「大学生も!花園体感」キャンペーンにあやかり、年末年始にかけまして私ども編集局はトップリーグの試合を取材させていただきました。大学ラグビーとはまた一味違った魅力をお伝えします。



近鉄ライナーズ ─ 福岡サニックスブルース



1月9日、トップリーグ最終節・近鉄ライナーズ対福岡サニックスブルースが開催された。今季最後の試合とあって、両チームとも闘志を燃やし戦う。

何と言ってもラグビーの醍醐味は迫力あるスクラムだ。スクラムで押し込み奪ったトライは鳥肌モノである。

試合は終始サニックスペース。近鉄がボールを持っていても、隙をついてはターンオーバーし、素早いパスつなぎでトライを繰り返すという展開だった。しかし近鉄ファンは最後まで応援を諦めなかった。それだけに試合終了間際のFL佐藤幹夫選手のトライは歓喜に溢れた。17-44で敗れはしたものの、来季につながるものとなっただろう。


試合直後にも関わらず、選手達はファンサービスに大忙しだった。憧れの選手からサインをもらい、満足げなちびっ子も多く目にした。ラグビーは観客と選手との距離が近いので、より一層愛着がわき、応援に力がこもる。特に近鉄ライナーズは地域密着を徹底しており、近鉄沿線の駅構内には、地元の花園ラグビー場で開催される試合の無料観戦券がついたビラが設けられている。こうして気軽に行くことができるのも魅力的だ。



試合後、本学OBの鄭貴弘選手(`08中退)、塩見圭太選手(`01卒)、河嶋康太選手(`07卒)(いずれも近鉄)にお話をうかがった。

─ トップリーグの魅力は?
塩見: 有名な外人選手が多い
河嶋: 世界から有名な選手が多く集まり、年々人気が上がっていること
鄭: レベルが高い。そこにいる自分も充実を感じる


─ 学生時代の思い出は?
塩見: 部活の練習がきつかった
河嶋: 単位を取ることに苦労した
鄭 : 卒業できなかった(笑)


─ なぜ近鉄へ?
塩見: いい会社でいい組織、ラグビーも強いから
河嶋: チームがトップリーグにいるし、関西を盛り上げたかった
鄭 : 近鉄に入りたかった!


─ 来シーズンに向けての抱負
塩見: チームとしては優勝争いができるようにならないと
河嶋、鄭:レギュラーで出れるように頑張りたい


─ 最後に京産大ラグビー部に一言
全員: 産大ラグビー部、結果出して欲しい!



3人とも背が高く、体格も良いので最初こそ圧倒されたが、とても明るくて親しみやすい方々だったので応援したくなった。他にもトップリーグには各チームで活躍中の先輩が多数在籍するので、OBを探して応援するのも楽しみ方のひとつだ。

2019年にはラグビーのW杯が日本で開催される。そのときになって「にわかファン」になるよりも、時間のある大学生のうちに身近なトップリーグから足を運んでみてはどうだろうか。きっと面白いこと間違いなしだ。

(記事・福岡綾)