◯レースを振り返って
───個人としては、区間賞もとれずにあまりいい走りができなかったんですけど、チームのみんながいい走りをしてくれたおかげで優勝できたのでよかったです。

◯始めての丹後駅伝どういった気持ちで臨んだか
───ここまで結構メンバー争いも熾烈で、調子が上がってきている選手でも中にもメンバーから外れた選手もたくさんいて、そういった選手の気持ちを背負って走ろうという思いで走りました。

◯ 箱根予選後、練習に変化は
───5区ってことが結構直前に決まったので、個人的には長い区間に行く準備はしていたんですけど、結構直前に短い距離、と言われて。特に変わったことはせず、いつもの調整で挑みました。

◯大雨の影響は
───5区は特に風と雨が強くて体が動かなかったなという印象です。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───チームから4年生が引退されて、3年生主体でやってるんですけど、練習の雰囲気だったりがよくなってきていて、この調子で行けばもっと上を目指せると思うので、来年は出雲は決まったんですけど全日本も確実に決めて、全日本・出雲でどこまで戦えるかっていうのを目標に頑張っていきたいと思います。

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▲5区・杉本から6区・桒田へ襷リレー

6区 桒田大樹(営2・神辺旭高)
◯練習で意識して取り組んだことは
───メンバー争いが熾烈でメンバーに入ることが大前提だったので、練習を外さないということや生活面では体重管理など練習に支障が出ないように。ハーフでまあまあ調子が良かったのでそれを落とさないように維持できるようなことを取り組んでました。

◯今回はどんな目標を持ち、大会に臨んだか
───個人としては区間賞。チームとしては優勝っていうというのをずっと掲げてやってきました。

◯雹や強風の影響について
───自分のコンディションは良かったんですけど、天候はとても荒れていたので、でも荒れていて厳しいのはどこの大学も一緒なので気持ちを折らないというので自分の調子を信じていました。風があって下を向いて押していくというところや、雨でとても体が冷えて腕が動かなくなってきたとかもあったんですけど、その後の区間のことを考えるとそんなの関係ないという感じで、しっかり乗せていけたので良かったです。

◯走っている時、何を意識したか
───とにかく1位は譲れなかったのでそこを維持するのと、自分のペースを落とさないようにしっかり体を動かすということを意識していました。

◯自分の走りを振り返って、良かった点と悪かった点は
───今回、前半を抑えて後半を動かすっていうプランでレースに臨んだんですけど、しっかりそれが出来て、山登りでのタイムロスっていうのを最小限に抑えて、下りでもう1回動かすというのができていたのでそこは良かったんですが、区間賞を目標にして区間1位になれなかったのは残念なところです。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───今回の優勝で出雲の権利を獲得出来たので、今回関西勢全部関東に負けてしまっていたので関東の大学1個でも多く抜かして、全日本もまだ当分出れていないのでまずは予選会で1位通過と出雲、全日本で入賞、来年の丹後駅伝は連覇っていうところです。

7区 多田颯汰(法3・京都外大西高)
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◯レースを振り返って
───嬉しい気持ちなんですけど、僕自身区間として個人としてはあんまりよくなかったんですけど、チームとしては優勝できて嬉しかったです。

◯山口主将の「勝つ気がない人は辞めろ」という言葉について
───チーム全員で話し合って、妹尾監督の決めたメニューよりペースを上げたり、自分たちで行動をしていきました。

◯エース区間の1つと言われる7区を走ると決まった時の気持ちは
───緊張もあったんですけど、自信を持って。アンカーに中村っていう強い選手がいたので、絶対に一位で繋ごうという思いで走りました。

◯悪天候の影響は
───走っていて風も結構強くてレースも落ちてしまったんですけど、最後まで1位を守り抜いたって感じです。

◯出雲駅伝の懸かったレース 出場権を獲得したが
───全員で、絶対出雲を勝ち取ろうという気持ちでやって来ていたので嬉しい気持ちです。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───2年生、3年生と予選会で外してしまって悔しい気持ちがあって、来年こそは僕自身もいいタイムを出してチームとして優勝を目指して頑張っていきたいと思います。

8区 中村光稀(法3・和歌山北高)
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◯レースを振り返って
───全体としては目標が達成できたということで嬉しいというよりかはホッとしたということが強いと思います。

◯山口主将の「勝つ気がない人は辞めろ」という言葉について
───僕個人としては入学時から実業団に入りたいですし、関東勢に勝ちたいという思いでやっているので。特に、僕個人に対してではないと思っていたので、周りが絞られていければという風に思っていました。

◯完全優勝を託された最後の襷 受けとったときは
───想定していた通りではあったので良かったんですけども、YouTube配信で分かるとおり体調の方が優れていませんので、途中内臓の方に(負担が)来てしまって嘔吐しかける状態でいってしまったので、もうちょっと堂々と走れたらという心残りはあります。

◯出雲駅伝の懸かったレース 出場権を獲得したが
───例年、丹後駅伝は重要にはしていたんですけども、出雲が懸かっているということで1位しか狙わないようになったと思います。

◯伊勢駅伝を懸けた予選会も控える来年に向けて
───残りの大学は予選会で出雲の1枠を獲らないといけないので、とはいえ予選会の中でも京都産業大学は1番というのを狙っているので、しっかり1番で通過して全日本の方も切符を掴みたいと思います。

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▲胴上げされる中村

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▲フィニッシュを待つチームメイト

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▲表彰を受ける選手ら

【取材・撮影 新川姫優、亀本皐介、小玉綾菜】(一部写真提供:立命スポーツ編集局)

【陸上競技部】第100回箱根駅伝予選会 地方勢トップの27位「良い経験になった」

第100回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
於:陸上自衛隊立川駐屯地〜国営昭和記念公園
(2023年10月14日)

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 正月の風物詩である箱根駅伝。今回は第100回を記念して全国の大学に予選会挑戦の門戸が開放された。予選会は各大学10〜12選手がハーフマラソンを走り、上位10選手の合計タイムで競う。一度きりのチャンスを掴むため、京産大からは12名の選手が立川の地を駆け抜けた。

【執筆 新川姫優】

レース結果
[ 総合順位 ]
27位 京都産業大学 10時間54分22秒

[ 個人成績 ]
46位 小嶋 郁依斗③ 1:03:07
66位 中村 光稀③ 1:03:36
220位 武内 里賢② 1:05:02
254位 多田 颯汰② 1:05:22
275位 桒田 大樹② 1:05:38
290位 杉本 和己③ 1:05:45
313位 山口 太誉③ 1:06:01
345位 藤田 大輝① 1:06:26
357位 粟井 駿平③ 1:06:37
376位 久保 明央人② 1:06:48
382位 倉松 健②1:06:56
415位 木下 太成② 1:07:35

試合後コメント
妹尾誠 監督
◯レースを振り返って
───目標としていたタイムだったんですけども、全体としては関東が強かったなという印象です。

◯今回の予選会に出場を決めたきっかけについて
───きっかけとしては全日本の予選会に負けて、秋以降のプランを練り直す必要があったので、その時に関東学連さんより記念大会ということで全国に広げるとチャンスをいただいたので、それを1つの目標とするかと選手に問いかけて、ミーティングを重ねてこういう結果となりました。

◯ミーティングの中で選手らの雰囲気は
───満場一致というわけでは無かったんですけど、全体として関西の大学に進んだ時点で「箱根」というものは無かったんですけども、こういうチャンスを頂いたということで、出てみたいというのは誰もが持っていたとは思います。

◯6月の予選会から今回までの期間、どういった練習を行ったか
───まず距離が長いので、夏合宿を通していつもから長い距離の練習はするんですけども、その回数をいつもより増やしたとという形で臨みました。

◯小嶋・中村が先頭集団の中で走るという展開について
─── 3分台に乗ってましたし、中村くんに関しては日本インカレで全国に通用するという意識も芽生えてきましたので、前の方で積極的に狙って行ったのは良かったです。(小嶋選手に関しても)3分一桁はベストな記録だと思うので、良いタイムだと思います。

◯京産大の3番手を走っていた武内に関して
───武内はこれまで目立ったタイムでは走ってこなかったんですけど、大勢が出る大きい舞台でタイムが出たということは今後に向けて自信になっていくのではないかなと思います。IMG_1166
▲武内 里賢(現2・京都外大西高)

◯新主将となった山口に関して
───キャプテンとなったということで精神的にも厳しい中で臨んだ試合でしたけども、チームの中心を担ってくれてそんな中でもレースで結果を残してくれています。

◯1年生ながらメンバー入りした藤田への印象は
───1年生で長い距離を走らせるのは酷というか、まだまだ走らせるには負担が大きいかなとは思ったんですけど、記録会でベストを出してからは余裕が無い中でも頑張って走り切ってましたので、ある程度結果は出るとは思っていましたし、厳しかったとは思うんですけど良い経験になったと思います。
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▲藤田 大輝(現1・小豆島中央高)

◯地方勢トップという順位について
───地方勢でも、立命館大さんとか大阪経済大さんとかは出雲を走ってからの挑戦なので、トップを取れたのは良かったんですけども、ちょっとハンデかなというところで(笑)。トップを取れたということに関しては良かったです。

◯全国での経験に関して
───結果を受けて、選手層の厚さという面で小嶋・中村だけでは勝てない、14人、さらにはそれ以上の選手層でみんなで競っていける選手層を作らないと競えないなと思いました。

◯今後に向けて
───こういう機会をいただいたので、貴重なレースをさせていただいて、それを受けてこういう距離に不安が無いような力をつけて、全体のレベルを高めて行きたいと思います。(次戦である)丹後駅伝は出雲と並んで重要な大会なので、一つでも去年を上回って優勝できるように、関西の大学の駅伝なので優勝したいという思いです。

小嶋 郁依斗(現3・滋賀学園高)
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◯レースを振り返って
───目標にしていた個人順位50位以内っていうのは達成することができたので、そこは嬉しいです。

◯チーム全体の記録の印象は
───やっぱり勝負すらできなかったのは、まだまだ壁は厚いなと思ったんですけど、チームで1つになって走った試合というのが久しぶりだったので、ここから一歩一歩、歩み出して行ければ良いかなと思います。

◯関東の選手と一緒に走って感じたことは
───「楽しい」というのが1番思っていて、走りながら「しんどい」というよりもワクワクしながらとか楽しみながらとか、そういう風に思いながら戦うことができました。

◯4年生が引退されて、3年生と言う立場は意識したか
───意識はしたんですけど、僕は言葉よりも走りで引っ張るタイプだと思っているので、とにかくしっかりタイムを出すというのは、新チームになってから練習でも良いタイムで走れるように意識していました。

◯今後の目標
───次が全日本の学連選抜があって、その後も丹後駅伝があるんですけど、個人的には丹後は絶対に優勝したいと思っているので、ここからまた1ヶ月(期間が)あくんですけど、丹後駅伝優勝を目標に頑張っていきたいと思います。

中村 光稀(法3・和歌山北高)
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◯レースを振り返って
───公園入る13kmまでは日本人の大きな集団があって、そこで余裕を持ってレースを進めることができたんですけど、公園内に入ってアップダウンのあるコースになって、課題としていた部分が表に出てしまったかなという感じで、ズルズルとしていく感じになってしまって、悔しいレースだなと感じました。

◯チーム全体の記録の印象は
───もっと上の順位で終えたかったですけど、やっぱり力の差を感じることができた良いレースだったと思います。

◯関東の選手と一緒に走って感じたことは
───日本インカレの時から感じていたんですけど、無駄のない動きだったりペース配分だったり、あとは一部の後ろの選手でいうと、温存して高低差のある公園内をしっかり走り切るというプランを持っている方もいらっしゃいましたし、レースの(戦略の)立て方だったり、基礎的な動きの部分が違うなと感じました。

◯4年生が引退されて、3年生と言う立場は意識したか
───特に考えていなくて、とにかく自分の結果を求めていくだったり、全体の結果に貢献していくだったりを目的にやっているので、今回はもっと上の順位でゴールできれば良かったんですけど…。しっかり結果でかえそうっていう意識で動いています。

◯今後の目標
───2週間後に全日本大学駅伝の学連選抜で小嶋と一緒に2人で選ばれているので、そこでしっかり当日メンバー入りして、今回は関東勢と戦えなかったですけど、各区間で戦って勝てるように取り組んでいきたいなと思います。

山口 太誉(済3・大阪高)
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◯レースを振り返って
───個人では65分台を目指していて、中村・小嶋の次に入ろうという目標だったんですけど、レースとしては外したレースに入るかなという風に思いました。

◯チーム全体の記録の印象は
───もともと10時間56分というのを予定していて、順位も本戦出場を目標にしていたんですけど、最低でも15〜20位に入れたら良いなと思っていました。今年は、思っていたよりもコンディションが良くて他の大学さんの記録も良かったので、チームとしての目標タイムよりは良かったんですけど、それ以上に関東とはまだ全然戦えないなという印象です。

◯新チームとなり、主将として
───やっぱり選手全員に言うことを聞いてもらうには、常に結果と行動で示していかないといけないですし、今回のレースもなんですけど、自分が1番走らないといけないところで走れなかったのは反省しないといけないなと思います。キャプテンが1番しっかりしているチームというのが強いチームかなと思うので、自分がしっかりしないといけないというのは常に考えています。

◯今後の目標
───とりあえず直近にある関西学生駅伝で、他の大学をよせつけないくらいダントツの優勝を目指していきたいと思っています。

【取材・撮影 藤田稜介、亀本 皐介、新川 姫優、山本 帆香】
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