令和6年度秋季関西地区大学準硬式野球大会
1回戦 vs.兵教大
2024.11.03
@大阪シティ信用金庫スタジアム
【試合結果】
兵教大010|000|0=1
京産大321|003|X=
9
※大会規定により、7回コールド勝ち
【出場選手】
1右 西浦 昇真(2年・東山)
2中 岩崎 照英(3年・米子東)
3遊 児島 直希(3年・洛西)
4指 中西 健太(3年・狭山ヶ丘)
5一 辻 舜也(2年・山城)
打 山崎 生翔(2年・岡山理大附)
走 安武 佑真(2年・京産大附)
一 日野 竣介(3年・京産大附)
6左 石丸 晟智(1年・龍谷大平安)
7三 世取山 悠太(3年・乙訓)
8捕 前原 隼人(3年・岡山理大附)
9二 西岡 大祐(3年・天理)
投 升田 陽大(3年・愛知)
投 伊藤 蒼平(2年・葺合)
【試合内容】
西都六大学リーグの6連覇を果たし、今年もこの関西の舞台に戻ってきた京産大。この大会では、関西の各リーグの優勝校が集い、頂点を目指す。春の舞台では、34年ぶりとなる関西の頂点に立つ偉業を成し遂けだ京産大。注目の初戦、「春秋連覇」を目指すチームの前に京阪神大学リーグの優勝校、兵庫教育大が立ちはだかった。
試合は、京産大が後攻として始まった。先発は、昨年もこの舞台を経験した升田。「最初は力んでしまったが、落ち着いて投げることを意識した」と、初回、四球を与えながらも先制は許さない。2回にこそ適時打を浴び、1点を失うもそれ以上はピンチを広げることなく、追加点を許さないピッチングで相手打線を封じ込めていく。5回からは、変則フォームの2年生右腕、伊藤がマウンドを任される。先頭打者にヒットを許すも、後続を断ち切り反撃を許さない。
◆先発の升田
◆升田のあとにマウンドを託された伊藤
一方、攻撃陣は初回からエンジン全開だ。1番・西浦が左安打の当たりを相手守備の隙を突き、快足を飛ばして二塁まで到達。その後は、2、3番が倒れるも4番・中西が死球で出塁し、二死1、2塁と先制点のチャンスが訪れる。回った打席は、5番・辻。「とにかく先制点を取れるように思い切りバットを振った」と、弾き返した3球目は、左中間を破る適時二塁打となり、京産大は2点の先制に成功する。さらに、6番・石丸の左適時打もあり、この回3得点。
◆唯一のスタメン1年生・石丸
2回の攻撃の先頭も西浦から。初球を振り抜き、左二塁打と再びチームを勢い付けるバッティング。すると、4番・中西、5番・辻からも2打席連続適時打が飛び出し、さらに2点を追加。3回にも1点を追加し、6回には、6番・石丸から三者連続適時打でダメ押しの3得点。
◆気迫のヘッドスライディングで出塁する西岡
最後は、伊藤が三者凡退に抑え、京産大は9-1と7回コールド勝ちで初戦突破を果たした。近年、この舞台で初戦敗退が続いていた京産大にとって、準決勝進出は2年ぶり。しかし、喜ぶのも束の間、今日の試合はあくまでも通過点に過ぎない。「春秋連覇」を達成するまで彼らの負けられない戦いは続いていく。
◆選手を出迎えるベンチ
【試合後のインタビュー】
前原 隼人選手 ~チームを2年ぶりの準決勝に導いたキャプテン~
○関西大会初戦、コールド勝ち
→「序盤からみんながバットを振れていて先制点を取れて良かったです。その良い流れで大量得点を取れたことは結構、大きかったかな、と思います。」
○雨で順延となったが、チームとして試合への集中力はどう保っていた?
→「逆に雨を味方につけて、1日練習ができたので、室内でみんなの意識を高めるために練習ができて良かったです。」
○昨日の雨でグランドでのプレー、何か守備面でチーム内で共有していたこと
→「外野の芝が濡れていたので、強く投げると送球が抜けてしまうので、カットまで強いボールを投げるという意識はチームでしていました。」
○同じ舞台だが、昨年と比べて、心境的に変化した部分は
→「チームとして2年連続、秋の関西大会の初戦負けを経験しているし、今の3回生にとっては最後の秋の関西大会なので、「最後」ということを重く受け止めて、今回の試合は、みんなで勝ち取った勝利だと思います。」
○下級生の活躍が目立った試合だった
→「いつもは3回生が数多く出場していて、チームを引っ張っているなかで、今日は2回生の選手がタイムリーを打ったり、ヒーローインタビューに選ばれていたので、彼らの活躍はチームとしても大きい材料になっていますし、この調子で下級生がどんどんチームを引っ張っていってほしいな、と思います。」
○次戦に向けて
→「今日の相手からまた、格段と強さが変わるので、小さなミスを出さないようにしっかり明日の練習から取り組んで、次の試合も突破して決勝まで進めるようにやっていきたいと思います。」
升田 陽大選手 ~先発としてチームの勝利に貢献~
○今日の試合の投球振り返って
→「関西大会の初戦ということもあり、多少の緊張から無駄な四球を出してしまったので次に向けて修正したいなと思います。」
○初回先頭を歩かせたが、崩れることなく修正。意識したことは?
→「最初は力んでしまったが、歩かせた後周りを見て打たせていけばいいかなと考えて落ち着いて投げることを意識しました。」
○途中から打たせてとるピッチングに切り替えたように見えた、捕手とは試合中どのような話を?
→「ストレートが走っていたし、自分もストレートには自信を持っているのでまっすぐ中心にしていこうと前原と話をしました。」
○今日の試合に向けてで行ったことは?
→「特に変えた点はないですが、いつも通り準備をすれば抑えれる自信はあったので気負わずにいつもの準備をしました。」
○初戦をコールドで突破、チームの雰囲気はどうか?
→「2年連続で初戦敗退だったので、まずは初戦を突破することができチームも勢いに乗っていると思います。」
○次戦に向けての意気込み
→「次からは相手のレベルも上がってきますが、自分の出来ることは無失点に抑えることなので今日悪かった所を修正して、絶対勝ちたいと思います。」
辻 舜也 選手 ~先制タイムリー、そして3打点と打撃で存在感を示した~
○関西大会初戦、コールド勝ち
→「2年前からこの秋の関西大会は、初戦負けをしているので、『今年は勝たないと』という雰囲気がありました。まずは一回戦を勝とうというなかで試合に入り、試合は優位に進められて、自分たちの野球ができたので良かったと思います。」
○雨で順延となったが、試合への集中力はどう保っていた?
→「その日は自主練だったので、一回戦に向けて全員で気持ちを入れていけた部分としては、良い1日の使い方、有効に過ごせたと思います。」
○雨上がりでのグラウンドでのプレー。何か守備面で意識したことは
→「小学校から野球をやっている僕たちにとって、雨上がりの試合というのは、ある程度頭にあったので、みんなでそれを共有しながら、コミュニケーションを取ったことで大きなミスなく良い守備ができたと思います。」
○先制タイムリー打席内では何を考えて打席に入った?
→「夏の全日に出させてもらった時の、大きな舞台に対して力んでしまって、結果が出ないという経験がある。先輩方の試合に出させてもらって経験した分、今回はいつも通りの気持ちを持って、とにかく先制点を取れるように思い切りバットを振っていこうと、積極的に振っていきました。」
○3打数2安打の3打点の活躍。全て走者を背負った場面での打席だったが意識していたこと
→「とにかく、追加点。今日は1打席目に結果が出たのでその分、2打席目、3打席目は気持ちは楽にして打席に入ることができました。1打席目はとにかく、つながれば良いなと思って、打席に立っています。」
○下級生の活躍が目立った試合
→「この代は、3回生が主で試合に出ていて僕たち下級生はそんなに活躍ができていない。リーグ戦では、ずっと3回生に助けられて、試合に勝っていたので、今日は、試合に出ていた1回生、2回生が結果を残すことができたので、しっかりチームの役に立てて良かったです。」
○次戦に向けて
→「レベルの違うチームと対戦するので、そのチームに気負わず、僕らの野球をすれば結果はついてくると思うので、全員で頑張りたいと思います。」
【今後の試合予定】
11/5 (火)VS大商大 10:00〜 @大阪シティ信用金庫スタジアム
【取材・撮影:村上暁、久野可夏子、桒原壯典】
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