大学ラグビーフットボール選手権大会
早稲田大戦 見どころ
早稲田大戦 見どころ
【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.平野叶苑(4年=西陵)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.日吉健(4年=大産大附属)
7.平野龍(3年=札幌山の手)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
11.西浩斗(4年=熊本西)
12.藤本凌聖(4年=朝明)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.辻野隼大(4年=京都成章)
【リザーブメンバー】
16. 李淳弘(4年=大阪朝鮮)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.一柳尚斗(2年=兵庫工業)
20.伊藤森心(3年=松山聖陵)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.太田陸斗(1年=京都成章)
23.堤田京弘(4年=大阪桐蔭)
今年もここまでたどり着いた。1月2日に国立競技場で行われる、大学選手権準決勝。これまで10度挑戦してきたがまだこの壁を越えることが出来ていない。11度目の正直なるか。
メンバーは大東文化大戦と大きく変わらないが、今回3番を背負うのは川口。「FW戦で優位に立ちたいなと」(廣瀬監督)。昨シーズンの早大戦では圧倒的なFWの力の差で相手にプレッシャーをかけ、思い通りにプレーさせなかった。今回もセットプレーで優位に立つというのは勝利に必要な条件。川口の強みは武器は188㌢122㌔の体から繰り出すパワー。スクラムにおいてチーム全員が川口に全幅の信頼を置いている。川口は「1回生の頃からずっとフロントの6人は田倉さんに教えてもらってきました。めちゃくちゃしんどかったので、それもひっくるめて自分が持てるものを全て出せたらなと思います」と話す。セットプレーを武器としている京産大だが、今年の早大も手ごわい。昨シーズンに比べてFWを強化し、対抗戦でもすべての試合でスクラムを押し勝っている。「ものすごく警戒しています。対抗戦では押せたのにって思わせたい」と廣瀬監督。関東のスクラムは関西に比べてまっすぐ押してくることが多い。関西リーグでは落とされる場面も多かったが、真っ向勝負を挑んでくるだろう。「それはこっちの得意分野。4年間やってきたことなので圧倒したい」(川口)。
監督や選手の口から特にキーマンとして名前が挙がったのは、SOの服部だ。1年生ながら、主力としてチームを勝利に導いてきている。強敵であることは間違いないが「FWを前に出させないとか、服部の次のプレーヤーを前に出させないようにしてゲームメイクを難しくさせる。これはSOとしてプレッシャーかかるのでそこにディフェンス出来たらなと思います」(辻野)と、プレッシャーをかける手を止めなければ好機は見えてくる。
この試合で京産大の勝利のカギとなるのは、ディフェンスだ。相手は試合平均すると1.25失トライ、失点も1試合8点に抑えており、そう簡単にトライは取らせてもらえないだろう。だからこそこちらもなるべく失点を少なくして、点差が開かないように試合を進めたい。関西リーグで2敗し、ディフェンスの重要性を身に染みて感じた。ひたむきなディフェンスは攻撃力が高いチームのテンポを崩すことが出来る。選手権に入ってから失点が減り、良い傾向にある。準決勝進出を決めてから、守りにフォーカスした練習を多く行ってきた。ここでまた1段階レベルを上げ、ひたむきに守り勝つ。
国立競技場での早大との対戦に、特別な思いを抱く選手がいる。チームの攻撃の要であるポルテレだ。「今も悔しさを覚えているのは、僕が1年生の時の1点差で負けた早稲田戦。その時の4年生の顔を思い出しながら試合に臨みたいなって思っています」。悲願の決勝進出へあと一歩だった2年前の悔しさは、今も3.4年生の記憶に鮮明に残っている。『国立で早稲田に勝つ』ということは、彼らにとって特別な意味を持つ。過去の先輩たちの思いも胸に、戦う。
4年生にとっては泣いても笑っても最後の大学選手権。京産大のメンバーとして国立で戦うのも1/2が最後だ。京産大にとって最高成績は大学ベスト4、この歴史を塗り替えるため選手たちは燃えている。「国立の舞台でラグビーをするということもそうですし、決勝に進出するというのは目標でもあります。京産大で4年間で培ってきた実力がどれだけ通用するかも楽しみですし、負けたら終わりっていうのでワクワクもしています」と辻野。唯一4年間スタメンで国立で戦ってきたフナキは「1年生から出ているんですけど、3回負けて悔しい思いしかない。ラスト1年はこの悔しい思いをなくしたいですね。国立で最後は笑いたい」と話した。京産大にとって因縁の地で借りを返す時が来た。今こそ『京産大旋風』を巻き起こせ。【執筆:藤田芽生】
~廣瀬監督~
廣瀬監督
ー3番を川口選手に変えた理由は
やっぱりスクラムですね。早稲田はスクラムが強いのでそこの対策もありますし、こっちがやっぱりFW戦で優位に立ちたいなと。フィールドプレーで言うと八田の方が良いんですけど、それを目をつぶってでもセットプレーでいきたいなという感じです。
ー伊藤選手をリザーブに入れた理由は
コンディショニングを鑑みてですね。
ー辻野選手を選手権ではFBで使っていますが
奈須の怪我っていうのもありますし、彼はどこでも出来ますので。
ー辻野選手をFBに置くのは相手のSO服部選手対策ですか
いや、別にはそういうことではないです。うちのメンバー構成で行ってるだけで、服部くんがいるからのFBというわけではないですね。
ー現役時代SOをされていた廣瀬監督からみて服部選手はどうですか
いやもう素晴らしいですね。キックもランもパスもスキルもありますし、タックルも出来ますし、スーパールーキーじゃないですかね。
ーだからこそ彼に自由に蹴らせたくないという感じですか
そうですね。たくさんキープレーヤーがいるんで、彼だけっていうことではないですけども、前に出るディフェンスで早稲田にプレッシャーをかけたいなと思います。
ー今年の早稲田の印象は
めちゃめちゃ強いですね。 ディフェンスが素晴らしくて。試合平均すると1.25失トライでして。失点もは1試合8点。1試合1トライしかさせてもらえないようなチームなんで、非常に強いなと思いますね。
ーアタックでは何がポイントになりますか
なかなかトライ取れないと思いますんで、FW戦で優位に立ちたいなと思ってまして、もうそこでもう圧倒するぐらいのプレッシャーを早稲田にかけていきたいなと思います。多分そういう試合を彼らはしてないと思いますんで、そういう展開に持ち込んでメンタルに働きかけていくようにしたいなと。 ペナルティを得れれば敵陣奥に入っていってそこでパワープレーで帝京明治にトライを取られてるケースが結構あったので、そういう展開にもって行ければと思います。
ー選手権に入ってからFWとBKが連動しているように感じるのですが
やるべきことをもう1回再確認しましたので、それをレベル高くできるようになってきたなと思ってます。大学選手権入ってからですね、フナキが行って、ポルテレが行って、次日吉が行ってとか連動してできるようになったので相手も止めずらいんじゃないかなと思います。
ーキープレーヤーが沢山いると仰っていましたが、服部選手以外だとどの選手になりますか
FBの矢崎選手、植木選手、WTBの田中くん、CTBの野中くん、あとキャプテンの佐藤くんって感じですかね。
ー相手のアタックに対してこちらのディフェンスはどんな感じでやって行かれますか
前に出るディフェンスですね。あとは結構シンプルなんですけど、動きがすごく速いのでそれにしっかり対応できるように今週はディフェンスに時間を割いて準備しています。
ー今年の強い早稲田っていうのは去年の選手権で京産大が目覚めさせたという感じがあるのですがそれについては
多分相手もリベンジを狙っていると思うので、リベンジされないようにいきます。
ー3年連続早稲田と戦っていると思うのですが、どんなイメージがありますか
タレントのいい選手もたくさんいますけども、試合巧者でちょっと隙を見せるとそこをついてくるチームだと思います。そういうことのないように80分間集中して、 できるだけたくさん我々が主導権握れるようにできればなと思います。
ースコア的にはどれくらいが理想ですか
わからないですね。もう多分なかなか点を取らせてもらえないと思いますんで、 ロースコアに持ち込みたいなっていう感じですかね。勝つ時は我々もしっかりディフェンスして、点を取られないようにして、スコアでついてってみたいな展開になると思います。
ー関学に負けた時「負けてよかった」と話していましたが、天理と関学への2敗したから得たものはありましたか
2敗してから大学選手権まで自分たちのラグビーにフォーカスしてやって来ました。相手がどうのこうのというよりも、大学選手権に入ってから我々のラグビーができているという自信は選手たちは持っていると思います。次のチームは強いですけど、それに対して我々がチャレンジしていければいいなと思います。
ー鈴鹿で辻野キャプテンが「自信は取り戻した」と言っていましたが、廣瀬さんから見てもそう見えますか
そうですね、動きは非常に良くなってると思います。やるべきことに集中して全員が同じ意識でプレイできるようになってきていると思います。
ー大学選手権に入る直前に、楽しんでいこうみたいな声掛けがあったっていう風に伺ったんですけど、 そこらへんの効果は
関西リーグの最後の2戦は受けた部分が非常に多くありまして、関学にしろ天理にしろいい形になるんですけれども、トライ取りきれずにずるずる主導権が相手に移っていて、相手の攻撃の時間帯が長くなってしまったっていう試合が2試合続いたんで、 非常に我々としてはフラストレーションが溜まる試合でもありました。やってる選手も楽しくないやろうなと思いましたし、このままでは終わりたくなくて彼ら4回生にとっても最後のシーズンになりますので、最後は思い切って自分たちのラグビーをしてほしいなと。そこにフォーカスしてやってもらいたいなっていう思いです。
ー今年11回目の準決勝になりますが、そこへの思いを教えてください
選手は自分たちの代で歴史作ろうみたいな感じで、モチベーション高くやってると思いますけども、私自身は特に11回目だからからはなくて、やっぱり今年は今年で早稲田も強いですし、チャレンジャーとして準決勝に臨むという感じです。
ー今年の戦力は充実しているなと廣瀬さんから見ても思われますか
はい、いいチームだと思います、今年は。去年の国立競技場を経験したメンバーがたくさん残ったっていう意味で、いいチームだなと思ってます。それがちょっと自信なったり、慢心になったりして、関西リーグ取ることできませんでしたけれども、去年出てたメンバーたくさんいますので、それは今回の準決勝で生きてくるんではないかなという風に思ってます。
ー昨年の国立の記者会見で「もうここに挑戦し続けるしかない」と仰っていましたが、そこについては
ここまで来れて本当に感謝しています。ここに来れたので今年もしっかり頑張りたいと思います。
ー先程ロースコアの展開に持ち込みたいと仰っていましたが、今年はロースコアで勝った経験がほとんどないと思います。そこについてはどうですか
そうですね、多分ゴールラインを割れなくても、こっちがプレッシャーをかけてかけ続けてるような試合ですね。そういうような試合をしたいなと思ってまして。相当な覚悟はいると思うんですけど、80分間やっぱり自分たちのラグビーをやりきって、ゴールライン割れなくても、スコアが積み重なならなくても、我々のラグビーをするっていう感じでいきたいなと思います。
ー経験のある選手が多いという話で、リーグ戦で負けるまで廣瀬監督から見て緩みがあったなという感じはしましたか
1つになりきれてないなっていう部分が非常に多くて。特に夏合宿ぐらいから、もう1ランク上げたいなと思ってるのに、なんかチームがまとまりきれてないなっていうのはすごく感じてました。関西リーグの序盤はそれがまだ見えてなかったんですけども、やはり相手が強くなってきて、それがまたなんか露呈してしまったみたいな感じがありました。どうやったらこう一体感出せるのかなみたいなのを考えてはいいたりしてたんですけどもそうやって一体感出すっていうよりも、やっぱり自分たちのやることをしっかりやろうとか、 目標に向かってみんなで努力するとか、そういったところにフォーカスしました。
ーFW戦で優位に立ちたいという事でしたが、キックはどのように使っていかれますか
そうですね。我々はスペースアタックっていう言い方してるので、アタックのスペースにボールをしっかり落としていくっていう感じと、あとはテリトリーの取り方で、ちょっとキックの使い方を工夫したいなと思ってます。それは試合を見ていただければ。
ージャージは紺のセカンドジャージ?あのジャージに悪いイメージみたいなのはないですか
僕は無いですね。OBの方には変えた方がいいって言う話はされましたけど。
ー今年の準決勝は例年よりアウェイ感がつよくなりそうですが
そうですね。楽しみです。ガラガラの国立よりはお客さん入っていいと思います。
ー関西で京産大だけが残った形。関西の代表として戦うことについては
そうですね、いい試合したいですねそういう意味でも。力の差を見せられるようじゃあかんなと思ってますんで、しっかりしたゲームしたいなと思います。
ー関西の話に戻りますが、関学に負けた時に変えようとしたことってありましたか
変えようとできなかったところがちょっと反省かなと思ってまして。俺たちの力を出せば次勝てるよみたいな感じで天理戦に入っちゃったんで。 同じことを繰り返してしまったっていう感じがしました。なので、大学選手権に向けては、やっぱりしっかりと準備はしましたね。
ー具体的に変えたところは
練習で試合形式を増やしたりとか、グラウンドを大きく使った練習を増やしたり、アタックディフェンスを増やしたりとかですかね。
ー京産大の自分らしさってどんなところだと考えていますか
色々自分たちのプレーがあるんですけれども、それを言語化して共通認識持ってやらせてはいます。強い時って、それがチーム内で何も言わなくてもこうできるんですけど、自分たちが決めたことを試合中何らかの原因でできてないというところがありましたので、どんな相手でも、どんなプレッシャーかかった状況でも、どんだけしんどくても、やっぱりやることをしっかりやるっていうところです。スクラムはこういう風に押すとか、ライアントはこういう風に取るとか、あとディフェンスはこういったところに立ってしっかり前でるとか、そういうところをしっかりもう1回 みんなで共通認識持ってグラウンドでパフォーマンス出すという練習をしました。
ーフナキキャプテンは4年連続国立でスタメン出場していると思うのですが彼に期待するところは
彼はもうプレーで引っ張ってってくれますので、彼が先頭に立ってFWを引っ張ってってほしいなと。 冒頭言いましたけど、やっぱFWのところでやっぱプレッシャーかけていきたいので、 彼にそう期待してます。
ー辻野キャプテンとフナキキャプテンの一年を通した成長は
チームをまとめるのがやっぱりすごく難しかっただろうなと思ってます。どうやったらこうみんな一体感出せるのかとか、1つの方向に向いていけるのかっていうのは非常に彼ら自身も悩んだと思うんですね。そこら辺はすごく彼ら自身成長したんじゃないかなと思います。
ーポルテレ選手はここからもマークされて行くと思うのですが調子はどうですか
彼自身のパフォーマンスも上がってると思います。簡単には前出してもらえないと思いますけど、次の早稲田に対しても、やっぱ低く刺さってくるタックルされますんで、簡単には前に出れないと思いますけどやっぱり彼は脅威なことは脅威だと思いますんで、相手にとっても。彼やフナキやエロニをバンバンフィジカルを当てながら他の選手たちが機能的に動くという感じでやっていきたいなと思いますね。
ー早稲田のスクラムはどういうイメージですか
どういうスクラムか技術的なことはFWコーチに聞いてもらいたいなと思いますけど、帝京にも明治にも結構組み勝ってますので、ものすごく警戒しています。そこしっかり止めたいなと思ってます。関東対抗戦で押せたのにって思わせるようなスクラムが組みたいなと思ってますね。
ー廣瀬監督から見てもっと力を出せると思う選手は
川口、石橋、エロニですかね。
~辻野キャプテン~
ーチームの状態
ベスト4は京産大としての最高成績なので失うものはないなと思いますし、逆に早稲田の方が対抗戦で全勝だし優勝候補と言われている中で失うものが多いと思うので、そこに自分たちが食ってかかるというチャレンジャーの気持ちで準備してきましたので、あとは2日の国立でどれだけ出せるかなので、チャレンジャーの気持ちでぶつかりたいなと思います。
ー個人としての状態
とても良くて、緊張感はあるんですけど楽しみの方が大きくて出し惜しみする必要もないですし、自分たちの力を100%ぶつけるだけなので早く試合したいしたいです。ワクワクしています。
ーその気持ちはどこから
国立の舞台でラグビーをするということもそうですし、決勝に進出するという目標でもありますし、京産大で4年間で培ってきた実力がどれだけ通用するかも楽しみですし、負けたら終わりっていうのでワクワクもしています。
ー早稲田のイメージ、服部のキック
服部もロングキックですけど、うちの土永もロングキックなので負けてないですね。怖くないです。もちろん凄いですし、練習中も名前出しちゃうくらいリスペクトしているけれど、僕たちもやってきたんで怖がらず、ぶつかりに行きます。服部を抑えるというよりは他の人間を抑えれば、スタンドとしてゲーム展開をむずかしくもっていけるので、フォワードを前に出させないとか服部の次のプレーヤーを前に出させないようにしてゲームメイクを難しくさせる、これはスタンドオフとしてプレッシャーかかるのでそこにディフェンス出来たらなと思います。ただ、ここを個人で打開してくるのが服部や矢崎なので、その力がある人間が早稲田に多いので侮れないですね。チームとして強いです。
ーキーマンとなる矢崎に対しては
日本代表経験してますし、早稲田のキーマンで1人のラグビープレーヤーとしてすごい選手なので、なるべく走らせたくないですよね。そこにいかに良いボールを持たせないか、矢崎がラグビーをやりにくくするにはどうしたら良いかを考えるのは僕とか土永の役目なので、あとは前のセンター陣がディフェンス頑張ってくれると思います。
ーやりにくくするためには
プレッシャーかけて行く、ポゼッションを奪う、声でコミットするなど対策をしてきてるつもりです。
ーハイパントを取らせないとか?
試合展開によってはあるかもしれないですね。うちの両ウイングが取ってくれるんで、僕らの方が獲得率が高いと思います。
ー周りにどういう声かけをする?
チャレンジャーの立場ですし、失うものがない中で、早稲田は負けに対するプレッシャーが強いと思うので、そこが自分たちの勝ち筋だと思っていて、自分たちが勝てるかもという雰囲気になれば早稲田は焦ると思うので、前半が特に大事になってくる。後半で勝負かけるというより前半いかに出し切っていけるかが大事だと思います。
~フナキキャプテン~
僕たちがやってきたことを信じてどんな強い相手でもタフでプレーしていきたい。
ーどんなプレーが重要?
セットプレーやディフェンス
ーセットプレーに関して対策してきたところ
スクラムですね。あとラインアウトとモールです。
ースクラムはどうなふうに組めたら上手くいきそうですか。
自分たちのスクラムは3アップですけど、スクラムをレフリーにコントロールされたくないですね、自分たちがコントロールしたい。
ー早稲田のスクラム
京産と同じで3アップですね。それに対して自分たちの1番が耐えたら良いスクラムを組めると思います。
ー早稲田はスクラムを近いところで組みたそうですが
近いし早稲田のバックローも重いけど、自分たちのバックローも重いので、そこは勝負ですね。
ー京産大も近くで組みたい?
出来るだけ3番を前に出してドミネートしたいです。
ー4年間国立でスタメン出場したのはフナキくんだけ。どういう想いがあるか
本当に悔しい思いしかないですけど、ラスト1年間はその悔しい思いを無くしたいですね。国立ではみんなに笑ってほしい。
ー関西と関東のチームと戦う時の普段の雰囲気との違い
関西のレベルと関東のレベルが違うので、関西のチームが関東のチームに勝ったらすごい大きなことやと思います。
ーどんなレベルの違いがありますか。
スキルとアタック、スピードのレベルが違います。早いチームがたくさんあるので、勢いに乗られたら止められなくなるので、自分たちのやることに集中していきたいです。
~川口選手~
ー先発出場が決まっての心境
いちばんは緊張というか、自分がヘマしてしまったらチームに迷惑をかけてしまうので、そこをどれだけチームのために動けるかっていうのが自分の中にあります。
ー何を試合で見せたいか
自分が4年間やってきたのはスクラムというかセットプレーだと思うので、その中でも1番魅せられるプレーはスクラムなので、そこで目立てればなと思います。
ー過去の準決勝と心境は違う?
2・3回生のときは先輩のため、特に2回生のときは先輩のためっていうのが強くて、自分がここでミスしてしまったら先輩が国立に立てへんって考えたら前の日から嗚咽止まらないくらい緊張しまくってました。3回生の時も三木皓正さんとかもよくしてくれてたんで、先輩のためって思ったら、緊張はすっごいありました。今回は緊張はしているけれど、自分たちの代でいったろ!っていう、少し落ち着いています。
ー自分たちの代への想い
1回生のときから田倉さんにずーっと4回生のフロントの6人でやってきて、めちゃくちゃしんどかったので、自分が持ってるものを全部出せたらと思いますね。
ースクラムにおける自身の強み
インパクトと重さですかね。両親のおかげで体には恵まれてるので、できるだけ重さとフィジカルの部分で前に出たいと思います。
ー早稲田戦への意気込み
京産大として、チャレンジャーとしてすごいでかい壁だと思うので、そこをしっかり仲間と団結して一つになってぶち壊して行く。越えるとかではなくてぶち壊して行く。
ーそのために何をしていきたいか
フィールドプレーも大事ですけど、セットプレーで自分の1番魅せられるところでチームを引っ張りたいなと思います。
ー早稲田のスクラム
関東全体が真っ直ぐくるイメージ。今年の関西リーグはものすごく落としてくるイメージが多くて、こっちが真っ直ぐ押したいのに落としてくる相手に対して良いように押せなかったが、青学、大東、早稲田を見ている限り落としてくるよりは思いっきり前に押してくるなというイメージなので、そこをこっちとしては得意分野で4年間やってきたことなので圧倒したいなと思いますね。
ースクラムで大事にしていること
8人+16本の足で一気に合わせて出るというのをずっと言われてますね。前の3人は同じ姿勢で同じように背中を張るし、後ろの6人も一緒に足を揃えて低さも揃えてまっすぐ押すというのを田倉さんはずっと言われています。
ー前にフナキくんがヒットで前へ出ても前へ出過ぎてしまって崩れてしまうと言っていたが、姿勢に関して
相手によっては僕がグッと出過ぎてしまうことがあるので、いったん1番を待ってから3人でまっすぐ押して行くイメージ。
ー組み方が違う早稲田のスクラムとアジャストするのが難しいと思いますが
相手は3番も出ているが1番も出ているイメージを勝手に持っているが、3番アップは1番と思いっきり勝負出来るのでそこで一個前に出て連れていきたいなと思います。
ー対早稲田のスクラムで意識していること
あるけど組み方は変えていないです。関西リーグの時は3番が一個引くとかがあったが、今回はこっちが一歩前へ出て相手と近かろうが遠かろうが、ヒットで思い切り当たって、前へ出れるんやったら足かいてっていうのをずっと言ってますね。関東と関西ではレフリングというか見てくれる部分がちょっと違うのを感じてるので、そこで関東にあったものも田倉さんが研究してくれているので、そこにアジャストする練習はしています。
ー前の試合ではリザーブのフロントロー3人を一気に変える場面があったが、先発で出る上では心強いのでは
めちゃくちゃ心強いですね。リザーブだったことがめちゃくちゃ悔しくて、乳井と淳弘と3人でスクラム練習だけは絶対に勝とうと言っていて、練習相手のAチームはフルメンバーじゃないですか、後ろにソロやチューカ、日吉も入ってるし、そいつらに絶対に勝とうと言っていて、僕らがすごい勝ってた。試合前の最後のスクラム練習でAチームが勝って雰囲気上がるとかあるじゃないですか、じゃなくてBチームが思いっきり押してAチームを黙らして終わるっているのを先週もやっていた。っていうくらいリザーブもめちゃくちゃ強い。先発だろうがリザーブだろうが変わらないので、代えてもクオリティーが下がらないので他の大学に比べて強い部分かなと思います。スクラムは4年間で3千回以上くらい組んできた気持ちはあります。僕がAチーム入ったらスクラムで負けることはあまりないですね。
~土永選手~
ーどんな思いで試合に臨みますか
今まで自分たちがやってきたことを出すだけなので、特にこれといった特別な思いはなく、これまでベスト4止まりだったのでそこの壁を自分たちの代でしっかり越えられるように今までやってきたことを全部出し切って勝ちに行きたいと思っています。
ー壁を越えるために必要なこと
国立で悔しい思いをいっぱいしてきて、去年は自分たちがやりたいことを出しきれなく悔しい形で終わってしまったので、今年はしっかり自分たちがやってきたことを信じて、自分たちのペースに持ってきて、自分たちのアタックをして、自分たちのディフェンスをして、全てぶつけた上でやっと勝てる相手だと思っているので、前半から出し切るイメージでやってきたことを出したいと思います。
ー入りは大事?
乗られてしまうとテンポが早くなって自分たちのペースに持っていけなくなると思うので、前半の入りから自分たちのペースに持っていけるようなディフェンスの上がりやアタックのフィジカル部分を出していきたいです。
ー試合のポイント
相手の速いアタックに対して自分たちがどうディフェンス出来るかというのと、セットプレーで相手に負けず自分たちの色を出してやっていきたいってのがありますね。
ー良いディフェンスで大事になってくること
速いセットに対して自分たちもそれ以上に速くセットするというのが鍵になってくると思うので、ハーフとしてはしっかりコミュニケーションとって誰を動かすのか、空いてるところがあれば自分からスペースを埋めて行って、そういった良いセットから良いディフェンスをしていきたいです。
ー大東戦の攻撃でスピード感を感じた
1対1でゲインが取れれば、セットがしやすく前に出られるので自分たちも良いアタックできる。
ーアタックで意識すること
セット出来てない状態でボールを出してしまうと、早稲田も1人1人のタックルが良いので、テンポ上げるところは上げるんですけど、しっかり止めるところは止めて、セットさせてからアタックをしていきたい。
ー早稲田のディフェンスはかなりラインスピードが速いが
1on1で勝負して行って、フォワードもフィジカルで勝負していけると言っているので、出てくるアタックに対してボールを動かすだけではなくアタックのプレッシャーをかけていきたいと思います。
ー国立のプレッシャー
僕はあまり感じないというかそこまで気にしないタイプです。でも自分たちの代で準決勝の壁を打ち破るっていうのはプレッシャーがかかってくると思うので、自分のできることを全て出し切って勝ちに行きたいと思います。
~平野叶苑選手~
ー早稲田のスクラム
対早稲田においてキーになってくるのがスクラムだと思うので、押し切ってチームに流れを持っていきたいです。
ーチームとしてはどのようなスクラムを組みたいですか
川口が3番に入っているので彼を前に出して進めて行く感じですね。
ー初めてスタートで国立
ずっと3階席で見たり、去年はベンチ入ったけど試合出ずにずっと見てるしかなかったので、今年はスタートで出られるし想いもあります。
ーアウェイな雰囲気
相手のホームで早稲田も勢いあるのでアウェイ感あると思うんですけど、そんなに心配してないです。自分たちのことに目を向けられてると思うので心配はないですね。
~日吉選手~
ー去年経験したからこそ今年は国立でどんなプレーをしたい?
体張るってのを見せ続けないといけないですし、フォワードとさてどれだけ勝負出来るかなので、特別なプレーをしたいとは思わないですけど自分が求められている部分をしっかりやり切ることかなと思います。
~尾崎選手~
ー試合のポイント
相手のバックスが強いチームなのでアタックでは1人1人しっかりずらして、ディフェンスでは常に2枚の状況を作りたくて、自分がいつでもカバーにいけるようにやっていきたいと思います。
~ポルテレ選手~
ー早稲田のラグビーについて
アタックとディフェンス力が高いチームで対抗戦の1位。速くて強いチームだと思います。
ーどんなプレーをしたいか
ディフェンスを破るのは僕。相手のアタックを防ぐのも僕。この二つのポイントだけを頭に入れてやっていきたい。
ーマークされてることについて
長く考えましたが、何人にマークされても絶対に前へ出る。
ー4回生のフナキくんとプレーすることへの想い
彼と一緒に大学ラグビーするのは長くて2週間で、僕は1年生からレギュラーで1人でフナキ選手と一緒にやってきた。早稲田戦で去年は勝てたけど、覚えているのは早稲田に1点差で負けてしまったときの4回生の顔を思い出して、家村選手とかアサエリ選手とか福西選手とかリーグワンで頑張っている選手たちの顔を思い出します。その人たちの顔を思い出しながらプレーします。
ー相手ディフェンスはラインスピードが速いと思うがどのように対応して行くか
下がってスペースをとって思いっきり真正面から割りに行くだけじゃないですか。3〜4人来ても倒れないように行きたい。
ー相手ディフェンスにどう対応して行くか
1対1を突かれるのが嫌なので、こっちも1対1作るために速いスピードで展開してどれだけスペースにボールを運ぶかだと思っているので相手より速く走ったり、相手がいないところにボールを回していきたい。
ーどのような練習をしてきたか
関西リーグではラインが浅くてスペースにボールを振るというのがあまり出来なかったんで、選手権入ってきてからしっかり深く出してボールを持った時に全員が判断できてスペースをつく、そこにボールを出せるようにしたい。
ー国立への想い
いちばんは立てる人が少ないので楽しむことを1番にして、立てることに感謝してしっかりパフォーマンスを楽しんでいきたいと思います。
~石橋選手~
服部選手のキックはすごい飛ぶので、僕がチャージに行ってプレッシャーを与えることをこの1週間イメージしてやってきたので、ちょっと距離を取られてもチャージに行きます。
【取材:藤田芽生、大谷賢之介、伊藤揺梨】
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