関西Aリーグ戦を5勝2敗の3位で終え、大学選手権出場を決めているラグビー部。赤紺フィフティーンは最初の関門である明日16日慶應戦(12時05分・キンチョウスタジアム)に向けて、最終調整に入っている。
今回は「赤紺の背中をさらに押そう」企画として、ラグビー部にスポットライトを当てた緊急連載を〝再開〟している。これを読めば、当日のスタジアムで感極まること間違いなし。まずは明日16日の慶應戦に向けて、赤紺ファンのボルテージを最高潮にまで持っていきたいところだ。残り時間は少ないが「16日はキンチョウで」を最初の合言葉に選手、スタッフ、そして大学関係者が一丸となっていけるよう、邁進していきたい。
緊急連載の第3回は「夢に向かって一直線の思い」に触れたい。指導歴46年の名将が、どんな夢だって叶うまで諦めない大切さを教えてくれる。
描いた夢を叶えたい。その思いは、誰しもが抱いているはずだ。ただ、それを諦めてしまう瞬間もある。結局のところ、夢を諦めるとは「自分に負けた」ことなのかもしれない。
叶えたい夢に、真っすぐ突き進んでいる男がいる。
大西健先生(68)は、京産大ラグビー部監督就任当初に打ち立てた「3つの夢」を叶えるためにグラウンドに立ち続けている。
①いつか同志社の対抗勢力になる。
②ラグビーの母国イングランドの地を全員で踏む。
③大学チャンピオンシップを勝ち取る。
①と②はすでに叶えた。残すは③のみ。ただ、そのチャンスは、あと2年しか残されていない。
大西先生は、人生の全てを「赤紺」に捧げてきた。ラグビーを、赤紺を、そして部員たちを―。全て愛してきた。だからこそ、長くに渡って指導ができるのだと思う。68歳。世間で言えば、もう定年してもおかしくない。それでも、学生と同じ目線の高さで、本気で頂点を狙っている。
努力を続けることは才能だ。高いセンスを持っていれば話は別だが、京産大のラグビーは少し違う。「たたき上げの精神」と書けば、それまでだが、持ち合わせたセンス以上のポテンシャルを試合で見せてくれる。
「うちは練習でできたことが100%試合でできても、追いつかない。120%の力を試合で出せるように持っていく」。だからこそ、個々を手塩に掛けて育てる。「練習風景が試合中にふぅっと出てくる。やってきたことに間違いがなかったと。そういうチームを目指している」。そこには自然と「ロマン」が生まれる。雑草の魂は、見る者の心揺さぶる。
一般社会でも、同じようなことが言えるのではないか。エリート街道を突っ走っている同期には、どこかの部分でも勝っていたいところ。そこで不平不満や愚痴を言っていては「2流」のままであるし、隠れた努力をしないと勝機は見えてこない。
その集団が「努力」することを忘れてしまえば、ただ平凡なチームに成り下がるだけだ。辛い練習を乗り越え、多くの苦労を重ねたのだから、当然、報われる日は来る。力を合わせて、1つの方向に大きなパワーを傾ければ、扉は開いていく。それは、伝統モールと同じだろう。
京都・上賀茂を拠点として、ある意味で「隠れた努力」をずっと続けてきた。
先日、練習見学をしていた、とあるラグビー関係者は言う。
「ここまで同じ思いで続けられるのは本当にすごいこと。京産大のラグビーは『マニア』だと思います。時代が変わる中で全く動じずに、自分たちの武器を信じ切れている。練習を見て、強さの秘訣がわかったような気がします」。
ブレずに真っすぐに。それが「ひたむきさ」という信念につながるのだと心から思う。
不安はいらない。前に出るだけだ。3つ目の夢を叶える勝機は、必ずやってくる。
今回は「赤紺の背中をさらに押そう」企画として、ラグビー部にスポットライトを当てた緊急連載を〝再開〟している。これを読めば、当日のスタジアムで感極まること間違いなし。まずは明日16日の慶應戦に向けて、赤紺ファンのボルテージを最高潮にまで持っていきたいところだ。残り時間は少ないが「16日はキンチョウで」を最初の合言葉に選手、スタッフ、そして大学関係者が一丸となっていけるよう、邁進していきたい。
緊急連載の第3回は「夢に向かって一直線の思い」に触れたい。指導歴46年の名将が、どんな夢だって叶うまで諦めない大切さを教えてくれる。
描いた夢を叶えたい。その思いは、誰しもが抱いているはずだ。ただ、それを諦めてしまう瞬間もある。結局のところ、夢を諦めるとは「自分に負けた」ことなのかもしれない。
叶えたい夢に、真っすぐ突き進んでいる男がいる。
大西健先生(68)は、京産大ラグビー部監督就任当初に打ち立てた「3つの夢」を叶えるためにグラウンドに立ち続けている。
①いつか同志社の対抗勢力になる。
②ラグビーの母国イングランドの地を全員で踏む。
③大学チャンピオンシップを勝ち取る。
①と②はすでに叶えた。残すは③のみ。ただ、そのチャンスは、あと2年しか残されていない。
大西先生は、人生の全てを「赤紺」に捧げてきた。ラグビーを、赤紺を、そして部員たちを―。全て愛してきた。だからこそ、長くに渡って指導ができるのだと思う。68歳。世間で言えば、もう定年してもおかしくない。それでも、学生と同じ目線の高さで、本気で頂点を狙っている。
努力を続けることは才能だ。高いセンスを持っていれば話は別だが、京産大のラグビーは少し違う。「たたき上げの精神」と書けば、それまでだが、持ち合わせたセンス以上のポテンシャルを試合で見せてくれる。
「うちは練習でできたことが100%試合でできても、追いつかない。120%の力を試合で出せるように持っていく」。だからこそ、個々を手塩に掛けて育てる。「練習風景が試合中にふぅっと出てくる。やってきたことに間違いがなかったと。そういうチームを目指している」。そこには自然と「ロマン」が生まれる。雑草の魂は、見る者の心揺さぶる。
一般社会でも、同じようなことが言えるのではないか。エリート街道を突っ走っている同期には、どこかの部分でも勝っていたいところ。そこで不平不満や愚痴を言っていては「2流」のままであるし、隠れた努力をしないと勝機は見えてこない。
その集団が「努力」することを忘れてしまえば、ただ平凡なチームに成り下がるだけだ。辛い練習を乗り越え、多くの苦労を重ねたのだから、当然、報われる日は来る。力を合わせて、1つの方向に大きなパワーを傾ければ、扉は開いていく。それは、伝統モールと同じだろう。
京都・上賀茂を拠点として、ある意味で「隠れた努力」をずっと続けてきた。
先日、練習見学をしていた、とあるラグビー関係者は言う。
「ここまで同じ思いで続けられるのは本当にすごいこと。京産大のラグビーは『マニア』だと思います。時代が変わる中で全く動じずに、自分たちの武器を信じ切れている。練習を見て、強さの秘訣がわかったような気がします」。
ブレずに真っすぐに。それが「ひたむきさ」という信念につながるのだと心から思う。
不安はいらない。前に出るだけだ。3つ目の夢を叶える勝機は、必ずやってくる。