関西大学ラグビーAリーグ 最終節
天理大戦 見どころ

【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.日吉健(4年=大産大附属)
7.伊藤森心(3年=松山聖陵)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.堤田京弘(4年=大阪桐蔭)
12.辻野隼大(4年=京都成章)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 平野叶苑(4年=西陵)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.松永壮太朗(4年=京都工学院)
20.平野龍(3年=札幌山の手)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
23.藤本凌聖(4年=朝明)
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現役部員にとって初の関西リーグでの黒星から2週間。雪辱を晴らす時が来た。11月17日に行われた関学大戦では、前半一進一退の攻防を繰り広げるも後半からは1トライも返せず、21-45で敗れた。春季トーナメントでは73-49で勝利した相手に対し、まさかの大敗。「試合前の準備もうまくいっていた」(辻野)だからこそ試合後のショックは大きく、あらためて自分とチームと向き合う時間になった。

「負けて良かったなと思っています」(廣瀬監督)。この試合がチームに与えてくれた影響は何よりも大きかった。
関西リーグではこれまで大差で勝利する試合ばかり。例年に比べて余裕をもって勝ち進んできていた。どんな相手でもピンチを乗り越えられる自信があった。そんな中で、この負けは部員たちのやる気の着火剤となる。「尻に火がついた感じで4年生がまとまってくれてます」と廣瀬監督が話すように、選手間でのミーティングを頻繁に行ったり、グラウンドでも気づいたことがあれば集まって話し合うようになった。最終節の天理大戦を前に、自分たちの足りない部分を改めて知ることが出来たのはある意味幸運だ。1週間前に行われた関学大とのJrCoの試合では、Aチームにかわって相手を圧倒する試合を見せた。これ以上負けたくないという思いが覇気となってプレーに表れた。この活躍は試合に出る23人のメンバーにとっても大きな刺激となる。
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11月28日に最終節のメンバーが発表された。テーマは「京産大らしさ」。前節は終盤にかけての粘りやひたむきさが足りていなかったこともあり、DFでチームに勢いをもたらしてくれる日吉と伊藤が両FLに名前を連ねた。SOは脳震盪で欠場していた尾崎も復帰したが、天理大の15番筒口とのキッキングゲームになることを予想して、ロングキックが持ち味の吉本がつとめる。CTB辻野キャプテンは3試合ぶりのスタメン復帰。第4節の立命大戦は怪我による欠場だったが、それ以降の2試合はチーム状況を鑑みてのベンチスタート。その2試合を振り返って、「リザーブからっていう悔しさももちろんありましたし、自分ができてると思っていたことがチームに届いてないなということもあったので、もう一回自分自身にフォーカスして取り組める時間になったのかなと思います」(辻野)と悔しさをにじませるも前向きだった。チームが始動してから、キャプテンとしていろいろなことを背負ってきた1年だった。「チームのことを考えすぎちゃうと自分に甘くなってしまったかなと。人のことばっかり見て自分のことをしっかり見られてなかったというのをすごく感じていて。やはりプレーでキャプテンとしてしっかりしないとなと思いました」(辻野)。チームにベクトルを向けて進んできたが、この2試合のリザーブ経験が自分の弱さに向き合い、改善する良いきっかけに。スタメンに返り咲いたこの試合で、再び『辻野劇場』が見られることを期待したい。
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廣瀬監督はこの試合のキーマンに伊藤と日吉を選んだ。「京産らしいディフェンスをしてくれる2人。彼らが前に出てタックルしてくれるような場面が増えれば、リズムを掴んでいけるかな」(廣瀬監督)。課題であるディフェンスが改善されれば、チームも勢いづく。
 キーマンに選ばれた伊藤は異色の経歴を持つ。京産大には珍しい一般入部で、第一志望は他の大学で滑り止めとして京産大を受験。学業優先で進学しようと決めていたため、トップレベルでラグビーをするつもりはなかった。進学先がまだ決まっていない時に、高校時代の監督からもらった「京産は関西1のチームやし、お前ならそこでもやっていけるんじゃないか」という言葉を聞いて、関西トップレベルでラグビーに挑戦する決心をした。
 一般入部の部員はは約1ヶ月ほど試用期間を設けられ、部員としてこれから先やっていけるのかコーチ陣に判断される。その期間は寮に入れないため、マンスリーマンションなどで一人暮らし。「もうコミュニティがだんだんできている中で、僕だけ1人で朝練とか練習とか入ることも多かったので、最初はすごい辛いというか、疎外感はありました」。それでも自分の選んだ道を信じて努力し続けたら、認めてくれる人が1人、また1人と増えていった。「1年生の時からレギュラーになる意欲が高かった」と廣瀬監督が評するように、どんな時でも自分の実力を信じていた。
 2年生からは徐々にその努力が実を結ぶようになり、Aチームのリザーブまで上り詰めた。しかし、ここから試練が襲う。菅平合宿の直前でコロナウイルスにり患し練習に参加できず、合宿ではCチームまで落ちた。それでもCのキャプテンとして誰よりも声を出し、体を張り、学年のMVPに選ばれる活躍を見せ「ここから上がっていきます!」と決意を新たにして挑んだJrリーグ。上がり始めたタイミング、摂南大戦で肘を脱臼し、シーズン絶望。ひたすら落ち込んだ。そんな時に感じたのは仲間のありがたみだった。「『今はしんどいと思うけどもう1回頑張ろう』とあったかい声をかけてくれる方がたくさん周りにいるんだなって思いました。この人たちのために僕は頑張らないといけないんだなって」。特に心の支えとなったのは当時キャプテンだった三木皓正の存在。三木は3年生の春に半月板を割る大けがを負うも、人一倍リハビリに励んで関西リーグ終盤での復帰を果たした。自分もリハビリや、今できるトレーニングに必死に取り組もう、そう思えた。
 復帰を果たした3年生からは、これまで以上にウエイトトレーニングにいそしんだ。「必ず平日の火水木金は練習が終わった後にウエイトをしていて、春シーズンは週9回で、秋シーズンは週8回、必ず同期の修市と龍と一緒にここまでやり続けてきました」。トレーニングをともにした3人は全員天理大戦にメンバー入り。努力して掴んだチャンスを3人とも離さなかった。さらに小林は摂南大戦、平野龍は立命大戦でPOMに選ばれた。「まだ僕はPOMも取ってないし、まっとできるところがあると思う。あの2人の活躍はすごい刺激。そこに負けないように僕もやっていきたいと思います」と意気込む。
 今シーズンからスタメン出場の機会を得た伊藤は、昨シーズンの天理戦はスタンドから見ていた。「健くんと皓正さんのもう6番、7番としてのプレーに本当に心が震わされたというか、FLってこういうことなんだなっていうのを教わりました。三木皓正イズムというかレガシーっていうのはまだ死んでないってことを、ラグビーファンであったり見ている人にもう一度思い出させたいです」。試合中被っているのは三木から譲り受けた「SEISHO」というロゴの入った青いヘッドキャップ。あこがれの先輩に力をもらい、京産大の7番として低く鋭いタックルで相手の攻撃を止めて見せる。

天理大学とは昨シーズンも熱戦を繰り広げた。そして天理大も同じように前節負けを経験した。「僕らと同じ状況で敗戦を経て強くなってると思う。本当に気持ちの勝負、どっちが勝ちたいと思ってるかだと思います」と辻野キャプテンが話したように、苦しい時のあと一歩を踏み出せるチームに軍配が上がる。4連覇を狙う京産大か、4年ぶりの頂点を狙う天理大か。お互いのプライドをかけた一戦になる。
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京都産業大学ラグビー部には「いついかなる時もチャンピオンシップを目指す」というチーム理念がある。この理念のもと、何年も先輩たちが歴史を紡いできた。これまで繋いできた伝統、「京産大らしさ」はグラウンドに立つ23人を支える力になる。
「4連覇っていうよりも天理に勝ちたいっていう想いが強いです」(辻野)。23人とスタンドが一丸となって、「天理に勝ちたい」その思いで戦い抜いた先に、関西チャンピオンの座が待っているずだだ。関西4連覇、その新しい歴史を京産大ラグビー史に刻んで見せる。



~廣瀬監督~
天理戦前廣瀬監督会見
—メンバー変更について
辻野に関しては第4節は欠場ですね。第3節の途中交代は戦術的交代。体調、コンディション戻ってきたということ。日吉の怪我についてはひざですね。

—関学戦の負けはどう分析しますか
完全に関学のプレッシャーに負けたなということで、 我々がミスを繰り返しました。あと、やるべきことができずに、もう個人プレーに走ってしまいましたね。やるべきスクラムやラインアウトができなかったりとかっていう所があるままプレッシャーに負けました。

—プレッシャーというのは
関学のBKに走られたという所はすごく目立った所なんですけど、その前にやっぱりFWで前に出れなかったりだとか、ボールの争奪のところで受けたりとかっていう所もありますし、リードされて精神的にもプレッシャーをかけられてミスを繰り返してしまったことなど、自分たちのやるべきことが出来なかったという感じになりますね。

—関学戦を受けてのメンバー変更について
負けた直後から、もう選手たちはもう下向いてる場合じゃないから次行くぞっていう感じになってくれてまして。 週明けもすごいいいミーティングができまして、最終節に向けてやるべきことをしっかりやろうっていう感じになってくれまして。 先週のジュニア、コルツの試合もものすごい良くてですね、下のチームもすごい頑張ってくれて、京産らしいラグビーをしてくれまして、すごくチームとしていい感じです。日吉、今回入った伊藤はやっぱり、前によく出てくれますんで、ディフェンスの時なので、京産らしいディフェンスをしてくれる2人なので、 彼らが前に出てしっかりタックルしてくれるような場面が増えれば、リズム掴んでいけるかなと思ってそういうところに期待してますね。辻野も同じですね。我々がやりたいこと、春からずっと取り組んできたことを今回の試合でしっかりやってほしいなと、リーダーシップに期待したいです。

ー関西優勝、1位で通過する意味
2位で通過する方が組み合わせ的に楽ということは全く考えていないです。もうこの一戦に勝ちたいなってしか思ってないですね。優勝したい、関西優勝したいっていうことです。
優勝のタイトルを取ることはチームに勢いを与えてくれるともちろん思っています。

ー京産大らしさを取り戻そうとこの2週間で何を取り組んだか
特に変わってないですね。もう1回やるべき自分たちのスタイルを確認したことくらいですね。

ー関学の出し切れなかった部分はなにか
一言で言えば、弱かったっていうのもあるんですけど、ビデオを見返してみると、受けてるところがすごく多くて、やっぱ本当に関学のプレッシャーに負けたなっていう感じなので、やるべきことをやらせてもらえなかったなっていうところがあるので、やっぱりもうそのマインドのところとか、あとはやるべきことをやるだけです。

ー天理戦でも厳しい場面はあると思うんですけど、京産大のペースを取り戻すためにキーになることは
1つはセットプレーですね。セットプレーで80分間、手に対してプレッシャーかけ続けたいなっていうところがあります。 全部が全部プレッシャーかけられるわけじゃないと思うんですけども、関学戦の時みたいにズルズルと行ってしまわないようにやっていきたいなと。

ー前節の敗戦からの変化
尻に火がついた感じで4年生がまとまってくれてますんで。結構点数のついた試合が続いてましたんで、 いつかはこう逆転できるだろうみたいな感じで関学戦も行ってたのが、そのままで負けてしまったので。もっとこっちから仕掛けなあかんっていうマインドには今なってくれてると思います。もうやるべきこと、やりたいこと、京産らしさこの3つをしっかり天理戦ではやっていきたいなと。

ー今年の天理はどうやって見ていますか?
春はどうしたのかなっていう感じでしたけど、やっぱ夏合宿からしっかり作ってこられまして。早稲田に勝ったり、明治に接戦したいとか、さすが天理やなという風に見てました。 コメント見てますと、セットプレーがしっかり強化が進んで、しっかりしたセットプレーが組めるようになってから、天理らしいスピードアタックができるようになってきたみたいなことを小松監督おっしゃってましたんで。

ー関学戦の前と後でのチームはどう変化しているか
良くなってると思います。さっきも言いましたように、ジュニアコルツもいい試合してくれましたし、選手もこの最終戦に臨むマインドになれてるなっていう感じになりました。はい。負けてよかったなと思ってます。「負けてよかったな」と今は思ってますね。はい。なんか、 去年の流れから行くと、天理はずっといい試合してて、京産は全てこう、接戦で勝ってきてて、 前評判では天理が上だったと思うんですけど、去年はうち勝たしていただいたので、最終戦今年は逆にならないようにと思っていた所なので。天理戦の前に自分たちがまだまだやらないとというマインドにさせてもらえました。天理も一敗していて、お互いなのでいい試合になると思います。

ー監督が就任されてからの関西でも負けが初だったことに関して負けた直後の率直な気持ち
僕もたくさん負けてますんで、負けたなっていう感じでしたけど。それよりも、本当に選手がすぐ円陣を組んで、 次行くでとしてくれてたので良かったなっていう感じですかね。
自分たちで試合後辻野とフナキを中心にグラウンドで円陣を組んでやってくれていましたね。チームとしてこの結果をポジィティブに捉えています。

—能動的なチームにするにあたって監督がかけられた言葉は
特にはないです。フナキ、辻野、日吉、土永、彼は特にリーダーシップあるので4回生が本当に今主体的にやってくれていますので。

—試合後の仰っていたいいミィーティングとは分析面なのか、意気込み的な部分なのか
 両方ですね。自分たちで分析もできてましたし、我々も レビューやりますけれども、選手とのレビューも差もなくてグラウンドでしっかりやっていこうとなりました。

—リーグ全体通して成長を感じている選手は
今日スタメンで出る伊藤とかですかね。あとは、ポルテレはすごく今年調子がいいですね。
コンディションがすごく良くて、体もシャープですしスピードも出てきましたし、去年よりいいパフォーマンスをしてくれていると思います。—ポルテレ選手が今年よいパフォーマンスが出来ている要因はもう春から彼はすごく意識して、しっかり整える感じでやってましたね。彼の努力だと思います。

—伊藤選手もこのリーグ通して変わった部分は
彼はリーダーシップがすごくあるので、すごくチームにいい影響を与えてくれてます。今すごく声も声も出すし、あとプレーでもよく前に出るし、こういう関学の時みたいに、受けるような展開になった時に、彼みたいにチームに勢いを与えたり、精神的にポジティブな声かけをしたりできる選手なので、そういう意味でも今回スタメンに入れて、そういった部分に期待してます。

—最終戦を日吉をFL石橋をLOに戻した意図は
背番号はスクラムのところだけなんですけど。日吉はまだ 復帰したばっかりで、負担も大きいだろうなと思ったんで、今回はその形にしました。

—キーマンは
日吉と伊藤には期待をしています。あと両キャプテンですね。

—伊藤選手は去年まではコルツで戦っていてどういった部分がここまで上がってこれたのか
彼の努力ですね。1年生の時からレギュラーになる意欲が高くて一般入試で入ってきた子なんですけど、どうやったらレギュラージャージ着れるようになるかっていうのを常に考えてやってたし。この夏合宿ぐらいからすごく伸び出して、プレーがすごく良くなりまして。そうなることによって、リーダーシップも出てきたし、今ではもう4年生よりもなんかリーダーシップあるような感じになってます。

—一般入試でラグビー部に入部する人数は一学年何人いるか?
学年1人くらいです。一般では仮入部期間を設けて出来そうだったらウェルカムという形ですね。能力関係なしで。

—コンバージョンキックについては
土永で行く予定ですね。

—辻野選手がキックについて悩んでいる部分あるかと思ったんですけどそこに対してかけられた言葉は
特に声かけてないです。もうよく練習してくれてるんで。

—ハーフのリザーブが高木選手になっていて村田選手からの変更の理由は
今どっちが出ても良くて、説明するの難しいぐらい、今日こうこうだったからダメだとか、外れるとか、そんな言い方はしてなくて、お互いこうやって頑張っていこうみたいな感じでやってまして。今回のセレクションのポリシーでいくと、後半の苦しい時間帯でのディフェンスの部分、村田もディフェンスできるんですけど。あとはやっぱりゴールキックですね。ゴールキックを蹴るだろうなっていうところで今回入れてます。

—天理大の警戒する選手
セットプレーでプレッシャーをかけたいですね。8番、10番、15番ですね。

—天理大の8番についてはどう見られていますか
馬力ありますんで、やっぱ脅威に感じてます。
なので、走らせたくないなっていう感じです。はい。常にエッジって言ってグラウンドの脇にいるんですけど、そこでスペースを与えてボールをもらわれると止めにくいので、そういうシチュエーションにならないようしていきたいです。

—SOを脳震盪からの復帰をしている尾崎選手ではなく吉本を選んだ理由
春からやって、尾崎が脳震を起こしてから吉本がレギュラー になったんですけど、やっぱ今回は筒口とのキックになってきて。キッキングゲームで負けたくないなっていうのが1つあります。どこかで尾崎を投入しようとも思ってます。

—チームとしてリーグを通して成長できている部分は
毎試合毎試合100%出して、毎回うちらしいラグビーをして、できたか、できなかったかというレビューをして、改善していって、成長していこうってやってきました。順調には来てましたけれども、100%できた試合は1試合もなかったです。前回の関学戦で、またそれがちょっとこう後退してしまったので、 天理戦では、何回も言いますけれど、京産らしいラグビーを80分間、100%やりきるっていうところがテーマになってくるかなと思います。 今までのこの関西リーグで戦ってきた中で、1番いいパフォーマンス、やるべきことがしっかりできた試合、やりきったって言える80分間、みんながやりきったって言える試合にしたいなと思っています。苦しい時間、やっぱり流れが、試合なのであると思います。80分間ずっとこっちの流れにあるっていう試合はほとんどないんですけど、その流れが向こうに行く原因っていうのはこっちが作ってることが多いので、 そういうことが少なくなるようにしていこうと思います。

—関東の大学の試合を見てどう思っているか
強いですね。強いと思います。その対抗戦の3チームは。我々よりも全然強いと思います。
ただ、我々関学に負けたように、プレッシャーこっちがかけて相手のメンタルに働きかけるようなこと。そんな試合ができれば勝てないこともないなっていうのを関学に教わりましたので。そういう戦い方をもし当たった時にはしていきたいなっていうのはあります。だからこそ、前節の試合があってよかったなって思います。

—昨年までのチームと今年のチームの仕上がりはう見られているか
過去の3年はもう毎試合毎試合必死で戦ってきた結果があそこでした。だから、皆さんの期待もわかるんですけど、本当に1年終わったらまた1からやり直す。今年こそはみたいな気持ちは実は僕はあんまりなくやってきてました。ただ、 今年は去年の国立を経験した選手が結構多いので、今年も1戦1戦ですけども、なんとか勝たしてあげたいなっていう気持ちはありますね。もっとさらに上に行かしてあげたいなっていう気持ちは。去年よりは強いです。

~辻野キャプテン~
ーこれまでの取り組み
ここ2週間天理戦に向けて自分たちが何をすべきかってことをしっかりミーティング して考えて、2 週間やってこれたと思うので 、あと試合をして結果でもう証明できたなっていうふうに思います 。

ー勝利のポイント
挙げたらきりないんです けど、 いかに泥臭くいかに京産らしく全員がハードワークして、蹴ったボールへの執着心だとか、1センチでもいいから前に行くと か、 つかんだ相手離さないとか、戦術面はそうですけど、そういう気持ちの見れるプレー、 気持ちの現れるプレー が いかにどれだけできるかというところになるんじゃないかなと思い ます。

―泥臭くってうのが京産大らしさは?
そうですね。でもそれだけじゃダメだなと感じてるんですけど、ただそこを捨てたらラグビーは勝てないのかな。やっぱり最後はメンタル、気持ちが表れるっていうのがラグビーであり、特に学生スポーツで大事なのはそういうところかなと思います。

ー前節の関学大戦、リーグ戦で初めて経験した敗戦でのショック
自分が出たのが後半20分頃だったので、正直チームが負けたショックというより、自分がキャプテンとして残り20分で流れを変えられなかったことの方が力のなさを感じ、自分を見つめ直す経験になりました。

ー敗戦後、すぐに仲間を集めてミーティングをしたと聞いたが、
出てたメンバーはすごいショックで、どこかに勝てる気持ちがあったと思うので鼻を折られたというかダメージが大きかったんですけど、ラグビーは勝敗がつくスポーツなので負けっていうのはあるし、終わりではなかったので、良いのかわからないですけど、負けがここで良かったよと伝えました。最後の試合出なくて良かったし、ここで負けを経験しておくことで負けの辛さややりきれなかったことの辛さを知れたことによって、これからの試合は100%出せるかなと思ったので、悲観する必要ないし次があるからもう一回前を向いて成長しようと話をしました。

ー天理大戦に先発ででる、どういうことをしたい?
チームで1番体張って、与えられた役割はチームを勝たせることだと思うのでチームの先頭で体張って最後に勝利という結果を残すだけです。

ーけがをしていた?
立命館大戦は怪我で外れたんですけど、それ以降はチームの仲間が良かったのでリザーブということで。自分が成長できる時間をもらったのかなと。立命館大戦前の試合でもキックの調子が良くなかったり、100%出せてなかったりがあったので、廣瀬監督はチームだけじゃなくて自分を見つめ直す機会をいただいたのだと思います。

ー気付かされたことは
リザーブからっていう悔しさももちろんありましたし、自分ができてると思っていたことがチームに届いてないなということもあったので、もう一回自分自身にフォーカスして取り組める時間になったのかなと思います。そこで廣瀬監督と多少言い合ったこともあったんですけど、ただそれは廣瀬監督含めスタッフ陣が自分のことを考えてくれてたことだと思うので、ぶつかったことも良かったと思いますし、この2試合リザーブで出たこともプラスだったかなと思います。

ーぶつかり合ったことについて
具体的には言えないですけど、自分は出たいし出れるっていうのがあったんですけど、お互いの思っていることが食い違っていることもあったので、自分の不満をぶつけに行きました。廣瀬監督はそこに対して、自分の不満を聞いてくださって、怒るとかではなくて聞き入れた上で答えを返してくれたので、それが自分にとって成長になったと思います。

ーキャプテンとしての気負いがあった?
そこでのびのびできなかったことは多少なりとあると思いますし、チームのことを考えすぎちゃうと自分に甘くなってしまったかなと。人のことばっかり見て自分のことをしっかり見られてなかったというのをすごく感じていて、それは廣瀬監督の言葉にもあったんですけど、そこに尽きるなと思っていて。自分が100%出せなかったらキャプテンとしての価値がなくなりますし、口ではなんぼでも言えるんで、やはりプレーでキャプテンとしてしっかりしないとなと思いました。

ー廣瀬監督と意見をぶつけ合ったのはいつ頃?
関学大戦の前々日くらい。僕は結構チームに関する意見を言うんですけど、この日は個人的なことで。

ー監督も含めチームがまとまってきた感覚は? 
まとまりつつはあると思います。特に関学大戦を終えてチームだけでミーティングもしましたし、特に4年生はあと1ヶ月ちょっとしかないので、もっとラグビーについて深く考えてほしいってことも伝えましたし、グラウンドでも集まったら話してくれるようになりましたし、完璧ではないですけど徐々に上がってると思います。

ー関学大戦前と後での雰囲気の違い
グラウンドの中ではみんなが積極的に意見を言うようになりました。思っていることは言い合えるようになりましたね。

ーどんな勝ち方をしたい?
みんなが京産大を応援したいと思ってくれる勝ち方がいいんじゃないんですかね。いかに会場を味方につけるか、敵味方関係なく京産すごいなと思ってもらえるように激しく泥臭くいきたいですね。

ープレースキックは誰が蹴るのか
土永が上手いんで土永が蹴りますね。僕は準備するのみなので。練習は毎日してます。

ー4連覇への想い
4連覇だけ聞いたら歴史を変えたって言うふうにはなるかも知れないですけど、そこよりも天理に勝ちたいっていう想いが強いんで、この一戦にかけて全てを出すっていうふうに思ってます。

ー天理大の印象
春と比べてずいぶん強くなっていますし、僕らと同じ状況で敗戦を経て強くなってると思うので、ほんとに気持ちの勝負、どっちが勝ちたいと思ってるかだと思うので気持ちの勝負だと思います。

ー天理大に対して京産大に分があると思う点は?
似てるんじゃないですかね。留学生もそうですし、モールも強いですし、バックスも動けるし。ただキーマンは分かりやすいですよね、上ノ坊やヴァカタは怖いのでそこに対してはすごくプレッシャーをかけたいですね。そういう準備はしてきたつもりです。

~フナキキャプテン~

ー前節の関学戦で負けてからどういう風にここまでやってきましたか
関学に負けましたけど、その結果をネガティブに捉えるんじゃなくて、プラスに考えています。自分たちのやろうとしてることができてなくて、 それが課題なので持って帰ってきて修正しました。例えばセットプレー。スクラムとラインアウトのところがあまりうまくいってなくて、僕らたちのディフェンスが前に出てなくて、関学に負けてしまったんですけど、それがそれが1番大切な課題です。

ーキャプテンとしてこの2週間どんなことを声掛けてきましたか
やはりこの2週間、天理はこの1年間で1番大切な試合なので、 やっぱ自分のその役割が周りに伝えられていなかったら多分反応できなくて。しっかりハッキリ思ったことは伝えるようにしています。

ーリーグ戦初黒星、やはりショックでしたか
もちろんショックですけど、やっぱ悔しいが1番大きいですね。

ー悔しいのはやりたいことが出来なかったから
キャプテンとしてやるべきことが出来なかった。まずは僕が反応しないと、周りも反応しないのに。それがくやしいです。

ー細かいことに気をつけるようになりましたか
天理は強いフォワードなので、やっぱこのグラウンドで自分たちの仲間相手ですけど、相手のイメージをしっかりしてファイトしないといけないです。そうしたら天理戦でのファイトに余裕が出ると思います。

~日吉選手~

ー久しぶりのスタメンということですが
僕はやっぱりちょっと怪我してしまってて、ここ何試合か出れてなくて。その中で関学戦もメンバーに入ったんですけど、最初から立ててなくて、負けてしまって。その責任というか、悔しさはやっぱりあります。僕が戻ってきて、日吉帰ってきたなって思えてもらえるように、チームとしても僕から勢いをもたらしたいなと思ってます。
ー外からグラウンドを見て感じたこと
やっぱり今までチームとしてディフェンスで前にプッシュかけていこうであったりとか、ひたむきにやっていこうとか、京産らしくやっていこうっていう部分が、やっぱりセットプレーが良くなかったりとか、ミスボールに対して自分たちで飛び込んでいかなかったりとかっていう京産らしさがちょっとまだ足りてないんじゃなかったんかなっていうのは感じました。

ー廣瀬監督もFLの2人の前に出るタックルに期待して先発で使うと話されていましたが、どんな役割があると思いますか
やっぱり僕らが相手に対して、ヴァカタみたいなボールを持たしたくないプレーヤー、向こうはこっちに対してボールも出したくないプレーヤー、ソロモネであったりポルテレであったり、いると思うんすけど、それと同じように僕らがやっぱりディフェンスの脅威になって、日吉や伊藤がトイメンにいるの嫌だなっていうプレッシャーを与えて、脅威になりたいです。

ー京産のFLは三木前キャプテンやそれ以上前から、自主練を遅くまで取り組んでるのは京産大としてのプライドがあるのでしょうか
それもあると思いますし、別に僕らもみんなに対してやれって言ってるわけじゃないですし、無理な声かけとかは別にしたいんですけど、実際やっぱりそういうプレイヤーが試合に出てるし、京産で試合に出ようと思ったら、ブレイクダウンだったり、タックルができないと出れないっていうところで、練習からタックルをしてるプレイヤーが出てるっていうので、みんなやっぱついてきてくれたりとか、下級生もやってくれるようになりましたね。

ー天理戦のポイント
やっぱりどれだけ京産らしくいられるかってとこだと思います。流れを作るのは自分たちなので。こういうみんなが注目する試合で、やっぱり目立ちたいとか、そういう大きいプレッシャーがあると思うんですけど、 どれだけチームマンになって、どれだけやっぱりひたむきに見えないところで走ったりとか、やっぱ身を粉にしてタックル行ったりとか、ハイライトに映らないようなプレーをどれだけ1人1人がもう目立たないところでやれるかっていうところかなと思います。

~伊藤選手~
ー廣瀬監督もFLの2人の前に出るタックルに期待して先発で使うと話されていましたが、どんな役割があると思いますか
やっぱりコーチ陣から先発で僕が起用されるってことは、求められてる部分はディフェンスのとこだと思うので。本当に誰もやりたがらない仕事。ハードなタックル、ハードなブレイクダウンのところが僕に求められてるとこだと思ってるので、そこに対してはキープレーヤー というよりは、京産の7番として(三木)皓正さんがずっと繋いできてくれた背番号だと思ってるので、 それを着る以上は絶対に引いてはいけないと思ってます。6番に去年の天理戦を経験してる健くんがいるんですごい頼もしいし、そこに対して僕もよりモーメンタム生み出せるようにやりたいと思います。

ー一般入学だと伺ったのですが、なぜ京産大を選んだのか教えてください
正直に言ったら第1志望の大学ではなかったんですけど、 ちょうど僕が受験でどこの大学に行こうかって迷ってる時に京都産業大学が23年ぶりの関西リーグ優勝して。その時京産の公募推薦入試は受かってて、だけどすり止めで他の大学に行こうとしてたんですけど、 高校の監督に「京産は関西1のチームやし、お前ならそこでもやっていけるんじゃないか」っていう言葉をもらって。僕もどっちかというと学業ファーストで大学を行こうと思ってたんですけど、その監督の助言もあって、ラグビーでトップレベルで勝負しようかなっていう決意固まって京産に行くことを決めたって感じです。

ーこれまでの歩みをふりかえって
やっぱり最初はみんなとは違うスタートなんで、僕だけ寮生活じゃなくて最初1人暮らしで練習にずっと通ってて。もうみんなコミュニティがだんだんできてる中で僕だけ1人で朝練とか練習とか入ることも多かったので、最初はすごい辛いというか、疎外感はあったんですけど、でも自分が選んだ道なので、 もうひたむきにやってたら、誰かがこう1人2人って、認めてくれる人が増えていって。それを本当にやり続けたというか、いろんな先輩とか同期や後輩も含めて支えがあったからなんですけど、 ちょっとずつこうチームに馴染めるようになって、今スタメンっていう立場にやっといらせてもらえるようになりました。そこはすごい僕1人の力じゃなかったと思うんで、もちろん両親もですけど、すごい色んな人のサポートのおかげだなと思います。

ープレーのレベルは最初どう感じましたか
自分の実力を過信している訳では無いんですけど、同期に高校日本代表候補とかがすごいいる中で、そんなにその代表クラスのプレイヤーと差があるのかって考えた時に、自分の中でそんなに大きな差はないんじゃないかなって思ってて。もちろんそのサイズのでかい選手とか、足の速い選手とかたくさんいるんですけど、ラグビーIQの部分であったりとか、ラグビーに対して考える力とか、どういう自分の強みをどういう試合に活かすかっていう ラグビーのやり方っていうのは、僕も引けを取らないなと思ってたので、自分のプレーに対して自信は持っていましたね。1年生の時から先輩がキャプテンであるJrとかCoのチームに対してもしっかり発言はしようと心がけたので、 それがいい形でちょっとずつ廣瀬さんと元木さんが評価してくれたのかなって。

ー2年生の怪我が多かった時期はどう振り返りますか
2年の菅平合宿前にコロナにかかって、菅平の前の1週間の練習が全くできなくて。 菅平に行ってメンバー表見たら1番下のCチームでした。春はAのリザーブまで行ってたので、仕方ないとは思いつつもすごいショックでした。でも、菅平ではCoのキャプテンを任させてもらって、その状況でもうやるしかないなと思って、 合宿の中の学年のmvpみたいなのをいただきました。ここから頑張っていこうっていう矢先のジュニアの摂南戦で左肘脱臼して、シーズン終わりってことになってしまって。すごい1回落ちて、上り調子になれたかなって時の怪我やったんで、すごいショックでしたし、 最初はすごい落ち込んでたんですけど、いろんな人が僕のことを心配してくれてて。同期も先輩も後輩も、すごいいろんな人から連絡が来て、 「今はしんどいと思うけどもう1回頑張ろう」とかそういうあったかい声をかけてくれる方がたくさん周りにいるんだなって思いました。こういう人たちのために僕は頑張らないといけないんだなっていうことも感じて。そんな中でもやっぱり1番は三木皓正さん。半月板割れるっていう怪我しながら、 あれだけ自分でリハビリして早期治癒して、ハイパフォーマンスができるっていうのを見させてもらったので。もちろん怪我人の間の過ごし方も教えてもらったし、食生活を本当に細かいことまで教えてもらったので、そのアドバイスというのはやっぱり今でも生きてるかなと思います。

ー試合で被っているヘッドキャップは
皓正さんのです。皓正さんもお兄さんからもらったみたいで、それを頂きました。

ー名前の"森心"の由来は
北海道生まれなんですけど、アイヌ民族いるじゃないですか。そのアイヌ語にルーツがあって、モシリっていうのが「自然を愛するもの」みたいな意味があるんですけど、それをもじって森の心で、森心(モリシ)です。

ー今シーズン伊藤選手がとても成長したという風に廣瀬監督がさっき会見でお話されていたのですが、今シーズンで最も成長したのはどんなところだと思いますか
この僕の3年生のシーズンが始まった時から何か変えたことっていうのは別になくて、必ず平日の火水木金は朝練以外に練習が終わった後ウエイトを入れるっていうのはしていて、春シーズンは週9回で、秋シーズンは週8回のウエイトを必ず同期の小林修市と平野龍と一緒にここまでやり続けてきました。その中で、本当に自分がいいプレーをしたけど全く上のチームに絡めない時とか、逆にちょっといいプレーができた時とかでも、本当に何も変えずにルーティーン化された生活をここまでやりきるってことができたのが、だんだんと形になってきて、自分の力になったのかなと思います。

ーこのメニューはみんながやっているものではないのですか
そうですね、個人的にこれは皓正さんとか健くんとか、その上で言ったら福西さんとかがずっとやってきたことなので、そういう姿を見てっていうのはもちろんあります。

ーそのウエイトのメンバーは全員今年Aチームに絡んできた選手ですが、そこはお互い励まし合いながらここまで来たのでしょうか
そうですね。やっぱり最初に1番結果を出したのは修市で、2節の摂南戦でPOMを取って、その後龍と僕が初めて立命館戦でスタメンで出て、その試合で龍がpomを取ってって感じできてて。「努力は必ず報われる」っていう言葉は僕あんまり好きじゃないんですけど、でもやっぱりそうやってやり続けてきたからこそ、2人も結果を出してるのかなって思うし、逆にまだ僕はPOMも取ってないし、まだもっとできるところがあると思うんで、あの2人の活躍はすごい刺激になってるので、そこに負けないように僕もやっていきたいと思います。

ー「努力は必ず報われる」っていう言葉はどうして好きじゃないのですか
あんまり報われた経験がないので。逆にあんまり僕より努力してないやつが、僕より上のとこに行くなんてざらなんで、この世界。でもやるしかないです。恵まれた体格やセンスもあると思うので。

ー天理戦のポイントは
僕は去年の天理戦を本当にスタンドで見て、健くんと皓正さんのもう6番、7番としてのプレーに本当に心が震わされたというか、FLってこういうことなんだなっていうのを教わったので、 今皓正さんはいなくなったんですけど、三木皓正イズムというかレガシーっていうのはまだ死んでないってことを、ラグビーファンであったり見ている人にもう一度思い出させたいです。自分のプレーで京産の7番、京産のフランカーっていうのはどういうものかっていうのを体現するっていうのが、僕のこの天理戦のテーマなんで、 皓正さんと健くんを追い越す気持ちで臨みたいと思います。

~川口選手~

ースクラムについて
京産と一緒で泥臭く真っ直ぐ組んでくるチームだと思うので、そこは力の勝負で負けてはいけないなと思います。

ースクラムで特に大事にしたい要素
スクラムにボールが入ったらレディーゴーの合図をフランカーが出すんですけど、8人で固まって押し切るっていうのが1番大切なのかなと思います。

ー相手の1番との対戦は
組んだことないですね。(組んだことがある八田からは)バインドですごい圧力をかけてくるとは聞きました。

ー天理大戦、スクラム以外のところでポイントになるところは
前に出るディフェンスですね。関学大戦のときは横に振ってきた中で、前に出ようとしたが出ることができず、ディフェンスで負けてしまったことが課題となりました。振られて流してしまったところがありました。うちは真っ直ぐ行くチームですが、チームによって変えるって言ったらおかしいですけど、天理大戦はフィジカルで前に出てくるチームなので、しっかり前で止めていきたい。

ー相手キーマン
8番のヴィカタと10番の上ノ坊。ヴィカタが勢い乗ってくるとすごい強いと思うし、上ノ坊はスペースをつくのも上手いし自分で蹴ってくるのも強み。

~奈須選手~

ー15番として
直近の2試合で自分のディフェンスからトライを取られているので、そこを修正しないとチームが負けてしまうのでディフェンスで絶対に止めて取らせないようにしたいです。

ーどういうところが原因かとなった?
抜かれた時の焦りもあるんですけど、スキルももう一個上げないといけない。ただそんなに簡単にスキルは上がらないので気持ちでというとあれですけど、絶対に止めるという気持ちで臨みます。

ー天理大に対してどこを攻めたいか
スペースはないわけではないので、スペースをつけるアタックをスタンドオフやフルバックからフォワードをうまく動かして攻めていきたい。

ー個人的な目標
優勝に貢献したい。自分がというよりもチームが勝ったらいいなと思います。


ーここまでの2週間
前の試合でディフェンスが課題だったのでそこを意識して取り組みました。

ー完成度
今週末に勝つために準備してきたと思うのでいい感じだと思います。