第9回全日本学生選手権オムニアム大会
2025年6月7日
TIPSTAR DOME CHIBA


6月7日から8日にかけて開催された本大会は、第11回JICF国際大会と共同で行われ、学生は世界チャンピオンやオリンピックを経験した選手たちと対戦した。京産大自転車競技部からは、田村一暉、稲吉一生、原田應佑が出場。

【試合結果】
▼スプリント(SP)
田村一暉 17位

▼マディソン決勝(MA)
稲吉・原田 DNF

▼オムニアム予選(OM)
稲吉一生 11位
原田應佑 8位 本選進出

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1日目、スプリント予選に田村が出場した。予選は、ラスト200mのタイムを競い、上位8名が1/4決勝進出となる。田村は6番目に出走し、17位。惜しくも予選通過ちはならなかった。この予選から決勝に勝ち上がった学生は一人もいないという結果に、世界の厳しさを痛感させられた。
続いて、MAには、稲吉・原田ペアが出場した。MAは、10周回ごとにあるポイント獲得周回を4位までに通過することでポイントを獲得でき、その合計ポイントを競う競技。初挑戦となる1年生の原田は、昨年の経験がある稲吉と共に、上位を目指す。レースは序盤から集団がちぎれ、大きく広がった。そこから、数名が先行し次々にポイントを獲得。世界レベルのスピード感で進むレースの中、京産大は少しメイン集団に離される。しかし、稲吉がすかさず数人を追い抜いた。勢いのまま稲吉から原田に交代。先頭の選手らが1ラップし、メイン集団にいた原田が前方に出た。緊張や不安を抱えていた原田だったが、稲吉の支えがそれを解消し、ペアに良い流れを作る。このままポイント獲得なるかと思われたが、途中ペアでの連携が噛み合わず、レースを終えた。
1日目の最終競技は、オムニアム予選。MAと同じ形式のポイントレース。どのタイミングでポイントを狙うか、集団の中での戦略が鍵となる。2日目の本選に向け、1組目には稲吉、2組目には原田が出場した。稲吉は、2回目のポイント獲得周回で1着5ポイントを獲得するも、11位。本選進出は叶わなかった。原田は、1回目に1着5ポイントを獲得すると、残り20周回から、連続得点を上げ、8位で本選へ進んだ。
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【執筆:久野可南子】

【コメント】
田村一暉
ー振り返り
今年はギアを重めでいくと決めていたので、毎年より重めでいってみたんですけど、かけ方がまだ分かっていない部分があったので、そこがまだ練習しないといけない部分かなと思いました。
ー2日目に向けて
力だけじゃなくて技術とかもかかってくると思うので、
そういう部分もあるし、やっぱり運もあるし、まだ分からないので、全然諦めずに、自分から攻めて明日も頑張りたいなって思います。
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稲吉一生
ーマディソンの振り返り
マディソンはラップされたんですけど、まだ走れるかなと思ってたんですけど僕の指示のミスで相方が間違えて降りてしまってDNFになっちゃったので、これはもっと分かりやすく指示するべきだったかなと思います。
ーオムニアム予選について
2回目のポイントの時に取りに
行くために1回逃げて5ポイントで、そのままラップしようとしてたんですけど自分のまだ足が足らなくて、追いつかずに5ポイントで終わっちゃったので、まだまだ練習が足りないかなと思いました。
ー2日目に向けて
明日はもうポイントレースだけなんで、全力で妥協せずにもがこうかなと思います。
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原田應佑
ーマディソンの振り返り
初めてのマディソンの試合で、怖い部分があったんですけど、稲吉先輩が最初カバーしてくれて、そこでレース中にもだんだん怖いのが和らいできて、緊張もほどけてきたんですけど、
レース中にもだんだん怖いのが和らいできて、緊張もほどけてきたんですけど、ペアとのコミュニケーションがあまりうまく行かなくて、レースを降りるという形になったんですけど。
次は、レース前から余裕を持って、レース中も走れるようにしたいです。
ーオムニアム予選について
全部が初めてなんですけど、250のバンクでは、あまり試す機会がなかったので、緊張したんですけどど、自分のスプリント力が、自信があったので、そこでポイントを何個か取れて、途中、危なかった場面があったんですけど、無事、こけずに走りきれて、良かったです。
ー2日目に向けて
京都産業大学の名前を汚さないように、チームの一員として、しっかり自分の役目を達成できたらな、と思います。
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【取材・撮影:久野可南子】