関西学生アメリカンフットボールリーグ
2024Div2
2024年9月7日〜11月30日
MK TAXI FIELD EXPO他



 2部上位フィニッシュ、そして1995年以来の1部昇格を目標に始まった2024年シーズン。1部経験校からも勝利を挙げるなど、5勝2敗で大躍進を果たした。最終結果は勝ち点15の3位で1部入替戦進出の夢は叶わなかったが、来季以降につながる好成績を残した。

ーシーズン総括ー

第1節 対同志社大学(9月7日)
 秋シーズン初戦は、強豪・同志社大学との一戦。第3Qで同点に追いつく粘りを見せたが、第4Qで失点を許し、7-17で惜敗。しかし、中翔太(関3)の好キャッチや吉田碧海(外2)のインターセプトなど好プレーも要所で見られ強豪と互角に戦える力があることを証明した。
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第2節 対大阪公立大学(9月21日)
 前節の敗北を払拭すべく挑んだ大阪公立大学戦。第2Qで緒方亮生(済4)、終盤に杉若一冴(現3)の連続TDを決め、24-13と逆転で今リーグ初勝利を収めた。
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第3節 対龍谷大学(10月5日)
 昨年1部の龍谷大学との「大一番」。9点ビハインドから第4Qに守備陣が奮起し、吉田の2度のインターセプトとQB松本誠二(法3)の自らのTDで劇的逆転。17-16で勝利し、1部昇格の可能性を大きく広げた。
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第4節 対甲南大学(10月19日)
 甲南大学戦は、第2Qに中のTDで先制をするも、後半にTD、FGを決められ逆転を許す。守備陣の奮闘や吉田のファンブルリカバーで反撃のチャンスを作るも一歩及ばず、7ー10で勝利を逃した。試合後津村幸次郎主将(営4)は「勝てた試合だったと」悔しさが込み上げた。
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第5節 対追手門学院大学(11月4日)
 第5節では圧倒的な攻撃力を発揮。杉若が2TD、QB山本治輝(済4)の好リードで試合を支配し、最終スコア52-13で大勝。攻守ともに充実した内容で勝利を掴んだ。
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第6節 対兵庫県立大学(11月16日)
 序盤から一方的な展開となったこの試合。緒方が試合開始早々に独走TDを決めると、守備陣も須貝康平(現1)のインターセプトなどで相手を圧倒。45-0で完封勝利を収めた。
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第7節 対大阪体育大学(11月30日)
 最終節は1部入替戦進出を懸けた重要な一戦。序盤に失点を許すも、第2Qに吉田のFGや高田のTDなどで逆転に成功。後半も吉田のインターセプトTDなどの活躍で得点を重ね、24ー7と17点差を付けて快勝。シーズンを5勝2敗で終え、昇格の可能性を残した。
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ー最終戦後インタビューー
〇津村幸次郎(営4)
◯今日の試合を振り返って
ー最後の集大成のような試合で、本当は始めから圧倒したかったですが点を取られてしまったのが悔しいです。

◯先制を許す形にはなったが、逆転し優勢に試合を運べた要因は
ー集大成なのでみんながまとまったからだと思います。

◯今日に向けて準備したことは
ー特別なことはせず、1年間やってきたことをぶつけれるようにしました。

◯今日の良かった点は
ー全員がお互いを鼓舞して試合をすることが出来ました。

◯入替戦への可能性も残っている、出場が決まった場合はどのようなことをしていきたいか
ー入替戦の相手は絶対自分たちより格上になってくると思うので、徹底して準備をしていきたいなと思います。

◯今シーズンを振り返って
ー全体的に厳しいことを結構言ってきたのですが、しっかりみんながついてきてくれたからこの結果が残せていると思います。

◯ 上位進出のカギやポイントは
ーみんなが頑張って上を向いてやっていったからだと思います。

◯シーズンで出た課題は
ー実力はあるのにまとまると弱い課題があったので、そこはチーム力をあげて取り組んでいきたいです。

◯今シーズンの戦いは来シーズンにどういきると考えるか
ー来シーズンは確実に上の入替か1部で戦える実力があると僕は思っているので、今より上の成績を残してほしいなと思います。

◯4年間を振り返って、個人で印象に残っていることは
ー3回生の時に精神的に参ってしまったときがあったのでそこを乗り越えれたのが特に心に残っています。

◯今シーズンはディフェンスリーダーと主将を兼任、最後までやりきれた理由は
ー上に行ける実力はあるのに行けないという悔しさがずっとあったので、そこを自分の中でもどうしたら良いかを考えながら仲間と試行錯誤できたからだと思います。

◯4年間チームとして印象に残っていることは
ー物凄い先輩方、同級生、後輩の仲間に恵まれたことが本当に良かったです。

◯4年間のアメフト部活動から得られたものは
ー1人では何も出来ないので、全員で何かをやり遂げるということが学べました。いい経験になりました。

◯最後に一言
ーまずはみんなにお疲れ様という気持ちです。
これから支えてくれた方々に感謝を伝えたいと思います。

◯松本誠二(法3)
◯今日の試合振り返って

ーまだこの後シーズン続くかわからない状況で、2部の大学との対戦は最終戦ということで、最初から最後まで圧倒するという試合展開を目標に頑張ってました。

◯最終戦に向けて取り組んできたこと
ー僕は前回の試合には出れなかったのですが、前回と同様に相手関係なく、自分たちの力を存分に出して圧倒するという気持ちで取り組んできました。

◯今シーズンを振り返って
ー4回生が中心となってチームをまとめてくれたので、僕たちはそれに乗っかるという中で、4回生がより良い環境を作ってくれたのが1番の要因かなと思います。

◯快進撃のカギやポイントは
ーやはり主将の津村さんを中心に、4回生の個々が中心に動いてくれたこともありますし、裏でASやMGの方々の支えがあって、練習や試合により良い状態で動けたかなと思います。

◯シーズンで出た課題は
ーやはりパスの決定率が、主にQBとレシーバーですが、得点圏での一発を決める部分で決めきれてないのは、上位校と戦った時から変わってないので、まだ続くかわからないのですが、続けば次戦、続かなければ来年以降にその課題を潰して、もっと強いチームを作っていきたいです。

◯今年の結果は来年以降にどう繋がるか
ーやはり4回生が残してくれたことは大きいと思うので、次自分たちが新4回生となって引っ張っていく立場なので、今の4回生たちの良い部分を組み込みながら、自分たちの色を出して、もっとより良いチームを作っていきたいです。

◯入替戦進出となれば
ー今まで通り、やることは今までと大きく変わらないですが、続けばスカウティングからして、特別なことをすることはなく、4回生中心となって圧倒したいと思います。

◯吉田碧海(外2)
◯今日の試合を振り返って
ーリーグ戦が最終戦ということで、4回生への感謝と、教えてくれたことを出し切ろうと思って試合に挑みました。

◯最終戦に向けて取り組んできたことは
ーとりあえず試合の最初から相手を圧倒して、自分たちでゲームを握っていこうと、チーム全体で意識して、入りから100%を出せるように準備しました。

◯個人の今日のプレーは
ーワンタッチダウンを僕のせいでいかれてしまったので、そこは反省ですが、やはりDL、LBとパスラッシュを頑張ってくれたので、良い状態で僕のところにパスが回ってきて、取りきれて良かったです。

◯今シーズンを振り返って
ーチーム目標である「UP SET」、2部上位を達成できたのはすごく嬉しいですが、やはりこの4回生と1部に行きたかったと思っていて、自分のミスで負けてしまったことも多くて、そこは課題かなと思います。

◯快進撃のカギやポイントは
ー上回生が下回生にイキイキとやれるような環境作りをしてくれていて、僕たち下回生が思い切ってプレーできるという環境があったので、やはりみんなで一つになれたと思います。

◯今シーズン出た課題は
ーやはり相手に合わせてしまうところで、上位校相手だと競れるのですが、側から見て力の差があるチーム相手でも接戦になってしまうのは、僕たちの課題かなと思います。

◯今シーズンの戦いは来季以降にどう繋がるか
ー4回生の人たちが残してくれたチーム作りや戦術などを活かしながら、次のメンバーで発展させていくことが、強いチームになれるポイントだと思うので、今年4回生が残してくれたことを活かしつつ、来年に向けてさらにパワーアップしていきたいです。

◯入替戦進出となれば
ー当たるとしたら桃山学院大学さんですが、去年はボコボコに負けているので、今年は逆にワンサイドゲームになるくらい圧倒して、全員が出れるようなゲームにしたいです。

【取材・撮影 川瀬正浩、桒原壯典】