第103回 関西学生サッカーリーグ(後期) 第11節vs大体大 兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場(2025年11月15日 11:30 KO)

【スターティングメンバー】
GK 1 (C)徳若碧都(4年=テゲバジャーロ宮崎内定・高川学園高)
DF 28 吉井泰生(1年=ガイナーレ鳥取U-18)
DF 4 小野成夢(3年=愛媛FC U-18)
DF 32 沖野眞之介(1年=高川学園高)
MF 3 滝口晴斗(3年=サンフレッチェ広島ユース)
MF 6 田代紘(3年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 10 伊藤翼(3年=セレッソ大阪U-18)
MF 17 福永裕也(2年=京都橘高)
MF 7 皿良立輝(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 26 高川諒希(1年=カターレ富山U-18)
FW 29 太仁紫音(1年=大谷高)
(フォーメーション 1-3-4-2-1)

【サブメンバー】
GK 21 脇谷静香(1年=ファジアーノ岡山U-18)
DF 24 西川宙希(1年=セレッソ大阪U-18)
MF 40 金鍾真(3年=京都朝鮮高)
MF 38 福島健太(2年=青森山田高)
MF 23 大倉慎平(1年=ガンバ大阪ユース)
MF 27 森田皇翔(1年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 14 長谷川裟恭(4年=京都橘高)
MF 8 末谷誓梧(3年=セレッソ大阪U-18)
FW 9 妹尾颯斗(3年=サンフレッチェ広島ユース)

【選手交代】
63分
IN 末谷誓梧 OUT 福永裕也
IN 長谷川裟恭 OUT 高川諒希
IN 妹尾颯斗 OUT 太仁紫音
80分
IN 大倉慎平 OUT 皿良立輝
84分
IN 金鍾真 OUT 末谷誓梧
【スコア】
京産大2-2大体大
得点
19分 皿良立輝
45分 小野成夢 AS 徳若碧都
失点
45+1分 野口楓真
90+8分 佐野竜眞 AS 中津悠哉
【試合内容】
3年連続となるインカレ出場を決めた前節から3選手を変更し、プレーオフを見据えながらの最終節となった。ベンチにはユールゴーデンIFでの練習参加から帰国した末谷の姿もあった。

最終戦ということもあり、両軍スタンドから大きな声援が飛び交う中、キックオフ。7分、大体大11番・佐藤陽成にエリア内への侵入を許すと、右のサイドネットを揺らされる。14分、太仁の落としを皿良が拾いカウンター。エリア付近での絶妙なパスに大倉が直接左足で合わせるも枠の上を通過し、決定機を逃す。17分、右サイドからのクロスからピンチを迎えるも、球際に負けないシュートブロックで掻き出した。すると18分、皿良が相手の死角からプレスをかけてボールを奪うと、そのままスピードに乗り中央を突破。エリア外から鋭く左足を振り抜くとゴール左へと吸い込まれた。皿良はこの先制点を含め、リーグ戦18試合で4ゴール4アシスト。「もっともっと取れる場面はある」(皿良)、「さらに数字を伸ばしていってほしい」(吉川監督)。昨年の2G3Aという数字を上回ったが、自身も決して満足していない。


45分、CKの流れからカウンターのピンチを迎えるが、滝口の見事なカバーで徳若へとバックパスをつなぐと、一気に裏へ返すようなロングキックで形勢逆転。攻め残っていたCB小野が裏へ抜け出すと、そのままGKとの1vs1を制し、貴重な2点目をあげた。「晴斗が右足にゆっくりと出してくれた」(徳若)、「晴斗のプレスバックの守備の部分が非常に良かった」(吉川監督)と、数字には現れない滝口の陰の好プレーを讃えた。しかし直後の前半AT、ロングスローから頭で逸らされると、こぼれ球を押し込まれすぐさま1点を返される。

2-1と1点リードした後半は、落ち着いた立ち上がり。再び攻撃のスイッチを入れるため63分に長谷川、末谷、妹尾を同時に投入すると、相手陣内へ押し込む場面が増えていく。しかし73分、またもロングスローからピンチ迎えるが、ここは徳若が大事にボールをキャッチした。

80分、CKの際味方と接触した皿良が足を痛めて負傷交代。それでも82分に後半最大のチャンスが訪れる。長谷川が競り勝ったこぼれ球に大倉が反応し、エリア内へ侵入。GKと1対1の状況を作るも、右足シュートをセーブされ追加点とはならなかった。すると直後のプレーで末谷が脚を痛めてその場で倒れ込んでしまう。チーム合流直後の復帰戦でまさかの肉離れ。担架に運ばれベンチへ下がる。インカレへ向けてチームにとっても痛い離脱となった。

さらに90+3分には、田代が後ろから足を蹴られて負傷。こちらもプレー続行ができず。交代枠を使いきっていた京産大は残り時間10人での戦いを迫られた。アクシデントが続く中でも、全員が体を張り、時間をゆっくりと進めていく。しかし終了間際の90+8分、浮き球のスルーパスに反応した大体大7番・佐野竜眞が頭でコントロールしながら見事なシュート。相手エースに土壇場で同点に追いつかれた。「本当に今シーズンの象徴的なゲームになった」(吉川監督)、「締め方っていう問題が、この最後の試合にも出てきてしまっている」(小野)、ラストプレーで今季の課題を露呈してしまい、大体大との戦いは開幕戦に続くドロー決着となった。

9勝9分4敗の勝ち点36、得失点+5とし、4位で今季の関西学生リーグに幕を閉じた。敗戦数は優勝した関学大に次ぐ少なさだったが、引き分けがリーグトップの9つと、勝ち切ることの難しさを痛感した。キャプテンの徳若は、「本当にタレントもいて力もあるチームの中でなかなか結果が出ない苦しいシーズンだった」と振り返る。それでも京産大はフェアプレー賞を受賞。主将の徳若は優秀選手賞、さらに1年次ながらチームを救ってきたFW高川が8G2A、MF大倉が2G4Aを記録し、それぞれ新人賞に選ばれた。
12月6日(土)にKUROKIRIスタジアム(宮崎県)にて九産大とのインカレ初戦を控える。新フォーマットとなった昨年は大院大とPK戦の末に敗れ、強化ラウンドへ回った。「そこ(強化R)でプレーする苦しさっていうのは、1番京産の選手たちが知ってると思う」(吉川監督)。4年次・主将としてチームをけん引してきた徳若は、「ずっとチームに迷惑かけてきた分、活躍してチームを少しでも上に、日本一という景色を見させてあげたい」と語る。リベンジを果たすべく"西の産業対決"を制し、決勝ラウンド、その先にある悲願の日本一への挑戦権を手にしたい。
【試合後のインタビュー】
主将・徳若碧都選手
ー今季9度目の引き分け
今シーズンはずっとこの選手警戒しておこうとか、今回の体大みたいにセットプレーケアしようみたいな、なんか注意せなあかんところで毎回毎回やられてるし、シーズン当初からずっとなかなか同じ課題が続いているのは、改善されなかった結果、ああいう失点の仕方したんで。でも下向いてる暇もないんで、すぐインカレに向けてやらなあかんなとは思ってます。
ー2点目は得意のキックからアシストも
前線選手何人も残ってるの見えてたし、晴斗が右足にゆっくりと出してくれたっていうのも常にコミュニケーションを取ってるところではあるんで、1個形になったのはすごく良かったかなと思ってます。
ー守備時のセットプレーを振り返って
前半、トキさん(時久コーチ)にコミュニケーション取って、ちょっとフワッとしてるみたいな指摘を受けた中やったんで、中とコミュニケーション取りながら締めながらやってたつもりやったんですけど、やっぱ最後も締め切れてなかったんで。そうですね、セットプレーはわりと締めれながらできたかなと思ってます。
ーケガ人も続出し、終盤は10人での戦い
アクシデントが紘とか、誓梧のところであったときに、やっぱチームを鼓舞しながら助けたりするのはキャプテンで4回生の役割やったと思うので、そこを勝利に持ってこれなかったっていうのはすごい責任感じてる部分もあります。
ー改めて今季のリーグ戦を振り返って
本当にタレントもいて力もあるチームの中でなかなか結果が出ない苦しいシーズンで、その中で主将という役もらってた分、すごい責任とか感じる部分も多くあるんで、最後くらいインカレでずっとチームに迷惑かけてきた分、活躍してチームを少しでも上に、日本一という景色を見させてあげたいなと思ってます。
ー昨年は悔しい思いをしたプレーオフに向けて
去年もたくさん仲良い選手が先輩でいて、ああいう苦しい光景目の当たりにしたんで、今年は同期もそうですし、後輩も最後みんなで笑って終われるように頑張りたいと思います。

小野成夢選手
ー試合を振り返って
単純に個人としてのパフォーマンスが、後期入って1番良くなかった試合かなっていうのは自分の中で思ってて、両脇が泰生と沖っていう1年生が入ってる中で、もっと圧倒的な力というか、個の部分を見せながらサポートしないといけない立場だったのに、そこができなかったっていうのが、最後の失点もそうだし、締め切れてないっていう前半最後の失点にもつながったのかなと思います。
ーその中でも追加点となるゴールを決めた
今年のチームは、試合の分岐点ってところを抑えれてないっていうのは話してて、それがこの最終節になっても、シーズン始まる前からある入り、締め方っていう問題が、この最後の試合にも出てきちゃってるんで、そこはもうちょっとチームとしても、個人としても、後ろの3人としてももっと突き詰めていかないといけないかなと思います。
ー後半はアクシデントも多くあった中でのプレー
後ろの中では、徳ちゃん(徳若)を中心に、後ろ3枚泰生と沖と俺は集中してやろうって話はしてた中で、アクシデントが出て、切れてたわけじゃないって思うんですけど、もっとチームに方向性とかを浸透できてればよかったかなという反省点がありました。
ー守備時のセットプレーを振り返って
相手が体大というセットプレーを得意とするチームなんで、前半終わりにロングスローでやられたっていうのは、90分通しての、このチームとしてのダメージにもなってたし、最後も後半何本もロングスローあった中で、結局相手の思うように密集を作られて、弾けなかったっていうのがあったんで、もうちょっと個人としてもチームとしてもそうですけど、個人としてもっと成長しないといけないかなと思います。
ー今後へ向けて伸ばしていく部分
さっきも言った通り、圧倒的な個っていうところで、全部の平均値を上げていかないといけないと思いますし、あとはロングボールの質だったり、そのタイミング、やっぱりそのビルドアップっていうところと、守備の最後の壁になるっていうとこは、今後もっと突き詰めていきたいと思います。
ーリーグ戦を振り返って
なかなかリーグ最初勝てないっていう中で、良いスタートではなかったと思うけど、盛り返すチャンスっていうのは、シーズン振り返っていくと、いくらでもあったと思うし、そこで盛り返せなかったっていうのが、やっぱり今の自分たちの順位に表れる。あそこ勝てれば上位に絡めたとか、あとはこの22試合中の1試合っていう中ですけど、その22試合の1試合をどれだけこだわってやれるかがやっぱ大事だと思うんで。さっきも吉川さんの話があったように、来年への教訓になると思うので、来年は同じことを繰り返さないようにやっていきたいと思います。
ーインカレプレーオフに向けて
トーナメントなんで。京産を上に持っていくっていうのが全員の目標だと思うし、とにかく1戦1戦集中して上に駒を進めるっていうことに集中していきたいと思います。

皿良立輝選手
ー試合前の心持ち
3連勝している中で、インカレは決定してたんですけど、そのインカレに向けて、良い流れで入りたいなというので、勝ちたい気持ちはすごかったかなと思います。
ー先制点を振り返って
相手のトラップの場所とかが自分の中でわかってて、スピード乗った状態で、強いシュートを今週は意識してやってたんで、それがうまくゴールっていう形につながってよかったかなと思います。
ー関西選手権から後期にかけてゴールという結果が出てきた
長かったなというふうに感じてて。もう入学してからずっと同じシュート練習だったりっていうのを続けてきた中で、なかなか結果ついてこなかったですけど、続けることには意味あるかなと思ってた中での、関西選手権後から感覚はつかめてきつつあるんですけど。でもまだまだ得点とか数字っていう部分は足りないと思ってるし、もっともっと取れる場面はあるんで、そういったところは、もっとこだわっていきたいと思います。
ーFKでは滝口選手へパスを出す場面も見られた
距離が遠いというのもありましたし、相手の対策があんまりされてなかったんで、そこで1対1で仕掛けさせて、よりゴールに近いところからのクロスってところの方が確率は高いかなと思ったんで、あそこにつけていきました。
ー得点直後の失点
チーム自体が締めれてないわけじゃないと思うんですけど、そういったところの何かしらの隙があるっていうのは多分課題であると思うんで、そういったところは短い期間ですけど、チーム全体でディフェンスラインだけじゃなくて、チーム全体としても課題を持つべきかなと思います。
ー後半は相手のセットプレーも多くあった
体大はセットプレーとか、そういったところに強みを持ったチームだったので、セットプレーが多くなったのは、自分たちのミスだったりっていうところにつながってるかなと思うんで、そのセットプレーにつなげないだったりとか、その前のプレーのところを反省するべきかな思うんですけど、セットプレーのところはチームとしての課題であるんで、もっともっと詰めていかなあかん部分かなと思います。
ー今季のチームを振り返って
最初は4回生がいなくて、結構下級生としても心配な部分もあったんですけど、4回生のパワーというのも出してくれてるし、その中でも3年生の支えだったりとか、1、2年生は自由にさせてもらってる部分も、多分多少なりともある中で、自分は2年生でずっと出ててってところで。まだまだもっと熱量、迫力出したりとか、結果にこだわっていかないといけない選手だと思ってるんで、そういったところは、このリーグ戦の反省を生かして来年のリーグ戦につなげていきたいなと思ってます。
ープレーオフに向けて
去年プレーオフっていう1年の中でも1番緊張感ある中のゲームで、自分自身結果を残すことができなかったんで。自分が結果出しながらチームを勝たせたいなと思ってます。

吉川監督
ー今節の意図
試合やってもわかる通り、長いボールがっていうところは、エアバトルもそうだし、地上戦でのバトルっていうところも増えるような状況だったので、そういったところにストロングを持ってる選手をというところで1つ押し入れた感じで入ってしまうと、一気に波に飲まれて、プレーできないみたいな状況になってくると思うので、そういうところで選手起用したというところと、それぞれ新しく出たメンバーっていうのは、しっかりと自分の課題に向き合いながら、努力を重ねてきたので、今日の勝ち負け引き分けで自分たちのコントロールで順位をコントロールすることもなかなか難しかったので、少しインカレのところには、目線を置きながらやったという感じですかね。
ー皿良選手の成長
後期入ってからというよりも、本当に1、2回生のころから自分の得意な角度というか、本当に毎日トレーニングしてるので、そういった部分がちょっとずつ今シーズン、得点、アシストにつながってきているので、さらに数字を伸ばしていってほしいなと思う選手です。
ー2点目を振り返って
あの得点というところは、カウンターの練習も少ししたりとかっていうのも今週してたので、徳のストロング使ってというのを、なるは意外と練習でも、ああいう前線上がったときのシュートって上手いので、しっかりと1本1本決めたっていうところで。その前の晴斗の戻りとかっていうところのプレスバックして、相手のカウンター防いでっていうところが、あの得点につながったかなと思うので、チームのためにプレーするっていうところで言うと、晴斗のああいうプレーが得点につながってると思うんで、晴斗のプレスバックのっていうところの守備の部分は、非常に良かったかなと思います。
ー得点直後や終盤での失点
本当に選手たちも言ったんですけど、22試合やって、やっぱり同じような2点取った後の前半の終了間際、後半のラストワンプレーみたいなところは、本当に今シーズンの象徴的なゲームになったかなと思うんで、リーグ戦はこれで今シーズンは終わってしまうので。負けはしないけど勝ちきれない。それがやっぱりインカレはギリギリ取れたけど優勝争いできない要因、原因だったと思うので、そういったところを来季のリーグ戦への課題、宿題として自分たちがどう受けるかっていうところと、あとは気持ちよく勝って次に向かう、インカレに向かうっていうのも1つかもしれないですけど、こういう風に課題がしっかりと明確にある中で、もっとやらないといけないという状況で、インカレまでの2週間、3週間作れた方が今年のチームにおいてはいいのかなと思うので、ネガティブに全然捉えずに、終わったものはもう仕方ないので。自分たちがシーズン当初から目指しているものは日本一っていうところなので、その挑戦権っていうのをまず得られているので、しっかりその日本一に向けて、もう1度チームとして足りない部分も、短い時間ですけど修正したいなと思いますね。
ー後半は守備におけるセットプレーが多かった
もうちょっと不用意なロングスローになる場所にクリアしないとか、セットプレーを簡単に与えないみたいなところ。前半の終わった後、ハーフタイムでも不用意なファウル、簡単なファウルっていうのはちょっと多いんじゃない?っていう話もしてたので。少し相手のストロングが何なのかって見た時にも、間違いなくコーナーキック、ロングスローっていうところだったので、それを与えないっていうプレー選択も必要だったかなと思いますね。
ー改めてリーグ戦を振り返って
本当にいろんなことがありながら、シーズン走ってきたなという印象で、ただ、チームとしても止まることはなかったと思うので、そういったところで逞しくなってきた選手もやっぱり多いですし、選手層というところでいうと、本当に誰が出てもというところがちょっとずつチームとして作れている部分でもあるので、さらにその質を上げていけるように、やりたいなと思うので。いろんなシーズンがあると思うんで、これを次にまたつなげることが一番大事かなと思います。
ープレーオフに向けて
関西で唯一強化リーグっていうところを経験してるので、そこの苦しさ、そこでプレーする苦しさっていうのは1番京産の選手たちが、彼らが知ってると思うんで、そういったものを思う存分、プレーオフのまず1試合に全てかけて勝ちに持っていって、次のラウンドに進めたらいいかなと思います。

【取材:細井雅貴】

【スターティングメンバー】
GK 1 (C)徳若碧都(4年=テゲバジャーロ宮崎内定・高川学園高)
DF 28 吉井泰生(1年=ガイナーレ鳥取U-18)
DF 4 小野成夢(3年=愛媛FC U-18)
DF 32 沖野眞之介(1年=高川学園高)
MF 3 滝口晴斗(3年=サンフレッチェ広島ユース)
MF 6 田代紘(3年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 10 伊藤翼(3年=セレッソ大阪U-18)
MF 17 福永裕也(2年=京都橘高)
MF 7 皿良立輝(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 26 高川諒希(1年=カターレ富山U-18)
FW 29 太仁紫音(1年=大谷高)
(フォーメーション 1-3-4-2-1)

【サブメンバー】
GK 21 脇谷静香(1年=ファジアーノ岡山U-18)
DF 24 西川宙希(1年=セレッソ大阪U-18)
MF 40 金鍾真(3年=京都朝鮮高)
MF 38 福島健太(2年=青森山田高)
MF 23 大倉慎平(1年=ガンバ大阪ユース)
MF 27 森田皇翔(1年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 14 長谷川裟恭(4年=京都橘高)
MF 8 末谷誓梧(3年=セレッソ大阪U-18)
FW 9 妹尾颯斗(3年=サンフレッチェ広島ユース)

【選手交代】
63分
IN 末谷誓梧 OUT 福永裕也
IN 長谷川裟恭 OUT 高川諒希
IN 妹尾颯斗 OUT 太仁紫音
80分
IN 大倉慎平 OUT 皿良立輝
84分
IN 金鍾真 OUT 末谷誓梧
【スコア】
京産大2-2大体大
得点
19分 皿良立輝
45分 小野成夢 AS 徳若碧都
失点
45+1分 野口楓真
90+8分 佐野竜眞 AS 中津悠哉
【試合内容】
3年連続となるインカレ出場を決めた前節から3選手を変更し、プレーオフを見据えながらの最終節となった。ベンチにはユールゴーデンIFでの練習参加から帰国した末谷の姿もあった。

最終戦ということもあり、両軍スタンドから大きな声援が飛び交う中、キックオフ。7分、大体大11番・佐藤陽成にエリア内への侵入を許すと、右のサイドネットを揺らされる。14分、太仁の落としを皿良が拾いカウンター。エリア付近での絶妙なパスに大倉が直接左足で合わせるも枠の上を通過し、決定機を逃す。17分、右サイドからのクロスからピンチを迎えるも、球際に負けないシュートブロックで掻き出した。すると18分、皿良が相手の死角からプレスをかけてボールを奪うと、そのままスピードに乗り中央を突破。エリア外から鋭く左足を振り抜くとゴール左へと吸い込まれた。皿良はこの先制点を含め、リーグ戦18試合で4ゴール4アシスト。「もっともっと取れる場面はある」(皿良)、「さらに数字を伸ばしていってほしい」(吉川監督)。昨年の2G3Aという数字を上回ったが、自身も決して満足していない。


45分、CKの流れからカウンターのピンチを迎えるが、滝口の見事なカバーで徳若へとバックパスをつなぐと、一気に裏へ返すようなロングキックで形勢逆転。攻め残っていたCB小野が裏へ抜け出すと、そのままGKとの1vs1を制し、貴重な2点目をあげた。「晴斗が右足にゆっくりと出してくれた」(徳若)、「晴斗のプレスバックの守備の部分が非常に良かった」(吉川監督)と、数字には現れない滝口の陰の好プレーを讃えた。しかし直後の前半AT、ロングスローから頭で逸らされると、こぼれ球を押し込まれすぐさま1点を返される。

2-1と1点リードした後半は、落ち着いた立ち上がり。再び攻撃のスイッチを入れるため63分に長谷川、末谷、妹尾を同時に投入すると、相手陣内へ押し込む場面が増えていく。しかし73分、またもロングスローからピンチ迎えるが、ここは徳若が大事にボールをキャッチした。

80分、CKの際味方と接触した皿良が足を痛めて負傷交代。それでも82分に後半最大のチャンスが訪れる。長谷川が競り勝ったこぼれ球に大倉が反応し、エリア内へ侵入。GKと1対1の状況を作るも、右足シュートをセーブされ追加点とはならなかった。すると直後のプレーで末谷が脚を痛めてその場で倒れ込んでしまう。チーム合流直後の復帰戦でまさかの肉離れ。担架に運ばれベンチへ下がる。インカレへ向けてチームにとっても痛い離脱となった。

さらに90+3分には、田代が後ろから足を蹴られて負傷。こちらもプレー続行ができず。交代枠を使いきっていた京産大は残り時間10人での戦いを迫られた。アクシデントが続く中でも、全員が体を張り、時間をゆっくりと進めていく。しかし終了間際の90+8分、浮き球のスルーパスに反応した大体大7番・佐野竜眞が頭でコントロールしながら見事なシュート。相手エースに土壇場で同点に追いつかれた。「本当に今シーズンの象徴的なゲームになった」(吉川監督)、「締め方っていう問題が、この最後の試合にも出てきてしまっている」(小野)、ラストプレーで今季の課題を露呈してしまい、大体大との戦いは開幕戦に続くドロー決着となった。

9勝9分4敗の勝ち点36、得失点+5とし、4位で今季の関西学生リーグに幕を閉じた。敗戦数は優勝した関学大に次ぐ少なさだったが、引き分けがリーグトップの9つと、勝ち切ることの難しさを痛感した。キャプテンの徳若は、「本当にタレントもいて力もあるチームの中でなかなか結果が出ない苦しいシーズンだった」と振り返る。それでも京産大はフェアプレー賞を受賞。主将の徳若は優秀選手賞、さらに1年次ながらチームを救ってきたFW高川が8G2A、MF大倉が2G4Aを記録し、それぞれ新人賞に選ばれた。
12月6日(土)にKUROKIRIスタジアム(宮崎県)にて九産大とのインカレ初戦を控える。新フォーマットとなった昨年は大院大とPK戦の末に敗れ、強化ラウンドへ回った。「そこ(強化R)でプレーする苦しさっていうのは、1番京産の選手たちが知ってると思う」(吉川監督)。4年次・主将としてチームをけん引してきた徳若は、「ずっとチームに迷惑かけてきた分、活躍してチームを少しでも上に、日本一という景色を見させてあげたい」と語る。リベンジを果たすべく"西の産業対決"を制し、決勝ラウンド、その先にある悲願の日本一への挑戦権を手にしたい。
【試合後のインタビュー】
主将・徳若碧都選手
ー今季9度目の引き分け
今シーズンはずっとこの選手警戒しておこうとか、今回の体大みたいにセットプレーケアしようみたいな、なんか注意せなあかんところで毎回毎回やられてるし、シーズン当初からずっとなかなか同じ課題が続いているのは、改善されなかった結果、ああいう失点の仕方したんで。でも下向いてる暇もないんで、すぐインカレに向けてやらなあかんなとは思ってます。
ー2点目は得意のキックからアシストも
前線選手何人も残ってるの見えてたし、晴斗が右足にゆっくりと出してくれたっていうのも常にコミュニケーションを取ってるところではあるんで、1個形になったのはすごく良かったかなと思ってます。
ー守備時のセットプレーを振り返って
前半、トキさん(時久コーチ)にコミュニケーション取って、ちょっとフワッとしてるみたいな指摘を受けた中やったんで、中とコミュニケーション取りながら締めながらやってたつもりやったんですけど、やっぱ最後も締め切れてなかったんで。そうですね、セットプレーはわりと締めれながらできたかなと思ってます。
ーケガ人も続出し、終盤は10人での戦い
アクシデントが紘とか、誓梧のところであったときに、やっぱチームを鼓舞しながら助けたりするのはキャプテンで4回生の役割やったと思うので、そこを勝利に持ってこれなかったっていうのはすごい責任感じてる部分もあります。
ー改めて今季のリーグ戦を振り返って
本当にタレントもいて力もあるチームの中でなかなか結果が出ない苦しいシーズンで、その中で主将という役もらってた分、すごい責任とか感じる部分も多くあるんで、最後くらいインカレでずっとチームに迷惑かけてきた分、活躍してチームを少しでも上に、日本一という景色を見させてあげたいなと思ってます。
ー昨年は悔しい思いをしたプレーオフに向けて
去年もたくさん仲良い選手が先輩でいて、ああいう苦しい光景目の当たりにしたんで、今年は同期もそうですし、後輩も最後みんなで笑って終われるように頑張りたいと思います。

小野成夢選手
ー試合を振り返って
単純に個人としてのパフォーマンスが、後期入って1番良くなかった試合かなっていうのは自分の中で思ってて、両脇が泰生と沖っていう1年生が入ってる中で、もっと圧倒的な力というか、個の部分を見せながらサポートしないといけない立場だったのに、そこができなかったっていうのが、最後の失点もそうだし、締め切れてないっていう前半最後の失点にもつながったのかなと思います。
ーその中でも追加点となるゴールを決めた
今年のチームは、試合の分岐点ってところを抑えれてないっていうのは話してて、それがこの最終節になっても、シーズン始まる前からある入り、締め方っていう問題が、この最後の試合にも出てきちゃってるんで、そこはもうちょっとチームとしても、個人としても、後ろの3人としてももっと突き詰めていかないといけないかなと思います。
ー後半はアクシデントも多くあった中でのプレー
後ろの中では、徳ちゃん(徳若)を中心に、後ろ3枚泰生と沖と俺は集中してやろうって話はしてた中で、アクシデントが出て、切れてたわけじゃないって思うんですけど、もっとチームに方向性とかを浸透できてればよかったかなという反省点がありました。
ー守備時のセットプレーを振り返って
相手が体大というセットプレーを得意とするチームなんで、前半終わりにロングスローでやられたっていうのは、90分通しての、このチームとしてのダメージにもなってたし、最後も後半何本もロングスローあった中で、結局相手の思うように密集を作られて、弾けなかったっていうのがあったんで、もうちょっと個人としてもチームとしてもそうですけど、個人としてもっと成長しないといけないかなと思います。
ー今後へ向けて伸ばしていく部分
さっきも言った通り、圧倒的な個っていうところで、全部の平均値を上げていかないといけないと思いますし、あとはロングボールの質だったり、そのタイミング、やっぱりそのビルドアップっていうところと、守備の最後の壁になるっていうとこは、今後もっと突き詰めていきたいと思います。
ーリーグ戦を振り返って
なかなかリーグ最初勝てないっていう中で、良いスタートではなかったと思うけど、盛り返すチャンスっていうのは、シーズン振り返っていくと、いくらでもあったと思うし、そこで盛り返せなかったっていうのが、やっぱり今の自分たちの順位に表れる。あそこ勝てれば上位に絡めたとか、あとはこの22試合中の1試合っていう中ですけど、その22試合の1試合をどれだけこだわってやれるかがやっぱ大事だと思うんで。さっきも吉川さんの話があったように、来年への教訓になると思うので、来年は同じことを繰り返さないようにやっていきたいと思います。
ーインカレプレーオフに向けて
トーナメントなんで。京産を上に持っていくっていうのが全員の目標だと思うし、とにかく1戦1戦集中して上に駒を進めるっていうことに集中していきたいと思います。

皿良立輝選手
ー試合前の心持ち
3連勝している中で、インカレは決定してたんですけど、そのインカレに向けて、良い流れで入りたいなというので、勝ちたい気持ちはすごかったかなと思います。
ー先制点を振り返って
相手のトラップの場所とかが自分の中でわかってて、スピード乗った状態で、強いシュートを今週は意識してやってたんで、それがうまくゴールっていう形につながってよかったかなと思います。
ー関西選手権から後期にかけてゴールという結果が出てきた
長かったなというふうに感じてて。もう入学してからずっと同じシュート練習だったりっていうのを続けてきた中で、なかなか結果ついてこなかったですけど、続けることには意味あるかなと思ってた中での、関西選手権後から感覚はつかめてきつつあるんですけど。でもまだまだ得点とか数字っていう部分は足りないと思ってるし、もっともっと取れる場面はあるんで、そういったところは、もっとこだわっていきたいと思います。
ーFKでは滝口選手へパスを出す場面も見られた
距離が遠いというのもありましたし、相手の対策があんまりされてなかったんで、そこで1対1で仕掛けさせて、よりゴールに近いところからのクロスってところの方が確率は高いかなと思ったんで、あそこにつけていきました。
ー得点直後の失点
チーム自体が締めれてないわけじゃないと思うんですけど、そういったところの何かしらの隙があるっていうのは多分課題であると思うんで、そういったところは短い期間ですけど、チーム全体でディフェンスラインだけじゃなくて、チーム全体としても課題を持つべきかなと思います。
ー後半は相手のセットプレーも多くあった
体大はセットプレーとか、そういったところに強みを持ったチームだったので、セットプレーが多くなったのは、自分たちのミスだったりっていうところにつながってるかなと思うんで、そのセットプレーにつなげないだったりとか、その前のプレーのところを反省するべきかな思うんですけど、セットプレーのところはチームとしての課題であるんで、もっともっと詰めていかなあかん部分かなと思います。
ー今季のチームを振り返って
最初は4回生がいなくて、結構下級生としても心配な部分もあったんですけど、4回生のパワーというのも出してくれてるし、その中でも3年生の支えだったりとか、1、2年生は自由にさせてもらってる部分も、多分多少なりともある中で、自分は2年生でずっと出ててってところで。まだまだもっと熱量、迫力出したりとか、結果にこだわっていかないといけない選手だと思ってるんで、そういったところは、このリーグ戦の反省を生かして来年のリーグ戦につなげていきたいなと思ってます。
ープレーオフに向けて
去年プレーオフっていう1年の中でも1番緊張感ある中のゲームで、自分自身結果を残すことができなかったんで。自分が結果出しながらチームを勝たせたいなと思ってます。

吉川監督
ー今節の意図
試合やってもわかる通り、長いボールがっていうところは、エアバトルもそうだし、地上戦でのバトルっていうところも増えるような状況だったので、そういったところにストロングを持ってる選手をというところで1つ押し入れた感じで入ってしまうと、一気に波に飲まれて、プレーできないみたいな状況になってくると思うので、そういうところで選手起用したというところと、それぞれ新しく出たメンバーっていうのは、しっかりと自分の課題に向き合いながら、努力を重ねてきたので、今日の勝ち負け引き分けで自分たちのコントロールで順位をコントロールすることもなかなか難しかったので、少しインカレのところには、目線を置きながらやったという感じですかね。
ー皿良選手の成長
後期入ってからというよりも、本当に1、2回生のころから自分の得意な角度というか、本当に毎日トレーニングしてるので、そういった部分がちょっとずつ今シーズン、得点、アシストにつながってきているので、さらに数字を伸ばしていってほしいなと思う選手です。
ー2点目を振り返って
あの得点というところは、カウンターの練習も少ししたりとかっていうのも今週してたので、徳のストロング使ってというのを、なるは意外と練習でも、ああいう前線上がったときのシュートって上手いので、しっかりと1本1本決めたっていうところで。その前の晴斗の戻りとかっていうところのプレスバックして、相手のカウンター防いでっていうところが、あの得点につながったかなと思うので、チームのためにプレーするっていうところで言うと、晴斗のああいうプレーが得点につながってると思うんで、晴斗のプレスバックのっていうところの守備の部分は、非常に良かったかなと思います。
ー得点直後や終盤での失点
本当に選手たちも言ったんですけど、22試合やって、やっぱり同じような2点取った後の前半の終了間際、後半のラストワンプレーみたいなところは、本当に今シーズンの象徴的なゲームになったかなと思うんで、リーグ戦はこれで今シーズンは終わってしまうので。負けはしないけど勝ちきれない。それがやっぱりインカレはギリギリ取れたけど優勝争いできない要因、原因だったと思うので、そういったところを来季のリーグ戦への課題、宿題として自分たちがどう受けるかっていうところと、あとは気持ちよく勝って次に向かう、インカレに向かうっていうのも1つかもしれないですけど、こういう風に課題がしっかりと明確にある中で、もっとやらないといけないという状況で、インカレまでの2週間、3週間作れた方が今年のチームにおいてはいいのかなと思うので、ネガティブに全然捉えずに、終わったものはもう仕方ないので。自分たちがシーズン当初から目指しているものは日本一っていうところなので、その挑戦権っていうのをまず得られているので、しっかりその日本一に向けて、もう1度チームとして足りない部分も、短い時間ですけど修正したいなと思いますね。
ー後半は守備におけるセットプレーが多かった
もうちょっと不用意なロングスローになる場所にクリアしないとか、セットプレーを簡単に与えないみたいなところ。前半の終わった後、ハーフタイムでも不用意なファウル、簡単なファウルっていうのはちょっと多いんじゃない?っていう話もしてたので。少し相手のストロングが何なのかって見た時にも、間違いなくコーナーキック、ロングスローっていうところだったので、それを与えないっていうプレー選択も必要だったかなと思いますね。
ー改めてリーグ戦を振り返って
本当にいろんなことがありながら、シーズン走ってきたなという印象で、ただ、チームとしても止まることはなかったと思うので、そういったところで逞しくなってきた選手もやっぱり多いですし、選手層というところでいうと、本当に誰が出てもというところがちょっとずつチームとして作れている部分でもあるので、さらにその質を上げていけるように、やりたいなと思うので。いろんなシーズンがあると思うんで、これを次にまたつなげることが一番大事かなと思います。
ープレーオフに向けて
関西で唯一強化リーグっていうところを経験してるので、そこの苦しさ、そこでプレーする苦しさっていうのは1番京産の選手たちが、彼らが知ってると思うんで、そういったものを思う存分、プレーオフのまず1試合に全てかけて勝ちに持っていって、次のラウンドに進めたらいいかなと思います。

【取材:細井雅貴】










