令和5年度秋季関西地区大学準硬式野球大会
1回戦 vs.龍谷大学
@大阪シティ信用金庫スタジアム(2023年11月7日)


【試合結果】

龍谷大 000|000|001 = 1
京産大 000|000|000 = 0

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【出場選手】
①遊  児島 直希(2年・洛西)
②三  世取山 悠太(2年・乙訓)
③右  宮田 怜(3年・京産大附)
④左  中西 健太(2年・狭山ヶ丘)
⑤指  山崎 生翔(1年・岡山理大附)
 走指 二俣 周平(1年・京産大附)
 打指 田口 凜太朗(3年・姫路南)
⑥一  増田 雄斗(3年・安来)
⑦中  西浦 昇真(1年・東山)
⑧捕  前原 隼人(2年・岡山理大附)
⑨二  西岡 大祐(2年・天理)
 打  辻 舜也(1年・山城)
 二  田中 順基(3年・東山)

 投  泉 連(3年・乙訓)
 投  升田 陽大(2年・愛知)

【試合内容】
 関西一を決める秋季大会。11月7日に幕を開けた。新チームが始動してから初めてのトーナメント。新たな力の真価が試される。
 初戦の対戦相手は龍谷大。硬式野球部がリーグ戦で毎期行う伝統の一戦"産龍戦"と奇しくも同じ顔合わせとなった。先発投手は泉。当初、初戦の先発は河田朋也(3年・京都外大西)に託す予定であったが、怪我により急遽交代。その代役となった泉は、期待に応える投球を見せる。とりわけ球威のある自慢の直球が今日は一段と伸び、力で龍谷打線をねじ伏せた。時折四球を与えるなど走者を抱えることもあったが、それでも動じず打者に向かっていくことで相手を圧倒し、7回終了時点までは被安打はわずかに1。6個の三振を奪うなどスコアボードに0を並べ続け、味方の援護を待った。

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 泉の快投に呼応したい打線であったが、相手の先発投手に苦闘。序盤は走者すら出すことができず、後半になると出塁こそできたものの、決定打を見出せず、さらには捕手からの牽制による走塁死が多発。試合の主導権を掴み切ることができず、0-0のまま試合は最終回へ。

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 表の守備、先頭打者は詰まらせたものの、児島・中西の間に上手く打球が落ち、安打を許してしまう。そして犠打により一死二塁となったところで、投手を升田に交代。しかしこの日の升田は制球が定まらず、初球がワンバウンドボールになり暴投で走者が三塁に。四球後、さらに暴投が出てしまい、無安打で先制点を献上。その後はさらに走者を溜めながらも1点でとどめたが、これまでの試合展開から考慮すると非常に大きな1点が龍谷大に入った。裏の攻撃は途中出場の主将・田口から。捉えかけた龍谷大の投手陣を打ち崩したいところだったが、渡してしまった流れを引き戻すことができず、田口・増田・西浦が三者三振で試合終了。まさに1点に泣いたゲームだった。

【試合後のコメント】
田口 凜太朗 主将
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○龍谷大に惜敗
 「自分たちの思い描いていたような試合展開にはできたんですけど、先制ができなくてダラダラといく展開になってしまったので、どこかできっかけが掴めたらなという試合でした。」

○8回まで両チーム無得点 昨年と違い投手戦だったが
 「今日は元々河田が先発の予定だったんですけど、怪我で出られなくて急遽泉にしました。(泉は)期待以上というか、注文以上の仕事をしてくれたと思います。」

○泉の直球の走りは良かったか
 「自信をもって腕を振っていたと思いますし、やってやるという気持ちが前に出て先発していたんじゃないかなと思います。」

○走塁死や暴投など、もったいないプレーが目立った
 「ノーアウトでキャッチャーからの一塁牽制でアウトになったプレーとかは、相手の方がそのようなサインプレーを練習の時からしていたという一枚上手だったなということもあるし、自分たちのミスがなかったら(今日の試合と)逆の立場で1-0で勝てていたのかもしれないので、そのようなところはオフ期間でしっかりつめていきたいと思います。」

○今回の試合の収穫といえば
 「守備のエラーが0だったというのは、守備から守っていこうということを言っていたので良かったんですけど、練習試合の時とは全体的に違ったような打席での待ち方というか、公式戦への緊張というか、0-0で進んでいく中で動きが固まってしまったのかなという感じです。この経験を糧に躍動できるように、思い切ったプレーができるようなチームになりたいです。」

○オフ期間で成長していきたいポイントは
 「"守備から打撃"ということをテーマにやっているんですけど、守備の部分はもっとレベルアップしていって、バッティングの方も長打不足というところがあるので、長打を増やす、スイングを速められるような練習ができたらいいなと思います。」

○来季に向けて
 「まずはリーグ戦をしっかり勝って、関西大会に出るということが目標で、そのうえで今日みたいな接戦の試合ができてそこで勝ちきることができたら、自分たちの自信に繋がると思うのでそういうところを目標にキャンプも含めてチーム全員で練習していきたいと思っています。」

泉 連 選手
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○相手は龍谷大、産龍戦だったが、何かそこは意識してた?
 「一つ上の代の時の全日で、龍谷大には打たれて負けたことがある。だから今日は、その分を取り返す気持ちで投げた。」

○今日は風が強く、終盤からはナイターでライトがついた中での試合だった。プレーがしやすいように何か工夫はしていた?
 「実は、5回くらいから調子がすごく上がってきていた。だから、あまり調子に乗らないように気付けていた。」

○この試合は投手戦だったが、8回と3分の1を投げて1失点に抑えた。集中力はどう保っていた?
 「チームメイトが守備の時にとても声をかけてくれたので、一人で気負うことなく、打たしていこうという楽な気持ちで投げることができた。精神的に苦しかった時にも、チームメイトの声のおかけで「こいつらがいるから大丈夫だな。」という気持ちで投げることができた。」

○チャンスを活かせなかった場面でも、チーム内から前向きな声かけが出ていたことが印象的だった。チームの雰囲気が落ちやすい中で、そういった声かけを受けてどんな気持ちでマウンドに立っていた?
 「チームメイトは、すごく声をかけてくれていたので、気負わずにいつも通り投げることができた。」

○年内では、チームとして戦う最後の試合でした。次の春に向けて一言。
 「次の春の試合では、僕たちは最終学年になる。だから、勝っても負けても悔いのないように最後までチーム全員でやり切れたらいいなと思う。」

【取材・撮影:亀本皐介、村上暁】