【男子ラクロス部】
渡辺パイプpresents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦 vs関西大学 
@甲南大学六甲アイランド総合体育施設
10月13日(日)

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【試合結果】
京産大 8-4 関大  win!!!
1Q 1-1
2Q 3-2
3Q 4-2
4Q 8-4
【得点者】
1Q 川西虹輝(営4)
2Q 川西虹輝
   小寺洋平(外3)
3Q 小田泰輝(現4)
4Q 開主悠大(外3)
   柴崎想楽(営4)
   陶山貫汰(営4)
   山本龍央(済3)

【試合内容】
ついに迎えたリーグ最終戦。1部リーグ昇格を目指す京産大だったが、開幕からの2連敗で負けられない戦いが続いていた。連敗から一転して3連勝中の彼らは勝てば2位以上で入れ替え戦が確定する大一番、関大戦に臨んだ。
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先制点を奪ったのは京産大。試合開始のFO青木大知(営4)が勝利し、主将川西が得点。その後立て続けのマンダウンに見舞われるも流れを渡すことなく切り抜ける。1Q終了間際に得点を許し同点になると、2Qで相手のロングに得点され1-2と逆転される。しかし1点目に続いて川西が2得点目を決め、再度並ぶと小寺洋平が残り10秒を切ったところで得点し前半が終了。
後半では、鈴木啓介(営4)に代わって出場した田中海渡(現3)のセーブが光る。ディフェンスのピンチに見舞われるも、相手の厳しいショットをセーブ。更に3Qでは小田泰輝が得点し4-2と点差を広げる。
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4Qでも京産大の勢いは止まらない。開始直後に開主悠大が得点し5-2。何度目かのタイムアウトが明けると相手がジャッカルを仕掛ける。それを逆手にとりゴーリー不在の隙をついて柴崎想楽が得点。その直後に陶山貫汰が得点し7-4。その後相手からクロスチェックが要求されたが、継続中であったエキストラに加え相手がもう一人少なくなるという京産大有利の状況が展開される。そのチャンスに山本龍央が得点し8-4。ここで2回生FOerの武久昌睦(現2)が登場。フェイスオフに勝利し、最後は惜しくもゴーリーセーブとなったものの陶山のショットで試合終了。
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最終戦にも勝利した京産大は4勝2敗でリーグを終え、2部2位以上の好成績で入れ替え戦を確定させた。7年ぶりの1部昇格まで残り1勝。復活のときが目前に迫る。

【インタビュー】
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川西虹輝選手
―今日の試合を振り返って
今日は負けたら4回生は引退の可能性もあったので、絶対に負けられない試合でした。前回のリーグ戦から2週間くらい今日の試合に賭けて練習やアップを雰囲気よくやってきて、出だしあやしいところもあったんですけど、なんとか勝ち切れてよかったと思います。
―8月からやってきたリーグ戦が終わったが
そうですね。2連敗してしまったときは目標にしている1部リーグ昇格をかけた入れ替え戦に出られないんじゃないかという思いが正直あったんですが、2戦目終えたあと4回生でミーティングを開きました。僕たち4回生が背中をみせないといけないんじゃないかという話になって、アップや整備、ボール探しやダウンといったプレー以外の細かいところにこだわってやってきました。今日も道具を並べたり、声を出したりがしっかりできていました。こういったところからチームの一体感もより強化できて、絶対にもう負けられないという気持ちから粘りをみせられたと思います。
―今日先制点を決めたが
実は先制点の場面で相手がゾーンディフェンスっていう僕らが想定していたものと違うディフェンスを展開していたので、内心焦りがありました。でも自分の得意とする右ミドルを決められて、チームとしても流れに乗れたのでよかったなと思います。
―入れ替え戦進出が確定したが
僕が1回生のときは2部リーグに所属していて、入れ替え戦で負けて3部降格。2回生のときは3部で1位になったんですけど、次回の入れ替え戦でも当たる予定の大阪経済大学に負けてしまい、3部残留。昨年、3回生のときは入れ替え戦がなくて自動昇格という形で2部に上がってきました。なのでまだ入れ替え戦で勝ったことがないんですけど、特別な試合だからこそ、挨拶をしっかりしたり、道具並べたりといった基本のところをしっかりやっていきたいと思います。
―接戦の試合展開から最終8得点で勝利
本当に粘り強い試合ができたと思います。半ば逆転されるシーンがあって内心焦りはありました。やっぱり直接的に勝利に繋がるわけじゃないけど、プレーに関係ない細かな部分までこだわれるチームは本当に最後まで粘り強いし、隙がないと思うのでそれが今日の結果に形として出てすごくよかったと思います。入れ替え戦に向けてもそういう細かな部分を見失わずにやっていきたいです。
―最近の試合は1人が何得点もするのではなく多くの選手が得点している印象を受けるが
僕らのチームは特別すごい選手がいるのではなく、みんなの力を合わせたチームです。個人技ではなくて、みんなで協力して勝利するところが強みだと思っているので、練習中から一人一人役割を与えて、どうやったら活躍できるのか、それをどうやったら活かせるのかともにコミュニケーションを取りながらやっています。そういったところから、メンバーの強みを活かせていて、この結果に結びついているのではないかと思います。
―最近の試合では相手の得点を大きく抑えているが
本当にディフェンスをみていると心強いなと思います。やっぱり1部リーグに昇格しようと思うと、1部に対応したフィジカルやチェックの強さが必要になってきます。その力がないと2部で勝てても、入れ替え戦で負けてしまうっていうのはここ数年でみんな十分理解しているので、常に1部のレベルっていうのを想定して、それに負けないチェック、プッシュ、ゴーリーセーブを日頃から練習しています。
―次回目標の入れ替え戦に臨むが
勝てば7年ぶりの1部リーグ昇格というところで、本当にここまで長かったなという思いが強いです。過去の京産大は関西優勝経験があり、ファイナル3など関西のトップを走っていたチームだったので、OB・OGの方々にやっと強い京産をみせられると思ってワクワクしています。先ほども言ったように、挨拶をしっかりしたり道具を並べたりするプレー以外の細かなところまでこだわれるチームになったというのを、次回の入れ替え戦でみてもらいたいと思います!

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山田悠心選手
―今日の試合を振り返って
今日は入りと、最後までしっかりやりきるっていうのを課題にしていたんですけど、まず入りで先制点を決められたっていうのが大きかったです。途中、1点ビハインドの苦しい展開があったんですけど、逆転して最後勝ち切れたっていうのが成長できたかなと思います。
―今日一番のシーンは
ディフェンスでいうと、エキストラで相手のキーマン(キャプテン)、からショット打たれたんですけど、しっかりゴーリーセーブしてオフェンスに繋げられた場面ですね。
―今日のゴーリーセーブについて
相手のキャプテンにすごくショットの脅威があったんですけど、今日はゴーリーがそこをしっかりセーブしてくれたので勝ちに繋がったんじゃないかと思います。
―2連敗から始まったリーグだったが
開幕から2連敗して、やっぱり焦る気持ちが大きかったです。次はもう負けられないっていう状態が続いたんですけど、残りの試合全部勝ち切ることができて、入れ替え戦進出を決められてよかったです。そこはみんなが日頃の練習の成果を出せたからだと思います。
―プレーで意識していることは
1試合目と2試合目は相手オフェンス有利の形で試合が進んで、好き放題やられてしまったところがありました。ロング陣でしっかり抑えていこう、相手の手元を制限するディフェンスを意識していこうっていうのを徹底して、相手の嫌がるプレーができたんじゃないかなと思います。
―フルフィールドをよく展開している印象を受けるが
そうですね。フルフィールドオフェンスはもう2年前からやっています。ロングでアシストしたり得点したりっていうのをしっかり意識して、日頃から練習しています。今日はフルフィールドでの得点はなかったんですけど、上がる意識っていうのはしっかり持って試合に臨んでいたので、入れ替え戦では決められるんじゃないかと思います。
―昨年1部リーグ所属の関大に大一番の最終戦で勝利したが
自分たちは3部から上がってきて、初めて2部でプレーする状態だったんですけど、相手は1部も経験しているっていう意味では経験値の差を感じます。そんなチームに勝てたっていうのは本当に嬉しく思います。
―リーグ全6試合を振り返っての名場面は
自分のプレーでいうと、甲南戦でずっと練習してきたフルフィールドで自分がアシストした場面です。アシストにはなっていしまったんですけど、何度も練習してきたプレーが1つフルフィールドで実践できたっていうのが自分の中での名シーンかなと思います。
―次回入れ替えへ向けて
初めての1部入れ替え戦で、苦しい戦いにはなると思うんですけど、いつも通りのプレーで最後までやり切って、絶対に1部昇格したいと思います!

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都合田晴介選手
―今日の試合を振り返って
今日は入りから雰囲気はよかったです。序盤シーソーゲームだったんですけど、いつもならズルズルと点取って取られてってなるところを小田くんが3点目を決めてくれて、そこから4-2と突き放せました。その後、ディフェンスの失点から1点差まで迫られてしまって、流れを持っていかれそうなところを耐えて、相手がクロスチェックしてくれて、追加得点。今日はいつもなら流れを持っていかれそうな場面をチーム一丸となって協力して耐えられたので、そういったところが今日の勝因かなと思います。
―マンダウン中のディフェンスシーンがあったが
そうですね。今日はマンダウンが多くて苦しい部分はあったんですけど、普段の練習から打たせていいところと悪いところをしっかりコミュニケーション取っているのであのエキストラも守り切れたのかなと思います。
―今日の守備陣のプレーについて
ゴーリーのそれ取れるんや、ありがとうみたいなゴーリーセーブはスカウティングで何番が打ってくるっていう話からできたのかなと思います。ディフェンスで守れたところは、キーマンを決めて気持ち良く打たせないっていうのを意識していたので、今日は声を繋いでスカウティング通りにできたと思います。
―早い試合展開の中でどのようにコミュニケーションを取っているのか
初めは岸田くん(岸田崇=国4)から誰につくとか、マークマン声出してくれてそこから繋げてどんどん声を出していってっていう形を取っています。今日はそこができたかなっていうのと、ゴーリーの存在っていうのが結構大きかったなと思います。
―桃山学院戦での得点シーンについて
フルフィールドでブレイクするっていうところでボールをもらって、2Qの残り時間が少なかったのもあって、最後決めようと思ってああいう形の得点になりました。
―応援の声はどうか
みんないつも応援してくれてとても力になっています。1回生2回生としっかりコミュニケーションを取って応援されるような存在を目指していますし、みんなの応援の声もしっかり届いています。
―崖っぷちからスタートしたリーグ戦だったが
2連敗してから何が悪かったのかっていうのを4回生中心に話し合って、練習から雰囲気変えていこうってやってきたので、こういった取り組みが結果に繋がって嬉しいです。
―関大に勝利して入れ替え戦進出を決めたが
やっぱり自分たちは初めての2部の舞台で、相手は1部から下がってきたチームなので経験豊富ではあると思うんですけど、そこは気負わずにやっていました。チャレンジ精神で挑んだので、練習でやってきたことをやるだけっていうのを意識しました。
―リーグ戦での名場面は
難しいんですけど、今日の3Q、小田くんが4点目決めたシーンですかね。彼は2Qまで全然だったんですけど、あの得点で4-2と点差をつけられたので本当によかったですね。あの1点っていうのは小田くんにとってもチームにとっても大きかったと思います。
―今日のMVPは
今日は全員よかったので一人選ぶのが難しいんですけど、やっぱりポゼッションも大事だったのでFOerのなかず(青木大知)ですね。
―自身もFOerやウィングをされているが
そうですね、試合前とかは相手FOerの弱点などを分析してグラボ勝負を意識しているので、今日も何個かグラボ取れてよかったです。フェイスオフも準備はしていたんですけど、今日は出番がなかったです。自分がFOerとして出るときもウィングとの連携が重要になってくるので常に意識はしています。
―入れ替え戦へ向けての意気込み
何年振りかの入れ替え戦っていうところで、自分たち本当に入れ替え戦弱いので、気持ち的にも練習からしっかり上げていって次回もチャレンジャーとして挑みたいと思います。相手も大経大なので、入れ替え戦に弱いっていうイメージを払拭して、チャレンジ精神を持って勝ちたいと思います!


【取材・撮影 荒脇知歩】