京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

準硬式野球部

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【準硬式野球部】関西選抜は優勝ならずも、聖地で準硬式の可能性示す

~JUNKO甲子園大会~
第42回全日本大学9ブロック対抗準硬式野球大会
決勝 vs.全九州選抜
@阪神甲子園球場(2024年11月21日)


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【試合結果】
九 州000|000|050 = 5
関 西000|000|030 = 3

【出場選手】※全関西選抜のみ掲載
1中 ⑧髙橋 峻平(2年・大阪経済大)
2二 ④大森 理巧(2年・立命館大)
 打 ㉔池谷 友希(3年・同志社大)
 二 ①伊藤 元翔(4年・大阪経済大)
3遊 ⑦津脇 大輔(2年・立命館大)
 遊 ⑨児島 直希(3年・京都産業大)
4指 ㉕藤原 漱祐(3年・大阪商業大)
5一 ⑤廣田 勝己(3年・大阪経済大)
 一 ②勝股 優太(2年・甲南大)
6右 ㉓山崎 僚也(2年・近畿大)
7三 ③山田 一成(2年・関西学院大)
8左 ⑱林 息吹(2年・甲南大)
 打 ⑥米田 大祐(2年・近畿大)
9捕 ⑫生田 慶三郎(2年・立命館大)
 捕 ⑩前原 隼人(3年・京都産業大)

 投 ⑳西島 宗汰(2年・立命館大)
 投 ⑬江口 和真(2年・関西学院大)
 投 ⑯橋本 南(3年・京都先端科学大)
 投 ⑭升田 陽大(3年・京都産業大)
 投 ㉑谷本 忠之(2年・同志社大)

【試合内容】
 午前の東西対抗日本一決定戦を終えて、今度は全関西選抜として9ブロック対抗決定戦の決勝を戦う。相手は全九州選抜。今夏の全日本選手権準優勝の九産大をはじめとした強豪チームがひしめく相手に6年ぶりの優勝を甲子園で飾れるか。この試合には西日本選抜でプレーした前原隼人(営3)、児島直希(現3)に加えて升田陽大(済3)もチームに合流。
 正午前にプレーボールの声がかかる。試合展開は東西対抗戦と同様、投手戦の様相となった。両チームそれぞれ秋季地区大会を制した西島(立命大)と本多(九産大)が先発。お互いに走者を出しながらも打線を凌いでいき、0-0のロースコアで進んでいく。決定打に恵まれないなか、8回表に試合が動く。全九州は北原昂(九産大)、吉村(九産大)、角田(九産大)の3連打で遂に先制。その後も猛攻を見せ、この回で一気に5得点。イニング途中からは升田が登板。適時打や押し出し死球を与えながらも、甲子園の空気をめいっぱいに受けて全力投球。最速146km/hを2回記録した。野手では6回から前原、7回から児島が途中出場。8回裏の攻撃は一死からチームの主将も務める前原が「何とか出塁してチームの士気をあげる」と右前安打を記録。そこから相手の失策や四球を勝ち取り、全関西が3点を返して流れを引き寄せる。

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▲本塁に生還し、ベンチに迎えられる前原

 9回表も升田に代わってマウンドに上がった谷本(同大)が無失点に抑え、2点ビハインドで最終回。先頭打者の米田(近大)が四球を選ぶも、後続打者が続かず、試合終了。全九州が8年ぶり7回目の優勝を果たした。一方、6年ぶりの制覇を目指した全関西は準優勝に終わった。
 試合を終えて、球場では閉会式が行われた。主将の前原が賞状を、そして銀メダルを選出メンバー3人が受け取った。優勝できなかった悔しさを持ちながらも、甲子園という大舞台で野球ができた喜びもあり、式後の写真撮影では自然と笑顔があふれていた。今大会の中で、選手たちは夢の舞台での貴重な経験の他に、普段は違うチームとして戦う選手たちとの情報共有や交流などで多くのものを得ている。前原は試合後のインタビューで「野球への思いや配球、攻めについて投手に聞きためになった」と、児島は「準硬式をやっていないと関われないような人たちとも交流できた」、升田は「レベルの高い選手ばかりだと短い期間だが痛感した」というようにチームに帯同して今までになかった発想や考え方を感じ取ったようだ。これからは京産大のチームに戻り、来季に向けてオフシーズンへと入っていく。やはり見据えるのは"来春の関西選手権連覇と全国大会での躍進"。今回の経験が今後の快進撃の原点となりうるだろうか。京産大準硬式野球部の今後の行く末が楽しみだ。

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▲関西選抜全体での写真撮影

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▲選出されたメンバー(左から児島、前原、升田)


【試合後のインタビュー】
前原 隼人 選手 ~3年次/捕手/岡山理科大学附属高~

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○この夢の舞台に実際に立ってみた感想は
 「野球の聖地なので、すごく広くて楽しかったです。感激しました。」
○この大舞台でプレーすることに対して緊張は
 「球場着く前はそわそわしていたのですけど、球場の広さに感激して試合を早くしたいという楽しみな気持ちに変わりました。」
○東西対抗戦は3-0で敗戦という結果
 「西日本代表として、甲子園の舞台に立てたことはすごく誇りに思えたし、レベルの高い選手が集まっている中での試合だったので楽しかったです。」
○途中出場という形、試合前にどのような準備を
 「前々からバッテリーは誰が組むのかという話はしていたので、一緒に組む投手とどう攻めるのか、という話はしていました。」
○3点ビハインドで迎えた最終回。二死走者無しから四球で出塁。打席内では何を考えていたか
 「甲子園初打席ということで緊張はすごくあったのですけど、吹奏楽の方や色々な方々が応援してくれいていたので絶対に塁に出ようという気持ちで打席に立ちました。」
○9ブロック決勝、5失点取られた8回裏の攻撃では、先頭打者で右前安打、どんな準備をして打席に
 「主将としてチームを中々引っ張ることができていない状態だったので、大量失点した後だったのですけど何とかして出塁してチームの士気を上げようということだけを考えて打席に立っていました。」
○2点ビハインドで迎えた最終回、チームにはどのような声かけを
 「2点差だったので、まだあきらめずに最後までやるということをチームに声かけをしながら最終回を迎えました。」
○今大会、関西の他リーグの選手たちはもちろん、他地域の選手とも交流。情報共有は
 「キャッチャーやピッチャーに話しかけました。野球への思いやどのような配球をしているのかやどういった攻めをしているのかを色々な投手に話を聞けてすごく自分のためになったし、今後生かしていければなと思っています。こういった良い選手が集まっているときに話を聞けたので良かったです。」
○注目していた選手
 「関西選抜で、同じ京産大の升田陽大です。すごく球速も早くて期待していました。」
○この2つの大会や関西選抜の主将の経験を経て自身の意識や考えが変わった部分は
 「今大会では、すごく良い経験をさせていただきました。チームに帰ってこの経験を共有して春の関西大会2連覇できるようにもう一回、ここで学んだことを共有して、関西全体の力を底上げできるようなチームを作っていきたいです。」

児島 直希 選手 ~3年次/内野手/京都府立洛西高~DSC_7030
○甲子園で2試合を戦ってみて
 「甲子園はいい所だなと思ったのが正直な感想で、グラウンドも綺麗ですし広さもあって、ここまで甲子園を目指してやってきたのでそれが報われたなという瞬間でした。」
○東西対抗戦では西日本選抜に京産大を代表して出場
 「普段はスタメンで試合に出ることが多くて、それでも選抜チームではスタメンは難しくて、ベンチスタートといういつもとは違う形でゲームに臨んだんですけど、いつでも出番がきたら活躍できるようにベンチでイメージしながら待っていました。」
○打席では二死二・三塁という好機で回る
 「そもそも打順で(出番は)いわれていたので、まさかこんな場面で回ってくるとは思っていなかったです。あとは打席に立った瞬間の景色でちょっと足が震えたので、あまり覚えていないのが率直な感想ですね。」
○9ブロック決勝では関西vs.九州で全力勝負
 「西日本で戦ったメンバーが九州選抜にも何人かいて、朝に一緒に戦った仲間が昼から敵になるということで、悲しい反面難しいところもあったんですけど、お互い全力を出して戦った結果なので悔いはないです。」
○投手戦から終盤に大きく試合が動く展開
 「バット(基準)が変わってからこういった試合展開が多いんですけど、その重要な均衡した場面で出たので、とにかくミスをしないように、そして流れを持ってこれるようにと。あとは捕手が前原ということで、一緒にできることはなかなかないので楽しんでやろうと思いました。」
○この甲子園での試合に向けて他大学の選手とは交流を深めた
 「関西選抜では普段戦っている他大学の選手が一緒に戦うことになるので、新しい感覚とか普段喋られない人も喋ってくれたので嬉しいですし、改めてレベルが高いなと。これから京産も頑張らないと(関西や全国で)勝てないなというのが正直な感想で、西日本は準硬式をやってないと絶対に関われない人たち、西日本に関わらず東日本とも交流できたので、自分から行動した結果がこういう人との繋がりを生み出したというように、挑戦はすごく大事だなと思いました。」
○あなたにとって"甲子園"を一言で表すなら?
 「聖地。誰もが目指すべき存在であるというか、みんなの目標となるべき場所だと思います。」
○来年は関西春連覇や、全日本に向けた戦いが待っている
 「この遠征期間でいろいろなことを学んだのでそれをチームに持ち帰って、前原も升田も経験したのでこれを活かして、次は絶対に北海道(来夏の全日本選手権開催予定地)に行って勝って終われるように、これからオフシーズンに入っていくんですけど、来季も頑張って関西2連覇をできるように頑張ります。」

升田 陽大 選手 ~3年次/投手/愛知高~DSC_7061
○関西選抜として甲子園でプレー
 「決勝戦をこの甲子園という舞台でできたことは自分の財産にもなりましたし、レベルの高い選手たちと一緒にプレーできたことは、自分のとてもいい経験になりました。」
○9ブロックでは重要な場面で登板 信頼感も厚かった
 「今日も8回のピンチの場面で登板させてもらって、試合前からそういう厳しい場面での登板はあるといわれていたので、信頼は置かれていたんですけどそれに応えることはできているのかなという自信はあまりないんですけど、期待されて登板できることは自分でも嬉しいですし、それに応えられるようにもっと成長しないといけないなと感じました。」
○甲子園のマウンドに立った瞬間の気持ちは
 「立った瞬間、他の球場では感じられないスケールというか球場のすごさが、立ってみないとわからないこともあったので、そこはとても感じましたし甲子園で投げられたことは野球人生でも誇れることかなと思います。」
○憧れのマウンドで最速146km/hをマーク
 「自分の持ち味は球速の出る真っすぐだったので、それがこの舞台で発揮できたのはよかったかなと思います。」
○関西選抜に所属する他大学の選手との交流は
 「レベルが高い選手ばかりだったのが正直なところで、自分はまだまだ未熟な部分もたくさんあって、この機会をどう活かすかというのは自分次第なのでこの冬を越えて、もう一段階良い投手になれるように成長できたらなと思います。」
○共に戦った仲間の大半は今後切磋琢磨するライバルへ
 「レベルが高い選手がたくさんいることは、短い期間でしたけど痛感したのでこの冬でスキルアップをして、このレベルの高い選手たちも圧倒できるくらいの投球ができるように頑張ります。」
○あなたにとって"甲子園"を一言で表すなら?
 「やっぱり憧れの場所ですし野球の聖地といわれているので、次はレフトスタンドで声を出して阪神タイガースを倒せるように頑張ります(笑)。」

【取材・撮影:亀本皐介、村上暁】

【準硬式野球部】東西の精鋭が憧れの舞台・甲子園へ

~JUNKO甲子園大会~
第3回全日本大学東西対抗日本一決定戦
@阪神甲子園球場(2024年11月21日)


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【試合結果】
西日本000|000|000 = 0
東日本100|000|20X = 3

【出場選手】
★西日本選抜チーム
1三遊 ⑩伊藤 元翔(4年・大阪経済大)
 打  ③樋渡 康平(3年・久留米大)
2二  ⑲篠原 一球(4年・同志社大)
3遊  ④久保 公佑(4年・西南学院大)
 打三 ⑥児島 直希(3年・京都産業大)
4一  ⑮波多野 悠大(4年・甲南大)
5右  ⑦山口 紘輝(3年・福岡大)
6中  ⑧山﨑 健太(3年・大阪経済大)
 中  ⑳髙橋 佳樹(3年・新潟大医学部)
7左  ⑤松尾 知弥(4年・大阪教育大)
 左  ㉞佐竹 俊哉(2年・関西大)
8指  ⑨中村 栄太(3年・福岡大)
 打指 ①勝股 優太(2年・甲南大)
9捕  ㉒宮川 夢亜(3年・甲南大)
 捕  ②宮本 尚輝(3年・鳥取大医学部)
 捕  ㊲前原 隼人(3年・京都産業大)

 投  ⑰前村 健斗(4年・甲南大)
 投  ㉑飯倉 和也(4年・金沢星稜大)
 投  ⑱伊藤 敏生(3年・金沢大)
 投  ㊼原田 拓海(4年・福岡大)
 投  ㊻宮本 優志(5年・徳島大医学部)
 投  ⑪井上 恭宏(3年・岡山大)
 投  ㊿谷口 源(3年・九州大)
 投  ㊴松下 晃大(4年・香川大)
 投  ⑯北原 敦嗣(3年・久留米大)

★東日本選抜チーム
1二  ⑦山口 瑶介(2年・日本大)
 二  ④菊池 開斗(3年・法政大)
2三  ㉒三ツ田 康朔(3年・国士舘大)
 三  ⑩久保嶋 真也(4年・早稲田大)
3遊  ⑫佐藤 一聖(3年・神奈川大)
 遊  ⑥米倉 希胤(3年・東北学院大)
4指  ⑰佐藤 龍人(4年・日本福祉大)
 打指 ㉓間 亮太(3年・東京農業大)
5一  ㊷後藤 天満(2年・札幌大)
 一  ③廣田 幸之助(4年・愛知大)
6左中 ㉔藤原 葵生(3年・札幌大)
 左  ⑧竹内 祐太(4年・関東学院大)
7捕  ㊴小原 捷平(3年・法政大)
 捕  ②佐藤 遼平(4年・慶應義塾大)
8中左 ⑨定直 廣明(3年・東洋大)
 中右 ⑤山内 海聖(1年・東北学院大)
9右  ㉜西脇 空也(4年・都留文科大)
 右中 ①森 桃麻(4年・山形大医学部)

 投  ⑪西村 祐人(4年・中京大)
 投  ㉑中川 雄偉(3年・青山学院大)
 投  ⑯下谷地 璃樹(3年・北海道教育大釧路)
 投  ㉕崎坂 俊介(2年・創価大)
 投  ⑳石川 将汰(3年・名城大)
 投  ⑲田中 瑞希(3年・慶應義塾大)
 投  ⑱松下 未来(4年・名古屋商科大)

【試合内容】
 ”叶えたい夢を準硬で”。そのスローガンのもと、今年1年で数多くの名勝負が繰り広げられた準硬式野球界。晩秋にさしかかる今回は、野球人の聖地・阪神甲子園球場を舞台に東西対抗日本一決定戦が開催された。今大会は聖地・甲子園での開催を動機に準硬式野球の知名度向上や、大会運営や社会人との交流などを通じて人間力を育成する狙いを持っており、全国から46大学・74名の東西選手団が集結した。
 試合は雲一つもない快晴のもとで行われた。この試合では登録されている総勢50名の選手全員が出場し、聖地の空気を思う存分に味わった。様々な投手をリレー形式で繋いでいく今試合では投手戦が予想されたが、序盤から試合展開は動きを見せる。東日本選抜は西村(中京大)、西日本選抜は前村(甲南大)がそれぞれ先発。1回裏、東日本選抜は前村から2個を四球を奪うと、4番に座る佐藤龍(日福大)の二塁打で先制。1点先取に一塁ベンチが大きく沸いた。わずかながら援護点をもらった西村は2回を無失点投球。その後は下谷地(北海道教育大釧路)、崎坂(創価大)、石川(名城大)、田中(慶大)とリレーを繋ぐ。一方で前村も2回は立ち直り、飯倉(金沢星稜大)、伊藤敏(金沢大)、原田(福岡大)、宮本優(徳島大医)、井上(岡山大)と無失点リレーを展開。

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▲児島

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▲前原

 お互いに走者を出しながらも追加点を奪えない中、7回裏に東日本選抜が追撃。途中出場の菊池(法大)、主将の久保嶋(早大)の連続適時打で2点を奪い、リードを広げた。西日本選抜は、主将の伊藤元(大経大)、波多野(甲南大)、中村(福岡大)が複数安打を記録し、東日本選抜に対して反撃の糸口をつかみかけていたが、決定打に欠け無得点に終わった。結果的に3-0で東日本選抜が2年連続で勝利を飾った。

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▲西日本選抜による撮影(児島は下中央あたり、前原は右奥あたり)

 京産大から選出された前原隼人(営3)、児島直希(現3)はいずれも7回から試合に出場。前原は捕手として守備からこの舞台に立ち、四球を1個選んだ。児島は7回表の二死二・三塁という好機で代打で登場。凡退に終わったが、その後の守備から三塁手に就いた。前原、児島ともに高校時代は甲子園出場経験なし。普段経験できることのない今回の試合を振り返って、「野球の聖地なのですごく広くて感激した」(前原)、「甲子園を目指してやってきたのでそれが報われた」(児島)と喜びをかみしめていた。試合終了後には記念撮影も実施。準硬式野球の知名度向上、選手たちの交流というどちらをとっても非常に有意義な大会となった。

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▲京産大2名による撮影(左から前原、児島)

※前原は岡山理大附属高、児島は洛西高(京都)卒。

★試合後のインタビューは「9ブロック対抗戦決勝」の記事で掲載しております。★

【取材・撮影:亀本皐介、村上暁】

【準硬式野球部】六リーグ対抗戦 大学の垣根を超えて親睦深まる

第33回関西地区大学6リーグ対抗戦
vs.京阪神選抜
2024.11.17(土)
@大阪市南港中央野球場
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【試合結果】
京阪神000|210|22= 7
西都 000|000|00= 
※8回コールドで試合終了

【出場選手】
1中   秋元 皓太朗(3年・摂南大)
2捕   山川 卓真(3年・桃山学院大)
 捕   多田 和真(2年・京都橘大)
3三   新具 慶大(3年・摂南大)
4一   辻 舜也(2年・山城)
5指   平山 大生(2年・桃山学院大)
6遊   世取山 悠太(3年・乙訓)
7左   山崎 生翔(2年・岡山理大附)

8右   石野 哲志(2年・大手前大)
 打   大倉 海世(3年・桃山学院大)
9二   佐々木 暉拓(2年・奈良教育大)

 投   小野 翔大(2年・京都橘大)
 投   佐々木 優磨(1年・大手前大)
 投   永田 啓祐(4年・大阪産業大)
 投   中野 温喜(4年・大阪産業大)

【試合内容】
 秋季関西大会を準優勝という結果で終えた京産大。ここからチームは、オフシーズンに入っている。しかし、個人としては東西対抗日本一決定戦や全日本大学9ブロック対抗準硬式野球大会など各大会の代表チームに選抜され、それぞれ活躍している。この六リーグ対抗戦もその一つだ。普段は敵として戦っている西都六大学リーグに所属する他大学の選手たち。彼らと同じユニフォームに身を包み、西都リーグの選抜チームとして他の関西のリーグの選抜チームと対戦する。京産大からは、世取山 悠太(3年・乙訓)、菊本 大生(3年・羽水)、児島 直希(3年・洛西)、升田 陽大(3年・愛知)、辻 舜也(2年・山城)、山崎 生翔(2年・岡山理大附)の6名が選ばれた。
 ここまで2敗とまだ、白星で飾った試合がない西都選抜チーム。3戦目の相手は、京阪神リーグの選抜チームだった。              
 試合は、西都選抜が後攻で始まった。初回、小野(京橘大)が三者凡退に抑える好スタートを切る。走者を得点圏に背負う場面もあったが、三塁を踏ませない投球。しかし、4回、四球でためた走者を失策や犠飛も重なり、かえしてしまう。続く5回にも二死満塁から京阪神選抜の4番打者に左安打を浴び、3ー0。追いかける展開となる。
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◆スターティングメンバー

 一方で攻撃陣。初回から早速好機を作る。2番・山川(桃山学院大)が中安打で出塁すると、3番打者も四球で続き、一死1、2塁。この場面で4番・辻に打席がまわる。しかし、良い当たりもセカンドライナーとなり、飛び出した2塁走者もアウトで得点にはつながらなかった。
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◆4番打者としてスタメン出場した辻

 2回には、一死から世取山が内野安打で出塁。二死1、2塁とまたも、走者を得点圏に置くものの、9番・佐々木(大手前大)がピッチャーゴロに倒れ、中々先制の好機をつかむことができない。その後は、7回まで両者共に三者凡退で終わる攻撃が続く。
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◆レフトゴロを処理する山崎

 7回から西都選抜は、3人目の投手永田(大産大)をマウンドに送る。先頭打者にヒットを浴びると、失策が絡みさらに2失点。5点ビハインドで後半戦に挑む。
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◆ショートを守り、2塁のベースカバーに入る世取山
 
 7回には先頭の辻がこの試合、初めてのヒットで出塁するも後続が続かず。8回にも1点を失った西都選抜は7-0で8回コールド負けとなった。「無勝伝説を作るのはあまりよろしくないので、なんとか後二試合で一勝したい」という声も出ている中、普段とは異なるポジションに就いたり、他大学の選手と話をしたりと普段とは違う環境での試合を各々楽しんでいる様子だった。
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◆ベンチの様子


【試合後のインタビュー】
世取山 悠太 選手
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○ここまで普段と異なるポジションを経験、何か新しい発見、得たものは
→「普段しないポジションなので、緊張しながらも楽しませてもらっています。」
〇いつもと違う環境での試合、他大学の選手と何を話したか               
→「ベンチ楽しくふざけたり、試合の話とかこういう時しか話せないので色々話をしています。」
〇情報共有などは
→「春まで部活を続けるのかだったり、普段どんな感じで練習をしてるのかなどを話しました。」
〇自身が注目している選手はいる?
→「大阪産業大学の高橋さんです。」
〇現在西都六大学選抜は3連敗中だが、今後に向けて
→「まだ、勝っていないので、とにかく勝てるようにチームの力になれるように頑張りたいです。」

辻 舜也 選手
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〇いつもと違う環境での試合、他大学の選手と何を話したか               
→「地元が京都の人や関西圏の人は、高校や少年野球のチーム関連で繋がっている人も多いので、話も盛り上がってます。あと、使ってる道具の話とかをしてます。」
〇雨が降った後だったが、ファーストでの守備に何か不備は
→「試合をするときは結構、雨は乾いていたので、イレギュラーの心配もなく守りやすかったです。」
〇京滋選抜戦も4番として、今日の打席を振り返って
→「この前は、力んでしまって空回りしていたので、今日は落ち着いて、とにかくチームが勝てるように打順をまわそうと考えていました。今日は、打席の内容はどれも悪くなかったです。最後一本打つことができたんですけど、全然打線が繋がらなかったので、今後もっと頑張りたいです。」
〇自身が注目している選手はいる?
→「同じチームの大手前大学の一回生の佐々木投手。今日も途中から投げていて、かわいいがっています。頑張って欲しいと思っています。」
〇現在西都六大学選抜は3連敗中だが、今後の戦いに向けて
→「とにかく一勝できるように自分がそこの歯車を回せるように活躍をしたいです。とにかく一勝に向けて残りの試合を頑張っていきたいです。」

山崎 生翔 選手
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〇普段と異なるポジションを経験、何か新しい発見、得たものはあるか
→「元々入部したときは、外野だったんですけど、今日久々に守ってみてブランクがあるにしてはしっかり守れたと思います。自分の中では、思ったよりは守れました。」
〇外野を守ることに加え、雨が降った後だったが、外野の守備で何か工夫したことは
→「ボールが滑りやすかったので、普段は二本指で投げてるんですけど、今日は三本指で投げました。」
〇いつもと違う環境での試合、他大学の選手と何を話したか               →「普段は敵として戦っているので、普段聞けないことを色々聞いています。先輩方もいるので、その方たちからもどんな練習をしているのかだったり、試合前にどんな気持ちで臨んでいるのかなどを聞いて勉強になりますし、とても新鮮な話を聞けています。」
〇自身が注目している選手はいる?
→「桃山学院大学の安田くん。同級生なんですけど、一回生の秋くらいからリーグ戦にも出てるので、注目してみています。」
〇現在西都六大学選抜は3連敗中で無勝だが、今後の戦いに向けて
→「勝たないとやっぱり面白くない。無勝伝説を作るのはあまりよろしくないので、なんとか後二試合で一勝したいです。自分も中々結果が出ていないので、プレーでも声でも何でも貢献できればなと思っています。勝ちたいです!」
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【今後の試合予定】

12月7日(土)14:00~ VS. 関西医歯薬選抜 @ベイコム野球場

【現在の戦績】
〈西都六大学選抜〉
11月9日  VS. 京滋六  1-4
11月10日 VS. 阪神六  5-6
11月16日 VS. 京阪神六 0-7
11月17日 VS. 近畿六  2-3

阪神六大学選抜 3勝1敗(勝点9)
近畿六大学選抜 3勝1敗(勝点9)
関西医歯薬選抜 2勝1敗1引き分け(勝点6)
京滋六大学選抜 2勝1敗1引き分け(勝点6)
京阪神大学選抜 1勝3敗(勝点3)
西都六大学選抜 0勝4敗(勝点0)

【取材・撮影:村上暁】

【準硬式野球部】無念の準優勝 春に続く関西の頂点にはあと一歩届かず

令和6年度秋季関西地区大学準硬式野球大会
決勝戦vs.立命大
2024.11.06(水)
@大阪シティ信用金庫スタジアム

決勝戦 


【試合結果】
立命大220|000|01=5
京産大000|010|00=

【出場選手】
1右    西浦 昇真(2年・東山)
2中    岩崎 照英(3年・米子東)
 打    日野 竣介(3年・京産大附)
 左    岡治 尚希(1年・金光大阪)
 走    二俣 周平(2年・京産大附)
3遊    児島 直希(3年・洛西)
4指    中西 健太(3年・狭山ヶ丘)
5一    辻 舜也(2年・山城)
6左中   石丸 晟智(1年・龍谷大平安)   
7三    世取山 悠太(3年・乙訓)
8捕    前原 隼人(3年・岡山理大附)
9二    西岡 大祐(3年・天理)
 打    菊本 大生(3年・羽水)
 走    安武 佑真(2年・京産大附)

 投    伊藤 蒼平(2年・葺合)
 投    片井 勇輝(1年・京産大附)
 投    升田 陽大(3年・愛知)

【試合内容】
 前日の逆転勝利を収めた準優勝から一夜明け、ついにこの戦いで関西の王者が決まる。15年ぶりの優勝、そして春に続く関西の王者として君臨できるのか。また、秋で引退する選手にとっては、同じグラウンドでプレーするのは泣いても笑ってもこの試合が最後。優勝に向け、闘志を燃えたぎらせる彼らの最後の相手は、立命館大学だった。
 決勝の先発は初戦から登板してきた2年生の伊藤。この大会では、初先発となる。先頭に内野安打で出塁を許すと、犠打や四球で一死1,2塁と早くも窮地に立たされる。さらに相手の4番打者に中安打を浴び、2失点。2回にも相手の7、8番に連続ヒットを打たれ、タイムリーやスクイズで走者をかえされてしまい、4-0。準決勝の大阪商業大学戦と同様に序盤から追いかける苦しい立ち上がりとなる。

いとう 決勝
◆今大会初の先発マウンドを任された伊藤(現2)

 3回からは、1年生の片井が登板。出だしテンポ良く二死を取るもそこから左安打を打たれ、暴投で走者を進めてしまう。二死2塁のピンチだが、これ以上突き放されたくない京産大。何とか無失点で切り抜けたい。さらに、迎えた打者に右安打を打たれ、またもや点差を広げられるかと思いきや、ここでライトの西浦が魅せる。2塁走者を本塁で刺す好返球。このビッグプレーによって、京産大はこの試合初めて相手の攻撃を0に抑える。初戦からバットでチームの勝利に貢献してきた2年生の西浦が今度は守備でチームを救った。

にしうら 決勝
◆ライトからの好返球を見せた西浦(済2)

  一方の攻撃陣。先制された1回の裏。二死から3番・児島が出塁すると、4番・中西、5番・辻もヒットで続き、二死満塁の一打同点の好機。打席には初戦、準決勝とここまで2試合、チャンスでタイムリーを打ってきた1年生の石丸。しかし、ライトフライに倒れ得点することはできない。ここから走者を得点圏に置くものの中々、最後の一本が出ない攻撃が4回まで続いていく。

こじまさん 決勝
◆3回、盗塁を試みる児島(現3)

 上級生の好守備に助けられながら、片井は4回の相手の攻撃も無失点に抑え、5回に升田にマウンドを託すまで無失点投球を続ける、好リリーフ。

かたい 決勝
◆準決勝に続いて、1年生ながら頼もしい投球の活躍の片井(現1)

 そしてついに5回、京産大が反撃の牙をむく。1番からの好打順で始まった京産大。一死1,2塁の場面で4番・中西に繋ぐ。ここでリーグ戦からほとんどの試合で4番を務めてきた中西が気を吐く中適時打。追い込まれたカウントながらも、「次に繋ぐことだけを考えて、来た球を強く振ることを考えていた」と、4番としての勝負強い打撃を発揮。これによって、4ー1となり京産大は1点を返すことに成功する。しかし、ここからは両チームともに無得点の状況が続いていく。

なかにしさん 決勝
◆追い込まれながらもしぶとくセンターへと弾き返す中西(現3)

 そして、迎えた最終回。しかし、5回からマウンドで踏ん張る升田に再び立命大打線が襲い掛かる。四死球も重なり、二死2,3塁の窮地に立たされる升田。フルカウントの状況から痛恨の暴投で3塁走者をかえしてしまい、5ー1。4点ビハインドで9回裏の攻撃に臨むかたちとなる。
ますださん 決勝
◆5回から粘り強く相手打線を封じ込んでいた升田(済3)

 最終回の京産大の攻撃。先頭の打席には、代打の菊本を送る。準決勝の大商大戦で、代打で逆転適時三塁打と結果を残した菊本。この場面でも右安打で起用に応える打撃を見せ、1番・西浦もヒットで出塁。途中からレフトを守る岡治も相手守備のミスを誘う打撃で後ろに繋ぐと、無死満塁。無死で走者を3塁に置いた状況はこの試合で、初めてとなる。まだ、勝負の結末は分からない。しかし、続く3人の打者が出塁することができず、5-1で敗退。最終回に粘りの攻撃を見せるも、春に続く関西連覇はならず、準優勝という結果で関西大会は終幕となった。

最終回 ベンチ 決勝②
◆最終回、ベンチから声援を送り続ける選手たち

 近年、初戦敗退が続いていた今大会。また、前原世代にとっては初めて挑む大舞台でもあった。しかし、今年は初戦、さらには逆転勝利を収めた準決勝と7年ぶりの決勝の舞台まで勝ち上がる快挙を成し遂げてきた。目指していた「春秋連覇」は達成ならずとも、結果は堂々の準優勝。しかし、選手たちには少しの慢心もない。「あと一歩届かなかった優勝をもう一度見つめ直して何がいけなかったのか、何が足りなかったのかをもっと追求していく」とチームを率いた前原主将。ここからチームはオフ期間に入る。34年ぶりの関西の王座をつかみ取った春。次に目指すべくは、「春2連覇」だ。求められるハードルは確かに高いが、チームは既に次の戦いに向け着々と準備を進めている。
 
【試合後のインタビュー】
前原 隼人 主将~チームの精神的大黒柱~
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○1-5で敗れて準優勝
→「優勝したかったです。」
○昨日と同じように劣勢からの試合展開
→「序盤に先制点を取られて苦しい状況だったんですけど、チームでの逆転しようという士気が高まっていって、雰囲気としては良かったかなと思います。」
○得点こそ少なかったが走者は常に出す
→「毎回走者も出して好機を作っていたんですけど、ここぞの一本が出なかったので、課題として勝負強い打撃を磨いていきたいなと思います。」
○9回には無死満塁も
→「最後で粘り強く塁を埋めたことが準優勝になれた強みだと思いますし、粘り強くやれたと思います。」
○引退する5名の3年次生には
→「一緒にずっと(野球を)やってきて最後に関西大会優勝という名誉と共に、金メダルをかけさせてあげたかったんですけど最後は準優勝の形に終わってしまって、でも最後まで一番長く試合をできたと思うので、これからいろんな試練だったりが5人にはあると思いますが、応援もしっかり来てもらって輝いてほしいなと思っています。」
○来年の春連覇への挑戦について
→「決勝で負けた、あと一歩届かなかった優勝をもう一度見つめ直して何がいけなかったのか、何が足りなかったのかをもっと追求して、春2連覇を成し遂げるためにチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。」


中西 健太 選手~今大会の打席は、全て走者を背負った場面 決勝ではチーム唯一の適時打を記録~
なかにしさん 決勝 ①
○準優勝という結果
→「序盤が昨日と同じような入り方だったんですけど、早く一点を取ってピッチャー陣を楽にしたかったです。得点圏であと一本ヒットが出なかったので、すごい悔しさが残っています。」
○初回から追いかける展開、予想していたことか
→「立命館大学のこれまでの試合を見ていると、序盤に点を取って、そのあとに良いピッチャーで逃げ切る戦い方だったので、その部分はある程度頭にありました。」
○『春秋連覇』が懸かる 7年ぶりの決勝の舞台、プレッシャーのかかる試合だったと思うが、どんな心持ちで今日を迎えた?
→「主将の前原から今日の試合で関西の頂点を取るぞ、という話があったので絶対にみんなで一位を取るぞという強い気持ちで臨みました。」
○ 5回に一死2塁、3塁から追い込まれたカウントで適時打、打席内で考えていたこと
→「とにかく、追い込まれていたので、次に繋ぐことだけを考えて、来た球を強く振ることを考えていました。」
○4点ビハインドで迎えた最終回、チーム内で共有していたことは
→「まだ4点差だったので、ワンチャンスで全然ひっくり返せるぞ、と。チーム全員まだまだ諦めていなかったです。」
○見えた課題
→「攻撃面でチャンスで一本出すところ。今日の試合でも走者を得点圏に置いた場面で最後の一推しが足りなかったと感じています。」
○収穫
→「投手陣。初めて大きな大会で投げる投手もいた中で試合をまとめてくれる投手がこの大会を振り返っても多くいたので、そこは良かったと思います。」
○ここからチームとしてオフ期間に入るが、どんなところに重点を当てた練習がしたい?
→「一番は、バッティング。低反発バットになって得点が取りにくくなっているんですけど、やっぱりチャンスで一本を出せないと、無得点のままなので、チームとしてバッティングは磨いていきたいです。」
○今大会で引退する選手たちに一言
→「この大会で離れるメンバーがいるのは、すごく悲しいんですけど、ここまで一緒にプレーしてきた日々は、全部楽しかったので、本当に良い思い出をこのメンバーで作れたなと思います。」


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また、今大会を区切りに引退する5名の3回生の選手にもインタビューを行いました。


有巣 雄志(ありす・ゆうし) 選手
内野手/右投右打 経済学部 金沢学院大学附属高校出身
ありすさん
○準優勝に終わった今大会は
→「とりあえず1回戦を勝てたのがよかったということと、準決勝のあの逆転勝ちはすごくよかったと思います。」
○監督として見た景色は
→「気持ちが一回もきれなかったと思います。ずっと勝てると思ってやっていたので、それが準決勝の逆転勝ちに繋がったと思っています。」
○準硬式野球部としての活動を振り返り
→「結構自由にやらせてもらって、楽しくできたというか、みんなにも感謝したいと思います。」
○共に汗を流した3年次生に向けて
→「3年間ずっと一緒に(野球を)やってきて、プライベートも含めてすごく楽しかったのでありがとうと伝えたいです。」
○チームに今後期待すること
→「今回は準優勝という悔しい結果に終わってしまったので、春は優勝してそのまま全日でもとりあえず1勝はしてほしいと思います。」

松繁 輝昴(まつしげ・てるたか) 選手
内野手/右投左打 経営学部 高知小津高校出身
まつしげさん
○今大会全体を振り返って
→「僕もコーチとしてベンチに入らせてもらったんですけど、チームの雰囲気も含めて全部よかったと思っていて、前回(春の関西選手権で)金メダルを獲ったときもベンチにいたんですけど、それよりも雰囲気良くて本当に楽しかったです。」
○伝令で度々マウンドへ どういった話を
→「みんな真剣な顔をしていたので、それをほぐしにいくような感じで行ったんですけど、普通のことをしゃべっていました。」
○リーグ戦では投手として登板することも
→「投手をしたら打ち取れますね(笑)。」
○準硬式野球部での活動は
→「一言で言います。楽しかったです。」
○共に戦ってきた3年次生には
→「ほんまにありがとうですね。」
○春以降も戦うチームに向けて
→「僕たちは銀メダルで(今大会は)終わってしまったので、関西1位を獲って全国も優勝してほしいと思います。」


日野 竣介(ひの・しゅんすけ) 選手 
内野手/右投左打 経営学部 京都産業大学附属高校出身
日野さん
○準優勝となった大会を振り返り
→「チーム一丸となって掴んだ結果だったので、悔しい気持ちもありますがやりきった気持ちが一番大きい、そんな準硬野球です。」
○代打として主に出場 準決勝では安打も
→「なんとかこの後に勢いをつけたかったので、初球から積極的にスイングをしていって自分の持ち味である元気よく明るさでチームの雰囲気を変えていこうと、頑張ってやってきました。」
○準硬式野球部での3年間は
→「これまでお世話になった先輩方や家族、そして何よりもチームメイトと一緒に野球ができたということは嬉しく、財産で宝物だと思います。」
○同じ3年次生のチームメイトへの言葉は
→「一人ひとり力も持っていて、すごく良い選手がいっぱいいるので、この悔しさを胸に春にリベンジをして僕たちを喜ばせてほしいと思っています。期待しています!」
○春以降の戦いを続けていくチームへ
→「春連覇の可能性はまだ残っているので、春連覇を一番の目標にして全国大会でも勝ち進んでいける強い京産を見せてほしいと思います。」


岩﨑 照英(いわさき・しょうえい) 選手 
外野手/右投左打 現代社会学部 米子東高校出身
岩崎さん
○この大会を振り返って
→「初戦から自分のバントミスが2打席続いたり、決勝戦も中々自分自身の思うようなプレーができないなかで、下級生や3回生の色んな選手が僕の代わりに打ってくれて、今大会を通して助けられた大会だったと思います。」
○ここまでの大学準硬式野球生活を振り返って
→「同い年のみんなもそうだし、下級生が真面目に練習をしているなかでわちゃわちゃ話しかけてくれたおかげで自分自身の学生生活での野球の中で一番楽しい3年間だったなと思います。」
○1番の思い出は
→「一番は、今大会。自分たちの代になって初めての大きな舞台に出ることができて準優勝という結果を残せたことが一番大きな思い 出です。」
○チームの好きなところ
→「他のチームと違って監督やチームがいない分、選手が主体となって自分たちのやりたいように楽しくプレーできるところが魅力です。」
○同級生の3回生にメッセージ
→「マネージャー合わせて14人の人たちがいたおかげで自分の野球人生が楽しくなったので、素直にありがとうと伝えたいです。」
○ チームに一言、成し遂げてほしいこと
→「自分たち5人の3回生が抜けることでベンチ入りや試合に出る機会も増えていくと思うので、下の学年からどんどん競争していって夏の関西大会を優勝して、全日でも優勝まで上り詰めていってほしいです。」

脇舎 駿 (わきや・しゅん) 選手  
捕手/右投右打 法学部 金光学園高校出身
わきやさん 1
○この大会を振り返って
→「自分たちが思ったよりも良い試合ができました。粘り勝ちの経験もできたし、打線がつながったり、守り切るという、野球も経験ができたので、そこはめちゃくちゃ良かったと思います。」
○ここまでの大学準硬式生活を振り返って
→「本当に楽しくやらせてもらった。色んな勝ちや負けも経験できて仲間にも恵まれたし、人としても成長することができた2年半でした。」
○1番の思い出は
→「関西大会で優勝したことです。」
○チームの好きなところ
→「何でも言い合える関係だと思うし、プライベートでも仲良くしてもらっているし、みんながみんな優しいからこそ成り立っている学年だと思っています。」
○同級生の3回生にメッセージ
→「こんな俺と2年半一緒に野球をしてくれてありがとう。」
○チームに一言、成し遂げてほしいこと
→「もうこのチームは、夏の全日優勝に向けて動き出していると思うので、そこに向けてチーム一丸となって頑張ってほしいです。」

引退された、5名の3回生のみなさん、お疲れさまでした!

いんたい


【取材・撮影:亀本皐介、村上暁】

【準硬式野球部】関西大会初戦をコールドで制し、準決勝進出!!目指すは「春秋連覇」

令和6年度秋季関西地区大学準硬式野球大会
1回戦 vs.兵教大
2024.11.03
@大阪シティ信用金庫スタジアム

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【試合結果】
兵教大010|000|0=1
京産大321|003|X=
※大会規定により、7回コールド勝ち

【出場選手】
1右   西浦 昇真(2年・東山)
2中   岩崎 照英(3年・米子東)
3遊   児島 直希(3年・洛西)
4指   中西 健太(3年・狭山ヶ丘)
5一   辻 舜也(2年・山城)
 打   山崎 生翔(2年・岡山理大附)
 走   安武 佑真(2年・京産大附)
 一   日野 竣介(3年・京産大附)
6左   石丸 晟智(1年・龍谷大平安)   
7三   世取山 悠太(3年・乙訓)
8捕   前原 隼人(3年・岡山理大附)
9二   西岡 大祐(3年・天理)

投    升田 陽大(3年・愛知)
投    伊藤 蒼平(2年・葺合)

【試合内容】
 西都六大学リーグの6連覇を果たし、今年もこの関西の舞台に戻ってきた京産大。この大会では、関西の各リーグの優勝校が集い、頂点を目指す。春の舞台では、34年ぶりとなる関西の頂点に立つ偉業を成し遂けだ京産大。注目の初戦、「春秋連覇」を目指すチームの前に京阪神大学リーグの優勝校、兵庫教育大が立ちはだかった。
 試合は、京産大が後攻として始まった。先発は、昨年もこの舞台を経験した升田。「最初は力んでしまったが、落ち着いて投げることを意識した」と、初回、四球を与えながらも先制は許さない。2回にこそ適時打を浴び、1点を失うもそれ以上はピンチを広げることなく、追加点を許さないピッチングで相手打線を封じ込めていく。5回からは、変則フォームの2年生右腕、伊藤がマウンドを任される。先頭打者にヒットを許すも、後続を断ち切り反撃を許さない。

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◆先発の升田

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◆升田のあとにマウンドを託された伊藤


 一方、攻撃陣は初回からエンジン全開だ。1番・西浦が左安打の当たりを相手守備の隙を突き、快足を飛ばして二塁まで到達。その後は、2、3番が倒れるも4番・中西が死球で出塁し、二死1、2塁と先制点のチャンスが訪れる。回った打席は、5番・辻。「とにかく先制点を取れるように思い切りバットを振った」と、弾き返した3球目は、左中間を破る適時二塁打となり、京産大は2点の先制に成功する。さらに、6番・石丸の左適時打もあり、この回3得点。

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◆唯一のスタメン1年生・石丸

 2回の攻撃の先頭も西浦から。初球を振り抜き、左二塁打と再びチームを勢い付けるバッティング。すると、4番・中西、5番・辻からも2打席連続適時打が飛び出し、さらに2点を追加。3回にも1点を追加し、6回には、6番・石丸から三者連続適時打でダメ押しの3得点。

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◆気迫のヘッドスライディングで出塁する西岡

 最後は、伊藤が三者凡退に抑え、京産大は9-1と7回コールド勝ちで初戦突破を果たした。近年、この舞台で初戦敗退が続いていた京産大にとって、準決勝進出は2年ぶり。しかし、喜ぶのも束の間、今日の試合はあくまでも通過点に過ぎない。「春秋連覇」を達成するまで彼らの負けられない戦いは続いていく。
選手を出迎えるベンチ
◆選手を出迎えるベンチ

【試合後のインタビュー】
前原 隼人選手 ~チームを2年ぶりの準決勝に導いたキャプテン~
前原さん   4
○関西大会初戦、コールド勝ち
→「序盤からみんながバットを振れていて先制点を取れて良かったです。その良い流れで大量得点を取れたことは結構、大きかったかな、と思います。」

○雨で順延となったが、チームとして試合への集中力はどう保っていた?
→「逆に雨を味方につけて、1日練習ができたので、室内でみんなの意識を高めるために練習ができて良かったです。」

○昨日の雨でグランドでのプレー、何か守備面でチーム内で共有していたこと
→「外野の芝が濡れていたので、強く投げると送球が抜けてしまうので、カットまで強いボールを投げるという意識はチームでしていました。」

○同じ舞台だが、昨年と比べて、心境的に変化した部分は
→「チームとして2年連続、秋の関西大会の初戦負けを経験しているし、今の3回生にとっては最後の秋の関西大会なので、「最後」ということを重く受け止めて、今回の試合は、みんなで勝ち取った勝利だと思います。」

○下級生の活躍が目立った試合だった
→「いつもは3回生が数多く出場していて、チームを引っ張っているなかで、今日は2回生の選手がタイムリーを打ったり、ヒーローインタビューに選ばれていたので、彼らの活躍はチームとしても大きい材料になっていますし、この調子で下級生がどんどんチームを引っ張っていってほしいな、と思います。」

○次戦に向けて
→「今日の相手からまた、格段と強さが変わるので、小さなミスを出さないようにしっかり明日の練習から取り組んで、次の試合も突破して決勝まで進めるようにやっていきたいと思います。」

升田 陽大選手 ~先発としてチームの勝利に貢献~
升田さんん
○今日の試合の投球振り返って
→「関西大会の初戦ということもあり、多少の緊張から無駄な四球を出してしまったので次に向けて修正したいなと思います。」

○初回先頭を歩かせたが、崩れることなく修正。意識したことは?
→「最初は力んでしまったが、歩かせた後周りを見て打たせていけばいいかなと考えて落ち着いて投げることを意識しました。」

○途中から打たせてとるピッチングに切り替えたように見えた、捕手とは試合中どのような話を?
→「ストレートが走っていたし、自分もストレートには自信を持っているのでまっすぐ中心にしていこうと前原と話をしました。」

○今日の試合に向けてで行ったことは?
→「特に変えた点はないですが、いつも通り準備をすれば抑えれる自信はあったので気負わずにいつもの準備をしました。」

○初戦をコールドで突破、チームの雰囲気はどうか?
→「2年連続で初戦敗退だったので、まずは初戦を突破することができチームも勢いに乗っていると思います。」

○次戦に向けての意気込み
→「次からは相手のレベルも上がってきますが、自分の出来ることは無失点に抑えることなので今日悪かった所を修正して、絶対勝ちたいと思います。」

辻 舜也 選手 ~先制タイムリー、そして3打点と打撃で存在感を示した~
辻君 ②
○関西大会初戦、コールド勝ち
→「2年前からこの秋の関西大会は、初戦負けをしているので、『今年は勝たないと』という雰囲気がありました。まずは一回戦を勝とうというなかで試合に入り、試合は優位に進められて、自分たちの野球ができたので良かったと思います。」

○雨で順延となったが、試合への集中力はどう保っていた?
→「その日は自主練だったので、一回戦に向けて全員で気持ちを入れていけた部分としては、良い1日の使い方、有効に過ごせたと思います。」

○雨上がりでのグラウンドでのプレー。何か守備面で意識したことは
→「小学校から野球をやっている僕たちにとって、雨上がりの試合というのは、ある程度頭にあったので、みんなでそれを共有しながら、コミュニケーションを取ったことで大きなミスなく良い守備ができたと思います。」

○先制タイムリー打席内では何を考えて打席に入った?
→「夏の全日に出させてもらった時の、大きな舞台に対して力んでしまって、結果が出ないという経験がある。先輩方の試合に出させてもらって経験した分、今回はいつも通りの気持ちを持って、とにかく先制点を取れるように思い切りバットを振っていこうと、積極的に振っていきました。」

○3打数2安打の3打点の活躍。全て走者を背負った場面での打席だったが意識していたこと
→「とにかく、追加点。今日は1打席目に結果が出たのでその分、2打席目、3打席目は気持ちは楽にして打席に入ることができました。1打席目はとにかく、つながれば良いなと思って、打席に立っています。」

○下級生の活躍が目立った試合
→「この代は、3回生が主で試合に出ていて僕たち下級生はそんなに活躍ができていない。リーグ戦では、ずっと3回生に助けられて、試合に勝っていたので、今日は、試合に出ていた1回生、2回生が結果を残すことができたので、しっかりチームの役に立てて良かったです。」

○次戦に向けて
→「レベルの違うチームと対戦するので、そのチームに気負わず、僕らの野球をすれば結果はついてくると思うので、全員で頑張りたいと思います。」

【今後の試合予定】

11/5 (火)VS大商大 10:00〜 @大阪シティ信用金庫スタジアム

【取材・撮影:村上暁、久野可夏子、桒原壯典】
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