第102回 関西学生サッカーリーグ(前期) 第8節 大体大戦(2024年6月1日)
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【スターティングメンバー】
GK 31 徳若碧都(3年=高川学園高)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 22 松浦蒼波(4年=京都橘高)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島ユース)
(フォーメーション 1-4-4-2)
【サブメンバー】
GK 12 中村青(4年=京都橘高)
DF 25 西村想大(1年=近江高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 14 長谷川裟恭(3年=京都橘高)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
【選手交代】
64分
IN 皿良立輝 OUT 城水晃太
73分
IN 楠瀬海 OUT 逵村健斗
IN 田代紘 OUT 松浦蒼波
81分
IN 山村朔冬 OUT 中田樹音
【スコア】
京産大0-1大体大
【試合内容】
リーグ戦中断前最後、そして6月のスタートという節目の相手は、曲者の大体大。「体大の土俵でプレーしても、自分や樹音だったらそこで勝てる」(菅野)と、立ち上がりからボールを持たせ、前線からプレスをかける。すると17分、2試合連続スタメンとなった城水が、スピードに乗り、シュートまでやりきる。ボールは左のポストに直撃し、キーパーの手元へ。惜しくもゴールとはならなかったが、主に右サイドハーフで出場しているルーキー皿良に待ったをかける活躍をみせた城水。豊富な運動量と守備力で違いを生み出し、出場機会を伸ばしたい。一方でピンチも迎える。キーパー徳若の手を弾いたボールはゴールへ流れたように見えたが、大串が迅速なカバーでクリア。27分、末谷が中央でボールを収めると、得意のドリブルでエリアへ侵入。切り返すとすぐさま右足を振り抜く。キーパーの頭上を狙ったが、ここも先制とはならなかった。30分には菅野が末谷のクロスに対し、上手くミートできず、もどかしい展開が続く中、第6節以来となるスコアレスでハーフタイムへ突入。
後半も試合のペースは変わらず、攻守激しく入れ替わるが、スコアは動かない。「相手が70分以降の失点が多いっていうデータも選手には伝えてた」(吉川監督)と、終盤でよりギアを上げたい京産大は、城水に代わって精度の高いキックが特徴の皿良を投入し、攻撃的な姿勢をみせる。しかし69分、一気にスピードアップを許すと、大串と横窪の間を破られ、そのまま右足で巻くようなシュートを沈められた。開幕節以来の先制を許す展開となった京産大は、2トップの一角中田を下げ、山村を起用し、昨年から慣れ親しんだ4-2-3-1で同点を狙う。さらに松浦に代えて守備的な田代を入れることで、伊藤が攻撃で幅を取りやすい形に。左サイドでは末谷が息を切らすことなくチャンスを演出し続ける。「先を見据えたときの連覇っていうのを見たときに、もう落としたらあかん試合」と、CBの小野もエリア付近まで持ち運び、なんとしても勝ち点をもぎ取ろうという姿勢をみせるが、相手の低く固いブロックを敷いた守備をこじ開けることはできず、今季リーグ戦2敗目を喫した。これで首位関西大との勝ち点差は6に広がり、リーグ5位で関西選手権へと入っていくこととなった。
決して口にはしないが、過密日程による疲労感も溜まってきている選手たち。「マネジメントのところでは違う選択もあったのかな」(吉川監督)と、振り返った。関西選手権初戦は、ホーム神山に神戸大を迎える。圧倒的な質を見せる勝利に期待したい。
【試合後のインタビュー】
主将・菅野翔斗選手
ー前半からハイプレス
体大のサッカー、体大の土俵でプレーしても、自分や樹音だったらそこで勝てるかなっていうのは正直あったんで。あそこで自分らが負けたら正直、今年は戦い的にしんどくなってくると思うしって中で、樹音とはあそこは俺らが負けへんっていうのは意識して試合入ってました。
ースコアレスでの折り返し
最近、前半で2点くらい取れてっていう試合が多かった中で、こうやって前半で点が入らない試合っていうのも、これからトーナメントとかになったら出てくる中で、相手は後半途中から落ちてくるっていうのは、自分らも最初から言ってたんで、そこは焦らず後半も入れたんですけど、ああいう時間帯で失点してしまったっていうのは、自分らでゲーム難しくしたかなと思います。
ー失点後システム変更
相手も疲れてたんで、どんどんニアゾーン、元気な選手出してニアゾーン取ってクロスからっていうのは自分らの狙いとしてあったんですけど、もう1歩最後の質のところでやっぱ守られたっていう感じです。
ー体力面
連戦ですけど、別にリカバリーが間に合ってないとかはなかったんで、そこは出たからにはしっかりやらないといけないし、自分の役目は点取ることなんで、今日は自分が決められなかったっていうところがチームの結果に繋がったかなと思います。
ーゴールを決めるために
どんどん外してもじゃないですけど、シュート打たないと入んないと思うんで、何回もトライするっていうのは、自分の中でどんどんやっていかないといけないなと思います。
ー関西選手権に向けて
個人的にも脳震とうで途中出場で途中交代って形になって、去年のとても悔しい大会だったんで。京産が、自分が入ってからも1回も全国には行けてないんで、まず全国に出ることで、そこからやっぱ全国で上の方に行くだったり、1つ目の関西のタイトルだと思うんで、優勝目指してやっていきたいと思います。
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小野成夢選手
ー今日の試合を振り返って
チームとしても個人としてもリーグ中断前っていうことで、3連勝するっていうのをずっと言ってた中で、今週1週間取り組んできて、単純にリーグ中断前で勝ちで終わるっていう大切さもあったっていうのと、先を見据えたときの連覇っていうのを見たときに、もう落としたらあかん試合っていうのは、みんなわかってたと思うんで、こういう結果になってしまったっていうのは、まだまだできることがあるんじゃないかなっていうのは感じました。
ー前半スコアレスでの後半戦
前半は吉川さんのミーティングでもあったんですけど、0-0で折り返して、大体大がラスト20分での失点が多いっていう中で、0-0のスコアで後半20分まで持っていって、ギア上げるっていうのも頭に入れながら試合をしようっていうので。最後の20分たたみかけれる形が作れてたんで、やっぱり0で抑えないといけないゲーム内容と思うし、ああいう1個の失点で負けに繋がってしまうんで、そういうところはまだまだ突き詰めていかないといけないかなと思います。
ー失点シーン
前半結構自分と健斗くんの間のところ走られてっていうのはハーフタイムで話あった中で、ライン間ちょっと空いてきて、そのライン間使われて、センターバックとサイドバックの間走られてって感じだったんで、あの時間帯で、後ろCBとして、やっぱ締める発言とか、雰囲気とか、CBとしての役割っていうのを果たしてなかったから、ああいうことになってしまったと思うんで。自分のサイドからが1番見えてるんで、もっと声をかけてれば、防げたのかなって思います。
ー攻撃参加する場面も
やっぱり自分の中でも勝たないといけないっていうのは思ってたんで、チームとして1点決めるっていう中で、1回そのチャンスがあったんで上がっていったんですけど、得点を決めれるなら上がっていった方がいいと思うし、後ろとしてもどんどん前にチャンスを何回も演出できるような組み立てっていうのは、もっとやらないといけないかなと思いました。
ーできる限り前方へのパス
セカンドのところで結構前につけたり、あんまり後ろ向きにならないっていうのは、ある程度はできてたんですけど、パスミスっていうのが何回か翼にカバーしてもらったり、単純なパスミスで攻撃の流れを切ってしまったりっていうのがあったんで、そこはチームの流れを途絶えさせないように、1個1個こだわって練習からやっていきます。
ー関西選手権に向けて
本当負けたら終わりなんで、まず勝つっていうところと、自分のポジション的にもチームとしての無失点っていうのがあまりできてない。そういう大会なんで、より無失点0で終わるっていうことを頭に入れて、一戦一戦戦っていきたいと思います。
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吉川監督
ー試合を振り返って
最後のきつい中でもラスト20分、交代選手も含めてギア上げて、ゲームプラン的には70分までは0-0というか、相手が70分以降の失点が多いっていうデータも選手には伝えてたので、ラストの20分、25分でギアを上げて、勝負かけに行くっていうところは、そういうプランも持ちながらも、給水前の0-1の1がかなり痛いというか、難しいゲームになったので。おおよそ狙い通りではあったんですけど、やっぱりゲームの大きな肝になるところが、1個の失点やったかなと思うので。失点はパス2本ぐらいで背後取られてっていう感じなんで、もったいなかったなっていうのが正直な感想です。
ー前半に点を取れなかった
中2日である程度コンディション的にも問題なくっていうところだったので、中2日、前節と同じスタメンでスタートはした中でも、やっぱりちょっと中2日でリカバリーが間に合ってないっていう選手も中にいたのかなっていう部分もあったので、前半がちょっといつもよりかはスローペースな45分だったので、あの辺が僕自身のところで、じゃあこの11人がスタートで良かったのか、フレッシュな選手を1、2枚変えて、ちょっとスタメンの選手をサブに置いて、色んなギアとか、戦術的な幅を残しておくのかっていうところで言うと、自分のところで言うと、マネジメントのところでは違う選択もあったのかなって。たられば、結果なんですけど、でもそういったプランもあったのかなっていうのが正直なとこですね。
ー大串選手の見事なカバーも
失点のところも、横窪と大串の間割られてっていう感じなので、昇平は本当に90分通してエラーなく、もちろんビッグセーブというか、最後に掻き出してっていうところはもちろんあったと思うんですけど、でも90分通してミスなく、エラーなくやらないといけない選手なので、ああいう際のところを守れるようになってきたら、また周辺の評価も変わってくるのかなって思います。
ー最後は4-2-3-1へのシステム変更
2トップの樹音と翔斗が今年のチームの明確なストロングではありながらも、去年から続けてる4-2-3-1っていうところは、1つのプランではずっとあったんですけど、なかなかゲーム展開的にあんまり出せずにっていうところはあったんですけど、朔冬だったり立輝だったりっていうのは、パフォーマンス的にもコンディション的にも、ここ数週間前向きな姿勢も見えましたし、コンディション的にも良くなってたと思うんで、誓梧を残すっていうところ。最後まだチャンスメイクができてたんで、90分持つなっていうところで含めて、誓梧を変えるより、もう1個、誓梧と立輝と朔冬でライン間のところでクオリティーを保って、チャンスを生み出したいっていうところの狙いがあったので、そこは狙い通りある程度彼ら3人はやってくれたかなって思います。
ー終盤は伊藤選手が高い位置に
田代を入れたので、蒼波と組んでる時よりも、どっちかというと守備的なポジションを紘に任しながら、翼も自由に前に加勢していっていいよっていう話はしながらだったので、その辺はより自由に。翔斗は相手の背後を狙いながら、中盤の4人は危ないエリアで自由にプレーするっていうところが1つあったので、負けはして、得点も取れなかったですけど、いいイメージはプランとしては1個、2個増えたかなって思います。
ー失点後、小野選手も攻撃参加
相手が守りきるっていうところのローブロックというか、リトリートっていうところだったので、こっちはあんまり後ろに人数かけずに取りに行かないといけないっていう状況だったので、そこは多少のリスクは負いながらもプレーをさせたっていうところで、ゲームの流れで言うとなるべくしてなってるかなと思います。
ー関西選手権に向けて
勝って関西選手権に入るっていうのは1番良い流れやったかもしれないですけど、逆にこの0-1っていうところもポジティブに捉えて。0-1で敗戦してしまえば総理大臣杯ってところがもう行けないっていう、トーナメントで言えばもう終わってしまうっていう厳しさの部分を、この関西選手権の1つ前のギリギリのタイミングで経験できたのは、チームとしてはプラスかなっていう風に思うんで、もう負けは負けとして受け入れて、それをどういう風に捉えるかがすごく大事かなって思う。しっかりこの0-1を受け止めて、次の関西選手権っていう大会にしっかりと挑んでいければいいかなと思います。
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【取材:細井雅貴】