天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 1回戦 奈良クラブ戦 (2024年5月25日)
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【スターティングメンバー】
GK 31 徳若碧都(3年=高川学園高)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 22 松浦蒼波(4年=京都橘高)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島ユース)
(フォーメーション 1-4-4-2)
【サブメンバー】
GK 12 中村青(4年=京都橘高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
MF 14 長谷川裟恭(3年=京都橘高)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
【選手交代】
66分
IN 城水晃太 OUT 皿良立輝
83分
IN 楠瀬海 OUT 逵村健斗
90+3分
IN 岩村匠馬 OUT 松浦蒼波
IN 石原央羅 OUT 末谷誓梧
【スコア】
京産大2-3奈良クラブ
3分 得点 末谷誓梧(2年)
33分 得点 菅野翔斗(4年)
【試合内容】
FA杯では社会人相手に連勝し、8年ぶりの天皇杯。J3の奈良クラブ相手にも、京産大らしい強く速いサッカーをみせた。「立ち合いから殴りにいくような」(吉川監督)と、まさしく言葉通りの開始3分、ハイプレスから前線でボールを奪うと、中へ切り込んだ末谷のシュートが、ゴールネットに突き刺さり、一歩リード。
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先制後も、前から捕まえる守備で、奈良クラブに襲いかかる。伊藤-末谷のセレッソUコンビでビッグチャンスを生み出すが、枠へは飛ばせず。さらには、キーパー正面を襲うシュートも見せた。前半だけで4本のシュートを放った末谷、「翼からのパスでチャンスあったけど、あれは本当に決め切りたかった」と、悔しさも残した。ここ4試合で3ゴールと、コンスタントに決めているが、今後は固め打ちに期待したい。この勢いで追加点を狙う中、33分に中田のシュートをキーパーが弾くと、こぼれ球に反応した菅野が、ワンタッチでボールとともにゴールイン。J3相手に2点リードと大きく前へ出たが、ここからプロの力を目の当たりにする。得点後のファーストプレー、GKからのロングパスをそのままヘディングで決められ、僅か1分で1点差とされると、流れは一気に奈良クラブへ。42分には、左サイドからのクロスに頭で合わせたボールは、クロスバーの上を通過。数多くのピンチを凌ぎ、1点リードの2-1で前半を折り返した。
今年に入り苦戦している後半の立ち上がり、前半の嫌な流れを払拭したい京産大だったが、52分、右サイドからカウンターを受け、鋭いグラウンダーのクロスに対し、小野が足を伸ばすと、ボールは無情にも自陣ゴールへ吸い込まれ、記録オウンゴールで同点とされた。このままあっさりと逆転を許すわけにはいかない。菅野、中田を中心に積極的にシュートを放つ。相手を押しこんだ際には、大串もミドルを果敢に狙ったが、相手のブロックに阻まれる。一進一退の展開が続き、次第にワンプレー毎へのどよめきが大きくなるロートフィールド奈良。両チーム90分で決着をつけようという姿勢をみせ、後半のATへ突入した91分のCK、中央でフリーにさせると、ゴール左端へ見事なヘディングを決められ、土壇場で逆転を許した。最後は前線の岩村、石原らを投入し、パワープレーを図ったが、力及ばず。2-0は危険なスコアとよく言ったものだが、言葉通りの展開になってしまった8年ぶりの天皇杯の舞台、2-3の逆転負けに終わった。
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プロを目指す選手が多くいるこのチーム、「やっぱり結果を残さないと、サッカー人生を変えるっていうことには繋がらない」(吉川監督)と熱く語った。今季Jクラブを相手にできるチャンスは終了したが、「日常の取り組みが1番大事」(吉川監督)と、引き続き行われる学生リーグ、6月から始まる関西選手権へ向け、ひたむきに努力を続けていく。

【試合後のインタビュー】
末谷誓梧選手
ー試合を振り返って
もちろん開始すぐチャンスがあって決めたっていうのは大きかったけど、やっぱり勝ちを目指す上で、もっと追加点っていうのは個人的に取らなければいけなかったなと思います。
ー今後の課題
複数得点っていうのはまだできてないんで、それは個人的にも課題というか、もっともっと上に行くためには、個人的には決めなければいけないところを決めるっていうのは課題なんで、そこは課題としてこれからもやっていく必要があると思います。
ー伊藤選手とのホットライン
ずっと一緒にやってて、欲しい時に来るし、欲しい場所に来るしっていうのはあるから、1個今日のチャンス、翼からのパスであったけど、あれはほんとに決め切りたかったです。
ー複数得点から追いつかれる試合が続いている
自分たちの甘さが出たかなっていうのがあって、2点をもっと自分が3点、4点できた試合だったんで、それは自分の課題かなと思います。
ープロとアマの違い
個人の強さ。ほんとに個人の強さっていうのは、1人で起点作られるっていうのは、学生リーグとは違う個人力、強さを感じました。
ー通用した部分
自分たちでやってるボールを保持してゴールまで持っていくっていうのは、 何回かあったと思うんで、それはチームとしてリーグに自信持っていける自分たちの強みかなと思います。
ー厳しい日程が続く
キツいのはみんな一緒やし、それでも勝たなければいけない。言い訳にできないんで、本当に次に向けて準備するしかないです。
ー次戦にむけて
勝ち点も大経とは並んでて、ここの結果っていうのは、これからの順位に大きく左右すると思うんで、しっかり勝って上位勢にくらいつけるように絶対に勝ちを持っていきたいと思います。
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徳若碧都選手
ー後半を振り返って
2-1になって前半折り返し。みんな前向きで後半向かったと思うんですけど、相手の1本は長いボールだったり、コーナーの集中のところは、もっと普段課題な中でやられたんで、そこはもっと練習からやっていかないといけないと思いました。
ープロとアマの違い
体格差はもちろんなんですよ。自分たちよりも迫力とか、1点に対する重みみたいなのは、僕たちよりも強いものを感じた。そこで負けないようにしたかったです。
ー復帰してからの手ごたえ
ここ数試合、今日もですけど、負けはしましたけど、自分の中であんま悪いイメージとかがなくて、ずっとミスも、負けた試合も常に前向きにできてるかなと思います。
ーその中でも好セーブも
多分あれぐらいだったら、他の京産のメンバーのキーパーが出たら、みんな止めれると思います。
ーDF陣との連係
ビルドアップの形も自分が入って3で回すか、ヨコが真ん中に入って3で回すかみたいなところは、試合中も常にコミュニケーション取りながら、変えながらできたかなと思います。背後のボールも体の動きだったり、ラインを下げるタイミングもコミュニケーション取れてできたらなと思います。
ー熾烈なGK争いを勝ち抜くために
実力はそんなすごい差があるわけじゃないと思ってるんで、その中で出続けるために、絶対的な何かを自分の中で作っていきたいって感じです。あいつ出しとけば勝てるとか、他のキーパーにないものを自分で作っていきたいと思ってます。
ー特に強みにしたい部分
自分の武器はキックなんで、キックの質だったり、あとは他のキーパーよりもチームを鼓舞したりできると思うんで、そういうのは大事にしていきたいと思います。
ー次戦に向けて
次の大経勝ち点一緒で絶対負けられない相手なんで、勝って前期いい形で終われるためにいい流れを作っていきたい。
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吉川監督
ー試合を振り返って
前半いい形で先制点、追加点とれた中で、関西学生リーグでも、先制した後のコントロールは課題にしながらも、1つ1つ克服しながらっていうところはあったので、自分たちでしっかりと共有しながら準備してきた部分はあったんですけども、やっぱり奈良クラブさんの力っていうところに最後押し負けた。本気で我々勝ちに来たっていうところで言うと、悔しさはあるんですけども、本気の勝負をこの場所で、J3クラブの相手とできたことをすごく誇りに思いますし、本当に選手たちも楽しんでやってくれたんじゃないかなっていう風に思います。
ー立ち上がりは京産大らしいサッカー
立ち上がり、先制点取れたのは本当に狙い通りというか、出来すぎかなっていうところはあったんですけども、本当に立ち合いから殴りに行くというか、そういう気持ちを持って、相手の様子を伺うとか、相手のレベルっていうのを肌で感じながらやるんじゃなくて、自分たちは本当に前半の1分から最後の90分まで、もっと言えば延長戦の120分も含めて、もう本当に連続して攻撃をしに行くっていうところで、疲弊しようがそこを耐えしのいで、最後勝ちに持ってくるっていうプランで言うと、本当に立ち上がりは襲いかかるというか、自分たちはこういう風な意気込みを持ってきましたっていうところの表現はできたのかなと思います。
ー個人の質の部分
今、選手たちの振り返りのミーティングで言ってきたんですけども、選手たちもやっぱりJ3とかJ2、J1、Jリーグで活躍していきたいっていう選手たちが多い中で、チームとしてのやり方、攻撃、守備はあるんですけども、その中で攻撃で言ったら間を刺せるとか、アシストに繋げるとか、クロスの質を上げていくとか、個人で結果に結びつけるような、守備では1人や数的不利でも守りきれるような、そんな選手にならないとこういう舞台では活躍できないよっていう話はしてきた。チームとしてやりたいことはもちろん共有するんですけど、やっぱりラストは個人のクオリティとか、強度っていうところが必要になってくるということは伝えました。
ー成長につながる部分
まだまだ単純なミスっていうか、ボール1個分ずれてたりとか、なんかずれてる部分っていうのは多いので、その時は大きなミスには繋がってないんですけど、後半の全体見たときに、やっぱり1個ボールがずれてるとかで、相手の守備のスイッチが入ってたりとか、何でもないボールを相手に完全に渡してしまったりとか、怖がってボールを簡単に捨ててしまったりとか、本当にちょっとずつの積み重ねが大きな歪みになって、最後の体力的な消耗に繋がって、最後コーナーキックで仕留められたりとかっていうところが、そこの隙は逃してくれないなというところはありました。
ー2点リードから相手への対策
前半のプランで言うと、殴りにかかるというか、前向きな姿勢で行くぞっていうところを持ちながらも、奈良クラブさんの狙いっていうのは、前半の15分、20分ぐらいで、明らかに我々のハイライン、ハイプレスに行った時にひっくり返すような、前線に人をかけてっていう狙いはあったので。ただ、前半はシステムや人を変えずに、それでも守り切り、1失点というところは、想定内だったんですけど、後半はシステムを5枚にしたりっていうところもプランにありながらも、システムはそのままにしながら、次のリーグもあるので、多少やり方は変えて、相手の狙いと我々がやりたいこともありながらも、我々の後ろと相手の前線のクオリティの力関係見たときには、相手の狙いを考えないといけないなっていうところがあったので、少しハイプレスは前半より緩めたというか、プランを変更しました。
ー大学の強み
やりにくさっていうのは、やっぱりJリーグのチームは必ずあると思いますので、その中で連続するとか、何回シュートが入らなくても打ちに行くとか、そういう連続するっていうところは大学生の強みというか、やっぱり彼らはまだまだ若いですし、ここから成長していかないといけないっていうところも含めて、もちろん若い選手もJリーガーの中にいるとは思うんですけど、調整、調整でゲームを迎えるんではなくて、やっぱり鍛えるっていうところを私は常に考えながら、鍛えながらゲームをしていって、ゲームコントロールだったりとかゲーム感っていうのを身に付けていってほしいなと。そういった連続するとか強度高くやるとかを、ネガティブに捉えずにやれるメンタリティを持ってるっていうところが大学生の強さかなと思います。
ー課題の守備時のセットプレー
修正しようとはしてるんですけど、なかなかその課題っていうのが埋まらないから、失点したりとか、逆転に繋がったりとかっていうところはあるので、少し難しいところではあるんですけども、個人として守れるエリアを増やすっていうところも1つですし、チームとしての守る場所を決めるっていうところも1つ大事な部分になると思います。ここからリーグ戦あと2戦が続いてますし、その後関西選手権が控えてるので、もう一度見つめ直す敗戦だったり、失点になったのかなと思います。
ー見事な先制ゴールを決めた末谷選手について
あと1点、2点は取らないといけないシーンが多分あったと思うんで、その辺は彼は決めないと、1点取って満足しているようじゃダメだと思う。あれを末谷がやっぱり2点くらいとって、本当にゲームを終わらすようなスコアに持っていくっていうところも不可能ではなかったと思うので、そういったところで言うと、ハーフタイム帰ってきて、周りの先輩とかにも満足すんなよって言われてましたけど、まさにそうです。満足してる。満足して、後半結局交代になってしまったっていうところもあると思うので、彼のポテンシャルとか彼の今日のパフォーマンスで言うと、やっぱり2得点目、3得点目とることが、彼にとって大事だと思います。
ー後半、松浦選手へ強く指示する場面も
4回生であるっていうところと、チームの軸になるボランチっていう、彼は本当にこの半年間1番厳しくいろんなことを要求してきた選手でもあるので、まだまだ隙があるというか、後半で言うともうちょっと締めてほしいなっていう部分で、ふわっとしてる風に感じていたっていうところが、結果の2-3に繋がってたりもするので、彼がこういうゲームを通じて学んでくれればいいかなと思います。
ー続く学生リーグ、関西選手権へ向けて
勝っても負けても切り替えて次に臨むっていうのは変わらないと思うので、次はまた学生リーグで強敵の連戦になってくるので、本当にさっきも言った通り、この中2日、3日もしっかりと彼らの成長っていうところを踏まえてトレーニングをしっかり積んで、ゲームを迎えたいと思います。
ー2-0になってからのマネジメント
2-0になった後の失点が少しゲームを左右する部分だったかなと思うので、得点後の10分っていうところは、チーム内で共有してる1つポイントではあるので、本当に次のワンプレーで失点っていう形だったので、あの10分をしっかりと乗り切って、前半に2-0で折り返すことができればよかったです。
ー予選からの成長
彼らにはサッカー人生のターニングポイントになる機会がいくつかあるよっていう話をしながらも、ただ敗戦すると、もちろん成長のきっかけにはなると思うんですけども、やっぱり結果を残さないと、サッカー人生を変えるっていうことには繋がらないっていう話を、今日も今週もずっとしてきた中で、敗戦してしまったので、やっぱり彼らは、このターニングポイントで言うと、1つ自分のサッカー人生の実績であったり結果っていうのは、1つ落としてしまったことになるので。また彼らは彼らでこの結果っていうのを踏まえて、リーグ戦もそうですし、わかりやすいところでいえば関西選手権であったり、総理大臣杯っていう全国の舞台もあるので、そういったところでターニングポイントにするためには結果を残す、実績を残す。そのためには日常の取り組みが1番大事になってくると思うので、また明日からの、明日はAサブメンバーのトレーニングマッチが控えてますので、そこからまたチャレンジしてもらいたいと思います。
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【取材:細井雅貴】