京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

2023 Iリーグ

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【サッカー部】Iリーグ、連日の無念の敗退。試合後には涙。

Iリーグ 2023 (2023年10月28、29日)

B、Cチームともにグループリーグを突破し、負ければ終わりの全国へのトーナメントへ挑んだ。
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【試合結果】
28日
京産大C 0-1大経大Ⅱ
29日
京産大B0-4 びわスポ大Ⅰ1

【京産大C 試合内容】
グループリーグを12戦10勝の首位で通過した京産大Cは、同ブロック2位通過の大経大Ⅱをホーム神山に迎えての初戦は、前半33分にPA内で厳しい判定を受け、PKにより失点。後半ATには、前に出ていたGK西谷信吾(3年)の頭上を越えるゴールを許し、0-2で敗戦。Cチーム今季最後の公式戦となった。
試合は、両チーム慎重な立ち上がりとなったが、徐々に自分たちの形をつくる。17分、FW豊嶋蓮央(1年)が難しい体勢から振り向きざまにシュートを放つがクロスバーの上を通過。その後も、豊嶋や左サイドの藤田大地(2年)を起点として攻めていく。しかし、33分、自陣PAからボールを掻き出す際、厳しい判定を受け、PKを献上。右側へ飛んだGK西谷の逆を突かれ、0-1。それでも37分の古野稜河(4年)のヘディングシュート、57分の藤田のクロスから豊嶋のヘディングシュートなど、セットプレーを含む高さを生かすプレーでチャンスをつくった。79分には、藤田が強烈なシュートを放つも、相手GKの正面へ。試合終了への時間が刻一刻と迫る89分、前がかりとなっていた京産大は、カウンターで抜け出されそうになったところを古野が相手FWの袖を引っ張ってしまい、一発退場。悪質なプレーではなかったが、決定機阻止とみなされた。10人で戦うこととなった京産大は、さらに攻めの姿勢をみせるが、GK西谷が少し前に出ていたところを、自陣センターサークル付近からロングシュートを狙われ、そのままボールは西谷の頭上を越えてゴールネットへ吸い込まれていった。無情にも相手ベンチが湧く中で、試合終了の笛が吹かれた。
試合終了直後には、その場で倒れ込む選手、呆然と立ち尽くす選手、そして涙を流す姿も見られた。4回生にとっては、負ければ引退。少しでも先延ばしに、全国へ。その想いは届かなかったが、スタンドの仲間への挨拶では、今までの感謝とともに、翌日試合のA、Bチームを鼓舞する言葉も送った。
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【京産大B 試合内容】
前日のCチームの敗戦を受け、より一層気持ちを高めて臨んだBチーム。相手は難敵びわスポ大、午前9時半の肌寒い中、そしてアウェイでの戦いとなった。そんな中でもCチームのメンバーが応援に駆けつけた。
高いインテンシティで試合に入る。しかし、5分、クロスからピンチを招き、混戦となったこぼれ球をミドルシュートによって失点。幸先の悪いスタートとなった。その後も、15分頃までは落ち着かない展開が続く。20分には菊池柊哉(2年)が強烈なシュートを放つが、相手キーパーの正面を突く。徐々にボールを持つ時間を増やし、攻撃の形をつくり出したところでハーフタイムへ突入。後半の立ち上がり、辻夕雲希(3年)が左足を振り抜くも、クロスバーの上を通過。しかし、その後は前半同様、攻撃を組み立てることができず、流れを掴めない。すると56分、右からのフリーキックのピンチから、ヘディングシュートを決められ、0-2と重たい追加点となった。59分には、PKを献上し、0-3と立て続けに失点した。3点を追う京産大Bは、選手交代による活性化とGK中村青(3年)がいくつかの決定機を阻止するセービングをみせるも、チャンスをつくることができなかった。試合終了間際の89分にも、エリア中央からダメ押しの追加点を入れられ、0-4。
自分たちのスタイルを出せず、悔しい敗戦となった。試合終了のスタンドからは激励の声と感謝の言葉が飛び交った。この結果をもって、今季の戦い残るはAチームのみとなった。気持ちの整理をつけるのも難しい中、彼らは、すぐさま午後から行われたAチームの応援へと駆けつけた。
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【執筆・撮影 細井雅貴】

【サッカー部】B,Cチームともに無敗継続!この勢いでIリーグ首位通過狙う!

Iリーグ 2023 (2023年7月29日)
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B、Cチームともに開幕から首位をキープしている京産大。この日も照りつける太陽のように熱いプレーで勝利を重ねた。

【試合結果】
京産大B 2-1近畿大B1
(得点者)
30分 中野領太(4年=京産大付属高)
74分 岩村匠馬(3年=東山高)

京産大C 2-0 近畿大B2
(得点者)
27分 稲森輝(4年=京都外大西高)
39分 藤田大地(2年=草津東高)

【京産大B 試合内容】
開幕から4戦全勝で、難敵近畿大B1をホーム神山グラウンドに迎えた一戦は、2-1と逆転勝利を収めた。
試合は猛暑の中行われた。好調近畿大B1相手ということもあり、序盤からボールを握る戦いはさせてもらえず、厳しい戦いとなった。27分には、ペナルティエリア中央で相手FWを倒してしまいPKを与えてしまう。GK中原碧琉(1年)はコースを読みきり、右側へ飛んだが、相手のシュート技術が上回り、先制点を許す。それでも切り替えが早い京産大は、30分、菊池柊哉(2年)のスルーパスに抜け出した中野が冷静に流し込み、すぐさま同点に追いつく。「柊哉が前向いたときには、まずは裏抜けるっていうのを意識していた」(中野)と相手DFの裏を抜けることを意識し続けたことが、得点に結びついた。その後も徐々に自分たちのペースに持ち込み、チャンスをつくるも勝ち越すことはできず、試合は後半へ。厳しい暑さにより運動量が落ち始めた京産大は、前線の選手を入れ替え、活性化を図る。すると74分、松原翔太(3年)の浮き球に反応した岩村が抜けだし、相手キーパーを欺くシュートで、逆転に成功し2-1とした。このゴールに岩村は「あの裏抜けが自分の特徴なので」と強みを生かしたプレーでチームに貢献した。この1点のリードを守り切った京産大BはIリーグ開幕5連勝を飾った。
この好調をキープし、首位通過・トーナメントでのホーム神山開催を狙う。
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【京産大C 試合内容】
Bチームの試合に引き続き行われた一戦は昼を迎え、一層灼熱のフィールドで始まった。
前半からパスが繋がらず、少し苦しい立ち上がりとなったが、27分、右サイドからのクロスが左サイドに流れ、そのボールに反応した藤田大地(2年)が中央へ折り返すと、中で待っていた稲森が触るような形で先制点をあげる。「クロスはキーパーとCBの間に入るっていうのは意識してた」(稲森)と的確なポジショニングが泥臭いゴールを生んだ。39分には、左サイドでボールを持った藤田がDFに寄せられるも、左足で僅かなコースを狙いすまし、ゴールネットへ突き刺した。この追加点に関して藤田は「打ったらなんとかなるかな」と冗談交じりに語った。後半に入ると、厳しい暑さからか、両チーム疲れが見え、間延びする時間帯が続いた。試合終盤には、ボールロストするシーンが増えるも、懸命なシュートブロックで攻撃を防ぎ、コーナーキックからのピンチでも、マークを外さず、失点を免れた。そのまま2点のリードを守り切った京産大Cは、1つのドローを挟み、5連勝。Bチームに続き、グループ首位を快走している。次戦も無敗を継続できるか注目だ。DSC_9344



【試合後コメント】
中島虎太郎選手
―逆転勝利の気持ち
ここまで自分たちよりちょっと格下の相手とやって来て、勝つか分からんっていう試合が今シーズン初めて。そこで練習から全員でギア上げながらやってた分がこの試合。先制させたけど、逆転につながったと思います。
―先制されても焦りの色が一切見えなかった
失点してからすぐ点取り返せた。自分たちで落とさずに全然やれるからしっかり切り替えてやろうと声をかけてたから、それが同点ゴールにつながったと思います。
―ここまで無敗
今シーズンの始まりよりかはチームとしてよくなってるけど、やっぱり自分たちが目指してるのは全国のトップ。そこから逆算するとまだまだ一人ひとりの強度も意識も上げていかないといけない。全員が感じてると思う。まだ自分たちの目標から見たらこんなんじゃ取れない。
―キャプテンの意識
意識は去年以上に視野広く。練習外の所も見ていかないとやっぱりちょっとした隙が出てきてしまうから、そこをまとめるのがめちゃくちゃ難しい。
―Bはどんなチーム
まとまれば、めちゃくちゃ強いと思うけど、まとまるのがめちゃくちゃ難しい。1人1人の個があるが故に。
―初スタメン
ここのチャンス逃したらないっていう感じで気持ちは作ってきた。そこは今日の試合に活きたと思う。最初の入りのところはギア上がってない部分があったけど、前半の途中位からゾーンっていうか自分のやりたいことが落ち着いてできてたかなと思います。まだまだ足りてないけど今できることはやったかなと思います。
―個人的な目標
全国取る時に出てたい。そのピッチで戦って取りたい。まだまだポジションが不動な感じじゃないから、そこのポジションのところで取りに行きたい不動の位置に取りに行きたいと思います。
―今後の意気込み
暑い中やけど相手も一緒やから、そこで走り負けしてたら絶対トップは取れない。全員が足をつってでも1試合1試合大事にしていきたいと思います。

中野領太選手
―どういった気持ちで試合に臨んだか
相手の近大も結構勝ってて、上位のチームなんで、勝ったら差を広げられるし、勝ちを意識して、全勝で1位通過するっていうのは、まあ今シーズンは関西制覇する上で、絶対必要な勝ちだと思うし、まずはどんな形でも勝ち点3を目指して試合に臨みました。
―左サイドに流れてボールを受けていた印象があったが
左で持って、縦に仕掛けたり、カットインっていうのは、一応得意にしてるので、そこは狙って、試合前のミーティングでも裏抜けは大事っていう話をしてたので、そこは意識して、裏抜けと左サイドで持ちたいっていう気持ちがあったので、そこは何も考えてないですけど、そこは左に流れてたんかなと思います。
―得点シーンを振り返って
ずっと最初から裏抜けて、相手もロングボールの対応とかが良くない印象やったんで、柊哉(菊池 2年)が前向いたときには、まずは裏抜けるっていうのを意識してて、そこで柊哉から良いボールが来て、あとは決めるだけでした。
―他にもいくつかあった惜しい場面について
そこをもっと決めきれるようにならんと、上には行けへんかなという印象です。
―決めきるために必要だと思うこと
ゴール前で落ち着くことですね。あとはいろんなシュートの精度、ファーにも蹴ったり、ニアにも蹴ったりして、キーパーを見てコースに蹴り込む技術が必要だと思います。
―プレッシング等守備について
試合前からもちさん(持田コーチ)からも、今日は気温が気温で暑いし、ベンチにも決めた匠馬とか、とし(田中 2年)とかがいて、FWに替えがいるので、60分で体力切れてもいいからとりあえず走りきろうという気持ちでいきました。
―次の試合に向けて
どこが相手でも勝ち点3はまず意識して、その後に得失点とかも関わってくるんで、1位通過の1位をいけて、トーナメントも神山ホームでできるように頑張りたいです。

岩村匠馬選手
―途中からの出場だったがどういった意識で入ったか
今週AチームからBチームに落ちて、出るか出ないかは分かってなかったんですけど、途中から出るにしても気持ちつくって、チームのためにということを考えて、結果残すことでもう一回Aに戻れると思うんで、第一、結果残すことだけ考えて臨みました。
―その中で得点という結果を残せたことについて
あの裏抜けが自分の特徴なんで、決め切れて良かったかなと思いますけど、他もちょっと決定機あったんで、外したのはもっと練習いるなって思います。
―惜しくも外れたループシュートについて
結構自分の形でもあるんで、あれをいっぱい出していけたらなと思います。
―周りとの連携
僕は合わせるっていうよりは裏抜けて、ひたすら抜けてっていう感じなので、合わせるっていうよりは、見て蹴ってくれたらいいかなっていう感じで。去年からちょくちょくB落ちて、(一緒に)やってる選手いて、特徴は掴めてるんで、そこは自分が理解しながらやってあげればいいかなと思います。
―前からのプレス、守備について
今日途中からで、思ったよりも足動かんくて、守備の部分は迷惑かけたかなと自分自身思ってて、強度大事って言ってる中で、途中交代3人とも全員ちょっとしんどいってことは言ってたんで、アップもしっかりして、気持ちもつくって、途中から出てるから死ぬ気で頑張ることを意識してみんなやるべきかなと思います。
―次の試合に向けて
とりあえずチームを勝たすことだけを考えて、自分自身もう一度Aに上がって、学生リーグで活躍することが、第一の目標なので、ここでしっかり結果残して、自分らしさ出して、Aに戻って、戻るだけじゃなくて、スタメン取れるくらいこっちでやろかなという風に思ってます。

稲森輝選手
―どういった気持ちで試合に入ったか
近大が3戦3勝してて、1番強い関学にも勝ってるということで、厳しい試合になるっていうのは今週の練習から話してたんで、そういう意識をみんなで持てたのがこういう結果に繋がったと思います。
―得点シーンについて
クロスはキーパーとCBの間に入るっていうのは意識してたんで、大地(藤田 2年)が良いボール送り込んでくれたんで、ほんとに触るだけのごっつぁんゴールでした。
―気温が高い中での守備について
相手の間でボール受けて展開するっていうのが持ち味なんですけど、そういうのができひんぐらい相手のビルドアップで、ずっと自分たちの守備っていうのが今日のゲーム展開だったので、体力消耗して途中で交代してしまって、もうちょっと賢く守備できたかなと思います。
―ボール保持の時間を増やすための改善方法
ビルドアップっていうのが自分たちの課題なので、来週からしっかり今日の反省を生かして、もう一度練習から取り組んでいきたいと思います。
―次戦に向けて
次、結構期間空いて、8月末に大経大とあるので、そこまでこの暑い期間どれだけ頑張れるか、どれだけしんどい時に踏ん張れるかだと思うので、チーム全体で底上げできるように練習していきたいと思います。

藤田大地選手
―試合の入り方
今日はリーグ戦の中で、1番って言っていいくらい大事な試合だったので全員で勝とうという気持ちでやりました。
―左サイドを深くとり、アシストも決めたことについて
今日、いつも出てるFWの選手が怪我で違う選手だったんですけど、だからこそ左からいつもより攻撃していかないとなと思ってて、そこはずっと狙ってたんで、結果が出て良かったなと思います。
―角度のないところからの得点を振り返って
とりあえず打ったらなんとかなるかなと、とりあえず打ちました。
―暑い中後半になっても攻守に奔走していたことについて
後ろが頑張って守ってくれたんで、前も守備しないとダメだと思ってたんで、そこの切り替えの所とかは、試合前にも言われてたんで、できて良かったなと思います。
―ビルドアップを改善するには
もっと落ち着いて、奪った後の1本目のパスとか繋いでって、みんな一人一人がボールに関わって、サポートしていければ、上手く回せるかなと思います。
―次戦に向けて
今日の点が今季リーグ戦初得点なので、次の試合からもどんどん取って、勝利に関わっていければと思います。

【取材・撮影 細井雅貴、福田明音】

【サッカー部】4年次生が意地見せた!!両チームアウェイでもぎ取った勝ち点3!!

Iリーグ 2023 (2022年6月17日)

大院大開催となった第4節。2試合続けて行われた熱戦は両チーム勝利をあげた。アウェイの空気を吹き飛ばす勝利にチーム全員喜びの表情を見せた。
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【試合結果】
京産大B 2-1 大院大III
(得点者)
後半39、44分 中野領太(4年=京産大付属高校)

京産大C 3-1 大院大IV
(得点者)
前半36分 稲森輝(4年=京都外大西高)
前半45+ 新川翔太(3年=長崎創成館)
後半18分 杉原蒼弥(2年=洛北高)

【京産大B 試合内容】
終盤10分の逆転劇。立て続けにチャンスを決め切り、勝利の立役者となった中野は「最高です」と笑顔をみせた。
開幕戦を3-0と快勝した京産大B。連勝を目指し敵地・大阪学院大学第2グラウンドに乗り込んだ。試合は押し込まれる展開から始まったが、安定した守備を見せ得点を許さない。CBの舞田翼(4年=京産大附属)と逵村健斗(2年=三重高)が相手のチャンスの芽を最終ラインで刈り取る。また門番にはルーキー中原碧琉(1年=サンフレッチェ広島ユース)が立ちはだかる。相手のCKを飛び出してシュートを打たせない。しかし、飲水タイム明けに右サイドを突破され、打ち込まれたシュートがゴールラインを割った。前半残り21分でなんとか追いつきたい京産大。セットプレーやクロスボールからチャンスを作り出すが、スコアは動かず0-1で折り返す。
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後半目立ったのは中野の縦の仕掛け。左サイドの攻撃をギアを一段上げ、同点への突破口を見出そうとする。そんな中、後半11分に松原翔太(3年=レノファ山口ユース)がPKを獲得。目を閉じ、集中した後に放ったシュートはネットを揺らし同点、と思われたが主審はやり直しの判定を下した。2度目のキックはGKに弾かれる。こぼれ球をライン際で辻夕雲希(3年=神戸弘陵高)がクロスを上げ、松原が頭で合わせるが得点にはならず。絶好のチャンスで同点に追いつくことはならなかった。白熱するプレーをみせる両者、イエローカードが互いに飛び交う中後半35分に2枚目のイエローカードを提示された大院大の選手が退場。11vs10のシチュエーションになった。その直後にPA左で獲得したFKが大きく試合を動かす。キッカー中野のボールはゴールに吸い込まれ、試合を振り出しに戻す。この時の時間は後半38分。残り時間で逆転といこう、そんな気持ちが見える中、再び中野がチャンスを得る。PA内で仕掛け倒されるとPKを獲得。大院大の応援団目の前で行われ、緊張感が会場に伝わる中、見事決め切り逆転に成功。逆転弾の後、人差し指を口に運び、エンブレムを力強く叩いてみせた。「俺が黙らしたぞってちょっとカッコつけた」(中野)と照れ笑い。しかし、今日のヒーローは間違いなく中野、これが京産大サッカーだと言わんばかりのゴールパフォーマンスが青空に照らされた。
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これで京産大Bは開幕2連勝、好スタートを切っている。「今までIリーグ戦ってきた中でも一番うまいと思う」(中野)とチームに手応えも感じる。昨年のIリーグ優勝チーム決定戦で準優勝進出まで勝ち進み、全国まであと一歩を経験したメンバーが多くいる京産大B。何としても昨年のリベンジを果たしたい。「チームのために戦います」(中野)。頑張れる理由はチーム。仲間の思いも背負い3連勝を目指す。
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【京産大C 試合内容】
勝ち点3を掴み取った。前半の飲水タイム明けに先制すると、勢いそのまま3得点。引き分けに終わった開幕戦の悔しさを吹き飛ばし、今季初勝利をあげた。
京産大Bの試合直後に行われたこの試合。Bの選手らもハイタッチでCメンバーを送り出した。「後に続こう!」そんな気持ちが見えてくる立ち上がり、ボールを保持し自分たちのサッカーを披露する。前半部分は26分、細川真暉(1年=履正社高)がPA外から強烈なミドルシュートはクロスバーに直撃。ゴールネットは揺らせずとも、流れを京産大に大きく引き寄せる。ポジション問わず、虎視眈々と得点機会を狙い続ける中、スコアが動いたのは前半36分。こぼれ球をPA外の中央で拾いダイレクトで稲森が打ち込んだ。スピードのあるボールはGKも触れることができず、完璧な先制点を生んだ。真っ先にベンチに向かい、喜びを分かち合う。この得点の裏には努力の姿があった。「今週ずっと原ちゃん(原有輝・4年=牧野高)と練習終わりにシュート練習してて、練習が実を結んだ。力抜けてミートできたので練習の成果かなと思います。100点です」と笑顔で振り返った。先制を奪いさらに勢いづく中、魅了するプレーを連発したのは新川。自らドリブルで駆け上がりシュート、決定機を演出するラストパスを送り早々の追加点を狙う。チャンスが訪れるのに時間は掛からなかった。前半アディショナルタイムにゴール前中央で打ち込み追加点。このプレーで前半終了、2-0で折り返す。
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後半も変わらず流れは京産大。後半11分に左サイドから仕掛けた藤田大地(2年=草津東)が相手を引きずりながらシュートを放ち、貪欲に得点を狙う姿を見せた。続く18分には新川のアシストで杉原が3点目を奪う。その直後のプレーで失点するが、攻撃の手を緩めない京産大。途中出場の大渕空(4年=立正大湘南高)がドリブルで突破し、中へクロスを送りチャンスメイクする。4点目は奪えずとも、相手に流れを渡さずに3-1で勝ち切った京産大。「よしっ!」という声が会場に響いた。
試合後に「ナイス采配!」と声をかけられていたのは小林虎太郎(4年=津山高)。試合中はベンチ前に立ち、鋭い目つきで試合を見る姿があった。「自主性を持ってやっている」(小林)と学生主体で取り組む京産大C。練習メニューやスタメンも自分たちで決めている。自分たちで日々向き合っているからこそ、勝利は格別に嬉しい。先制点をあげた稲森も「自分のゴールよりもチームが勝てたことが何よりも嬉しいです」とチームを第一に考える姿を見せた。自らの取り組みで全国出場を掴んでみせる。(福田明音)
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【試合後のコメント】
中野領太選手
―今の気持ち
最高です。嬉しいです。
―同点を生んだFKの狙いは
とりあえずファーサイド蹴って誰も触らんかったら入るかなくらい。誰か触っても入るかなくらいの、そんな感じ。とりあえずファーサイド狙ったら何か起こるかなって気持ちで蹴りました。ちょっとミスキックなんですけど、そこ狙ったから入ってくれたかなと思います。
―PKの瞬間
蹴る瞬間は松原が外してて、でもそれの割にはあんま緊張せず。PKは去年のIリーグの優勝決定戦の立命戦とかもPK戦あったしそのおかげで楽に蹴るだけかなと思って蹴りました。
―決まった瞬間のゴールパフォーマンス
とりあえず何も考えず。松原がPK外した時に相手の応援団が煽ってたんで、黙れって。俺がお前ら黙らしたぞってちょっとカッコつけて。開幕戦ベンチスタートで2分位しか出れなくて、悔しい思いしたので、結果にこだわってやりました。(エンブレムを叩くパフォーマンスは)アレクサンダーアーノルドがやってたので、やりたいなと思いました。
―スタメンの意識は
絶対結果は残して、立ち上がりもあんま自分たちのサッカーができずにしんどくて。このまま終わりたくないってのはありました。
―開幕2連勝
持田さん(コーチ)がいないときに負けず勝てて良かったです。
―ラストイヤー
今までIリーグ戦ってきた中でも一番うまいと思う。下級生も頑張ってくれてるし、陽(山嵜・2年=京都サンガU-18)が副キャプテン頑張ってくれてるし。4回生として何があっても引っ張りたいっていうのは考えてたし、それが今日結果に繋がって、結果で見せれて良かったなと思います。
―目標は
全国行って優勝したい。
―次戦に向けて
まずはスタメンで出れるように頑張って、出ても出れなくてもチームのために戦います。
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中原碧琉選手
―今日の試合を振り返って
今日の試合を迎えるにあたって、今週の練習では紅白戦メインで試合の感覚が鈍らないように臨んだ試合で、紅白戦ではAサブにも負けてなかったりだとか、C相手にも負けてなかったりだとかいい流れでこの試合に挑めたんですけど、前半のゲームの入りはチームの課題で、前半の失点はもったいなかったし、修正していきたいですが、逆転できたというところは、みんな諦めてなかったし、そこはこのチームの良さかなと改めて思いました。
―後半で点が入るまで苦しい試合展開でしたが、どのような心境でしたか
チームとしてはやること変えず、相手選手の退場があって、流れ変わって領太くんの点に繋がったと思うし、耐える時間も耐えれて最後の逆転に繋がったかなと思います。
―学生リーグに出場してる同期の活躍についてどう見ていますか
自分も今年始まってAチームで試合出たり、天皇杯予選でも出たりという中で、今は4回生の透衣くんがでてるので、自分は学生リーグでは試合の経験を積めないですが、このIリーグで試合経験を積めるのでサッカー面では充実してます。学生リーグ出てる1年生の子も羨ましいですけど、同じ学年でたくさん試合経験積んで、自分たちの代で早い段階から全員出れればいいなと思ってますし、応援しています。
―残りのIリーグでの試合の目標は
キーパーで最小失点をチームで目指していきたいっていうのもありますし、チームとしてはIリーグで全国出ていい結果を残したいです。
―残りのIリーグへの意気込み
全試合無失点で抑えるつもりで戦っていくので応援よろしくお願いします。
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稲森輝選手
―今の気持ち
嬉しいっす。自分のゴールよりもチームが勝てたことが何よりも嬉しいです。
―先制ゴール
今週ずっと原ちゃんと練習終わりにシュート練習してて、練習が実を結んだ。実際力抜けてミートできたので練習の成果かなと思います。100点です。
―ラストイヤー
去年I3で全国あと一歩のところで逃した。今シーズンもCチームで全国制覇を目標にチームみんなで掲げて練習に励んでるんで、そこは全国制覇っていう目標に向けて頑張っていきたいなと思います。
―チームの雰囲気
チーム立ち上げの時に4回生のモチベーションがあんまりよくなくて、一回喝を入れられて練習に参加できない期間があった。そこでしっかり4回生中心に話して、どういう方針で行くとか、4回生が引っ張っていかないといけないっていう話をしたので、その話し合いを経て今4回生が主体的にいい感じにチームとなって取り組めてると思います。1回生とかも周りを巻き込んでしているので、みんなが主体的になってできてると思います。
―個人的な目標
数字っていうところにこだわりたいなって思ってて、ゴールとアシストにこだわりたいです。7G10AS、試合数も多いので今年は頑張ります。
―武器
ひとつのプレーで流れを変えるとかそういうのは無いんですけど、試合を俯瞰して空いてるところに走ったり、自分が走ることで味方が空くとか周りを活かすプレーを心掛けているので、そういうところを見て欲しいと思います。
―次戦に向けて
次もびわこ2週間後なので、2週間あるのでしっかり準備して絶対勝ちたいと思います。
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【取材 福田明音、小川奈都紀】

【サッカー部】ついにIリーグも開幕!!全国制覇めざしアクセル全開!!

Iリーグ 2023 (2022年6月4,10日)

Iリーグがついに開幕。学生リーグを戦うAチームだけでなく、B,Cチームもこのリーグで奮闘する。目指すは全国出場、全国制覇だ。
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【試合結果】
京産大B 3-0同志社II
(得点者)
前半2分 松原翔太(3年=レノファ山口ユース)
前半15分 山嵜陽(2年=京都サンガU-18)
後半40分 田中寿宗(2年=東山高校)

京産大C 1-1 同志社III
(得点者)
後半28分 竹田侑生(2年=岡山学芸館)

【京産大B 試合内容】
圧巻3得点、相手を無失点に抑え快勝でリーグ発進に成功。暑い日差しで照らされたグラウンドには笑顔のチームがいた。
「去年は固くなってしまった」(松原)と開幕戦ならではの緊張感に飲まれた点を改善し、挑んだ。前半2分に松原がゴールネットを揺らしたのを皮切りに、怒涛の攻撃を繰り広げる。左右中央、攻撃陣、守備陣問わず得点を狙いにかかる。追加点も15分に生まれ、終始相手を圧倒した前半。後半は我慢の時間が続いた。相手にボールを持たれる時間が続き、攻め込まれる場面もあるが、GKルーキーの中原碧琉(1年=サンフレッチェ広島U-18)が好セーブ、逵村健斗(2年=三重)がクリアで攻撃も芽を刈り取るなど、高い守備力を発揮。試合を決定づける得点がほしい。そんな気持ちがチームから伝わってくる中、FWの田中にチャンスが訪れる。ゴール前でボールを受け、シュートフェイクで相手DFをかわすが、後ろからのもう1人来たDFにシュートを阻まれる。ベンチの中野から「決めろ!」と声をかけられていたが、数分後に再び決定機が訪れた。ロングボールに合わせて振り抜いた右足が3得点を生み出した。すぐさまベンチに駆け寄ると、頭をポンポンと祝福を受ける。「練習からいつも決めろ!言われます笑。楽しいチームです」と田中はチームの様子を笑顔で話した。
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▲得点後の田中

【京産大C 試合内容】
悔しさの残るドロー。後半に待望の先制点が京産大に生まれたが、その後のセットプレーで失点しIリーグ白星発進とはならなかった。
舞台は京産大神山グラウンド、普段練習しているピッチが京産大Cの試合会場になった。練習終わりのAチームも応援に駆けつけ、熱気に包まれた神山。ここはホームだと言わんばかりにプライドをぶつけた。熱い応援歌が聞こえてくる中キックオフ、前半は両者一進一退の攻防が続く。前半9分にCBの藤田光亮(4年=履正社)のロングボールがこぼれた瞬間を見逃さなかったのは、杉原蒼弥(2年=洛北)。シュートを放ち一本形をつくる。前半は杉原へのロングボールが一つ攻撃の起点になった。小柄な体格ながらも、身体を張りボールを収めると、前へ前へと推進していき突破を図るシーンが多々見られた。前半を0-0で折り返した後半。相手の攻撃もCBの藤田、木戸優太郎(4年=大谷)が跳ね返し、スコアが動かぬまま試合が続く。両者セットプレーが多くあったこの試合、スコアレスの状況を打開したのもセットプレーからだった。73分に獲得したCK、キッカー竹田のボールがゴールラインを割った。待ちに待った先制点に神山が熱気に包まれる。しかし、10分後の相手CKゴール前中央からヘディング弾を許し1-1に追いつかれる。時間が少ない中でも、途中出場の大渕空(4年=立正大湘南)から決定機を生み出すものの、スコア動かず1-1でタイムアップ。京産大Cは引き分け発進となった。
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▲CKを蹴る竹田
【取材・執筆 福田明音】
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