MCCスポーツpresents
2024年度第73回
全日本大学サッカー選手権大会

強化ラウンド
ノックアウトステージ決勝
対中央大学

(2024年12月21日土曜日)
京産大3(1-0)1東海大
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【スターティングメンバー】
GK 31 徳若碧都(3年=高川学園高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛U18)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪Y)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 30 逵村健斗(3年=三重高)
MF 3 田代鉱(2年=ヴィッセル神戸U18)
MF 22 松浦蒼波(4年=京都橘高)
MF 24 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U18)
MF 27 福永裕也(1年=京都橘高)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島Y)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
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【サブメンバー】
GK 1 林憲太朗(4年=滝川第二高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
DF 25 西村想大(1年=近江高)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島Y)
MF 15 末谷誓梧(2年=ヴィッセル神戸U18)
MF 18 梅原樹(4年=大阪桐蔭高)
MF 23山村朔冬(1年=帝京長岡高)
FW 17 妹尾颯斗(2年=サンフレッチェ広島Y)
FW 19 岩村匠馬(4年=東山高)
【選手交代】
後半13分
IN 末谷誓梧 OUT福永裕也
後半19分
IN 西村想大 OUT小野成夢
後半27分
IN 城水晃太 OUT皿良立輝
後半38分
IN 岩村匠馬 OUT 中田樹音
後半45分
IN 楠瀬海 OUT 松浦蒼波

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徳若碧都
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小野成夢
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大串昇平
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横窪皇太
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逵村健斗
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田代紘
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松浦蒼波
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皿良立輝
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福永裕也
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菅野翔斗
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中田樹音
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西村想大
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城水晃太
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末谷誓梧
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岩村匠馬

【スコア】
20分 中田樹音(AS:菅野翔斗)
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71分 菅野翔斗(AS:末谷誓梧)
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73分 失点

89分 岩村匠馬
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【コメント】
◯吉川監督
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◯強化ラウンドを振り返って
ーレギュレーションが今年大きく変わって、大学サッカーの注目度っていうところも含めて、こういった大きな改革の初年度で、もう本当にプレーオフが終わった後は、チーム全体どういう風にこの強化ラウンド戦っていくかっていうところで、すごく難しかった部分はあるんですけど、ただ、その与えられた場所で頂点を目指すっていうところにすぐに頭を切り替えて、その中で頂点っていうところで言うと、結果、関西に1枠がっていうところであるんで、僕らは京産大として5年後、10年後っていうとこを掲げながら、それをするために関西のレベルを上げていく。今年で言っても、1年間、関西の本当にあらゆるチームに鍛えてもらったっていうところもあるので、そういった部分で言うと、その1枠を取ることが関西のレベルアップに繋がる。京産大の自分たちのチームのレベルアップに繋がるっていうところに、チーム全体で共有をして今日までやってきたんですけど、本当によくやったな、選手たちはすごいなって率直に思います。

◯4年生ストライカーがそれぞれゴール
ー1月、去年の明治戦終わった次の日にキャプテンを決めて、どういう風なチーム作りをしていくかっていうところのスタートをした中で、本当に僕は4年生のチームだと思ってるので。スタッフのチームでも下級生のチームでもなく、4年生のチームだっていうところを常々言い続けてきて、厳しいこともたくさんチームに、4年生に、キャプテンに要求はしてきたんですけど、本当に彼らのいいところで、一生懸命ひたむきに与えられたものをしっかりとやり続けるっていうところの結果が最後、得点の全てが4年生だったっていうところは、彼らが本当に1年間の努力が報われた瞬間かなと思います。

◯下級生も活躍
ー4年生、下級生関係なく、本当にこの5試合は本当に1番いい勝つための、上に行くためにメンバー選考してたっていう中で、下級生は本当に自分たちの次のインカレ出たときに、来年の1年の本当に1番重要な1つ1つのゲームになるっていうことも伝えてたので、5試合フルでインカレのゲームができたのは、下級生にとっては、今日も福永が1年生で出てましたけど、こういう経験が去年末谷であったり、田代であったりっていう、1年生の中では全くインカレ帯同はしてるけど出れてない、本当に数少ない時間しかっていうところはあったので。ほんとに1年生皿良も含めて非常にいい大会になったなという風に思います。

◯17位を目指すことに対しての選手の反応
ー17位を目指そうって言ったのは、学院戦に負けた翌日じゃなくて、オフ明けた翌日がもうAサブ戦やってたので、その翌日、オフ1日挟んで実質的には2日後に、学院戦に負けた後3日目に伝えたんですけど、その時は本当に彼らもそれでっていう方向性はあったというか。あとは1年間通してこちらが要求している部分とか、こちらが設定した目標に対して、本当に誰1人そっぽを向くことなくというか、全員が本当に同じ方向を向いて、その方向の矢印をやっぱり大きくしていくというか、出力を大きくすることがやっぱりこのチームの課題ではあったんですけど、矢印を1つに向けるっていうことはそんなに難しいチームではないなっていうところもあったので、その設定をスタッフ側がどういう風にするのか。そこが1番重要だった中で、スタッフとも検討しながら、本当に17位目指すっていうことになったので、選手たちの反応としてはそれでいこうっていう感じで、しっかりと100%受けてたかなって思います。

◯4年生自ら17位を目指すことに重きを置いたのか
ーそこはコミュニケーション取ってないですね。こっちが17位目指すか、次のチームに次の経験の、次世代のそういう経験をさせる試合にするかっていうと、聞いてしまうと、こっち側はやっぱり次にもうスタートを切りたいかなっていう風に、勘ぐってしまう部分も4年生としてはあるのかなっていうところも懸念したので、そこは4年生に相談するっていうよりも、こっちがしっかりと方向性を示すっていうところ。相談は選手にはしてないです。

◯準決勝からの修正点
ー準決勝から決勝に向けて修正点っていうのはあんまりしてなくて、その前の新潟経営さんとやったときの試合のところで、やっぱり2-0で、ほぼほぼ自分たちのゲームでプラン通り進めた中で、2対3に逆転されてラスト本当に1点もぎ取ってこのラウンドの進出決めたっていうところの部分で言うと、ゲームコントロールをしっかりする、マネジメントをしっかりするっていう ところで、今日も1-0の時間帯で、なかなか後半に入ってから思うような展開ができなかったり、ちょっとゴールキックのところで何回かライン割ってしまうみたいな状況の中で、今までだったらそこで1-1に追いつかれたりとかっていうところはあるんですけど、しっかり10分、15分我慢して2点目取れたっていうところが大きかったと思うんで。そういったところ言うと、準決勝から決勝っていうよりも、グループリーグのところから、修正でゲームをしっかりとコントロールしながらも、勝つために、内容どうこうより、やっぱり17位、関西の1枠取るために、やっぱり内容より結果っていうところはこの決勝ラウンド上がってからも言ってたので、悪い流れ、相手の流れのときにしっかり我慢するっていうところを全員で共通してやってくれました。

◯昨年度関西王者、インカレ準優勝者としてのープレッシャー
関西でのリーグ戦はやっぱり重圧がかかってるというか、本当に簡単に練習やったら決まるやろっていうところが、ほんとにことごとく枠に飛ばなかったり、キーパーに弾かれたりというシーンがやっぱり関西学生リーグの時では多かったので、本当に両手をずっしりみんなの肩に乗せられてるような状況で戦ってきたと思うんですけど。ただ、そういったことが京産としては間違いなく次の一歩に進んでいくための1年だったかなと思うので、本当に伝統校、強豪校になるためには、そういうプレッシャーをはねのけて結果を残していくフェーズに入っていく1歩目かなと思うので、そこはあんまり自分自身もネガティブに全く捉えずに、今後の京産が大きくなっていって強くなっていくためには、避けては通れない道かなと思いながら今シーズンやっていた。逆に4年生でやってくれたのは僕はすごく感謝してるし、さっきも言った通り、本当に一生懸命真面目にひたむきにやれるメンバーが揃ってたので、もしかしたら去年のメンバーがちょっとうまくいかないと、強化なんかに回った時に、結果どうなってたか、もしかしたら取れてないかもしれないっていう想定もスタッフともしてたので、このメンバーだからこそ、学院戦に負けて決勝ラウンドに回れなかったとしても、しっかりと5試合やりきって、17位を枠を1つ確保できたんじゃないかなって思ってます。本当に強くなってきたんで、避けては通れない道、避けては通れない1年だったかなと思います。

◯ここまで負けることが多かった決勝戦
ー今日のミーティングの内容でもあと1歩のメンタリティーっていうところで彼らには伝えたので、ほんとに言われてる通り、今シーズン、関西選手権であったりとか、学生リーグの最終節1個前とかっていう、本当にあと1歩っていうとこが届かない。ただ、そこまで来ていることは事実だったので、そこは彼らの本当に努力とか力だと思うんで、 そのあと1歩っていうところを今日取れるのか、また来年シーズンまたいで、あと1歩のメンタリティを植え付けていくのかでいうと、今日ほんとにそのあと1歩が強化ラウンドですけど、そういった舞台のところで取れたのは、本当に来シーズンに繋がる大きなアドバンテージかなと思います。

◯今年のチームについて
ー本当に難しいレギュレーションで最後戦う、シーズン通して本当にプレッシャーがありながら戦うシーズンだったんですけど、本当に彼らが先頭に立って、このチームを成長させていくっていう、後輩に引き継いでいくっていう思いを常々持ってやってくれてたのが非常に大きかったと思いますし、主務の梅原、マネージャー陣、学生トレーナーであったりと、本当に4年生全員の力を結集してこの1年間走りきれたと思うので、今後はしっかりと京産大のサッカー部を応援するOBとして、しっかりと応援してもらえればなと感謝してます。

◯岩村選手と抱き合う場面も
ーお母さんありがとうって言って俺のとこ来たんで、ようやったっていうシュート練習とか、彼は本当にゲーム出れなくても、毎回練習終わりにやってたんで、この大舞台で取れたのは、彼自身も嬉しかったと思いますし、僕自身もすごく、匠馬は本当に毎回毎回スタメンじゃなかったんで、その中で本当に夏、総理大臣杯終わってからくらいですかね。いい意味で振り切れたというか、本当にチームのために、彼ともスタッフルームで話してる時も、本当にチームのために自分ができることをやりますって、どんな立場でもみたいなことを、総理大臣杯終わってから夏休み中に話してました。彼がそういう風なことを言ってくれたんで、良い振り切れ方、チームに貢献するとか、献身的に自分が動くっていうところが、こういう風な結果になってると思います。下の学年からすると、本当に手本になる4回生になってくれたなと思います。

◯菅野翔斗
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◯やっと頂点を取れた
ー今年はずっと決勝で負けていて、リーグ戦も終盤で取れなくて、際の戦いで最後に落とすという形が多かったのですが、最後に連戦の中の大会でしたが、総力戦で勝てたのは、この1年積み上げたチーム力が出たかなと思います。

◯4年FW3人全員がゴールを決めた
ー今日得点者を見ると、自分と(中田)樹音と(岩村)匠馬の、この1年通してFWでスタメンを争ってきた3人で、(妹尾)颯斗もいますが、今日この4年生3人で点をとって勝たせれたのは、この1年やってきた関係性がこの試合に出たのかなと思いますし、樹音とは今年入ってからずっとツートップを組むことが多かったのですが、お互いを活かしながらそういう関係性を築けていたので、ここでこの結果を出せたのは日頃から積み上げてきたものが出たかなと思います。

◯キャプテンとして1年間を振り返って
ー上手くいくことばかりでなく、難しいことが多かったですが、このチームで自分がキャプテンに就任してやることは、自分に責任を課したというのもありますし、自分のもう一つレベルアップのために必要なことだと思っていたので、その中で久しぶりに天皇杯に出れたり総理大臣杯に出れたりしたけど、その中で結果が出なかったことは、それは来年以降に京産大が5年後、10年後強くなっていくための、そのような大会でどれだけの結果を残せるかだと思います。

◯これまでのサッカー人生は
ー個人的ですが、この大会は結果を出せたかなとは思いますが、もう少し早く出せたかなというのがあって、そのタイミングが遅かったですが、最後に自分が18年間サッカーをやってきた中で、このような大会で最後結果を出せたのは、凄い良い終わり方が出来たかなと思います。

◯予選ラウンド敗退後から強化ラウンドに向けてどのような気持ちで挑んだか
ー今年自分たち4年生がメンバーの中に12人いて、自分たちに残せるものは、関西のインカレ枠を1つ増やすことでしかないですし、来年どうなるかわかりませんが、それがもし京産大が転けたときに5枠目に入れれば、今年の4回生が残してくれたものとなると思うので、そういうのは4回生の中でも、下級生のためにもそういう枠を増やそうと話して、1週間しっかり17位取るために準備が出来たと思います。なので、吉川監督にこのまま行くと話があった時は納得だったのですが、予選ラウンドの翌日の練習試合の日の時はまだみんな、少しメンタル的に難しいかなという気持ちや、このメンバーで戦って良いのかなという部分もあったのですが、週が明けたらみんな同じ気持ちで次の試合に向けて普段と変わらない1週間を過ごせたと思います。なので、そのような積み重ねが枠を増やすという結果に繋がりました。

◯4回生の力は大きかったか
ー最初3月の島原遠征で、そこではあまり4年の力が、と言われ続けて、寝る間を惜しんで4回生でミーティングをしたりしたのですが、結果的に4回生が結果を出して、最後の大会で枠を増やせたのは、4回生全員の一体感は徐々に増してきたと思いますし、この大会はそれを特に感じたので、これは今年の4回生が積み上げてきたものかなと思います。

◯京産大でキャプテンを経験して
ー去年まで責任感が自分自身あまりなく、去年の4回生に頼りっぱなしで自分が勝たせてやるというのもなくて、その中で高校の頃とかもそうでなかったのですが、チームを鼓舞したり、自分が1番走ってなど、精神的な部分は1番成長したかなと思います。まだ未熟だとは思いますが、そのような部分はキャプテンを通して成長出来たかなと思います。

◯4回生の仲間、後輩たちへ
ー4回生のメンバーには苦しい時も支えてくれて本当に感謝してますし、後輩たちは今年色々な大会に出て色々な試合を重ねたのですが、結果が繋がってこなかったと思うので、今年の4回生が出来なかったことを、後輩たちの代に落とし込んでそこを改善して、来年は強化ラウンドでなく、決勝ラウンドで優勝してもらいたいなと思います。

◯岩村匠馬
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◯今の気持ちは
ー同期に(菅野)翔斗と(中田)樹音という、自分の中でも尊敬できる2人が同じポジションにいて、どんな形でも今年1年は試合に絡みたかったのですが、スタメンに出れなかったのですが、1年間通して自主練もしてきたので、そのようなことが今日の結果に繋がってきたのかなと思います。

◯途中出場が多かったが、そこに向けての準備は
一1人のサッカーとしては絶対スタメンで出たいという気持ちがありましたが、やはりこのチームとしてどこまで出来るかが1番大切にしていることではあるので、この1年自分自身このような立場で考えることは多かったのですが、やはりそこは割り切ってこのチームにとって何が出来るかを常に考えてできたので良かったと思います。

◯今日のゴールを振り返って
ー自分でもびっくりでした。ここで入るのかという感じで自分でもびっくりして感動して、ずっとこの1年間、1日もサボらず毎日自主練してきたので、結局ここに結びつくんだなと思いました。

◯スタンドの歓声や吉川監督と抱き合った
ー普段から頑張ってた姿を見てくれていたのだなと思いましたし、自分のゴールで泣いたとみんな言ってくれたので、何でも続けることが大切だなと思いました。(「お母さんありがとう」という言葉に対しては)今日も遠くから見にきてくれたので、ずっと支えてくれた両親がいたので、お父さんは今日は家から見てるのですが、ありがとうという気持ちが素直に出てきました。

◯4回生の仲間に対して
ーほんまに仲が良いチームでしたし、仲が良いだけでなく厳しいことも言えて、大人な4回生で自分自身も成長出来たので、僕はサッカー辞めて企業入ってしまうのですが、この先でここで学んだことを社会人で活かしていきたいです。

◯4回生FW3人でゴール
ー心の中ではみんな「こいつ取ったか、自分も取らな」というのがあると思うので、そのような関係性を1年間で作れたので、結局は全員が取れた形になれたと思います。自分でも決めて、終わってから全員決めたなと思って、今年1年を象徴するようなゲームになったと思います。

◯試合後の涙の理由は
ーもうサッカーが終わってしまう寂しさと、もらい泣きが8割でした。

◯自分のチームでの役割は
ー僕に出来ることは1発があることは自覚しているのですが、課題はやはり守備だと思っていたので、よりチームのためにあの堅守性が生まれたのかなと思います。

◯後輩たちへ
ー何でも継続する事が大事で、どんな立場でも常に100%でやる事が結果に結びつくので、後輩たちにはそこを大事にしてもらって、来年は本戦で日本一を取ってほしいです。

【取材・撮影 細井雅貴・川瀬正浩】