大会名 文部科学大臣杯 第62回全日本大学ボウリング選手権大会
開催日 2024年12月7日(土)~9日(月)
会場  川崎グランドボウル(神奈川県川崎市川崎区)
順位  男子3位 京都産業大学B

3位以内は前回優勝の2015年以来
 男子京産大Bは12月7日から9日の全日本大学ボウリング選手権大会(川崎グランドボウル)にて、3位の成績を収めた。決勝では林がパーフェクトゲームを達成し、個人とチームとしてもハイゲームを獲得。近年は4・5位が続いており、3位以内は優勝した9年ぶりとなった。
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兄弟でチームを導く
 チーム一丸で3位に持ち込んだ。立花尚貴が大会を通じてキャプテンを務め、全176選手で5位のアベレージの活躍を見せた。さらに、郡山が13位、井上も14位と躍動した。その要因は、立花とその弟でナショナルチーム経験者の立花仁貴の正確なアドバイスである。「的確で客観的に見ても助かったと思う場面が多かった」。決勝戦2ゲーム目で300点を達成した林も、彼らの存在が大きかったと語る。
 1回戦から大きく順位を落とさなかった。しかし、3位につけていたものの立花は優勝まで届かないと判断し、着実に順位を固める方向に舵を切った。決勝戦の最終ゲームを終えると1年間の努力が報われ、選手たちは安堵の表情。
昨年は9位で今年は3位と、チーム7人中の立花を除く6人が、大学から競技を始めた選手たちで数字を積み上げてきた。「自分についてくれる人たちをいかに上達させるかっていうの考えている」と、来年もこのメンバーを貫き通し、勢いのまま頂点まで駆け上がる。

担当記者メモ~ここ一番に強い林~
 3年間ボウリング部の担当記者である私だが、部員からはほぼ必ずパーフェクトゲームを阻止するため「呪い」と言われたりする。しかし今回を含め2回もその瞬間を目撃し、祟り(?)を受けないのが林である。その秘密は高いストライク率。「フォームも良くなって球威が増し、1年次より武器になっているのかな」。大学から始め、選ばれた選手のみ出場できる全日本選手権を経験するなど、成長が著しい。今後も私の試練を乗り越え、栄光ある選手になりそうだ。
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【写真・記事 上田奎斗】

【インタビュー】
立花尚貴
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――3日間を振り返って
とりあえず今年の目標は一応優勝できたんですけど、試合開始してからそんなに優勝が狙えるチームの実力とか調子が上がってないことを確認したので、3位以内を目指してまず頑張りました。全員そのいい日に1番打った日がバラバラで、チームのそのバランスよく点数がまとまった感じになれたのはよかったかなと思います。

――昨年はコンディションが悪い中だったが今年は
今年は別に体調が悪くなかったことはなかったんですけど、春に手首怪我してっていうのが1つあったのと、一応試合の1週間前ぐらいに階段からこけまして、腰を強打して、腰が非常に悪い状況ではあったんですけど、 逆に力が抜けていい投球ができたなと思います。

――具体的にはこの1年間この大会に向けてどんな準備してきたか
本当はチームの合同で出る話が、夏ぐらい春過ぎぐらいまでは動いてて、夏以降は今自分の元についてくれる人たちをいかにどううまくさせるかっていうの。例えばスペアの10ピン7ピンであったり、1投目の精度を良くするための練習して、試合の1カ月前ぐらいの河原町のリーグ戦でハイシリーズが取れたっていうのは、非常に大きな自信へと繋がって、 今大会も調子よく投げることができたと思います。

――3回ほど今夏から事前にここで練習していた
そんなに他のボウリング場よりかは投げにくいという感覚はなかったので、相手が投げにくいのであれば、投げにくい。投げにくいって思ってれば思ってるほど、自分としては好都合やなと思ってました。

――次の全大へ向けて
去年は入賞って言ってたんで、来年の目標は優勝もう80パーセント以上にできるように頑張りたいと思います。

林悠登
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――3日間を振り返って
みんな課題とかもすごい見えたところがあったんですけど、結果としてBが3位とAも4位と並んでこう取れて。で、3位以上に入るっていうのは8年ぶりか9年ぶりぐらいのはずなんで、そこは良かったかなと思います。

――今大会に向けて注力してきたポイント
結構、2、3か月前ぐらいから調子をすごい落として、ずっと続けた投球方法が一瞬できなくて、イップスみたいになっちゃった時期があったんですけど、5歩助走から4歩助走に変えて、チームメイトの尚貴とかにこう教えてもらってって感じで、こっちも出るようになったっていうのはありましたね。5歩助走の時やと、やっぱタイミングのムラとか、すごいバラバラなこととか、日によっての調子がある、その調子のムラがあるみたいな、結構よかったんですけど、今回通して4歩助走にしてから、結構こう、その調子のムラが少なくなったっていうのは、 あったからよかったかなって思います。

――4歩助走の場合スピードが落ちることもあるか
自分も最初スピード全然出えへんなって思ってたんですけど、なんか4歩の方がそのタイミングがとりやすくて、なんかスピード自体は変わってないんですけど、初速の最初のスピードが上がりようになたんで、 それのおかげで、直線的なラインがあるですけど、左利きらしい投球ができるようになったって感じですかね。

――2年前のここでの大会と比較して
140、140とかで、すごいチームのやったの覚えてるんですけど、結構来る前から、今年ももう川崎っていうのを聞いただけで、ちょっと嫌やなみたいな、すごいまたどうしようみたいな感じがすごいあって。で、チームとしても、 去年より進化してるすごいチームやったんで、 迷惑だけはかけられへんなって思いながら、すごいスペアの練習を自信持ってしてきたんですけど、あんま取れてなかったらもあるんで。そうですねでもやっぱチームがすごい頑張ってくれて。で、チームの中でも自分そんなに打ってない方というか、もうほぼ下の方なんで、すごいチームがよかったなって思います。

――この全大で仁貴(大会を通じてサポートした立花選手の弟)の助言は大きかったか
ひろきの助言は前回の全大に続いて大きかったと思います。個人としても大きかったですし、チームとしても尚貴の負担を減らしつつボウリングに集中できたり、ほかのメンバーへのアドバイスも的確で客観的に見ても助かったと思う場面が多かったです。ただ今回痛感したことがあって、いくらアドバイスが的確で、その通りに投げきれたらストライクが出るとわかっていても、私自身が投げきれない場面が、2日目から続いて、メンタル的にも技術的にもまだまだ未熟なことを痛感しました。自身のマイナス分でチームを優勝争いから遠ざけてしまったので、チームと仁貴や応援してくださっていたOB・OGの方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。1年間の課題としてしっかり向き合っていきます。

――大学からボウリングを始めて一番伸びたと考える能力
ストライク率ですかね。大学1年生の始めたての頃より、フォームも良くなって球威が出てきました。始めたてから1年ぐらいはあまりストライク率が良かった記憶は無いのですが、2年目ぐらいから徐々に伸びを感じ始め、今では自身の武器になっているのかなと思います。

――次のラストである全大に向けて意気込み
今年このチームが大学始めが 7人中6人で、1年生も入って、で、来年新しい推薦の子も入ってきて、で、自分たちのチームが主体となってやるっていうところで、 もう全然、今年も優勝狙える位置におったし。で、スペアとかちゃんとそういうきっちり普段できてることがもっともっとできてれば、優勝全然今年も狙えるぐらいのチームやったんで、 来年は今よりもさらに進化できると思うし。で、去年から今年の1年間のところで成長を見せることできたんで、 それに成長し続ければ来年は優勝を狙えると思ってるんで、1年間しっかり準備して頑張っていきます。